問題児たちと箱庭最強が異世界から来るそうですよ?   作:shu.

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もう無理、疲れた。1日に5回も更新した俺を誰か褒めて欲しい。


ギフト鑑定

ギフトゲームが終わった後、物凄い勢いで泣きわめいた白夜叉を悠があやした後、黒ウサギは白夜叉にギフト鑑定を頼んだ。しかし、白夜叉は黒ウサギの要求にばつの悪そうに顔を歪める。

 

「よ、よりによってギフト鑑定か…専門外どころか無関係も良いところなのだがの」

 

どうやらゲームの報酬として依頼を無償で引き受けるつもりだったらしい。

白夜叉は困ったように顔を挙げ、悠を除くの三人を見る。

 

「ふむ、さっきの小僧はもちろんおんしら四人とも素質が高いのは分かる。しかし、これではなんとも言えんな。おんしらは自分のギフトをどのぐらいまで把握しておるのじゃ?」

 

「企業秘密」

 

「右に同じ」

 

「以下同文」

 

「うおぉぉぉい!!いや、まあ仮にも対戦相手だった相手にギフトを教えるのが怖いのは分かるがそれでは話がすすまんだろうが!!」

 

「別に鑑定なんて要らねえよ。人に値札貼られるのは趣味じゃねえ」

 

ハッキリと否定する十六夜とそれに同意する飛鳥と耀。

困ったように頭をかく白夜叉。

 

「ふむ。何にせよ“主催者”として、星霊のはしくれとして、試練をクリアしたおんしらには“恩恵”を与えねばならん。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティ復興の前祝いとしては丁度良かろう」

 

そして白夜叉はパンパンと手を叩く。

すると十六夜、飛鳥、耀の目の前に光り輝く三枚のカードが出現した。

 

コバルトブルーのカードに逆廻十六夜

ギフトネーム“正体不明(コード・アンノウン)

 

ワインレッドのカードに久遠飛鳥

ギフトネーム“威光”

 

エメラルドのカードに春日部耀

ギフトネーム“生命の目録(ゲノムツリー)

“ノーフォーマー”

 

カードを見るとそれぞれの名前と自分自身に宿るギフトの名前が記されていた。

 

「ギフトカード!!」

 

「お中元?」

 

「お歳暮?」

 

「お年玉?」

 

「楽○カード?」

 

「ち、違います!というかなんで皆さんそんなに息が会っているのです!?そして悠さんも乗らないで下さい!!このギフトカードは顕現しているギフトを収納できる超高価なカードですよ!耀さんの“生命の目録”だって収納可能で、それも好きな時に顕現できるのですよ!」

 

「つまり素敵アイテムってことでOKか?」

 

「だからなんで適当に聞き流すのですか!?あーもうもうそうです!超素敵アイテムなんですよ!!」

 

かなり高価であろうギフトカードだか十六夜たちにはそんなの関係なかった。

 

「我らの双女神の紋のように、本来はコミュニティの名と旗印も記されるのだが、おんしらは"ノーネーム"だからの。少々味気ない絵になっているが、文句は黒ウサギに言ってくれ」

 

白夜叉は自分のカードを取り出し説明を進める。

 

「ふぅん・・・・もしかして水樹って奴も収納できるのか?」

 

十六夜は何気なく黒ウサギの持つ水樹にカードを向ける。すると水樹は光の粒子となってカードの中に呑み込まれた。

 

十六夜のカードは溢れるほどの水を生み出す樹の絵が差し込まれ、ギフト欄の"正体不明"の下に"水樹"の名前が並んでいる。

 

「おお?これ面白いな。もしかしてこのまま水を出したりもできるのか?」

 

「出せるとも。試すか?」

 

「だ、駄目です!水の無駄遣い反対!その水はコミュニティのために使ってください!」

 

チッ、とつまらなそうに舌打ちする十六夜。黒ウサギはまだ安心できないような顔でハラハラと十六夜を監視している。まあ現コミュニティの惨状からしたら貴重な水をくだらないことに使われたらたまったものではないだろう。白夜叉は両者の様子を高らかに笑いながら見つめていた。

 

「そのギフトカードは正式名称を"ラプラスの紙片"、即ち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂と繋がった"恩恵"の名称。鑑定はできずともそれを見れば大体のギフトの正体が分かるというもの」

 

「へえ?じゃあ俺のはレアケースってわけだな?」

 

ん?と白夜叉が彼のカードを覗き込む。そこには確かに"正体不明”の文字が刻まれている。

 

「・・・・いや、そんな馬鹿な」

 

ヤハハと笑う十六夜とは対照的に、白夜叉の表情の変化は劇的であった。

 

パシッと表情を変えた白夜叉がカードを取り上げる。

 

「"正体不明"だと・・・・?ありえん。全知たる"ラプラスの紙片"がエラーを起こすはずなど」

 

真剣な眼差しでカードを見る白夜叉は、不可解とばかりに呟く。

 

「何にせよ、鑑定は出来なかったってことだろ。俺的にはこの方がありがたいさ」

 

パシッと十六夜がカードを取り上げる。

 

だが、白夜叉は納得できないように怪訝な瞳で十六夜を睨む。それほどギフトネームが"正体不明"とはありえないことだった。

 

(そういえばこの童……蛇神を倒したと言っていたな)

 

神格保持者とは生来の神々や精霊ほどではないが種の最高位だ。時に天変地異を起こせるほどの蛇神が神格を持たぬ人間に負けるなどまずありえない。

 

(強大な力を持っていることは間違いないわけか。・・・・・しかし"ラプラスの紙片”ほどのギフトが正常に機能しないとはどういう・・・・・まさかギフトを無効化した?)

 

ギフトが正常に動作しない。そこで白夜叉の脳裏に一つの可能性が浮上した。

 

(・・・いや、ありえんか)

 

浮上した可能性を、白夜叉は苦笑と共に切り捨てた。

修羅神仏の集う箱庭においては無効化のギフトはそう珍しくない。だが十六夜のように強大な奇跡を身に宿す者が、奇跡を打ち消す御技を宿しては大きく矛盾してしまう。それに比べれば、"ラプラスの紙片"に問題があるという結論の方がまだ納得できる。

"ラプラスの紙片"のエラー。白夜叉はこの不可解さをそう結論づけひとまず納得することにした。

 

「そういえば悠のギフトカードは無いのか?」

 

「俺はもう持ってるからな」

 

十六夜の質問に素直に答える悠。

 

「悠はどんなギフトを持ってるんだ?」

 

「あ、私も気になるわ」

 

「私も」

 

「黒ウサギも気になります」

 

四人から一斉に質問されて少し顔を歪める悠だが十六夜たちに自分のギフトカードを見せた。

 

クリアブラックのカードに神城 悠

ギフトネーム

“■■■■■”

“■■■■■”

“■■■■■”

 

 

「………おい、なんて書いてあるかわかんねーぞ」

 

「ああ、昔からこんなだったからな」

 

悠は素っ気なく答える。

 

「それよりも十六夜達に俺の事を教えてやる」

 

悠の言葉を聞いた途端に真剣な表情になる十六夜。

 

「十六夜は気づいていると思うが実はな、俺が箱庭に来たのは今回が初めてじゃないんだ」

 

 

 




次回、悠の過去をざっくりと書きたいと思います(笑)

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