Fate/overlord ~雨生龍之介は死と出会えたようです~ 作:bodon
*時臣とギルガメッシュの会話修正
*時臣とギルガメッシュの会話修正2
「ふー、とりあえずここまで来れば何とか…」
死の支配者にして絶対者、その正体は数百年たっても小市民が抜けられないアンデット、鈴木悟改め、モモンガも改名し、アインズ・ウール・ゴウンからも偽名でキャスターと言われるお前何重に名前変えてるんだと言われそうな御方、アインズ・ウール・ゴウンはいま、龍之介のアジトである下水道に来ている。
「まさかもう明け方だったとは…お蔭で余計に疲れた…これから色々しなくちゃいけないのに…」
雨生龍之介は、懐中電灯を片手に、慣れているのか複雑に入り組んだ道をスイスイとわたっていく。床は滑りで一歩間違えれば汚水に浸かってしまうが、アインズは嫌なので霊体化したまま魔法の行使の時だけ実体化するようにしている。
「ふーんふふーふふーん♪、お!ここですよキャスターさん!!俺の彼拠点!」
「………」
そこはコンクリート壁が凸型になっている場所で、およそ畳五畳分はあるだろう。
そこにはカーペット、椅子にテーブル、ラジオに何かに使う刃物が多数。
「……流石にこれはなぁ」
警察に追われていれど、その尻尾を一切掴まれない逃走技術は、魔術を一切使えないという点を考慮し、アインズでさえ目を見張る技術だ。だが生活感はあれど、だてにナザリックで超が付くような生活をしていたアインズには少々…というより普通の生活を送ってもこれはない。
(やっぱり警察に追われるとここまでしなくちゃならんのか…てかクッサ!!…なんで味覚がないのに嗅覚あるんだろう…)
霊体化を解き、実体となったアインズは、下水道特有の汚物の臭いに、顔筋があれはひどい顔をしていただろう。…龍之介は全く意に介していないのは流石というべきか。
(消臭剤があるってことはやっぱり気にしてるのか…ああいや、殺人を犯す時に使うのか?)
臭い自体そんな簡単に取れる物かと思ったが、この時代にはまだ銭湯なるものがある。消臭剤はそのダメ押しか、血の匂いを消すのに使って警察犬対策にでもしているのだろう。
「それでどうしますキャスターさん!」
「んっ?…ああ!そうだなまずは…」
アインズは、ここまでくる途中で使った魔法を発動する為、指先を頭上に掲げる。
「《
その他にも、アインズが使える情報系魔法を思いつく限り使用する。
「…?なにしてるんですか」
傍から見ればアインズは、ただ骨しかない指を天井に掲げ、何やら唱えただけにしか見えない。
「ん、そうだな…龍之介、ちょっとそこまで行ってみてくれないか?」
「?は~い、わかりました」
龍之介はとりあえず言われた通り、数歩先の位置まで歩いた。
「歩きましたけど、これっていったい…!!」
何とそこには、先ほどまであったはずの壁のスペースが全くなくなっていた。
当然アインズも見えず困惑する龍之介。
「…どーなってんだ?……あっ!戻った!」
歩いた場所に戻ると、先ほど窪みを消していた壁は、まるで初めから無かったかのように消え。アインズは満足そうに頷く。
「《
「へー」
(だけど長時間と言っても精々課金して三日程度だが…この感じだと一年……いや下手したら二、三年は思ったより続くぞ…。異世界の時と同じように、ゲーム時間が現実に反映されているのは間違いないのか…)
まあレベル差があれば意味ないんだけど…と心の中でしか言わないが…。
一通り唱え終え、次の魔法はユグドラシル内でも非常に有効な、”アインズが使えなかった”魔法だ。自然と気持ちも強くなっていく。
「……第九位階魔法《
……なにも起こらない。
「?また何かしたんですか?」
「ふむ……、途中途中で唱えていて、実際に効果が発揮されているかは感覚でしかわからなかったが……、見てみるか。《
アインズは龍之介に対し、探知系の魔法を行使する。
するとどうしたことか、アインズには目の前に龍之介がいるにも関わらず、魔法の結果では地表の…丁度穂群原学園のグラウンドに居ると結果が出た。
「《
もう一度アインズは唱えると、今度は建設途中の冬木市民会館と出た。
「ふむ、問題なく発動しているようだ」
「?」
《
(この魔法は情報特化系のスキル構成じゃ得られないはずじゃ……俺が使えるのは明らかにおかしい…)
そう、この魔法は高い情報特化系の職業、または種族に特化したレベルでなければ得られないのだ。
死の魔法使いのロール重視のビルドでは決して得られるはずもない魔法なのに。
(それにこの魔法……ここまで来る途中にも隠蔽のため、幾つか発動したが……他の今まで使えていた魔法の消費量が1.2倍だとすると、これは1.5倍になっている……と言うよりこれだけじゃない!)
