問題児たちと箱庭最強が異世界から来るそうですよ?   作:shu.

17 / 19
お久しぶりです!…………ホントにお久しぶりです……

なんだかんだで約1ヶ月も空いてしまいました。ごめんなさいm(__)m

しかもちょっとずつ書いていったからグダグダだし……

こんな小説を待ってくれている人はいるのだろうか……


激突

悠は今、十六夜が壊した時計塔の一番上に座っていた。

 

「ペストには悪いことしちゃったかな?」

 

そう言いながら視線を自分の手元へと移す。悠の手には契約書類が握られていた。

 

『ギフトゲーム名《The PIED PIPER of HAMELIN》

 

 プレイヤー一覧。現時点で三九九九九九九外門・四〇〇〇〇〇〇・境界壁の舞台区画に存在する参加者・主催者の全コミュニティ(《箱庭の貴族》を含む)。

 

プレイヤー側・ホスト指定ゲームマスター。太陽の運行者・星霊、白夜叉(現在非参戦のため、中断時の接触禁止)。

 

プレイヤー側・禁止事項。

・自決及び同士討ちによる討ち死に。休止期間中にゲームテリトリー(舞台区画)からの脱出を禁ず。

・休止期間の自由行動範囲は本祭本陣営より五百メートル四方に限る。

 

ホストマスター側勝利条件。

・全プレイヤーの屈服・及び殺害。

・八日後の時間制限を迎えると無条件勝利。

 

プレイヤー側勝利条件。

・ゲームマスターを打倒。

・偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ。

 

報酬事項

  ・このゲーム終了後、“エレフセリア”は“グリムグリモワール・ハーメルン”を傘下に置く。

 

 休止期間、一週間を相互不可侵の時間として設ける。

 

 宣誓、上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。

 

 “エレフセリア”リーダー 神城 悠 印 』

 

悠は一通り契約書類を読み終えた後、突然立ち上がる。すると、悠の近くに光が集まりだし、やがて人の形をつくりだす。

 

「よっ、ミカ。突然あんなこと頼んで悪かったな」

 

「まったくです。いきなり天界へ行くだなんて」

 

現れたのはミカと呼ばれる天使。その姿は腰まで延びた長い金色の髪に前髪をぱっつんと切っておりニコニコしながらもどこか威厳があった。

 

「悪かったって。そろそろ金糸雀が寂しがるだろうから会いに行こうと思ってな」

 

「……そんな近くのコンビニに行くような感覚で言わないでください。天界に行くという意味を貴方はわかってないわけではないでしょう?」

 

「あぁ、わかってるよ。天界に行くためには……」

 

「「肉体を棄てないといけない」」

 

肉体を棄てる。つまり悠は死んだ金糸雀に会うために自分も死ぬということだ。

 

「なぜ、あの女の為にそこまでするのですか?」

 

ミカは訳がわからないとばかりに聞く。

 

「俺はまだあいつに歓迎されてないからな。だから俺は天界まで歓迎されに逝くんだよ」

 

無邪気な顔で笑う悠。

 

「さてと……取り敢えず準備するか」

 

「本当にやるんですか?」

 

「当たり前だろ?十六夜達の実力を直で知れて、金糸雀にも会える。最高じゃないか?」

 

「はぁ……貴方ってホントバカですよね」

 

「よく言われるよ」

 

悠は顔にてをあててヤハハと笑い出す。

 

「さてと……私は行きますよ?私達に感謝してくださいね?貴方が地獄に行かないように道を作ってあげてるんですから」

 

「ああ、ありがとな。ミカ」

 

悠はミカの頭に手を乗せて撫でる。

 

「……私も単純になってきましたね」

 

そう言いながらミカは姿を消した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さてと……十六夜たちには上層の厳しさを知ってもらうよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

ゲーム再開の日。悠は現在ペストが十六夜たちと戦っているところを遠目で見ていた。

 

「ウェザーとラッテンが殺られたからか、ペスト気合い入ってるな」

 

悠がペストと十六夜達の戦いをのんびり見ているその時、ペスト達の戦いは終盤を迎えていた。

 

「おっ、黒ウサギのやつインドラの槍と……あれはマハーバーラタの紙片?おいおい。こりゃあペスト終わったな」

 

そう言うと悠は立ち上がる。

 

