問題児たちと箱庭最強が異世界から来るそうですよ?   作:shu.

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はぁ、前の作品でも更新大変なのに新しいのを書いてしまいました。当分はこっちをメインに投稿すると思います。
それでは、どうぞ


プロローグ

「本当に行くの?」

 

「あぁ、てか何回聞くんだよ、もう十回は聞いたぞ」

 

「当たり前よ。この誰よりも美しい箱庭一の美女を置いて行くなんて正気じゃないわ」

 

「自分で言うな自分で。まぁ、確かに美女だとは思うけどな」

 

「…………はぁ、そうやって何人の女が落とされたか」

 

「何か言ったか?」

 

「五月蝿い!」

 

「なんで!?」

 

「…………いつでも戻ってきて。私達はいつでもあなたを歓迎するわ」

 

「あぁ、ありがとな。じゃ、そろそろ行くわ」

 

「そっか。行ってらっしゃい“悠”」

 

「あぁ、行ってくるぜ“金糸雀”」

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

「懐かしい夢を見たな」

 

大きな木の下で寝そべっているこの男の名は神城 悠。この男はかつて箱庭で“最強”といわれていた男だ。だが悠は“とある理由”で箱庭を去ったのだ。

 

「あいつは今、どうしてるかな」

 

一人言を呟く悠。すると悠の目の前に手紙が降ってきた。

 

「これは…箱庭への招待状?誰かが俺を呼んだってことか」

 

そう言いながら悠は手紙を開く。

 

『悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。

その才能を試すことを望むのならば

己の家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨て、我らの”箱庭”に来られたし』

 

すると、悠の視界が一瞬で変わった。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、やっぱりこれなのか」

 

視界が変わったと思ったら今度はいきなり空へ放り出される悠。悠はそのまま重力に身を委ねた。

そして高く水柱が上がった…

 

 

「し。信じられないわ!まさか問答無用で引きずり込んだ挙句落とされるなんて!」

 

「右に同じだクソッタレ。まだ石の中に召喚された方がましだぜ」

 

「石の中じゃ動けないじゃない」

 

「俺は問題ない」

 

「そう、身勝手ね」

 

フンと鼻を鳴らし、服を絞る二人。それを横目に見ながら悠は三毛猫を持った少女を引き上げる。

 

「此処………どこだろう?」

 

「さあな。まあ、世界の果てっぽいのが見えたし、どこぞの大亀の背中じゃねぇか?」

 

悠は十六夜たちの会話を聞きながら久しぶりに来た箱庭を懐かしんでいた。

 

「まず間違いないだろうけど、一応確認しとくぞ。もしかしてお前達にも変な手紙が?」

 

「そうだけど、まずは“オマエ”って呼び方を訂正して。───私は久遠飛鳥よ。以後は気を付けて。それで、そこの猫を抱きかかえてる貴方は?」

 

「…………春日部耀。以下同文」

 

「そう。よろしく春日部さん。それで、ずっと黙っているあなたは?」

 

「ん?俺か?俺の名前は神城 悠。気軽に悠って呼んでくれ」

 

「そう。じゃあ悠君と呼ばせてもらうわ。私も飛鳥でいいわよ。

最後に野蛮で狂暴そうなそこのあなたは?」

 

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜です。粗野で凶悪で快楽主義と三拍子そろった駄目人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接してくれお嬢様」

 

「そう。取扱説明書でも書いてくれたら考えてあげるわ、十六夜君」

 

「ハハ、マジかよ。じゃあ今度作っとくから覚悟しとけ、お嬢様」

 

心からケラケラ笑う十六夜

 

傲慢そうに顔を背ける飛鳥

 

我間せず無関心を装う耀

 

キョロキョロと辺りを見渡す悠

 

 

 

(うわぁ………問題児だらけですねえ………)