アインズの知識にはしっかりと、今まで得意としてきた死霊系魔法の他にも、自分が知りえない魔法や、ユグドラシル時代の見覚えのある魔法まで、全てとはいかないが、第九位階魔法までなら殆ど使えると、感覚的にわかった。それこそ自分じゃ使えないと思っていた信仰系魔法や、異世界の生活魔法ですら……。
「……《
試しに使ったアインズが指さす方向の、シミや汚れは驚きの白さで、あんなに汚かったスペースが、あっという間に綺麗になっていく。心なしか空気までも綺麗になった気分だ。
「うっわすげー」
(なにこれすごい)
あんなに頑固な汚れが消えていき、驚きの白さだ。
同じユグドラシル魔法から派生した生活魔法は取得できず魔力消費量などは比較できないが、便利であるとつくづく思う。そりゃ魔法文明が発達するわけだと、アインズはしみじみ感じた。
アインズ自身、ナザリック強化のために、様々な技能を習得しようとしたが、結局生活魔法は習得には至れなかった。その代わりなのか知らないが、ナザリックの地表部分は、超々々々巨大な五稜郭を作ってしまったのだが…。
(……これはあれか?今まで問題なく使えるやつの負担は少なく、使えなかった奴は負担が大きく聖杯が設定したのか?)
理由は分からないが弱体化の一つなのだろうか?、いやそれなら初めから魔法を大幅に制限すれば、それだけでアインズは大打撃なのだが…….
(だが最も腑に落ちないのが《
《
『聖者殺しの槍』の下位互換と言われているが、実際はそんな恐ろしい魔法ではない。寧ろ産廃魔法だ。
消せるのは低位のデータのみで、もちろんプレイヤーやボスなんかは消せやしない。高位データにしたって発動すれば、missの表記が出るのみだ。
アインズはレベル上げの途中、どうしても取得しなければいけなかったから取ったまでで、使えば素材のデータクリスタルまで消滅してしまうから、アインズ自身一度も使ったことがなかったりする。
(……もしかしたら、こちら側の魔法……じゃなくて魔術に無理やり型を嵌められた結果、こっちの魔法に近いユグドラシル魔法は消費量が跳ね上がっているのか?それだったら《
アインズの推測としては、聖杯がアインズ召喚のさい、色々と拙いことになるユグドラシル魔法に制限をかけたのでは……とアインズは思うのだが……。
(それだったら他の魔法を使えるのもおかしい……消費量が上がって、超位魔法も使いどころが難しくなったが、それじゃあ対応力や瞬間火力では持続性以外、本体の俺より強いぞ……それにパワーバランスを崩す魔法だって多いし……、この世界の魔術が俺のユグドラシル魔法より上の可能性を抜きにすればだが……)
アインズの使うユグドラシル魔法、こちらの世界からしたら目を疑う物が多い。(アインズとしても第二魔法とか、アルティメット・ワンとか頭おかしいと思うが…)だがもし、それが実際この世界で大したことなければ?
