IS仮面ライダーの力を持つ男はアベンジャーズの一員!? 作:バケツ頭
「カモンカモンカモンカモンフィフティーン!」
「行くぞ!!」
「我々も月影を支援するぞ!」
「その必要はない地獄大使、あいつにやらせろ」
「しかし」
「これは命令だ」
「…………承知しました、大首領」
俺と沙夢は仮面ライダーフィフティーンに仕掛けた。沙夢にはちゃーんとストレッチするように言い聞かせておいたから動きは大丈夫なはず。では、仮面ライダードライブの力はどんなもんか拝見するとしようか。
「はああっ!!」
ドライブはトライドロンから射出したハンドル剣を手にフィフティーンに斬りかかった。俺はブレイクガンナーで後方から狙い撃ちにした。ドライブの剣筋を全て受け流しているがフィフティーンは押されていた。とてもブランクがあるとは思えないね。かくいう俺の攻撃は全て弾き返されているが。そうだ、トライドロンに銃っぽいやつが入ってたな。
「おーい沙夢!トライドロンにある銃借りていい?」
「勝手に取ればいいだろ!!」
はいはい、お取り込み中ってわけね。俺はトライドロンからドライブ専用の銃、ドア銃を取り出した。ドア銃ってそのまんま笑誰がつけたんだこんな安直な名前。
「タラリラッタラー♪ド〜ア銃!」
俺は再びフィフティーンに向かってブレイクガンナーとドア銃から光弾を放った、つもりだった。
《半ド〜ア〜!》
「……ふざけんなよ!!不良品じゃねぇか!粗悪品もいいところだよ!?」
「ちゃんと閉め、ろ!!」
この世界のセンスがわからん。でもシンゴウアックスも相当か。ってかおい作者!!これがやりたかっただけだろ!!こんなモンで行数稼ぎやがって、お前の部屋に行って今度お灸を据えてやるわ!!
「ああ、もういいわ!!」
《BREAK!!》
俺はドア銃を放り投げブレイクガンナーをブレイクモードにして肉弾戦に持ち込んだ。フィフティーンはドライブを振り払い黄泉丸を今度はこちらに向けた。俺は振り下ろされた黄泉丸をブレイクガンナーで受け止めフィフティーンの腹部を蹴った。フィフティーンは少し後ろに下がりもう一つのロックシードを取り出した。
「しぶといですね…………これならどうですか?」
《ガイム!!》
平成ライダーロックシードを展開しフィフティーンロックシードと入れ替えた。すると、クラックから鎧武の頭を模したアーマーが舞い降りてくる。俺はその動作をしている間にやつの背後に回った。現在、アンダースーツ状態のフィフティーンがブレードを切る直前にブレイクガンナーにマックスフレアを装填し狙い撃ちした。
《チューン マックスフレア!》
「がああああ!?」
「よし!」
「いやいや、よしじゃなくて!!卑怯すぎるだろ!!変身中のライダーを攻撃するなんて御法度だぞ!!」
「あ・ま・い!!奴らは今まで何十人、何百人と命を奪ってきたんだろ!!それに、これは戦争なんだぜ、卑怯もラッキョウも言ってられないだろ!?」
「お前、本当に仮面ライダーか?」
「あ、貴方……どれだけ馬鹿にすればぁ!!」
キレたフィフティーンは再度ブレードを下ろしガイムアームズを装着しようとする。そうはさせまいと俺はガイムアームズに飛びついた。そして無理やり自分の体に装着させようとした。
「はまんねえなこれ笑」
「「………………」」
周りの連中はポカンとしていた、大首領以外は。ニヤニヤとフィフティーンがどう対応していいか分からないのを眺めていた俺。しかし、次の瞬間俺は地面に顔を向けていた。一瞬何が起こったのか分からなかった。数秒後、俺の体に再び激痛が走った。
「…………ぐわああああ!!」
《CLOCK OVER!!》
俺の体にダメージを与えた犯人は黒色のボディにカブトムシを模した頭部、更にコーカサスゼクターと同じタイプのゼクターがベルトにははまってあった。犯人は仮面ライダーダークカブトだ。フィフティーンはその間にようやくガイムアームズにアームズチェンジした。
《ガイムアームズ!フルーツ鎧武者 オンパレード!》
「ありがとよソウ。煩いのを黙らせてくれて……お前に退がれって言っても退がらないよな」
「ええ、是非やらしていただきます。それにあいつ口ばっかりで全然ですよ。あと月影ももっとしっかりしろよ?」
「うるさい!」
「………何、だと!?クロックアップして攻撃したくせによくそんな事が言えるな!!この卑怯者め!!恥を知れ恥を!!」
「………全部お前に当てはまるような気がするけどな、今度は真面目にやれよ!!」
しょうがねぇ、冗談抜きで軽口なしでやるか。俺は変身を解除しコーカサスゼクターを呼び出した。カブトムシにはカブトムシだ。コーカサスゼクターをベルトに装填、仮面ライダーコーカサスに変身し直ぐにキャストオフした。
