問題児たちと箱庭最強が異世界から来るそうですよ? 作:shu.
『ギフトゲーム名 《鷲獅子の手綱》
・プレイヤー 逆廻 十六夜
久遠 飛鳥
春日部 耀
・クリア条件 グリフォンの背に跨り、湖畔を舞う。
・クリア方法 “力”“知恵”“勇気”の何れかでグリフォンに認められる。
・敗北条件 降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。
宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。
“サウザンドアイズ”印』
悠と白夜叉の試練の前に十六夜達の“挑戦”がおこなわれた。グリフォンの背に乗ったのは耀だった。グリフォンは“誇り”を賭け、耀は“命”を賭けた。最初は飛鳥や黒ウサギが止めようとしたが十六夜と白夜叉がそれを制し、ゲームがおこなわれた。
壮絶なスピードで極寒の山脈に差しかかった時猛烈な吹雪が耀を襲っていた。
しかしそれでも意識を失うことなくゴールまでたどり着きゲームに勝利した。
そして、いよいよ悠と白夜叉のギフトゲームが始まろうとしている。
二人は互いに距離を取り相手と向かい合った。
「さて、久しぶりに訓練するか」
「…………」
そして白夜叉の目の前に契約書類が現れる。
『ギフトゲーム名 《最強への一歩》
・プレイヤー 神城 悠
白夜叉
・ホスト側勝利条件 なし。
・ホスト側敗北条件 降参した時。
プレイヤーを殺害した時。
プレイヤー側勝利条件 ホストを戦闘不能にした時。
ホストの降参。
プレイヤー側敗北条件 ホストを殺害した時。
・注意事項 プレイヤーはこのゲーム中に自殺することは出来ない。
・宣誓上記を尊重し、誇りと旗とホストマスターの名の下ギフトゲームを開催します。
“神城 悠”印》
「開始の合図は黒ウサギ、頼む」
「それはいいんですけど悠さん。このルールでいいんでいいんですか?このルールでは悠さんは絶対に勝てませんよ?」
「いいんだよそういうふうに作ったから」
「そうですか。わかりました。では…………始め!」
黒ウサギの合図とともに悠に殴りかかる白夜叉。しかし悠はいとも簡単に避ける。
「やはり避けられたか」
そう言いながらも休まず悠に殴り続ける白夜叉。
「お、拳の鋭さが増したな。それに隙も少なくなってる。成長したな、白」
「褒められるのは嬉しいが、早く当たってくれないかの?」
「だめ。まだゲームは始まったばかりだぞ?ほら頑張って」
悠は白夜叉にそう言いながら蹴りを入れる。それを見ていた十六夜は何かに気づいたようだった。
「なるほどな」
「十六夜さん、何か気づいたんですか?」
「ああ、悠のやつ意外と鬼だな」
「どういうことですか?」
十六夜の言葉にどこが?と首をかしげる黒ウサギ達。
「このゲーム、おかしいとは思わないか?」
「それは悠さんの勝利条件が無いことですか?」
十六夜の質問に答える黒ウサギ。
「そうだ。悠には勝利条件が無いんだ」
「でも、それがどうして悠君が鬼って事になるの?」
「よく考えてみてくれ、このゲームのルールで“白夜叉が”ゲームを終わらせるにはどうしたらいい?」
「?白夜叉が悠君を戦闘不能にさせればいいんでしょ?」
飛鳥の答えに肯定する十六夜。
「そう、白夜叉が悠を戦闘不能にさせる。それか悠を殺害すること。それが白夜叉が“唯一”ゲームを終わらせられる方法だ。悠の勝利条件が無いから悠にわざと勝たせることもできないし自殺もできなくなってるからな。だが、あれだけ実力が違うんだ白夜叉が悠を戦闘不能にできる確率は低いだろうな。殺害なんてもっと低いだろう」
「ああ、そういうことですか」
どうやら黒ウサギはわかったらしい。
「悠がこのゲームを終わらせようとしなければ“このゲームは終わらない”」
そして、十六夜はいい放つ。
「つまり、白夜叉は悠の気が済むまでぼこられ続けるってことだ」
「「わーお」」
飛鳥と耀は十六夜の言いたいことにやっと気づき驚いた。十六夜の説明が終わった頃悠はまだ白夜叉をしごき続けていた。
「ほらほら~。そんなんじゃいつまでたっても終わらないぞ~」
そう言いながら蹴りを入れ、白夜叉を吹き飛ばす悠。
「うぅ~、悠の鬼!外道!ドS!」
「はいはい、なんとでも言え~。その分時間増やすからな~」
「うぅ、うわぁぁぁぁぁん!」
悠のしごきは日が沈むまで続いた。
うっわ!白夜叉かわいそー。そして悠が怖い!
ルイオス戦大変な事になりそうです。