(……聖杯が俺の魔法を脅威として認識せず。ただ単にこちら側に来て、知名度補正の無さで純粋に消費量が上がっただけだったら……)
マ・ズ・イ。
(いやだー!!早く情報もってきてー《
最悪な状況を考え、精神抑制が連続で発動している。
知名度補正など、異世界側では信仰系魔法などがあったが、当の信仰される本人の力は強くなることはなかったが、こちらではそういった思いの力が重要になると、アインズ自身薄々聖杯の知識で感づいていた。
神秘とは不可思議であり、人が夢想する場にある。
現代では科学技術の台頭で、そういった不思議なものに理由がつけられ、不思議ではなくなりただの
そしてこれがユグドラシルの魔法が一体どこまで有効か……。
「━━……スターさ~ん!、キャスタ~さん!!てば!!」
「……お!……ああすまん、つい考え事をな」
「え!どんなことですか!?超知りたいっす!」
「………」
無邪気でいいな~っと、思うのだが、あんまりにも考えすぎても仕方がない。聖杯の情報じゃ(なぜか)少なすぎるし、これは《
(……しかし)
「やっぱキャスターさんなら、人間をもっと芸術的な物にすることとかを…、オルガンみたいな…」
(……はあ~気楽だ)
アインズにとって、ギルドメンバーの子供たちとも言える僕が傍に居ないのは、精神抑圧があるとしても、常に気を張って超越者として振る舞うことをしなくてもいい分、多少龍之介に対し振る舞っているとはいえ、当の龍之介も精一杯敬意を取ってるが、やはり使えなれていない敬語ではどうしても素が出ているからか、アインズも気が緩んでいるようだ。
龍之介は今のところ裏切る様子も、逆にどんどん心酔して行っているようで、なんだか少々馴れ馴れしいが、見ているとハムスケみたいにうろちょろとし、その実弟子のフールーダのように信仰され、それを足したような奴で、僕たちが居ないのは確かに寂しさもあるが、ある意味で龍之介しかいないのは、アインズにとって新鮮であり、なんだか愛着のようなものもわいてきていたのである。
(まあ今は聖杯戦争中、本当なら常に気を張ってなくちゃいけないけど……)
これがもっと警戒心の高いマスターなら、アインズの外見で一発、初めに令呪を使われていただろう。そうなってはさらに不利な状況がさらに不利になる。
この戦争はアインズにとって千載一遇のチャンス、最初からアインズに全幅の信頼を持っている戦争参加者は、恐らく龍之介しかおるまい。それ故少々気を許しているともいえた。
(そう考えると十分当たりのマスターなのかもな)
「ん?どうしましたキャスターさん」
「いや…まあ考えていても仕方ない。今はもっと目先のことだ。…《
アインズの指さすと、先ほど籠っていた臭気はたちまち消え去り、みすぼらしい場所が一瞬で広々とした、黒を基調とし、金の線で縁や見事な模様を描いた壁や床、扉が現れた。天井には光り輝くクリスタルが、周りの模様を美しく栄えさせている。
「《
すると今度は、壁と同じ色合いの椅子やテーブル、食器棚までもが現れる。
「《
更に今度は見事なまでの、豪華としか言えない食事が現れる。
丸々と太った七面鳥の丸焼き、焼き立ての白パンにバターとマーガリン、魚介をふんだんに使ったクラムチャウダー、瑞々しい新鮮さを放つサラダ、アツアツのポテトにソーセージとハムの上に架かるチーズなどが並ぶ。
ぐ~。
「……あ」
見事な料理の数々に、思わず龍之介の腹の虫は泣いたようだ。
「ふふ、食べていいぞ、これはマスターの為に用意したものだからな」
「あ、ありがとうございます!!俺昨日から何も食べてなくて、しっかしキャスターさんってマジ魔法使いみたいですね!」
「魔法使いじゃなくてマジックキャスターなんだが…まあいい、これでやっと腰を落ち着かせれるな」
どっしりと、アインズは深く椅子に腰かける。
(ふ~ここまで来るのに思わぬ労力を使った…、魔力もまだ余力はあるけど、一応回復するまで待つとして……)
「いっただっきまーす!ガツガツ…ンぐガツが…ゴグ……」
