問題児たちと箱庭最強が異世界から来るそうですよ?   作:shu.

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いよいよペルセウス戦です!一巻がいよいよ次でラストです!(多分)


FAIRYTAIL in PERSEUS

『ギフトゲーム名:“FAIRYTAIL in PERSEUS”

 ・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜

          久遠 飛鳥

          春日部 耀

 

・“エレフセリア”ゲームマスター 神城 悠

 ・“ノーネーム”ゲームマスター ジン=ラッセル

 ・“ペルセウス”ゲームマスター ルイオス=ペルセウス

 

 ・クリア条件 ホスト側のゲームマスターを打倒

 ・敗北条件  全プレイヤー側ゲームマスターの降伏・失格

        プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合

 ・舞台詳細 ルール

  *ホスト側ゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない

  *ホスト側の参加者は最奥に入ってはならない

  *プレイヤー達はホスト側の(ゲームマスターを除く)人間に姿を見られてはいけない

  *失格となったプレイヤーは挑戦資格を失うだけでゲームを続行できる

  宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“ノーネーム”はギフトゲームに参加します。

                               “ペルセウス”印』

 

黒ウサギが“ペルセウス”に宣戦布告をした翌日、つまり今日、“ペルセウス”と決闘することになった。

 

「姿を見られたらルイオスに挑めない…か。まさしくペルセウスの暗殺だな」

 

「そらならルイオスは宮殿の最奥で寝てるはずだが、そこまで甘くないだろうな」

 

「YES。そのルイオスは最奥で待ち構えているはず。それにまずは宮殿の攻略が先でございます。伝説のペルセウスと違い、黒ウサギ達はハデスのギフトを持っておりません、不可視のギフトを持たない黒ウサギ達にはかなり綿密な作戦が必要でございます」

 

「となると必要な役割は3つだな」

 

「あぁ、ジンと一緒にルイオスを倒す役割、見えない敵を感知して倒す役割、そして、失格覚悟で囮と露払いをする役割の3つだ」

 

「そして役割分担なんだが、春日部は鼻が利く。耳も目もいいから不可視の敵は任せる」

 

「黒ウサギは審判としてしかゲームに参加する事が出来ません。ですから、ルイオスさんを倒す役割は十六夜さんにお願いします」

 

「なら、私は囮と露払いかしら?」

 

飛鳥が不満そうに文句を言う。

飛鳥のギフトはルイオスにはあまり効果が無かったためここ場合はルイオスと闘うより兵士相手に闘う方が効率がいいのだ。

 

「悪いな、飛鳥。お嬢様のギフトはルイオスにはあまり効果が無かったからな。すまんがお願いしていいか?」

 

「ふん、いいわ。今回は譲ってあげる。ただし、負けたら承知しないわよ。」

 

飛鳥の言葉に十六夜は任せろと言う。

 

「で、悠なんだが……ぶっちゃけお前一人でもこのゲーム勝てると思うが、ジンか俺が見つかってしまった時の保険を頼めるか?そして俺かジンが見つかるまで手を出さないでほしい」

 

「あぁ、いいぜ」

 

「皆様に一つご注意があります」

 

黒ウサギが神妙な面持ちで話しかけてくる。

 

「何だ黒ウサギ?、もしかしてルイオスがめっちゃ強いって言うんじゃないだろな?」

 

「いえ、ルイオスさん自身そこまで強くありませんが、問題は彼が所持するギフトです。黒ウサギの推測が正しければ彼のギフトは」

 

「隷属させた元魔王」

 

「そう、元魔王の・・・・え?」

 

「お、気づいていたのか」

 

十六夜が同時にそう言うと黒ウサギは目をパチクリさせ、悠は少し感心したように十六夜を見る。

 

「神話通りならゴーゴンの首は戦神アテネに献上されたはずだ。でもルイオスは石化のギフトを使ってくる。と言うことは箱庭に招かれたのは星座としてのペルセウスということになる。ならさしずめ奴のギフトは、アルゴルの悪魔だな」

 

十六夜の話が分からなかったらしく耀と飛鳥は顔を見合わせている。

 

黒ウサギは驚愕して固まっている。

 

「・・・・・まさか、箱庭の星々の秘密に・・・・・?」

 

「まぁな、星を見上げっときに推測して、ルイオスを見た時にほぼ確信した」

 

