IS仮面ライダーの力を持つ男はアベンジャーズの一員!? 作:バケツ頭
一度IS学園に戻り必要な荷物を取りに帰り俺達は先ずアベンジャーズタワーに向かっていた。トニーがジェットで来てくれて助かったよ。ラッキーな事に明後日ニューヨークのハマーインダストリーズ本社でパーティは開かれるらしい。そこへ、俺とトニーが殴り込みに行くと言う作戦だ。勿論、デュノアとハマーがやってきた事も会場で暴露してやるつもりだ。
『到着しました』
「トニー、ドライバーを修理するから手伝ってくれ」
俺とトニーはさっそく作業室に向かった。この際だ、貰ったドライブのデータを解析し新形態を作ろう。ジャービスに手伝って貰えば1日もかからないだろう。俺たちは早速作業に取り掛かった。
スキャンにかけどこが壊れているのかを確認する。
『ドライバーの配線、更にシグナルチェイサーの内部のパーツも破損しています』
「これは酷いな……何と戦ったんだ?」
「頭のおかしいバーコド野郎さ……ジャービス、俺のファイルを開いてくれ」
ジャービスは以前俺がチェイサーを作った時のデータファイルを投影した。そのデータファイルと現状のマッハドライバーを照らし合わせ修復作業に取り掛かった。
数時間後、修復も終わり更にチェイサーの新形態も完成した。この新形態にはトニーのリパルサー技術を搭載。これにより高速飛行も可能になった。時刻はすでに夜中の3時を回っていた。トニーは一眠りすると既に就寝していた。俺は無意識にコーヒーを啜った。
野郎のクソ婚約パーティーまであと十数時間か…………今頃、彼女はどうしてるんだろうか……まさか、変な薬とか使われてないよな?薄い本みたいな事になってないだろうか………………やめだやめ!何を考えてるんだ俺は。
「サム寝てないのか?」
「キャプテン……眠れないのさ」
「カフェインの取りすぎだと思うよ」
スティーブは作業場の机にあるコーヒーカップの山を見て言った。
「あんたの言ってたことは正しかったよ。恋愛は待たない方が良いな」
「話は聞いたよ……この仕事上大切な人が危険に晒されるのはよくある話だ」
「俺の場合は違う…………ただ、俺は全く彼女の気持ちを理解してやることができなかった。その事が一番情けない。彼女とは幼稚園からの付き合いなのに」
「僕にも幼馴染がいるから気持ちは分かるよ」
「前話してた人か?」
「…………そうだ。僕がまだモヤシ野郎の時いつもそいつが助けてくれてね」
「いい人だったんだな、その人」
「ああ…………いいヤツ、だった。どんなに長い付き合いでも知らない面はある………いいかサム、この一件が片付いたらきちんと話し合うんだ。そうすれば向こうも分かってくれる筈だ」
「…………分かった。ありがとうキャプテン、おかげで少しは元気になったよ。ま、俺の周りにはこうあう相談出来る大人が殆どいないから」
トニーはプレイボーイだしバナー博士は奥手そうだし…………ナターシャやクリントなら…………いや無理だな。ソーはどうかな?そういえばクリントって彼女いるのか?よく考えたらそういう話は全然しないな。今度聞いてみるか。
「僕に出来る事があれば何でも言ってくれ」
「なら一つ頼みがある。アレックス・アホンダラ・ハマーに監禁されている女性を救い出してほしい。今、ニューヨーク中の監視カメラをハックして顔認識ソフトにかけてる。もうじきハマーの無能な部下の居場所が割り出せる筈だ」
「分かった……でも口が悪いぞ」
「糞食らえ!!」
真面目すぎるよ〜。歳のせいかい?