「あ、慌てなくてもいいぞ」
「ンぐ……いや~、こんなに旨いのは初めてっすから!!頑張って全部食べつくしてやりますよ!!」
「あ、いやそれは魔法で作ったものだから、食べなかったら勝手に消えるしだいじょぶだぞ?、しかし本職の料理人にはかなり劣るものだから、魔法効果なんて微々たるもので、人間種の空腹を満タンにすることぐらいだ」
「いやいやものっそいうまいっすよ!!」
「そ、そうか…」
(味は変わらないのか?って違う違う)
脱線しそうになる会話を堪え、アインズは自分が今一番ほしい情報を手に入れるため、自身の内側に集中する。
(えーと、確かこんな感じに………はあ!!」
「!!ガフッガゲフゲフ!!オフ!!」
突然のアインズの絶叫に、龍之介は思わずクラムチャウダーが器官に入りむせ返る。
「ああすまん!!」
「ゴフ!……いきなりどうしたんですかキャスターさん…?」
「……マスター、君は私のステータスが見えるのだね?」
「えと……Bとかって出てきてるやつですか?」
「そうそれだ!!」
アインズはビシっと龍之介に指を向け、何やら深刻な空気に龍之介も生唾を飲み込む。
「……今から私はマスターに幾つか情報を見せる。そこで私の見間違いかどうか確認してほしい」
「は、はい!!わかりました」
「うむ……では行くぞ」
沈黙がその場に降りた……。
※⁅⁆内はアインズが掲示していない箇所
『ステータス』
マスター:雨生龍之介
クラス:キャスター
真名:アインズ・ウール・ゴウン⁅(モモンガ/鈴木悟)⁆
性別:男
身長:177㎝
体重:50㎏
属性:中庸・悪
筋力B 魔力EX
耐久A 幸運A+
俊敏B 宝具E
『クラススキル』
陣地作成:―
魔術師として有利な陣地を作り上げる技能。
宝具自体が陣地を形成するもので、スキル自体失われたが、このサーヴァントの魔術は、存在するどの魔術系統にも属さないため不明な点が多く、それ故ランクは不明ではあるが、魔術の行使自体は可能である。
道具作成:―
魔力を帯びた道具を作成できる。
宝具自体が道具を作成することが出来るので、スキル自体失われたが、このサーヴァントの魔術は、存在するどの魔術系統にも属さないため不明な点が多く、それ故ランクは不明ではあるが、魔術の行使自体は可能である。
『固有スキル』
真性の怪物:A+++
後世に語り継がれ、信仰で歪んだ姿ではない元来の姿。
幸運・宝具以外のステータスが大幅に上昇するが、このサーヴァントは取り分け魔力が最も上がる。
このスキルが高ければ高いほど、人から外れた精神と肉体になり、英雄に対して受ける攻撃が大きくなる。
神性:-
神霊適性を持つかどうか。ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。
このサーヴァントは、ある世界で全ての人々からの信仰により神性を得たが、このサーヴァントに信仰心を持つ者が、この世界では少なすぎる故、スキルは失われた。
カリスマ⁅(偽)⁆:A(A++)
人々を非常に魅了する⁅演技に長けた技術⁆。
⁅ナザリックの運営のため、日夜重ねた修練の賜物。しかし現在、それを見せなければいけなかった、また補佐をしていたナザリックの僕たちが居らず、現在著しく低下。一時的にランクA++には出来るが、長時間の場合補佐が必要。居なければ演技であるとばれる。同クラス以上の看破、またはカリスマスキルが無ければ見破れない。⁆
専門百般:―
多方面に発揮せれるとされた天性の才能。
このサーヴァントは万能の天才と強く信仰され、それがやがて元々持っていない技能にまで、持っているということにされたことで発生したスキル。このサーヴァントの扱う専業スキルは、存在するどの技能形態にも属さないため不明な点は多く、それ故ランクは不明であるが、技能の行使自体は出来る。
∟芸術審美:C
芸術作品、美術品への執着心。
専門百般内で元々持つ、唯一ランクが分かる技能。