あっけらかんと答える十六夜に黒ウサギは含み笑いで聞いてくる。

 

「もしかして、十六夜さんは意外と知能派でございますか?」

 

「何を今さら、俺は根っからの知能派だぜ?疑うなら今からそこのドアノブを回さず開けてやるぜ」

 

そして十六夜はヤハハと笑いながら宮殿の門の前に立つ。

 

「こうやってな!」

 

十六夜の蹴りが門に当たり、扉はそのまま破壊する。

 

そして、“ペルセウス”とのギフトゲームが始まった。

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

遠くから水が流れる音と多くの男どもの悲鳴が聞こえる。どうやら首尾よく囮はうまく行ってるようだ。

 

「ぐっ!」

 

ドサッと地面に何かが倒れ、急に男が現れる。

どうやら耀が不可視のギフトを持つ兵士を倒したらしい。

 

「不可視のギフト、ゲットだな」

 

「やっぱり匂いと音は消せないみたいだな」

 

ハデスの兜とは言え、所詮はレプリカ。

本物みたいに音や匂いまでは消せないらしい。

 

「このゲームはこのギフトが鍵になる。最奥に続く道に数人配置されてたら不可視にでもならないと攻略は無理だ。兜を使う手下を限定してるのも安易に奪われないため」

 

「だが、不可視の兵士をさがして動き回るのは自殺行為だ」

 

「この兜で御チビだけ守っても俺が見つかれば勝ち目はなくなる。

となると作戦変更だ。もう一つ兜を奪う。春日部には悪いが―――」

 

「気にしなくていい。私が敵を引き付けるから透明になったまま叩いて」

 

不可視のギフトは最低でも二つ必要。

欲を言えば悠と耀の分も欲しいところだが欲を出し過ぎて失格になれば元も子もない。

 

「良いとこ取りみたいで悪いな。これでもお嬢様や春日部、悠にはソレなりに感謝してるぞ。今回のゲームなんかは、ソロプレイで攻略出来そうに無いし」

 

「大丈夫、埋め合わせはしてもらうから」

 

「安心しな。埋め合わせはする。悠が」

 

「俺がするのかよ!まぁいっか。期待しておけ」

 

「うん、わかった。期待してる」

 

悠に親指を立てて耀が言ってくる。

 

「よし、御チビは隠れとけ。死んでも見つかるなよ」

 

兜を被り、十六夜の姿が消える。物陰から飛び出して宮殿を駆け回る。暫く廻ってると兵士どもと遭遇した。

 

「いたぞ!名無しの娘だ!」

 

「これで敵の残りは三人だ!」

 

兵士が一斉に襲い掛かってくる。

 

「邪魔だ!」

 

見えない十六夜の拳が炸裂し、兵士を一気に片づける。

 

「春日部、こいつら以外に敵は?」

 

「今の所何も聞こえない・・・わ!?」

 

いきなり耀が飛ばせれて驚く。

 

「くそ、ここはひとまず撤退だ!」

 

十六夜が耀を抱えて逃げようとすると十六夜も殴り飛ばされた。

殴られたときに十六夜の被ってる兜が取れる。

 

「くそ!兜が取れちまった!」

 

十六夜は兵士に姿を見られたため失格となった。するとドーン!と大きな音が鳴り響く。音が鳴った方を見るとそこには兵士が壁に叩きつけられ、気絶していた。そして、その兵士の近くには本物のハデスの兜らしきものがころがっていた。

 

「よーし、早くいくぞ」

 

悠は何事もなかったかのように先に進む。

 

「おい、ちょっと待て!お前何やっ…!?」

 

十六夜は悠の顔を見て驚く。なぜなら、悠の右目が橙色になっていたからだ。

 

「おい悠、お前右目どうしたんだ?」

 

「右目?あぁ、これのことか」

 

悠は十六夜の質問の意味に気づき優しく右目を撫でる。

 

「俺は十一天将(セフィロト)の天使たちの共有体だってことをこの前ちょこっと言っていただろ?」

 

「あぁ、なんかそんなこと言ってたな」

 

「んで、俺はそいつらの共有体だからそいつらの力とかをを使うことができるんだよ。実際、レティシアをランスの破片から助けた時に白い翼を出しただろ?そして力を使う天使によって右目の色がかわっちまうんだよ」

 

「なるほどな。んで、今は誰の力なんだ?」

 

十六夜は悠の右目をじっと見ながら聞く。

 

