IS仮面ライダーの力を持つ男はアベンジャーズの一員!? 作:バケツ頭
じいちゃんが何者かに殺害されはや1カ月がたった。あの後じいちゃんの葬式が執り行われ知らない人が大勢来た。なんでも前に言ってた戦略国土………なんちゃらって所の幹部たちだ。じいちゃんの死んだ後、俺はシャルロットのお母さんに引き取られた。今はシャルロットの家で暮らしてる。幸い、多額の遺産を残してくれたため生活には困らないがじいちゃんを失った喪失感は大きかった。2回目の人生の唯一の家族だったのに…………
俺はシャルロットと一緒にじいちゃんの墓参りに来ていた。最近ではじいちゃんの死を悲しむより誰が一体じいちゃんを殺したのかと言うことだら。それとどうやってじいちゃんが瀕死の俺を生き返らせたかという事だ。そして驚くべき事に次の日銃で貫かれたはずの傷が綺麗になくなっていた。
「ねぇこれからどうするの?」
「わからない。俺がこれから何をしていいのかも」
途方に暮れていた俺はじいちゃんの墓標を見た。その墓標にはじいちゃんが生きていた時ずっと言っていた言葉が彫られていた。
『探し物がある時は遠くではなく近場を探せ』
俺はこの言葉の意味が全く分からなかった。今もよく分からないよ、じいちゃんがカッコつけて言ってただけなのかもしれないし
「よし!」
「どうしたの?」
「ここで考えていても仕方がない俺は一度じいちゃんの研究室を
調べてみる事にするよ」
「じゃあ、私も手伝う!」
♢
「とは言ったものの、出てくんのは集めてたヤラシイDVDくらいしか出てこねーじゃねーか!!」
「ねえ、このビデオに写ってるお姉さんたちなんで裸なの?」
「君は知らなくて良いんだよこんなもの!ハハハハハ!」
全くあの爺は何を考えてんだよ………
「何が近場を探せだ!はぁ……いや、待てよ。 あと一箇所だけ、探していない所がある。 」
そういうと俺はシャルロットを連れて研究室の奥の本棚に向かった。その場所はじいちゃんが作った秘密の地下の研究施設だ。確かバットマンスタイルで本棚の本の下にスイッチがあったはずだ。
「本棚がどうかしたの?」
「バットケイブに入るのと同じだよ。秘密の施設に入るスイッチがどこかにある」
俺は手当たり次第に本棚の本をどかしていく。すると予想していた通り何かのスイッチが出てきた。おお良いねえ、感じ出て来たじゃん。俺はすかさずそのボタンを押した。すると重たい本棚が横にずれ後ろから地下へと続く扉が現れた。
「行こう」
俺たちは十分注意しながら階段を降りていく。階段を降りるとそこには上の研究室よりも遥かに広い研究室が広がっていた。そこには見慣れないバイクが一台と置き手紙、そして何かの設計図がそこら中に散らばっていた。設計図には色々なタイプのベルトが描かれており中にはベルトにより形成された強化服が描かれていた。
「これってバイク、だよね?」
「ああ、そうみたいだ。」
だが何処かで見た事があるような形をしていた。
「この手紙は何だ?」
封を開けてみると、それはじいちゃんから俺宛の手紙だった。
サムへ
この手紙を見つけたと言うことは恐らく生きているんだろう。とりあえず良かったよ。先ずお前には謝らなければならない、サムはもう普通の人間じゃない。私が以前から開発していた血清を投与した。血清は様々な動物や昆虫の力が引き出せるよう設計しようやく完成した。しかし思いがけない副作用があった。血清を投与された者は理性を失い打たれた血清の試験管に描かれた生物に変異する。簡単に言えば怪人に変化する。暴走を防ぐため私は抑制するための装置、ベルトを設計した。お前の体内に埋め込んであるのもその一つだ。そのベルトは自分の神経系と繋がっており自分が願うことでベルトが体内から浮き出る仕組みだ。ベルトからスーツを形成し強化服を纏うことが出来る。私は科学の発展の為にこの血清を作った。しかし世の中にはこれを悪用する輩が大勢いる。サム、お前には迷惑をかけてばかりだがこれだけは約束してくれ。もし他に血清を見つけたらすぐに破壊すると。そして私より長生きしてくれ。
愛を込めて…………加賀山 田十郎より。
「じいちゃん‥‥‥」
迷惑だなんてそんな事思ってないよ。全くあのじいちゃんはどこまで………勝手なんだよ…………ありがとうじいちゃん、約束するよ残りの血清を見つけ必ず破壊する。何気なく裏を返してみるとまだ何か書いてあった。何々、
P.S
この手紙を読み終わった1分後この基地は自動的に爆発します。死なないように頑張って脱出してね★頑張ってちょーだい!