芸能面における逸話を持つ宝具を目にした場合、高い確率で真名を看破することができる。━━が、このサーヴァントの知識には、この世界の芸術作品に対する知識が少なく、真名を看破することはほぼ出来ず、物の良し悪しが分かる程度しか意味がない。このスキルは専門百般として数える。
魔導百般:―
あらゆる魔術、呪術に関する技能が発揮されるとされた、驚嘆すべき魔導の才能。
多くの人々に魔導王と呼ばれ、この世の全ての魔導に通じると強く信仰されたことで発生したスキル。このサーヴァントの魔術が、存在するどの魔術系統にも属さないため不明な点が多く、スキル自体失われているが、それ故あらゆる魔術に関する技能の行使が、ランクは不明ではあるが、魔術の行使自体は可能である。
∟死霊術:―
霊魂や死体などを操る隔絶した魔術の才能。
このスキルは魔導百般内でも元々持っており、隔絶して高い。このサーヴァントが数ある魔術の中でも、取り分け最も得意とした魔術である、しかしこの魔術は、存在するどの魔術系統にも属さないため不明な点が多く、それ故ランクは不明ではあるが、魔術の行使自体は可能である。このスキルは魔導百般として数える。
∟Tha goal of all life is death:―
━━━━あらゆる生あるものの目指すところは死である。
この魔術スキルは、存在するどの魔術系統にも属さないため不明な点が多く、それ故ランクは不明ではあるが、スキルの行使自体は可能である。このスキルは死霊術として数える。
星の支配者:―
超越者としての、全てを支配下に置いた力。
星ひとつを征服したことにより、その星から力を取り出すことが出来る。
しかし力を取り出す星が、この世界で確認されない故機能していない。
『宝具』
〖魔王の財宝【ゲート・オブ・ナザリック】〗
ランク:―
種別:召喚宝具
レンジ:―
最大補足:惑星一つ
アインズ・ウール・ゴウンが集めた至高の財と、それに繋がる〖至高なる四十一の指輪【リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン】。
至高の四十一人か、〖至高なる四十一の指輪【リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン】〗の所持を許された者のみ、それらを納めた宝物庫の空間とを繋がる黒い靄を生み出すことが出来る。
ある世界を手中に収めたことにより、その世界自体がアインズ・ウール・ゴウンの財となった結果、ナザリック地下大墳墓の土地を中心とし、そこから魔力が続く限り、理論上、どのような時間軸であっても、支配した惑星を召喚することも可能である。因みに月は衛星として別で召喚できる。
ナザリックに所属する全ての生命体も財として含め、その総数は無限と言ってもよく、過去・現在・未来に至るまで、その世界に住む存在が作り上げることが出来る、全ての物がナザリックの財となり、それゆえその宝物庫には、その世界に住む存在が生み出した物であれば、遥か超未来に生み出すものまでも全て保有している。
使用する場合、黒い靄のような物体が、召喚するものの大きさになって現れ、そこから抜き出す、落とす、攻撃させるなど可能であるが、この靄自体はただ宝物庫と繋げる機能しかない。
しかしこの世界にはナザリックの財があったという情報もなく、また聖杯はこの宝具の使用を認めず、ランクも不明である。
〖七頭宝蛇の至高なる杖【スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン】〗
ランク:―
種別:対人宝具
レンジ:1~30
最大補足:1人
由来:アインズ・ウール・ゴウンを象徴する黄金の杖。
この杖自体、使用者の魔力増強、対魔力、魔力回復など様々効力を持ち、それ以外にも攻撃的な物も数多く、恐るべき強力な力を宿している。
しかし、この杖の真の能力は、対象のナザリック地下大墳墓への強制召喚である。
