IS仮面ライダーの力を持つ男はアベンジャーズの一員!? 作:バケツ頭
あの後、裁判が行われた。エヴァ・デュノアとアレックス・ハマーは終身刑が言い渡され、アルフレッド・デュノアはブルース・バナーの従姉妹で弁護士のジェニファー・ウォルターズの弁護もあり何と無罪となった。
とにかく収まるところに上手く収まったというわけだ。アルフレッドにとってはここからが正念場になるだろう。
「はいサム、あーん♡」
「あ、あーん♡」
そして加賀山サム、転生16年目にして彼女ができました。今聞き手はギプスで固定されてるから上手いこと箸が使えないんだよ。俺はハンバーガーだけで大丈夫って言ったんだけど、栄養が偏るって言われちゃってこうして食べさせてもらってる。
「「「「「……………」」」」」
「みんなどうしたんだ?」
「あ、あんた達…………帰っできた途端見せつけてくれるわね」
「いつの間にそんな関係に」
最初は周りの視線が痛かったけど今はもう慣れた。こういう展開にしてくれた作者には感謝だな。ま、感謝するのはこの展開だけだがね。
「そういえば学園祭はどうなったんだい?」
「メイド喫茶に決まった。私が出した案だぞ!」
「メイド喫茶ねぇ。て事は俺と一夏が執事ってわけね」
それにしても学園祭か。前世ではろくな思い出がないが今回は楽しめそうな気がするぞ。しかも、学園祭の日にはギプスも丁度取れる頃だ。良いことづくしだな!
そして当日、
「あのさ一つ言わしてもらってよろし?」
「なに?」
「なんで俺だけメイド服なわけ!?」
「本当ごめん!執事服が1着しかなくてさ、それにメイド服姿も似合ってるよ」
「ったく、あのアホの作者は何がしたいんだよ?俺のメイド姿なんかでお気に入りが増えるとでも思ってんのか?こんなのありきたりだろうに」
「何を言っているのかよくわからないわね」
「いつもの事ですわ。気にしたら負けですわよ?」
いつもの事って………そんなに周りから見たらヤバイやつなのか?
『ああ、お前はとんだいかれ野郎だ!ヒヒヒ』
「確かにヤバイかもな」
サムの肩に乗った二頭身のスカイライダーが見下した風に言った。これは勿論サムの妄想……もとい空想の産物だ、とぎどき現れるんだよ。お、そんな事言ってる内に客がどんどん来たな。こうなればヤケだ!サムは喉の調子を合わせ裏声で、
「おかえりなさいませお嬢様♡」
「執事服姿の加賀山君も見たかったけど」
「こっちもアリね!一夏×サム…………キタコレ!!」
早速キューティクルスマイルでお客様を接客していくサム。そんな中やはり気になるのがシャルロットのメイド服姿。彼女なら執事服も似合いそうだな。
「サム、どうかなこの格好」
「…………最高!」
いやもう可愛いの一言に尽きますな。でもここで思い出すのが俺の服装…………
「サムの格好も…………可愛いと思うよ?」
明らかに笑いを堪えてる。まあ、この青色と赤色のズラは派手すぎるもんな。まるでハーレークインだ。
こうして接客する事2時間。
「あ、そうそう加賀山君!デュノアさんと二人で回ってきたらどう?」
「行かせていただきます!じゃあ行こう!」
サムはシャルロットの手を引っ張り教室を出た。まさか数行分しか働いてないのに休憩とは小説の中の時間の進み具合最高!
その後、サムとシャルロットは学園祭を楽しんだ。いやはやここの学園祭は中々の高クオリティだった。そして時間はあっという間に過ぎた。学園祭の出し物を一通り回りウチのクラスの店も閉めサム達は屋上に来て一休みしていた。
「…………はぁ」
「どうしたの?」
「いや、なんか今凄く幸せだなーって。今の所世界は平和だしそれにこーんなに美人な彼女もいるからね」
「僕も幸せだよサム。お母さんが死んで、デュノア社に入った時もう僕は幸せになれないんだってずっと思ってたから」
「何回言ったか分からないけど俺は君の事が心の底から大好きだ。それに俺は君を絶対に幸せにしてみせるよ」
「サム」
サムはゆっくりとシャルロットを抱きしめた。それに応えるようにシャルロットも強くサムを抱きしめた。いやー、やっぱり落ち着くね。それに彼女は凄くいい匂いがする。
「…………それじゃ、ちょっと着替えてくるね。いつまでもメイド姿はキツイ」
「うん」
パシャッ!