「今はラファの力だよ。お前も会っただろ?俺の事お兄ちゃんとか言ってたちっこいやつ」

 

「あぁ、なるほどな。ラファエルってことはあの兵士は風を操って倒したのか」

 

「ご名答。ラファは風を支配する。だから“風の流れ”が手に取るようにわかるんだよ。ハデスの兜は姿や気配を隠せても“存在”は隠せないからな。風を吹かせて流れを読み取ればどこにいるかなんてすぐにわかる。んで、後は風で兵士吹き飛ばして気絶させたってわけだ」

 

悠の説明を聞いた十六夜は「このチートめ!」と心の中で呟いた。

 

「説明も終わったし早く最奥までいこうぜ。最奥までの敵はさっき説明の間に全部倒した」

 

十六夜は目を見開く。さっき説明の間に何人居るかもわからない敵をものの数分で倒したのだ。驚かない筈がなかった。

 

「おい、ポケッとするな早く行くぞ」

 

こうして悠たち四人は最奥へと向かった。

 

 

ーーーーー

 

 

 

「よっ、黒ウサギ」

 

「悠さん!十六夜さんとジン坊ちゃんも!」

 

宮殿の最奥に着くと黒ウサギがいた。

悠たちの姿を確認すると安堵したかのように息をもらす。

 

「ふん、使えない部下共だ。これが終わったらまとめて粛清しないとねともあれようこそ白亜の宮殿・最上階へ、ゲームマスターとして相手しましょう

あれ?この台詞言うの初めてかも?」

 

ルイオスは翼の生えた靴で空に飛びあがる。そしてギフトカードから炎の弓をだして悠に構える。

 

「炎の弓?神霊殺しの鎌ハルパーは使わないのか?」

 

「飛べるのにどうして同じ土俵で戦わなきゃいけないのさ。それにメインで戦うのは僕じゃない。コイツさ」

 

するとルイオスは首のチョーカーについてる装飾を引き千切ると投げ捨てた。

 

「目覚めろ。アルゴールの魔王!」

 

装飾が光を放ち、その中から拘束具に縛られた女性と思しき者が現れた。

 

「GYAAAAAAAAAAaaaaaaa!」

 

アルゴールの絶叫が響き渡る。

その直後、空から何かが落ちてきた。

 

「飛べない人間は不便だよね。落ちてくる雲も避けれないんだから」

 

アルゴールの持つ石化のギフトで雲を石化した。

アルゴルとはペルセウス座のゴーゴンの首の位置にある恒星で“悪魔の頭”という意味がある。

ゴーゴンの首の位置にあるから石化のギフトを持っているというのが十六夜の推測らしい。

 

「今頃君たちの仲間と部下どもは石になってるだろうさ。ま、無能にはいい罰さ。安心しなよ。君たちに石化のギフトは使わない。すぐに終わらせたら勿体ない」

 

「目論見は外れたな。レティシアが戻れば魔王に対抗できると思ったんだろうが、肝心のレティシアは使えない。どうする、例の作戦止めるか?」

 

「・・・・ですが、僕たちにはまだ貴方たちがいます。

この舞台でそれを証明してください」

 

「OK。見せてやるよ」

 

十六夜の言葉に黒ウサギは期待するような目で十六夜を見る。

 

「まぁ、おれは参加資格を失っちまったけどな」

 

「え?・・・えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

十六夜の言葉に黒ウサギは驚く。

 

「ならどうやって戦うんですか!?」

 

「落ち着け黒ウサギ。まだ箱庭最強の悠がいる」

 

「まぁみてな」

 

すると悠は背中から純白の翼を出す。それを見たルイオスは少し驚くがすぐに平常を保つ。

 

「そういえばお前は“エレフセリア”のメンバーだったな。だが、こんな下層に居るってことは下っ端の中の下っ端なんだろ?そんなやつ俺の敵じゃないね」

 

この時皆は。「あ、バカだこいつ」と思った。“エレフセリア”のリーダーをただ下層に居ただけで下っ端と言っているのだ、そう思わない筈もなかった。

 

「例え俺が“エレフセリア”の下っ端の中の下っ端でも、俺はお前ごときに負けないと思うぞ?“エレフセリア”のメンバーは全員、お前見たいな奴より弱い筈がないからな」

 

「そう言っていられるのも今のうちだ!やれ、アルゴール!!」

 