〖七宝蛇の至高なる杖【スタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウン】〗は、使用者はナザリックのリーダーである。その結果、使用者はナザリック地下大墳墓に対して絶対的なリーダー権限を持ち、ナザリック内を意のままに操ることが出来ることで、対象の空間と、ナザリック地下大墳墓の好きな空間を入れ替えることによる、強制召喚することが出来る。
しかしこの宝具も〖魔王の財宝【ゲート・オブ・ナザリック】〗の一部であり、それ故この宝具は使用できず、ランクも不明である。
〖死王の世界珠【モモンガ・オブ・ワールドオーブ】〗
ランク:―
種別:対人宝具
レンジ:0
最大補足:1人
由来;アインズ・ウール・ゴウンに攻め入った、愚かな賊たちを屠る決め手となった。
サーヴァントの胸部分に光る赤い球。所持者によって能力が変化するが、この能力は使用者の変身。━━つまりは宝具化にある。このサーヴァントの場合、特に死の側面が強く。それに沿った宝具化が行われ、
しかし、ガイア及びアラヤの介入により、現在は使用できず、ランクも不明である。
〖偽りの大英雄【モモン・ザ・ダークウォリアー】〗
ランクE
種別:対人宝具
レンジ:0
最大補足:1人
由来:情報と名声を得るため、変身で正体を隠したまま唯一無二の英雄を作り上げたのではと言われるエピソード。
自らのステータスと姿を変える、漆黒の鎧に身を包んだ戦士になり、以下の能力を得る。
筋力B 魔力E
耐久A 幸運D
俊敏B 宝具―
スキル:心眼(偽)E、騎乗E
本来なら宝具含め、全てのランクがAランク相当になるはずが、この世界では知られていない為に大幅に劣化、魔力・幸運のランクを下げたことで、本体と同程度の身体能力にしたが、宝具は失われた。
アインズ・ウール・ゴウンと同時期に現れた英雄であり、その軌跡を辿るとどうゆうわけか、本来敵対しているはずの彼らの利になる行動が多く。もしかしたら同一人物ではないかといった、根も葉もない噂が、実際にそうであったため宝具化したもの。
この宝具を展開している最中、核が破壊された場合、この宝具の消滅と引き換えにその場に復活する。
・・・・・・・・・・・
「……………」
「……………」
沈黙。
「あ~……なんか消えてるの多いっすね」
「……………ああ」
いやむしろ
ナンダコレハ。そう胸の底から呪詛を吐き散らすかのように、アインズは聖杯に罵倒する。
(ふざけるなよ…そりゃ予測はしていたさ当然。俺は異世界から来たからな……そりゃ色々致命的なのは分かるけど………これなぁに?なんで殆ど真っ白なの?宝具もEしかないし………、しかももっと強いみたいらしいし………、え?なにガイア?アラヤ?なんでここで出しゃばってくるの?ヤバいのそんなに?唯一魔法やスキルは難を逃れたみたいに書いてあるけどさ………それこの世界でちゃんと通用するかだよね?出来なかったら俺ここで積んでるよ?ねえ聖杯、コレちゃんとバランス調整できてるの?出来てるの?出来てんのおおおおおおおおお!!━━━━━ふう………やばい)
安定の精神抑圧のお蔭か、取り乱すのを表に出さずに済んだが、アインズにとって冷静になってからでも動揺はまだ強い。
知名度補正に加え、異世界からの召喚が、ここまで致命的に弱体化をもたらすとは、流石の賢王と呼ばれたアインズでも予測不可能であった。
(一端落ち着け……まずいいことを探そう。使える手札を確認するんだ)
アインズの、キャスター陣営にとっての確実な手札、それは……、
(……まず〖偽りの大英雄【モモン・ザ・ダークウォリアー】〗、これは一度ロストしても復活するのがいい……その場でなのがネックだが………、だけど使いようによっちゃ俺と、別に存在するサーヴァントのように誤認させることもできる。俺の動き方次第だな………、あとは俺の魔法やスキル……今確認したら
Q残りは?Aわかんない
(やっべどうしよ……本気でダークネス・ストーカーの情報待ちしかいまない……、何がハア~気楽だだ!!全然気楽じゃなかったよ!!)