時は流れ、ハマーインダストリーズ本社ではパーティーの準備が着々と進められていた。そんな中ドレスに身を包んだシャルロットがもうどうにでもなれというような顔をしていた。恋愛感情を抱いていた相手は自分の眼の前でボコボコにされ生死の安否も聞かされていなかった。
「シャルロット話がある」
アルフレッドがシャルロットにはなしかけたがシャルロットは目を合わせようとしない。
「…………あなたと話すことなんてありません。出て行ってください」
アルフレッドに向かってシャルロットは冷たく言い放つ。
「私が君にしてきた事は…………許されない事だ。けどこれだけは聞いてくれ、私はお前を愛しているんだ」
「いい加減な事言わないで!!…………じゃあ何でお母さんが死んだ時来てくれなかったの!?」
「私の本妻のせいだ。私は妻に幾度となく命を狙われた。私の財産を相続するためだ。もし私に子供がいるという事がばれてしまえばその子も狙われると思った」
「………………」
「私も今までの人生で一番愛した女性の最後を看取りたかった。本当ならシャルロットとアイリスと私で暮らしたかった………許してくれとは言わない。ただ本当の事を分かって欲しかったんだ」
アルフレッドの目から涙がポロポロと落ち崩れ落ちた。そんなアルフレッドをただひたすらシャルロットは見つめていた。ずっと父親には自分が邪魔な存在だと思っていたシャルロットは、まさか一番心配してくれていた事が信じられなかった。その数分後部屋にハマーとエヴァがやってきた。
「時間ですよ…………お義父さん?」
「くっ………やっぱり止めにしないか?こんな事間違って」
涙を拭ったアルフレッドが言い終わる前にエヴァは腹部を殴りつけた。アルフレッドは思わずよろける。
「ぐっ……!?」
「良い加減にしなさい!あんたと女狐の娘が殺されないだけマシと思いなさい!」
そう言い放ちエヴァとハマーは部屋から出て行った。シャルロットはアルフレッドに駆け寄る。
「………大丈夫?」
「あぁ、大丈夫だ。先に行ってくれ」
全員が部屋から出るのを見計らい電話をかけた。その相手は、
「頼む出てくれ」
『もしもし、仮面ライダーです』
「仮面ライダーか!頼む、娘は今強引に婚約されそうになって『知ってます』本当か!?」
『ええ、当然対策もうってあります。彼女の幼馴染…………加賀山沙夢にエヴァ・デュノアとアレックス・ハマーの汚職のデータを持たせてあります。ですが、貴方もただでは済まないでしょう』
「分かっている。それも覚悟の上だ!」
『分かりました。では直ぐに彼を向かわせます』
そう言うとサムは電話を切った。場所は戻ってアベンジャーズタワー。
「トニー、キャプテン!」
トニーはアイアンマンスーツに、キャプテンはユニフォームに着替えた。そして俺は腰にマッハドライバーを当て装着した。更に右腕の傷を隠すためグローブを着けた。
「…………行くぞ」
ハマーインダストリーズの婚約パーティーの会場は多くの役員や客で溢れ返っていた。そしてアレックスが高らかとパーティーの開始を宣言した。
「皆様、本日は私の婚約パーティーによくおいで下さいま「意義あり!!!」
閉鎖されていた後ろの扉を蹴破り入ってきたのはサムとアイアンマンであった。突然の出来事に会場はざわついた。
「………!!」
「見ろアイアンマンだ!」
「あれはサム・カガヤマか!?」
「その結婚意義あり!言ってみたかったんだよなこれ」
「何しに来た負け犬!」
「警備員、早くつまみ出して!」
エヴァ・デュノアが警備員に指示するも警備員は全く近づけなかった。まあアイアンマンに手を出す一般人はマヌケとしか言いようがない。
「それでは単刀直入に…………会場の皆様、あちらのスクリーンにご注目ください!」
ジャービスがシステムをハッキングしスクリーンには、アレックス・ハマーとエヴァ・デュノアが行ってきた悪行の数々が映し出された。二人の驚いた顔ワロス!