「!?シャルロット、もう勘弁してくれよ」
「ご、ごめん!フフフ、やっぱり面白くて」
「フェイス○ックに載せるなよ」
今日だけでどれだけ写真が撮られた事か。みんな面白がってさ、まるでいじめられてるみたいだ。早く着替えてしまおう。男子更衣室の前に行くと一夏が誰かと会話しているのが聞こえてきた。
サムがドアを開けた瞬間真横を見ると一夏が壁にめり込んでいた。既に一夏は白式を展開していた。
「おいどうしたんだよ!?」
「あれだ」
「ワオッ!!」
一夏が指さした方には何と蜘蛛を模したISが。何ていうか…………キモいな。
「てめぇが加賀山サムか!?噂通りのアホヅラしてんなぁ。上からてめぇを生け捕りにしろって言われてんだ…………てことで、大人しく捕まれや!!」
「生憎、俺には彼女がいるんでデートならお断りします」
この蜘蛛ビッチ俺をアホヅラ呼ばわりとは。蜘蛛ビッチは砲口をサムに向け光線を放った。サムはかわしロッカーの後ろを盾にした。体制を立て直した一夏は蜘蛛ビッチに斬りかかる。
「いいぞ一夏!そのくされ蜘蛛ビッチにとどめをさせ!!」
「ああん!?てめぇ今あたしのことをビッチ呼ばわりしたなゴラァ!!!」
「サム、ビッチはいくら何でも失礼すぎないか!?」
「説教垂れてる暇あったらさっさとやっちまえ!!」
その間にサムはマッハドライバーを腰に当て…………腰に当て…………腰に当、て……………………
「ドライバー忘れたー!!!」
その頃サムの部屋では、
『おーい!俺を忘れてるぞー!!』
マッハドライバーが悲痛の声をあげていた。何てこった!!流石に今日は要らないだろうと思って置いてきたのが運の尽きか。早く一夏の加勢に入りたいのだが。
「この野郎コソコソしやがって!!」
ロッカーを蹴り倒した蜘蛛ビッチもといアラクネは丸腰のサムに尚も集中砲火してくる。サムはそれを寸分でかわし続けた。さてと考えろ加賀山サム。今スカイライダーに変身して仮にベルトが破壊されでもしたらゲームオーバーどころかBADENDまっしぐらだ。今シフトカー達にドライバーを取りに行って貰ってる。何とかこのビッチの気をそらして時間を稼がないと。
「おい!あんたの仲間を今までに何匹潰したと思ってんだ!?てめぇ何か新聞紙のシミに過ぎないんだよ!!」
「言ってくれるなぁ!!」
「お、いいもん見っけ!」
サムは自分が愛用しているロッカーから先週引きちぎったレースのカーテンを取り出し、それを体に巻きつけ踊りたくなったのだ。
「行くぞ蜘蛛女!」
「おぉ、さっさとかかってきやがれ!!」
『♪〜♪〜♪〜♪〜♪』
サムは音楽プレーヤーから音楽を流し始めた。ロッカールームにイントロが鳴り響く。そして曲がサビ部分に入った瞬間サムは踊り始めた。
『Wind is blowing from the again 女は海〜!!』
「はぁ?」
「ジュディ○ング!?古い、古すぎるぞサム!!」
一夏よくわかったな。
『私の中でお眠りなさい』
「い、いい加減にしやがれ!!」
とその時、各々のクラクションを鳴らしながらシフトカー達がドライバーを持ってやってきた。サムはアラクネの攻撃をかい潜りドライバーをキャッチ腰に当て装着した。
「ここで、本当の戦いはここからだぜ!とかいうベタな決め台詞なんか言わないので悪しからず。変s」
「ハッ!!」
「おおっと!?」
ドライバーにシグナルチェイサーを装填しようとした瞬間、突如シロウが乱入しサムの変身を妨害した。シロウは既にダブルタイフーンを出現させている状態だ。
「オータム、こんな奴らに手こずってどうする?調子でも悪いか?」
「うるせぇクソガキが!!」
「おやおや、これはこれは……………………誰だっけ?」
「はぁ、グリムがこんなアホを欲しがるのが理解できん、な!!」
シロウはサムに尚も攻撃を加えた。サムもそれをひたすら防ぎ流していく。
「くっ、悪い一夏!その蜘蛛のあねさんは任せる!おい、えーと…………V3!向こうで勝負だ!」
サムは方向転換し逃げ出し、もとい場所を変えるためロッカールームを後にした。外に出ると既に専用機持ち達がコマンドーファイブや無人機と戦っていた。あいつら今日はジェットパック付きかよ。べ、別に羨ましくなんか…………やっぱり羨ましいなちくしょう!!