不幸中の幸いか、こちらの世界に適したスキルで、真性の怪物があったことで、アインズの能力値はほぼ本体並だ。しかし英雄の攻撃が大ダメージ必死だと、決して良かったとも言えないが……。
(聖杯が確実に俺を殺しに来てる件……)
「ガツガツガツ………ふう~、ごちそうさまでした!!」
「ああ………お粗末様……」
何と龍之介、テーブルにあった料理を全て平らげてしまった……だがアインズはそれどころではない、本当に崖っぷち、初日でこうも崖っぷちなのは歴代で初めてではないだろうか?そう思えるくらいアインズはいま凹んでいる。これでダークネス・ストーカーの持ってきた情報で、ユグドラシル魔法がこの世界では少なくとも英霊に対し、全く意味をなさなかったら、本当に積だ。マジックキャスターのアインズではどうすることも出来ない。
「んーし!!そんじゃキャスターさん!作戦ねりましょ!!」
「……ん?」
こいつは何を言っているのだ?さっきのステータスを見ていなかったのか?
アインズは苛立つ自分を押さえつけ、龍之介に問う。
「……マスター、今の私の魔法が、一体どこまでこの世界に通用するのか不明なのだ。だからこそ、先ほど情報収集に当たらせたダークネス・ストーカーの持ち帰った情報もなく、今一体どのような作戦を立てられるのだ?」
ちょっと強く言い過ぎたかなとも思うが仕方ない。本当に今は待つしかないのだ。
少しばかり拗ねていても罰は当たらんだろう。
「ん~?そうっすかね?俺は今でもやること多いと思いますけど」
「……とっいうと?」
アインズは伏せていた顔を持ち上げ、龍之介を見る。
その顔は晴れ晴れとして、今の自分に出来ないことは無いと言わんばかりの顔つきだ。
「例えばっすよ?聖杯の知識である程度地形を知ってるって言っても、それは大まかな地形でしかないでしょ?キャスターさんをここまで連れてくるのだって、一応俺の案内があってだし」
「まあ……確かに…」
実際、聖杯からの知識からでは限界があった。龍之介のように下水道の構造を把握しているわけではないのだから。
「それに俺、ここいらじゃ有名人ですよ?追い回されない様に色々知ってるんすよ」
「………ああそうか」
龍之介はこの冬木で数多くの殺人を犯している。それでもなお捕まっていないのは、それだけ逃げるのが上手いということ、それには地理上では把握できないような、龍之介自身のオリジナルルートも数多くあるだろう。
「それに、誰にも気づかれない殺し場所ってんならある程度把握できますから、そこを重点的に見張ってれば、相手を先に見つけれるし、人の隠れそうな場所も検討付きますよ」
「………」
流石にこういったスキルに、アインズは舌を巻く。
1990年代の警察を今の今まで巻いているのは伊達ではないのだ。
「それにキャスターさんって、んーとあれだ……、ドラファンにててくる……、そうそうテレポート!!」
龍之介がやったことのあるゲーム、ドラゴンファンタジー、そのゲームには街から街に、一瞬で移動する魔法があった。
「テレポートとか使えますか?」
「ふむ……出来るが……」
「だったらやりようはいくらでもあるじゃないっすか!サーヴァントじゃなくて、人間狙いのテレポート暗殺作戦!!」
「!!」
考えてもいなかったことだ。
アインズが相手にしていたのは英霊たちだ。いやそれは間違っていない、マスター狙いなら常にいるサーヴァントが邪魔だからだ。しかしテレポートでやったとしても、はたして魔術師に通じるか……、
「……ああそうか、別に魔法で攻撃しなくてもいいのか」
そうだ。アインズの肉体は人間をはるかに凌駕するサーヴァント、少なくともステータスではB程度あれど、直接殴るだけでも人間なら即死するだろう。