召喚しておいてなんだが頭を抱えたくなったウサギであった。

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 

「てか、召喚されたのに誰もいないってのはどういうことだ?こういう場合この“箱庭”ってのを説明する奴が現れるもんじゃねえのか?」

 

「そうね。説明のないままでは動きようがないわね」

 

「・・・この状況に対して落ち着き過ぎてるのもどうかと思うけど」

 

(全くデス。出ていく隙がないじゃないですか)

心の中で突っ込む黒ウサギ。

 

「とりあえず、そこに隠れてるやつにでも話を聞くか?」

 

「あら、気づいてたの?」

 

「当然。かくれんぼじゃ負けなしだぜ。そっちの二人もそうだろ」

 

「風上に立たれればいやでもわかる」

 

「当たり前だ」

 

四人が殺気を含んだ視線を向けると

 

「や、やだなあ御四人様。そんな狼みたいに怖い顔で見られると黒ウサギは死んじゃいますよ? ええ、ええ、古来より孤独と狼はウサギの天敵でございます。そんな黒ウサギの脆弱な心臓に免じてここは一つ穏便に御話を聞いていただけたら嬉しいでございますヨ?」

 

「断る」

 

「却下」

 

「お断りします」

 

「嫌だ」

 

「あっは♪取りつく島もないですね」

 

ウサ耳少女もとい黒ウサギはバンザーイ、と降参のポーズをする。

その間に耀は黒ウサギの背中に回っていた。

 

「てい」

 

「フギャ! ちょ、ちょっとお待ちを! 触るまでなら黙って受け入れますが、まさか初対面で遠慮無用に黒ウサギの素敵耳を引き抜きに掛かるとは、どういう了見ですか!?」

 

「好奇心の為せる業」

 

「自由にも程があります!」

 

「へえ? このウサ耳って本物なのか?」

 

「………じゃあ私も」

 

「空気を読んで俺も」

 

「読まなくていいのですよ――ッ!」

 

あれから黒ウサギは一時間ほどイジられた。

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

ここからは黒ウサギの長い説明だが割愛して要約すると

 

・ここは人外共が生活する為の場所。

・箱庭では必ず“コミュニティ”に属さないといけない。

・ここではギフトゲームとやらに参加可能。

・ギフトも含めていろんなモノを賭けたり手にいれたり出来る。

・ほぼギフトゲームが箱庭のルールみたいなモノだが、一応禁止事項もある。

・黒ウサギが俺たちを呼び出した。

 

ということらしい。最も悠は箱庭に来たのは二回目なのでこの事は知っていた。

 

「さて、皆さんの召喚を依頼した黒ウサギには、箱庭の世界における全ての質問に答える義務がございます。が、それらを全て語るには少々お時間がかかるでしょう。新たな同士候補である皆さんをいつまでも野外に出しておくのは忍びない。ここから先は我らのコミュニティでお話させていただきないのですが……よろしいですか?」

 

「待てよ。まだ俺が質問してないだろ」

 

話を進めようとする黒ウサギに十六夜が異議を唱える。

 

「……どういった質問でしょうか? ルールですか? ゲームそのものですか?」

 

「そんなのはどうでもいい・・・・・・。腹の底からどうでもいいぜ、黒ウサギ。ここでお前に向かってルールを問いただしたところで何かが変わるわけじゃねえんだ。世界のルールを変えようとするのは革命家の仕事であって、プレイヤーの仕事じゃねえ。俺が聞きたいのは、ただひとつ。あの手紙に書いてあったことだけだ」

 

十六夜が不敵に笑う

 

「この世界は・・・面白いか?」

 

その質問はまさに悠以外全員が待ち望んでいたもの。すべてを捨ててきたのだ。面白くないとは言わせない。

 

「YES。『ギフトゲーム』は人を超えたものたちだけが参加できる神魔の遊戯。

 箱庭の世界は外界より格段に面白いと、黒ウサギは保証いたします」

 

 




次からオリジナルな要素を出していけると思います。
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