「行きますよ!!」
マシンガンスネークが腕のマシンガンで専用機持ち達を狙う。だがその攻撃もラウラの前では無意味だ。
「停止結界を舐めるな!」
「あらそうですか?ならこれならどうですか!」
マシンガンスネークの砲口から無数のミサイルが発射され襲いかかる。ラウラは停止結界で塞いだがマドカと戦っていた鈴はもろに受けてしまった。
「きゃあッ!?」
「うふふ、痛いですかぁ?まだまだありますよぉ?」
こいつ間違いなくSだ。
「貴様らは一体何者なんだ!?」
「悪の組織のエージェントてとこかしら?」
「それにしてもこの学園には可愛いねーちゃんが沢山いるなー!何人かお持ち帰りしても?お、特にあのリヴァイブに乗ったねーちゃんなかなかだぞ!」
決めた、あのケダモノ野郎を地獄へ送ってやる。
「貴様………地雷を踏んだな!?最初からハイでいくぜ!!」
『おいまさかそれ決め台詞のつもりか?ww』
「このあいだの続きだ…………変身…………V3!!」
「変身!」
《ライダー!!爆熱デッドヒート!!》
シロウはV3にサムは爆熱デッドヒートドライブに変身した。サムは早速リパルサーを起動した。サムはV3には向かっていかずシザースジャガーに狙いを定めた。
「オラァ!!このけだものが、人様の彼女にいやらしい視線送ってんじゃねーぞ!!」
《キュウニ!爆熱、デッドヒート!!》
「くたばれぇ!!」
リパルサーの出力を最大限にしシザースジャガーを殺しにかかるサム。
「なぁ、何でこいつこんなキレてんだ!?」
「Lがデリカシーのない事言ったからですよ!」
「ハァァ!!」
空中にいたサムにV3は背後から殴りかかった。頭に血がのぼっていたサムはこの攻撃に対処出来ずそのまま地面に激突し見事なクレーターを作り上げた。
「あ…う、治りかけなのに」
容赦ないね。サムが起き上がるとロッカールームの天井に空いた穴から蜘蛛ビッチと一夏、それにISを纏った会長さんが飛び出してきた
「ぐっ……!!」
「オータムさんが!」
「どいつもこいつも好き勝手やって!おいV3今日は前みたいにはいかないからな!!」
「フッ、どうせこの間と同じさ」
V3と対峙したサムはレバーをあげ必殺技を発動した。それを合図にV3は空高く飛び上がる。そして空中できりもみを加えキッキの威力をあげそのまま下降した。
《ヒッサツ!!フルスロットル!!》
「行くぞ…………V3きりもみキック!」
《爆熱、デッドヒート!!》
右腕に力を込めV3に狙いを定める。今回はドライブで戦ってるだけあってディスプレイで奴の動きは完璧に把握できる。奴の技にも穴はある、あのきりもみの時だ。奴が背を向けた時こそが穴だ。サムはその穴を狙った。
「ライダァァパアァァンチ!!」
サムの読みは当たりリパルサーレイで増強されたライダーパンチ は見事なまでにクリーンヒットした。そのままV3は逆の方向へと吹き飛ばされ変身が解除された。
「ぐぁぁぁぁぁ…………!!」
「俺だって学ぶんだぜ?じゃあV3さんよ、大人しく拘束されな!」
シロウは地面を数回バウンドしそのまま意識を失った。サムは倒れているシロウに歩み寄る。しかしその足元に無数の弾丸が放たれた。マシンガンスネークによるものだ。
「Sには手を出させません!!」
「迎撃体制が整いすぎているわ。皆、ここは撤退よ!」
「あ!?私に指図すんじゃねぇ!!」
「一応作戦指揮を任されてるのは私よ?なんならスコールに報告するわよ?」
「おい待て!逃がさないぞ!」
「一夏深追いはよせ!」
「ちっ、しょうがねぇ」
文句を垂れたオータムは渋々アラクネから離脱しコアを取り出した。するとアラクネの下部がひとりでに動き出しこちらへと凄い早さで向かってくる。アラクネの下部からは妙な音が。その場にいるものは全員すぐに察した。
「what a f○ck!」
サムはリパルサーレイを最大出力にしアラクネを持ち上げトップスピードで高度を上げた。あのくされ蜘蛛ビッチめ!!早く行けるところまで上がらないと。でもこのままいけばライダー4号の称号を承ることになってしまうぞ。
そんな事を考えていた数秒後アラクネは大爆発を起こした。その爆風にサムは巻き込まれ数秒間ほど意識を手放した。サムはどんどん落下していった。そして地面に当たる直前シャルロットがお姫様抱っこの形でキャッチした。
「捕まえたよ!」
「サムは大丈夫か!?」
「ん……あー、愛してる。俺の王子様♡」
サムはシャルロットの首に腕を回しシャルロットに身を任せた。
「あー、大丈夫みたい」
てか今更だけど何でアリーナにこんなお城が?
