IS仮面ライダーの力を持つ男はアベンジャーズの一員!? 作:バケツ頭
いよいよ学年別トーナメント当日。別に俺は緊張もせずゆったりとしていた。学年別トーナメントだけあって色々な所からお偉いさんが見にきている。
「そろそろ組み合わせが出るぞ一夏。」
「ああ。それにしても人が大勢来てるな。」
「3年生にはスカウトが、2年生には一年間の成果を見に各国の企業から人が見にきてるからね。」
「久しぶりねサム。」
「「「!?」」」
後ろを振り返るとスタークインダストリーズ社長のペッパーさんがいた。一応ここ男子更衣室なんですけど。
「ペッパーさん!見に来たの?」
「当然。我が社のテストパイロットの実力を見ときたくてね。」
「サム、この人は?」
「この人はペッパー・ポッツさん。スタークインダストリーズの社長で、アイアンマンのガールフレンドだよ。」
「えっ!?この人が!?」
「もう、よしてよこんな所で!」
本当の事を言ったんだしそんなに怒りなさんな。小じわが増えるよ。俺がペッパーさんをからかっているといつの間にか対戦表が発表されていた。その対戦表の中身は、
一回戦
加賀山沙夢andラウラ・ボーデビッヒヒペア
VS
織斑一夏andシャルル・デュノアペア
「一回戦から!?」
「まあ早いに越した事はない。だろシャルル?」
「………………」
これだよ。俺がボーデビッヒさんと組むって言ってからずっとだ。いい加減元に戻って欲しいよ。あ〜あ、ちょっと休めるかと思ったら初っ端からか。まあ早い方がいい。
「頑張ってねサム。応援してるわよ。」
「任せなさいって!」
♢
俺とボービッヒさんはカタパルトで準備していた。しかも先程から全く会話がなく非常に気不味い空気になっていた。
「織斑一夏は私が倒す。貴様は邪魔をしなければ何をしようが構わん。」
「はいはい、あくまでも俺はオマケって事で。」
まあ、適当に遊んで終わるか。でも相手は仮にもフランスの代表候補生のシャルロットだ。油断してるとやばいかな。俺は腰にマッハドライバーを当て巻きつけた。
「加賀山、以前私に誰だと聞いたな?」
「ああ。」
「あれはどういう意味だ?」
「そのままさ。さてとそろそろ時間だぜ。パートナーさんよ。」
ボーデビッヒさんは専用機であるシュバルツェアレーゲンを展開しアリーナに向かっていった。
「変身!」
《シグナルバイク !! ライダー チェイサー!!》
俺は変身が完了するとアリーナへと飛び降りた。
地面に着地すると一夏andシャルルペアが俺たちと対峙していた。
『それでは両者、試合を開始してください。』
「行くぞシャルル!」
「うん、一夏!」
「よし、俺らも行くぜ、ボーディビッヒさん!!」
「………………………」
無視かーい!全く寂しいや!最近本当に無視する人が多くなってる気がする。こうなれば自分だけでもテンションを上げていかねば。
「いきなり必殺行くぜ!」
「来るぞ!」
俺は手をサムズアップし親指で自分の体を指した。
「俺、」
そして素早く両腕と両脚を広げた。
「参上ぉ!!!」
「「「………………」」」
またも沈黙がアリーナを襲った。あれ?出すタイミング間違えたかな。
「サム、それだけか?」
「以上になりまーす。」
「サム、凄いメンタルしてるね。」
もうメンもタルも無いんだよぉ。あるのは羞恥心を捨てた俺だけだ。
相手はすっかり油断して攻めるのも忘れている状態だった。という事は、攻撃のチャーンス!
《GUN!!》
俺はあっけに取られている一夏とシャルルに銃弾を浴びせた。すると我に戻った二人はそれを慌てて交わした。そういえば、ボーデビッヒさんが一夏やるんだったな。俺は一夏を放棄しシャルルの方に歩み寄っていった。
「かかっておいで坊ちゃん!」
「行くよサム!僕と組まなかったこと後悔させてあげる!」
シャルルがアサルトカノンを連射してきた。しかし俺はその銃弾の雨を掻い潜りシャルルの目の前に立った。
「嘘!?」
「本当!」
《BREAK!!》
ブレイクガンナーをブレイクモードにし、シャルルを 殴り飛ばした。
「うわぁっ!?」
しかしシャルルも踏みとどまりアサルトカノンを戻し瞬時に近接ブレードに変え斬りかかってきた。そのあまりの速さに俺も対応しきれず軽く斬られてしまった。
「くっ!?やるねぇ。ならこっちも!」
《シンゴウアックス!!》
俺もシンゴウアックスを呼び出し構えた。
「本当に面白い武器だね。でも!」
シャルルが近接ブレードで向かってくるがそれをシンゴウアックスで受け止めた。受け止めた際火花が飛び散るほどだった。
「力比べなら、負けないぜ!」
俺は近接ブレードを払いシンゴウアックスでシャルルを弾き飛ばした。
「さあバッター仮面ライダー。打ったぁ!!」
「きゃぁっ!?」
俺の力の入ったスイングに吹き飛ばされたシャルルは壁際まで追いやられた。俺はふと一夏とボーディビッヒさんの方を見るが以外にも一夏が押していた。今は気分がのってるし、ちょっと助けてやりますか。
《GUN!!》
「うぉっと!?」
「お手伝いしにきました〜!」
シュルッ!