「「‥‥‥‥‥‥」」
なんてことしやがるんだ、イかれてんのか!?せっかく俺が感傷に浸ってるのにそれをぶち壊しやがって!すると警報が鳴り響きカウントダウンが開始された。顔文字なんか使いやがって余計に腹立つ。
「サム、早く逃げないと!」
「わかってる!」
じいちゃんの手紙とあとこの設計図も数枚かっぱらっていこう。やっと特典のパワーを使うことが出来る。
「行こう!」
俺たちが逃げ出そうとした瞬間、バイクが独りでに動き出し俺たちの前に止まった。何でバイクが‥‥‥乗れって言ってるのか?
「シャルロット後ろに乗れ!」
「うん!」
俺はシャルロットを後ろに乗せた。運転なんてしたことないけどどうやら自動操縦システム搭載のようだ。ハイテクだね。俺たちが乗るとバイクは猛スピードで、壁を突き破りあっという間に家の外へと飛び出した。少し家から離れた数秒後、家は跡形もなく消え去った。アレ?もう少しドカーンていくかと思ってたのに飛んだ拍子抜けだ。本当に爆発したのか?
「う、うん。でも家どうなったの?爆発したの?」
「さあ、もう訳分からん」
バイクは家から少し離れた崖の所で止まった。それにしても疑問が多すぎるぜ、じいちゃん。それにこの設計図に描かれた装置何処かで見たことある様な………
「やっと見つけたぞ!」
「「!?」」
俺たちが振り返るとそこにはじいちゃんを殺したクソッタレ野郎がいた。
「手間とらせやがって。てめぇを殺すのが俺の任務だったが、俺の姿を見られた以上そこの嬢ちゃんにも死んでもらうぜ」
そう言うと男は胸ポケットから試験管を取り出し俺の前にチラつかせた。あれはじいちゃんが開発した血清?
「あの爺さんは科学の発展の為だとかほざいていたが、これは紛れも無い兵器だ」
「違う!じいちゃんは兵器なんか作ってない!」
「ふん、ならこの姿を見てもそう言いきれるかな?」
男は試験管の血清を注射器に移しそれを体に打った。すると男の体から変な音が聞こえきた。それはまるで骨が折れ変形していくかの様な嫌な音だった。
「はぁ、はぁ、感じるぞ体が変わっていくのがぁぁぁぁぁ!!」
わずか数秒後、男の体はもはや人間とは呼べないほど変化していた。言うならば、カメレオンと人間を混ぜ合わせたような怪物の姿へと変わったのだ。あれが言ってた怪人か。
「やっぱ…………兵器かな?」
俺とシャルロットは驚愕していた。なにせこんな怪物を初めて見たのだから。
「シネエエエエエ!!!」
カメレオン特有の舌を巧みに使い俺たちを崖の方に追いやっていく。まじかよ、こう言う時、戦隊物なら応援が来て全員集合ってなるんだけどそれは期待できそうにないな。それならライダー物…………そうかあのベルト達、全部仮面ライダーのベルトだ。なんで気がつかなかったんだ。そうだよ、仮面ライダーじゃん。
「シャアッ!!」
「「うわぁぁぁ!!」」
カメレオン怪人の強力な舌が俺たちを簡単に吹き飛ばす。そして崖下へと突き落とした。この崖は確か100メートルはあったはず。クソッ、シャルロットだけでも助けないと。こうなりゃ一か八かだ。俺はベルトが腰に出現するように念じた。すると真ん中に風車が備わっているベルトが俺の腰に現れた。両サイドにはレバーのようなものが取り付けられている。
「…………変身!!」
そう叫ぶとベルトの風車が激しく回転し風を巻き起こす。その瞬間、ベルトから強化服が形成され上下同時に展開していく。最後に仮面が装着され複眼が真っ赤に光輝いた。それと同時にこのベルトの使い方が頭に浮かんでくる。レバーを同時に横に倒すと空飛べるのか。
「サ、ム?」
「シャルロット掴まってろよ!」