《CHANGE CAUCASUS BEATLE!》
マスクドフォーム時のアーマーを弾き現れたのは金色のボディ。そして両肩胸部にあったホーンがゆっくりと上っていき頭部に収まる。仮面ライダーコーカサス ライダーフォームである。
「ベルトさん!あれは使えるか!?」
『まだ調整が終わっていない!ここはタイプワイルドだ!』
「くっ、分かった!」
沙夢は黒色のシフトカー、シフトワイルドをシフトブレスに装填した。すると赤色のボディから銀と黒のボディかわり斜めにかかっていたタイヤが今度は右肩の位置についた。仮面ライダードライブ タイプワイルドだ。
《ドライブ!タイプ ワイルド!!》
「久しぶりに正統派ヒーロースタイルでいくぜ!」
「俺に勝てるか?」
「「クロックアップ!」」
《CLOCK UP!!》
「ジンクス!!はい、ダブトくん喋っちゃだめね!」
駄目だこりゃ、もう軽口を叩くのが癖付いてしまったな。気を取り直し俺はダークカブトの顔面を狙い拳を放つ。ダークカブトは左手で受け止め肘打ちでカウンターしてきた。それを開いた方の手で防いだ。
「この動きについて来れるとはな、唯の素人じゃねぇな?」
「こちとらアベンジャーズの最年少イケメンスーパーヒーローなんだぜ?」
もう気にしない事にしよう。ダークカブトと一旦距離を取り俺は再び攻撃を仕掛けた。今度は二人ともクナイガンを装備していた。二つのクナイガンがぶつかり合うたびに火花が散る。
「これも互角かよ……なら、どっちのライダーキックが強いか勝負しようぜ!」
「いいだろう」
俺とダークカブトは同時にボタンを押していった。
《ONE!》
《TWO!》
《THREE!》
「ライダーキック!」
《RIDER KICK!》
先にゼクターホーンを戻したのはダークカブトだ。ダークカブトはその場で飛び俺に向かってライダーキックを放ってくる。フッ、若いねぇ。俺はぶつかる瞬間、ヒョイと避けダークカブトは俺の後ろに着地した。その瞬間、俺はゼクターホーンを戻した。
《RIDER KICK!!》
「ライダーキック!」
ベルトからホーンにエネルギーが仲介し足元に下りていく。足元に到達すると俺は後ろにいるダークカブトに回し蹴り放った。回し蹴りだけど立派なライダーキックだ。
「ぐわああああああ!!」
《CLOCK OVER!》
「油断大敵さ。馬鹿正直に真っ向勝負なんかするかよ」
俺は地べたに寝ているダークカブトに言い放った。やる時はやるんだよ俺。
一方、ドライブVS仮面ライダーフィフティーンは防戦一方であった。ドライブがハンドル剣を駆使するがィフティーンは余裕の素振りを見せた。
「先程別世界の貴方にやられた分は貴方にお返しします!!」
「根に持つのは感心しないな!」
「サム……気をつけろ!!」
無双セイバーと大橙丸でドライブにまたも斬りかかった。しかし、刃が当たる瞬間、ハンドル剣のハンドルを回し斬撃を回避した。そしてすかさずクラクションを押し必殺技を発動した。ドライブは体を激しく回転させフィフティーンを攻撃した。
「ドリフトスラッシュ!!」
「ぐっ…………ああああ!!」
あまりの速さに防ぐ事が出来ずフィフティーンはドリフトスラッシュを諸に受けてしまった。必殺技を受けたフィフティーンは吹き飛ばされ月影の姿に戻った。
「情けない奴らだ…………はぁ、俺が出るか」
さっきからずっと見ていた首領がついに動き出した。大首領は胸元からドライバーを取り出した。そのドライバーは黒を基調とし、10個の仮面ライダーの紋章が彫られている。大首領はドライバーを当てカードを取り出した。
「…変…身…」
《KANENRIDE DECADE!!》
低くエコーがかかった音声がなるとドライバーから9つの虚像が映し出され大首領の体に集まっていく。全てが重なるとそこに立っていたのは、ドライバーと同じく黒を基調とし胸にある十字部分は黄色といった色合いだ。そして何より、
「顔がバーコード?」
「気をつけろサム!こいつはさっきの奴等と比べ物にならない!」
「見せてやる……破壊者の力をな」
確かに、俺の野生の勘がこいつは超絶危険な奴だって言っている。あるいは厨二病こじらせてるか…………そうこう考えているうちにダークディケイドはライドブッカーから一枚のカードを取り出しドライバーに入れた。
《ATTACKRIDE CLOCK UP!!》
その電子音が鳴り響いた瞬間ダークディケイドは消えた。しかし、クロックアップ出来る俺はダークディケイドの姿を捉えていた。俺も後を追うようにクロックアップした。ダークディケイドが向かう方向にはドライブが。くそっ、間に合えやクソッタレめ!!