「こんな……馬鹿なッ!?」
「まだあるんだなぁこれが。皆さん今度はあちらのスクリーンにご注目!」
逆の方のスクリーンに映し出されたのは、ハマーが監禁している女性達がいる倉庫だった。数秒後、画面が切り替わるとそこにはキャプテンアメリカが立っていた。
「現場から中継です!キャプテン、キャプテン?」
『ハマーの部下は制圧、囚われていた女性達も救い出したぞサム!』
「ご苦労さん!」
「ちょっと、如何するのよ!?」
「…………けるな」
「何だって?」
「ふざけるなッ!!こんな所で終わってたまるか!!お前達、彼奴らを殺せ!!お前は来るんだ!!」
「逆ギレとは見苦しいね」
「いやッ、離して!!」
アレックスは無理やりシャルロットの手を引き連れ出した。そしてハマーが部下の女性達に指示すると、女性達はISを展開した。その勢いにのりエヴァもISを展開した。アサルトカノンから撃ち出される銃弾により会場は大混乱だ。
「トニーISの連中を頼む!女の扱いは得意だろ!?」
「簡単に言ってくれるな」
エヴァとハマーの部下達をトニーに任せ俺はハマーの後を追う。部屋を出ると階段を駆け上がるハマーの姿が。そしてハマーは自分のオフィスに入った。
「クソッ!!さっさと出てこいお前は終わりだ!!」
数秒後、轟音が鳴り響いたと同時に俺はドアごと吹き飛ばされ壁に激突した。ドアの残骸を払いのけ立ち上がる。煙が晴れるとウィップラッシュのアーマーを装着したハマーがシャルロットにの頭に拳銃を向けていた。
「動くなッ!!動いたらこいつを殺すぞ!!」
「サム!!」
「このクソ野郎、どこまで外道なんだ!」
「ハッハッハッ、これでお前は手出しできまい!!」
高らかと笑うハマーを無視し俺はブレイクガンナーを取り出しシグナルマガールを装填した。そして銃口をハマーに向けた。
「お前正気か!?今撃てばこの女諸共殺しちまうぞ!?」
「黙ってろ!…………シャルロット、俺を信じてください!」
「サム…………うん、信じる!」
俺はシャルロットに微笑み引き金を引いた。ブレイクガンナーから一発の銃弾が放たれた。ハマーは咄嗟にシャルロットを盾に使う。しかしこれがこのシグナルマガールの面白いとこだ。
シャルロットに被弾する寸前急に曲がりハマーに被弾した。ハマーは後ろに倒れ込んだ。その隙にシャルロットはこちらに逃げ出してきた。こっちに来たシャルロットを俺は思いっきり抱きしめた。
「きみが無事でよかった」
「きぃさまああああ!!!」
「俺氏!シャルロット下がってくれ」
俺は新開発のシフトドライブを装填した。
《シフトカー〜♪〜♪〜♪〜♪》
「本編初公開…………変身!」
《ライダー!!爆熱、デッドヒート!!》
俺の体がスーツに覆われると一つのタイヤが飛び跳ねて此方に来た。そのタイヤは俺の周りを一周すると胴体に装着された。見た目はほぼドライブだが色がチェイサーのような紫に書く部分に炎のマークが。更に左肩にはチェイサーのマーク。仮面ライダー爆熱デッドヒートドライブ!…………長い名前だ事で。
「ウィップラッシュ!!ぶっ飛ばすぞ〜う!!」
ドライバーのボタンを数回たたくと俺の体から蒸気が吹き上がる。
《キュウニ!!爆熱、デッドヒート!!》
俺はリパルサーを起動しウィップラッシュに飛びかかる。ウィップラッシュは受け止めるがドライブの方が出力が上だった。勢いのまま窓ガラスを破り俺たちは外に飛び出した。
「くっ、離せ!!」
「いいの?はい」
俺は言われた通り手を離すとウィップラッシュは真っ逆さまに落ちていった。ここは48階に位置する高層ビルだ。さてとどれくらい持つかな?
「くッ!!」
ウィップラッシュは鞭を硬質化し槍に変えた。それを壁に突き刺し踏み止まった。そしてもう片方の鞭で窓ガラスを割り再びビルの中に入っていった。俺もその後を追う。
「待ちなってば!夜は長いんだ、パーティーはこれからだよ?」
リパルサーレイを放ち追い込んでいく。ドライブは確実に光線を当てるが頭に血が上っているウィップラッシュの攻撃は全く当たらない。
「クソッ、クソッ、クソッ!!」
「どうした変態君?全く当たらない、ぞ!」
鞭を鷲掴みウィップラッシュを手繰り寄せる。そしてリパルサーの後押しで増幅されたパンチをウィップラッシュに叩き込んだ。ウィップラッシュの仮面にヒビが入り後方へと吹き飛んだ。
「ぐぁぁぁッ!!」
その直後階段からシャルロットが降りてきた。
「サム大丈夫!?」
「勿論よ?ちょっと待っててベイビー」
「おい、言っておくがその女はスパイ行為をした…………いわば犯罪者なんだぞ!!」
「そ、それは…………」
「はい?」
此の期に及んで何を言ってるんだこいつは。見苦しいね全くもって。
「お前もヒーローの端くれなら犯罪者を許「シャラップ!!」