俺は両腰のレバーを同時に押した。すると俺の体は下降するのをやめた。そしてシャルロットを抱き抱え崖の上へと飛んで行った。
カメレオン怪人が崖下を覗き込むと突然仮面をつけた男が勢いよく飛び上がって来た。俺はカメレオン怪人を突き飛ばし崖から離れた場所に降り立った。俺はシャルロットを抱き抱えたまま水溜りに反射した自分の姿を見た。その姿に俺は見覚えがあった。
俺の前世で放送されていた特撮番組に登場するヒーロー、仮面ライダーの姿だった。しかもこれは仮面ライダーでは数少ない空を飛べるライダー、強化前のスカイライダーの姿だった。ジャージっぽいのはマジだったのか。
「ナニモノダア!?」
「俺か?俺は、仮面ライダーだ」
「仮面、ライダー?」
「シャルロット、隠れてろ!」
「う、うん」
カメレオン怪人が舌を俺の首に巻きつけてくる。怪人の舌の巻きつく力が強まっていくのが分かる。なんて力だい!?こいつ、このまま首をへし折るつもりかよ。
「ぐっ!?ちょっと舌がベタついてキモいんですけど?」
このままでは殺される。クソ、気持ち悪いけど…………俺は手刀を構えカメレオン怪人の舌を切断した。切断された舌から血が噴出される。
「ギャアアアア!?」
「アレ?痛かったかなトカゲちゃん?」
俺は今がチャンス思いカメレオン怪人に殴りかかった。特撮番組で得たヒーロー達のファイティングスタイルを元にカメレオン怪人を追い込んでいく。怪人の腹に拳をひたすら叩き込み怪人を蹴り飛ばす。そしてある程度敵を追い込む事ができたら必殺技だ。
「アアアア………」
トドメだ、クソトカゲ野郎。俺は上空へとジャンプし空中で一回転する。そして左足を相手に向け飛び蹴りの体制をとる。勢いをつけ敵に向かって必殺技のキックを放った。
「スカーイ……キック!」
「ぐはぁぁぁぁぁ!!」
カメレオン怪人は蹴り上げられると崖下へと真っ逆さまに落ちていった。俺は変身を解除しシャルロットを連れて家に帰ることにした。これ以上やる必要はない、じいちゃんの仇はとった。
その夜、久しぶりに俺は眠れないでいた。じいちゃんからのあんな手紙を読んだらまた思い出しちまったよ。せっかくじいちゃんがいない生活にも慣れて来たのにな。
「ぐす……」
「サム?ないてるの?」
「シャ、シャルロット………いや別に泣いてないよ。眠れないだけ」
「それなら私と一緒に寝ようよ!2人なら寂しくないでしょ?」
「…………ありがとう」
本当にこの子は天使かい?今日はお言葉に甘えさせてもらおう。流石に前世と転生後合わせて23歳だけど俺は久しぶりに人の温もりに触れたかった。その晩俺はシャルロットの手を眠りにつくまで握りしめていた。
♢それから2ヶ月後
「本当に行くの?」
「うん。じいちゃんの遺言通り残りの血清を探して破壊しないと」
「でも‥‥サムがいなくなったら‥‥寂しいよ」
悲しい顔をすらシャルロットの頬を指であげ無理やり笑顔にさせた。THE ゴーオンイエロースタイル!
「心配すんなって、一生の別れじゃないんだから!」
「じゃ、じゃあまた戻って来てくれる?」
「ああ、勿論。またどっか遊びに行こ」
「うん!」
「勝手してごめんねおばさん」
「いいのよ。でも心配だわ……良いサム、もし危険だと思ったら直ぐに逃げること。良いわね?」
おばさんは俺を優しく抱きしめてくれた。そしてお手製のクッキーをもたせてくれた。
「分かったよおばさん」
俺は2人に見送られそのまま近くの飛行場に向かった。探すアテはないけど、まあ動けば何かが起きるさ。
今回はここまでです!
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