「ふん、ドライバーごと破壊してくれる」
ダークディケイドは拳に力を入れドライブドライバーに狙いを定めた。
《CLOCK OVER!!》
そう鳴り響くとダークディケイドは元の位置に戻っていた。格納庫内に何かが割れる音が鳴り響いた。しかし、それはドライブドライバーが壊れる音ではなかった。
「あ………あぁ」
サムはダークディケイドの拳がドライブドライバーに当たる直前、二人の間に割って入りかわりに受けたのだ。そのせいでコーカサスゼクターはポロポロと崩れ落ちていった。そこでサムは意識を手放した。
「おいサム!!しっかりしろ!!」
『しっかりするんだ!!』
「フン、まあいい。次はお前だ」
ダークディケイドは再び構えた。とその時、ダークディケイドの体に数本の光の矢が飛んできた。ダークディケイドはそれを見切りライドブッカーソードモードではたき落としていった。
「おい大丈夫か!!」
「って沙夢!?目が覚めたのか!?」
「でも、別世界のサムがなんかヤバそうだよ!?」
前門を守っていた四人が遅れて格納庫へとやってきた。四人はゼネラルモンスター率いるネオショッカー怪人軍団を相手に死闘を繰り広げ見事に全ての怪人を倒してきたのだ。
「一夏!基地の爆破プロトコルを作動させろ!!総員、ヘリキャリアに退避、直ぐにこの基地を出る!!」
「了解!」
一夏は起爆装置を作動させた。残り時間は後5分だ。これで残る問題はダークディケイドだ。
「…………まあいいだろう。お前ら何て潰そうと思えば何時でも潰せる。今日はこのくらいで手を引いてやる…………それとお前達にいい事を教えてやる。今から約12時間後、そいつの世界に向けて大ショッカーは総攻撃をかける」
「何だと!?」
「止めたければ本拠地へ来い。鍵は開けとくぜ」
ダークディケイドは月影達を抱え高らかに笑い渦の中に消えていった。ドライブは変身を解除し沙夢の姿に戻った。沙夢は気を失っている沙夢を抱えヘリキャリアへ乗り込んだ。五分後、基地は爆破され跡形もなく消え去った。
♢
目を開けるとそこは真っ白な場所だった。ここは何処だ?俺は確かあのバーコード野郎の攻撃を受けて………まさか死んだのか!?そりゃないよー、シャルロットに告白できずに死んじまうとわ。作者を脅迫した罰か?