するとアルゴールは悠に突っ込んでいく。

 

「まったく。やっぱり許せないなぁ。“俺の女”が俺以外の奴に使われるのは」

 

そして悠はアルゴールに迎え撃つ。

 

「昔お前が“ペルセウス”に使役されたと聞いた時は驚いたが、“ペルセウス”がお前に勝ち、お前は“ペルセウス”に負けたんだ、だから仕方がない。そう割りきっていた」

 

悠はアルゴールの攻撃を難なく避けていく。

 

「けどやっぱり許せないんだよ。お前が俺以外の奴に使われるのはどうしても許せないんだ」

 

そして、悠は一度アルゴールから間合いをとり、再度突っ込んでいく。

 

「だから今から俺は“ペルセウス”に勝ってくるよ。そしてレティシアもお前も俺のものにする。お前たちが他の奴らに二度と使われないように」

 

すると悠はアルゴールを優しく抱き締めた。

 

「だから“眠れ”。次に目を覚ました時にはもうお前は俺のものだ。おやすみ、アル」

 

するとアルゴールは脱力し、悠に抱えられるような形になる。アルゴールは心なしか幸せそうな顔をしてる。アルゴールを寝かせた後、悠はルイオスの方を向く。

悠の右目はレモン色、小豆色、オリーブ色、黒の四色が虹の様になっていた。

 

「な、何なんだ貴様は!?」

 

今までの様子を見ていたルイオスが叫ぶ。

 

「“エレフセリア”リーダー。神城 悠」

 

悠はそれだけをルイオスに伝えた。

 

「う、嘘だ!“エレフセリア”のリーダーは箱庭を出た筈だ!」

 

ルイオスは今聞かされた真実に戸惑いが隠せなかった。

 

「数日前に戻って来たんだよ」

 

悠はそれだけ言うと一瞬でルイオスに近づく。

 

「“動くな”」

 

ルイオスは悠にそう言われただけで動けなくなる。

 

「驚いているようだから説明してやる。この力は十一天騎(セフィロト)の十番目の天使“サンダルフォン”の能力だ。サンダルフォンの能力は『現奏(げんそう)』。口にした事を現実に変える能力だ。ただし、物を創造したり破壊したりなんて事は出来ないけどな。でも、俺が今ここでお前に“自害しろ”といえばお前は自分の意識と関係なくお前を自害させることができる。“動いていいぞ”」

 

するとルイオスは地面へ脱力する。

 

「で、まだ続けるのか?」

 

「・・・・・・もういい、やめだ。お前たちの勝ちでいい。もともと乗り気じゃなかったんだ。こんなことで生死を掛けたくない。アルゴールもお前にやろう」

 

「悠さん、もうこれ以上のものは出ないと思います。アルゴールが拘束具で繋がれてる時点で察するべきでした。ルイオス様はアルゴールを支配するにはまだ未熟すぎるのです」

 

ルイオスは悔しそうにした俯く。

 

「おい、このまま終わっていいのか?」

 

悠の言葉にルイオスは反応する。

 

「このゲームでお前たちの旗印を手に入れたら、今度は旗印を盾にもう一戦申し込む。

そして、次は名前を頂く。そうすればお前らも名無しだ」

 

ルイオスは恐怖に顔を歪め怯える。

大方、“ノーネーム”になった自分たちを想像したんだろう。

 

「そして、また名と旗印を掛けて勝負をする。お前たちから絞るだけ絞って、箱庭で活動できなくなるぐらいに徹底的に潰してやるよ」

 

「や、やめろ!僕のコミュニティが…」

 

「なら、最後まで戦え。ゲームマスターとして、“ペルセウス”のリーダーとして最後まで立ち向かってこい。途中でゲームを終わらせるな。ゲームはまだ続いてるぞ」

 

ルイオスはゆっくりと立ち上がりギフトカードからハルパーを出す。

 

「いいだろ。やってやる。やってやるさ!アルゴールがいなくても、僕の力でやってる!」

 

ルイオスは鎌を構え突っ込んでくる。

 

「ちょっと見直したぜルイオス」

 

そして、悠の回し蹴りはルイオスの顔面に直撃した。

 

こうして“ペルセウス”とのギフトゲームは幕を閉じた。




やっぱりルイオスよりアルゴールが目立っちゃいますね!まっ、ルイオスだしいいか!
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