「ふぇ?」
失礼、思わず情けない声が出てしまった。でも俺の足に巻き付いていたのは味方である筈のボーデビッヒさんのワイヤーブレードだったからだ。
「邪魔を、するなぁ!!」
「うわぁぁぁぁ!?」
俺はボーデビッヒさんに思いっきり後方へと飛ばされた。全くせっかく助けてやったのに。なんだよ!?邪魔を、するなぁ!!だってさ……そんなに融通が効かんとは思ってもみなかったわ!はぁ………えーとどこからだっけ?……………あぁそうそう。
「うわぁぁぁぁ!?」
後方へと飛ばされた俺はアリーナの壁に叩きつけられた。うつ伏せとなった俺がボーデビッヒさんを見ると案の定一夏とシャルルがボーディビッヒをめっためたにしていた。
「はぁ、世話がやけるよ。」
♢
「ぐっ!?」
このまま私は負けてしまうのか。違う!私は負けない。私は、教官の汚点である織斑一夏を倒さなければならない。
『汝、願うか?自らの変革を、より強大な力を望むか?』
あぁ。私は力が、あいつを倒す力が欲しい。織斑一夏を倒す力を寄越せ!
♢
「あぁ、頭痛え。明日に残る「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」え?」
見るとボーデビッヒさんのISが見る見るうちにドロドロになっていった。そしてそのドロドロはISの様なものになり、一本の剣を握りしめていた。
「雪片………」
「一夏どうした?」
一夏を見ると何やら怒っている様子だった。そしてあろうことかそのISに向かっていったのだ。おいおいマジかよ!?しかしISは一夏の攻撃を簡単に受け止め更にカウンターで今度は一夏に斬りかかろうとした。
「はっ!?」
あの馬鹿っ!!俺はISと一夏の間に入り一夏を庇うように背中でその攻撃を受け止めた。
「ぐぁっ!?」
「サム!!」
あー痛い。まさか学年別トーナメントでこんなに痛い思いをするとは湿布で治るかな。
「サム!あの野郎、ぶっ飛ばしてやる!!」
「ちょっと一夏!?さっき俺が庇っただろう!?二回目は勘弁だぜ!」
「離してくれサム!俺があいつを倒さなきゃならねぇんだ!!離さないなら」
バシィン!!
俺は一夏をビンタした。しかも強烈な一撃を。そして一本背負いで倒しマウントポジションを取った。
「いいか!!てめぇの私情なんざ知らねぇがよ、あの中にはなボーデビッヒさんが乗ってんだぞ!!お前は今あのボーディビッヒさんごと消しかけようとしたんだ!人の命よりもな自分の私情を優先させるんじゃねぇ!!」
思わず汚い口調になってしまった。
「っ!………悪いサム。でも、俺がやらないといけないんだ。」
「…………今日お前は一つ学んだな。」
「?」
「むやみやたらに敵に突っ込まない事だよ。まあそれがわかったら俺の腰の痛みくらい安いもんだよ。」
「サム。」
「さてと、問題は彼方さんだよな。教師陣が向かってるって言えど、早いとこ助けださないといけないし………………………そうだ!一夏、俺が抑えるからお前があのISの外側を切ってボーディビッヒさんをだぜ!」
「えっ?………分かった。」
「信頼してるぜ。」
俺は腰の痛みに耐えISの背後をとり羽交い締めにした。
「ラウラちゃーん、ぬぎぬぎしましょうねー!」
「行くぞ!」
抑えている間に一夏は見事ISの装甲を斬り開いた。そして出てきたボーデビッヒさんを受け止めた。ISはボーデビッヒさんと離れた途端人の形を崩しドロドロに戻った。
「サム、本当にすまん!」
「もういいって。一つ貸しだぞ一夏。今度飯でも作れば許してやる。」
「あぁ、とびきり美味いのを作ってやる。」
こうして学年別トーナメントは幕を閉じた。それにしても、なんでこの学園は、行事があるたびに何か起こるんだ?本当にやめて欲しいね。これじゃあ体がいくつあっても足りないよ。
今回はここまでです。感想アドバイスお待ちしてます。