「そろそろ助けに行くか……ペストは死なせない。ペストはもう俺の女だからな!」

 

悠はペスト方角に向かって移動した。

 

「させねーよ!」

 

悠はディーンが持っていた槍を蹴りで吹き飛ばす。

 

「大丈夫か?ペスト?」

 

「ゆ、悠!」

 

「もう大丈夫だ」

 

悠はペストの頭を優しく撫で、十六夜の方へと振り向く。

 

「よっ!お前ら。また会ったな」

 

「おいおい……ここでラスボスの登場かよ……」

 

悠の登場に一気に警戒を上げる十六夜達。

 

「さてと、よくも俺のペストをいじめてくれたな!」

 

「いつから私は貴方のものになったのよ!?」

 

「さっきだ!」

 

「勝手に決めないでくれる!?」

 

悠とペストのやり取りに一気に気が抜ける十六夜たち。

 

「おいおい。敵を目の前にしてよくボサッとしてられるな!!」

 

「……!?」

 

悠がいきなり十六夜に蹴り込んできたが十六夜はすんでのところでかわす。

 

「へぇ。今のかわすんだ?」

 

「……この程度が箱庭最強様の実力か?」

 

「まさか挑発してくるとは思わなかったな……後悔するなよ?」

 

すると悠は十六夜から間合いをとる。

 

「じゃあ。見せてやるよ!」

 

「……!?」

 

すると、十六夜達の視界に七つの闇が現れる。しかも、その闇はただの闇ではない。七つの闇のどれか一つにでも呑み込まれれば二度と戻って来られないと本能で感じとれるほどの闇だ。

 

「ちょっとうちの天使達は取り込み中でな。すまないが………命の保証はできねーぞ?」

 

すると、悠の周りに闇が集まり出す。が、すぐにその闇は霧散していった。

 

「ハハッ………いきなりルシフ達の力をまとめて使うのはやっぱりきついな………」

 

「……!?」

 

十六夜達は皆驚いた。悠の姿は何も変わっていない。変わったのはその存在感。近づけは呑まれる。と誰もが感じ取れる程の存在感。もはや悠は恐怖そのものだった。

 

「なに突っ立ってるんだ?来ないならこっちから行くぞ?」

 

「……!?」

 

悠は軽々と十六夜の背後へと移動し、脇腹へと蹴りを入れる。十六夜は何も抵抗出来ずに吹き飛ばされた。

 

「十六夜さん!…………っく!」

 

十六夜が吹き飛ばされたことにより黒ウサギは悠に攻撃しようとするが、それはかなわなかった。

 

「隙が…………隙がなさすぎる!」

 

そう。悠には隙が一切ないのだ。悠は存在感というプレッシャーと圧倒的な闇からくる恐怖というプレッシャーの二つを纏っている。この二つのプレッシャーにより攻撃しようとしても出来ない状況に追いやられていた。

 

「…………オラァァッ!」

 

すると悠に吹き飛ばされた十六夜が突然殴りかかった。十六夜の拳を悠は軽々と受け止める。

 

「へぇ?まだ戦える元気あるんだ?」

 

「ハッ!あれぐらいでくたばんねーよ!黒ウサギ!」

 

「はいな!!」

 

十六夜が黒ウサギに声をかけると、黒ウサギは遠くで何かを投げるポーズを取った。なぜか狙っているのは悠とは真反対の方向で、しかもほとんど垂直な角度で。

 

「…………黒ウサギはなにやってるんだ?“必勝の槍”でも撃とうとしてるのか?まぁ、何が来ようと無駄だがな」

 

「それはどうかな?俺たちには悠限定で絶対に命中させられる“必中の槍”があるからな!」

 

「なに?」

 

十六夜にそう言われ悠は黒ウサギが投げようとしている物をよく見る。黒ウサギが持っていたのは縄でグルグル巻きにして縛られたレティシアだった。

 

「く、黒ウサギ止めろぉぉぉ!」

 

「レティシア様!覚悟を決めて下さい!」

 

「決めれるかぁ!何で縄で縛られて投げられないといけないのだぁ!?」

 

「サラマンドラの人々の人生がかかっているのです!だから暴れないで下さい!投げにくいです!」

 

「私の人生はどうなる!?だから、投げるなぁぁぁ!!」

 

「逝きますよぉぉ!!」

 