とある街の高級ホテルの一室にてコマンドーファイブの面々とオータム、そして彼らの上司であるスコールが話し合っていた。苛立っているスコールはセルビアに突っかかった。
「何で撤退なんて命令したんだ!?あのまま戦ってりゃ勝てたのに!!」
「そうかしら?今回の作戦は白式の強奪の筈よ。あなたが隠密に白式を強奪していればもっと簡単に済んだはずじゃない?」
「次は私がやりたい、いや絶対にやる。それに私の方が上手くできる」
「くっ、言わしておけば!!」
「やめなさいオータム………終わった事をとやかく言っても仕方がないわ」
「スコール……」
そんな中ベッドの上で寝ていたシロウがゆっくりと瞳を開けた。クリスはシロウに駆け寄った。
「俺は………あの後どうなった?」
「加賀山サムに敗れて気を失って、クリスがお前を運んだんだ。全く油断しすぎだっつーの」
「クリスが運んでくれたのか…………ありがとなクリス」
シロウの一言で顔を赤くするクリス。シロウは起き上がりテーブルに置いてあるコップに水を入れ飲み干した。
「い、いや私は別に…………そ、そうだ!ラジオでも聴きましょう、気分転換に!」
そう言ってクリスはラジオのスイッチを入れた。すると流れてきたのはナタリーandナット・キング・コールの『Unforgettaele』だった。
『Unforgettaele♪in every way♪』
周りが音楽を聞き流している中シロウだけはこの音楽に異変を感じた。この曲は自分が聞いた事のないはず。なのに何故か聞き覚えが…………ぐ、頭がッ!!シロウは思わず手からコップを落としてしまった。
「ぐ、頭が割れそうだッ!!があああ!?」
「シロウ!?どうしたんですか!?」
「おい大丈夫か!!」
皆が心配する中シロウの脳裏にはとあるシーンがよぎっていた。それは何処かの家の中で男性と女性が士郎に向かって微笑んでいた所だった。
『ロウ…………シロウ』
『私達の大事なシロウ…………早く貴方に会わせてあげたいわ〇〇』
『もうすぐ会えるさマーサ』
『そうだといいけど、猛』
次の瞬間シーンは一転した。今度は左手が金属の義手の男に先ほどの男性が背後からナイフで胸を刺されている場面だ。義手の男はナイフを男性から抜き今度は泣き叫ぶ女性のもとへ。
『猛!!………ここには何もないわ…………ヒドラには絶対にアレは渡さ』
女性が言い終わる前に義手の男はナイフを突き刺した。女性は声も上げずに息絶えた。そして死ぬ前にこう言い残した。
『シロウ…………〇〇…………愛してるわ』
「おいラジオを止めろ!」
マドカに言われクリスは慌ててラジオを止めた。ようやくシロウの頭痛も治り地べたに倒れこんだ。
「はぁ……はぁ………はぁ」
今のは一体何だったんだ?まさか…………俺の…………両親?
同時刻IS学園では専用機持ち達が集められ今日の襲撃の報告を行っていた。
「成る程な、今回亡国企業は織斑の白式を狙って襲撃を」
「ええ、前回は俺を拉致ろうと。一体奴らは何を考えてるんですかね」
「忙しそうだなサム」
「!?」
いきなりこの場にいない人間の声がしビクっとなってしまった。この声に聞き覚えがあるのは2名だけだった。声の主はシールドの元長官であるニック・フューリーだった。
「フューリー?しばらくだな、シールド崩壊後何してたんだ?隠居生活は楽しんでる?」
「笑えるな。君も久しぶりだな、織斑千冬」
「一体何のようだフューリー?」
サムと千冬以外は全員ポカーンとしていたがこの人物が只者ではない事はわかった。
「話遮って悪いんだけどこの人は?」
「ああ、彼はニコラス・ジョセフ・フューリー。戦略国土調停補強配備曲、略してシールドの元長官だ」
「ええええ!?」
「この人が!?」
「君がフルネームを知っている件は置いといて、今日来たのは別の理由だ」
「何のよう?俺今日はクタクタでもう寝たいんだけど」
「君のご両親の猛とマーサ、そして弟の話だ」
フューリーのこの一言で部屋にいるほとんどが驚愕の表情に包まれる。
「…………」
「大丈夫か?」
「悪い、展開が早すぎてついていけない」
さーて次回はフューリーが語る加賀山家の驚愕の真実!?そして一難去ってはまた一難、学園に忍び寄るミュータントの影!