「さっきから聞いてれば……ネチネチ言って、究極にダサいよ?それとお前はいくつか勘違いしているぞ?確かに彼女はスパイ行為をしたがそれは本意じゃない。それに、渡してたのは俺が作った偽のデータさ!匠の心満載のね!」
「ペテン師め」
「お互い様だろ?二つめ………自分が恋愛感情を抱いてる女の子を見捨てるわけないでしょ?」
「れ、恋愛感情!?」
シャルロットが驚いた顔で此方を見た。違う形で言いたかったな。
「それと最後に一つ」
ドライバーのレバーをあげボタンを押した。
《ヒッサツ!!》
「俺はヒーローじゃない」
《フルスロットル!!》
「…………スーパーヒーローですから」
《爆熱、デッドヒート!!》
拳に力を入れウィップラッシュの腹部めがけて渾身の一撃を叩き込んだ。ウィップラッシュは後方に吹き飛ばされ壁にめり込んだ。この一撃で気を失ったらしい。以外と呆気なかったな、なんでこんな奴に負けたのか不思議で仕方がない。これも作者の陰謀なのか…………
『サム、こっちは片付いたぞ』
「キューサン。こっちも終わったよ。何はともあれ一件落着ってことで」
数十分後、ハマーインダストリーズには多くの警察官達がエヴァとハマーの汚職に関与した人々を検挙していた。お勤めご苦労様です。問題はシャルロットのお父さんだ。
「ありがとうサム君、君のおかげだ」
「いえ…………それより、僕の知り合いにブルース・バナーと言う男がいるんですが、彼の従姉妹が弁護士をしているそうです。一応話は通しておきますので何かあったら連絡を」
サムはアルフレッドに彼女の名刺を渡す。前に一度だけ彼女にはあったことがあるがとてもいい女性だったよ。
「何から何まですまない…………シャルロット」
「…………何?」
「落ち着いたら二人で話がしたい。厚かましい願いかもしれないが」
「…………分かった、待ってるよ…………お父さん」
アルフレッドは微笑みパトカーに乗った。待てよ、このノリで行ったらシャルロットも事情聴取かなんかで連れて行かれそうだな。その前にきちんと話しておくか。サムはシャルロットを抱き抱えた。
「きゃッ…………サ、サム?」
「トニー悪いけどあと頼むよ!」
「おい待てサム!」
サムはシャルロットを抱えその場を飛び去った。
「…………ティーンエイジャーめ」
ハマーインダストリーズから飛ぶこと数分、俺はアベンジャーズタワーのヘリポート部分に降り立った。シャルロットゆっくりと下ろす。いよいよだ、この瞬間をどれほど待ちわびたか。
《オツカーレ!!》
「サム…………そのさっき言ってたことって」
「勿論本気だ。俺はいい男、君はいい女」
「…………?」
「じゃなくて、俺が言いたいのは…………君の事が好きだ。幼稚園の時からね」
「本当なの?」
「嘘じゃないよ?今日はエイプリルフールじゃないからね。だから俺と付き合ってください」
「………………」
まさかの反応なし?ま、当たって砕けろだ…………でも砕けるのは避けたいな。
「あの…………シャルロット?」
シャルロットは驚いた表情をしていたが直ぐに微笑みこう言った。
「僕の答えは……」
シャルロットは目を閉じ口を近づけた。驚いたサムもそのまま口を近づけた。サムとシャルロットは唇を重ねた。何秒、何十秒経ったか分からない。だが、これがこの世界で生きてきた中で一番幸せな時間だったのは言うまでもない。
「……意外にも大胆だね」
「これが僕の答えだよ。僕もサムの事が好き」
「あの………差し支えなければもう一度答えを聞かせてくれない?」
「もう一度?しょうがないなあ」
サムはシャルロットの両肩を掴み再び唇を近づける。しかし、ここで数人の視線を浴びている事に気がついた。慌てて振り返ると、キャプテン、バナー博士、クリント、ナターシャが笑顔で此方を見ていた。
「………なんだよ、お邪魔虫め」
「いや、見ようと言ったのはクリントだぞ?」
「最近の子ってこんな告白の仕方するのね」
「凄く情熱的だったと思う」
「別に構わないだろ?減るもんじゃないんだし」
こいつら…………嫌がらせのレベルだろ?シャルロットもまさか見られているとは思わなかったみたいだ。もう顔が真っ赤っか、トニーがいないのが救いだ。あー、なんか力抜けてきた。それと同時に痛みが押し寄せてくる。最近こういう展開多い気がするな。作者どうなってんだよ…………とりあえず、告白して正解だったな。それでは皆様ここら辺で失礼して、
「バタンキュー…………」
「おい大丈夫か!」
「しっかりしてよ」
仮面ライダー爆熱デッドヒートドライブ
サムとトニーが共同開発した新形態。見た目はプロトドライブに赤色と紫が混じり合っている。各部にあるフレイムデカールと左肩にあるチェイサーのマークが特徴。トニーのリパルサー技術を搭載、これにより高速で飛行することが可能に。尚、サムがHeatsを聴きながら作ったため爆熱を名称に取り入れた。