「字が違うぞ!?う、うわぁぁぁ!悠!助けてくれぇぇぇ」

 

「ドッセェェェイ!!!」

 

「キャャャャャヤ!!」

 

黒ウサギは何のためらいもなく全力で全開でレティシアを投げた。

 

「あの野郎!」

 

悠は光速をも超えるであろうスピードでレティシアに近づき抱きしめる。

 

「くっ!」

 

悠は自分の身体をクッションにするようにレティシアを抱きしめ、地面へ激突した。辺りには砂ぼこりが待っていて悠とレティシアの姿は見えない。が、十六夜達の攻撃は終わらない。

 

「今です飛鳥さん!」

 

黒ウサギの声に反応し、飛鳥が右手を翳す。

 

「撃ちなさい、ディーン!」

 

「DEEEEEEEEeeeeee N!!!」

 

ディーンが怒号を上げて、その手に持った槍を打ち出す。それは先ほど悠が蹴り飛ばしたインドラの槍。

インドラの槍は千の天来を束ね、悠が激突したところを襲う。インドラの槍の放つ天雷は直撃した後も勢いが衰える事はない。

むしろ輝くように力を増していく。

天雷は千から万へ、万から億へと力を急速に増していく。

衰えることを知らないインドラの槍。

敵を焼き尽くすまで止まらぬとばかりに光を放ち続けている。

 

「……これが叙事詩・マハーバーラタの“必勝の槍”か。すごいな」

 

“太陽の鎧”と“必勝の槍”。

それは『叙事詩・マハーバーラタ』において大英傑・カルナが手にしたという伝説の鎧と槍。

太陽神の息子たるカルナが生来持っていた不死不滅の鎧をインドラに捧げた時に得たのが只一度のみの奇跡を宿す槍。

それが“必勝の槍”、穿てば必ず勝利する槍。

 

「…………」

 

“必勝の槍”を撃ってから十分がたった。“必勝の槍”の勢いは今もなお止まらない。

 

「…………まだか!?」

 

そう。止まらないのだ。“必勝の槍”は穿てば勝利するまで勢いが止まらない。逆に言えば、勢いが止まらなければ勝利していないということ。このゲームでの勝利条件は“神城 悠の打倒”つまり悠はこの槍の雨の中まだ生きているということだ。

 

「…………このままタイムアップとかしゃれになんねーぞ」

 

一分。また一分と時間が過ぎていく。時間が過ぎていく度に十六夜達の焦りは強くなっていた。

 

傲慢(スペルビア)(クワトロ)』………………個人世界(パーソナルワールド)

 

突然、悠の声が聞こえた。すると“必勝の槍”が突如姿を消した。それと同時に悠の姿が現れる。

 

「まったく。お前らとんでもないことやってくれたな!レティシアが死んだらどうするんだよ!」

 

「ヤハハ。大丈夫だ。お前なら絶対受け止めるってわかってたからな!」

 

「だから“必中の槍”か……ったく。心臓に悪い」

 

「ヤハハ。で?お前はどんなギフトで“必勝の槍”を消したんだ?」

 

十六夜は悠を睨み付けて質問する。

 

個人世界(パーソナルワールド)で俺の世界に連れて来ただけだ」

 

「ちょっと待て。あの範囲から出られない筈だが?」

 

「あぁ。言い方が悪かったな。個人世界(パーソナルワールド)は自分がいる世界を“支配”して、自分好みに“創りかえれる”ギフトだ」

 

「……!?マジかよ……これが箱庭最強か……」

 

「上層はこれほどではないがこれよりちょっと下ぐらいのチート持ってるやつがホイホイいる。あんまり上層を舐めない事だな…………そろそろ時間切れだ。この勝負、お前達の勝ちだ…………また会おう」

 

そして悠は音もなく地面へ倒れた。

 

「なっ!?」

 

この瞬間、ギフトゲームが終わりを告げたことを知る。

 

「……悠、お前は何がしたかったんだ?」

 

十六夜達は納得いかないまま箱庭に戻った。




うん。チートだ。正直自分でもやり過ぎたと思う……
今回はホントに意味わかんないこと書いてそうで怖いな……
発見したら(できれば優しく)ご指摘よろしくお願いします。

では次回!チートな悠はいよいよ天界へ!
金糸雀は登場できるのでしょうか!?(笑)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。