「安心してください、死んでませんよ」
「ん?あんたか」
俺の目の前に現れたのは俺を転生させてくれた例のスーツ姿の神様だった。
「今貴方は眠っているだけですよ」
「夢の中ってわけね。探し物でもあるわけ?」
「いえ…………単刀直入に言います。あのダークディケイドを殺してください」
「殺す?殺されかけたのに?」
「ダークディケイドはは貴方と同じ転生者なんです」
「なるほどね……あんなイカれた野郎に超チートな特典をつけたわけだ」
「担当は私じゃありません!別の神なんですよ…………なんで私があいつの後始末なんか…………」
「で、弱点とあんのか?」
「ありません」
「きっぱりと言うなよ。何かあるだろ?捻挫してるとかコンタクトつけてるとか」
「いえ、彼はあらゆる武術を会得し無敵と言っても過言ではありません。強いて言えば使ったカードの能力は24時間経たないと戻らないということです。ですが、貴方もある意味では無敵ですよ……ある意味ではね」
「ある意味?」
「えぇ、そろそろ時間です。気休めにしかなりませんが壊れたコーカサスゼクターのかわりにコレを」
そう言うと神は俺に赤色のシグナルバイクを手渡した。そのシグナルバイクにはAのマークが書いてあった。
「貴方の役に立つものです…………それではグッドラック!」
♢
次に目を覚ますと隣で沙夢とシャルロットがキスしていた。しかもディープなやつ……勘弁しろよ全く。そう思っていると手に硬い感触が。恐らくさっき手渡されたシグナルバイクだ。切り札が無いよりかはマシだな。一体どんな力が秘められているのやら。さてそろそろこのリア充どもに注意しよう。
「……はむ……ちゅっ……」
「……ん……ちゅ……」
「………お取り込み中悪いけどさ、何やってんのおたくら!!」
「「!?」」
「お、起きたのかサム!」
「発情期かお前ら?」
「いや、久しぶりだからつい」
「それより、後数時間で大ショッカーはサムの世界に向けて進行すると宣告してきたんだよ!」
「ブリズナック!コーカサスゼクターは」
「粉々で修復は無理だそうだ」
『すまない、私達のために』
「良いよ。たまにはヒーローらしい事しないとうざいだけのアンチキャラになっちゃうからね」
「サム……みんなで話し合ったんだが、俺たちは大ショッカーに最後の決戦を挑もうと思っているんだ。戦力は圧倒的に不利だ」
「だが、此方にも勝機が無いわけじゃ無い。みんなで力を合わせれば」
「よっしゃ、いっちょやるか!」
どうせ何もしなくても大ショッカーは攻めてくる。シャルロットやみんながいる世界を守るために来たんだ。あのバーコード野郎にも借りがあるしな。俺はベッドから起き出撃準備を整え始めた。
♢
数時間後、ヘリキャリアのデッキでは仮面ライダー達が集合していた。そして沙夢はみんなの前に立ち演説を始めた。
「良いかみんな!勝っても負けてもこれが最後の闘いだ!自由……そして愛する者のために一丸となって大ショッカーと闘おう!……以上だ!」
「では作戦を伝える!大ショッカーの本拠地にこれから各々のマシンで向かう!本拠地で他の支部の仮面ライダー達と合流し一気に大ショッカーを叩く!」
「俺とサムとでダークディケイドをやる。他は任せたぞ」
一夏が作戦を伝えるとみんなはそれぞれのマシンへ乗り込んでいった。プロトトライドロンは一夏と弾が乗っているため今回はトライドロンに乗り込んだ。
「よし!あげてこうぜ沙夢!!」
「サム!」
「何?」
「シートベルト」
「…………はい」
俺は言われた通りシートベルトを締めた。これから悪の組織潰しに行こうってんのにそこきにするかね。一夏はみんなが乗り込むのを確認し出発の合図のクラクションを鳴らした。
「ライダーズ出撃!!」
『♪〜♪〜♪〜♪〜』
しかし、クラクションはラクカラーチャに改造されているためみんなの緊張感が抜けてしまった。ドジったな。
「「「「「「………………」」」」」
「なんか…………ごめんなさい」
しらけた空気のままマシンは走り出した。目指すは大ショッカー本拠地にいるダークディケイド。justiceridersは最後の決戦に向かった。
裏話
「でもさ、どうやって眠り続けてた沙夢を起こしたの?」
鈴がサムに聞いた。これはみんな疑問に思っていた事だろう。しかし、これはあまりにも非人道的な行いだ。下手をすれば一生取り返しのつかない事に。
「身の毛もよだつ方法だけど…知りたい?」
「「「「「知りたい!」」」」」
みんな興味津々だ、こうなったら話すしか無いな
「あれは十数時間前に遡る」
大ショッカーの怪人の数に圧倒された俺は沙夢を目覚めさせようとした。この時、俺はアル物を手に入れていたんだ。病室に行くと沙夢はまだ横たわっている。王子様のキスでは目覚めなさそうだ。
『あぁ、サムちょうど良いところに来た!早く沙夢を連れ出してくれ!』
「ちょい待ち!ベルトさん、あるものを使えば沙夢を目覚めさせる事が出来るかもしれないぞ!」
『何!?是非やってみてくれ!』
「…………よし」
俺の腹は決まりポケットから袋を鞄からガスマスクを取り出した。そしてその袋の中から取り出したもの…………それは数ヶ月洗っていないゼネラルモンスターの靴下だった。その靴下をガスマスクをつけたサムは沙夢の鼻に当てること数秒後、
「…………臭っ!!!」
『Oh my god!』
「この通り目が覚めたわけさ!」
「「「「「………………」」」」」