(ふふふ……そう考えてきたら希望が湧いて来たな)
「ありがとうマスター、どうやら少々詰まらないことで凹んでいたようだ」
「ん?いやいや全然、キャスターさんは神様ですからね!!」
「……その神様っていうのは何なんだ?」
アインズは気になっていた。
龍之介はアインズを神と崇めている。まあ前の処もそうであったのだが、いきなり召喚して神様と言ったのは少し気になる。
「?神様は神様っすよー、俺たちを愛してくれる存在!俺神様は絶対居ると思ってて、だってそうじゃなきゃとっくに俺たちのこと見放してるじゃないっすか?でもそうじゃない。神様は俺たち人間を愛して愛して愛してるから、辛い話、嬉しい話、悔しい話、笑える話、いっぱいいっぱい、そう言った脚本を書いてるんですよ!!そりゃそこまで人に尽くしてくれるんなら、俺だって嬉しいと思うし、特にキャスターさんはその中でも死の神様!!俺が一番会いたかった神様!!人の死をもっと知りたかったから、俺はキャスターさんと出会えたんですよ!!だから俺……」
一息に喋った龍之介はそこで間を置き……
「……キャスターさんに出会えてほんとによかったです!!はい!!」
元気いっぱい、子供のような無邪気な顔で、そう力強く叫ぶ。
龍之介は本来、もっと無気力な人間だ。それがここまで情熱的に語るのだから、今の彼の心情は察せずともわかる。
「…………」
アインズはなぜか、このマスターに対してどうして警戒心を抱かないのか、なんとなくわかった。
ここまで信頼されて、いつまでも辛気臭くなっているなんて、かつての仲間にも申し訳ないだろう。
「……うん、そうだな、そうだ」
アインズは三度、龍之介を見つめ頷く。
まだ終わっていない、そもそも始まってもいない。
ならばここで挫けてどうする。お前はアインズ・ウール・ゴウンなのだろう。
そんなのでその名を名乗ろうとは、ギルドメンバーにあった時、何と言われるかわかったものじゃない。
「よし…マスター、君の意見を聞かせてくれ。現状私たちの取れる手段について語ろう」
「ハイっす!!さし当り、さっきの壁みたいなのは俺にも利きましたし~、完全にキャスターさんの魔法は利かないって訳じゃないと思うんすよ!だから他にももっと色々試すべきかと!」
「うん、そうだな、確かにそのとうりだ。よし、ならば一応ここでも使って大丈夫そうな物を━━━━━」
「?キャスターさん」
急にアインズの動きが止まる。
訝しんだ龍之介が心配そうに問いかけると……。
「……………ダークネス・ストーカーの反応が消えた」
・・・・・・・・・・・・・・
side遠坂邸
ダークネス・ストーカーの主である、至高の王からの命により、この追跡者はまず、御三家に内の一つ、遠坂に接触を試みたのだ。
遠坂や間桐、アインツベルンに関して、聖杯か、はたまた偉大なる主のお蔭か知らぬが、聖杯戦争の知識は概要だけなら知っていた。
残り二体も、アインツベルンは距離的問題で弾かれ、間桐と教会に行っている。
遠坂邸の中庭。
そこまで来て、
(ナンダコレハ、ヒョウシヌケダ)
事実、この程度の結界、ダークネス・ストーカーの能力、『影渡り』で無視できる。
ダークネス・ストーカーは、自身の影の中、または別の、木々の影などに潜り、日が当たらない中でなら、一定時間移動できるのだ。
ダークネス・ストーカーは、日の当たりで屋敷の右半分が陰になっているのをいいことに、そのまま直進していった。
屋敷の扉まで数十メートル。十分時間内に侵入できる長さだ。
(アトハソノママジョウホウヲモチカエルダk━━━ッ!!!)
それが油断となったのか。ダークネス・ストーカーは直前になって殺気に気づいた。
ドゴオオオン!!!
ダークネス・ストーカーが居る影の上、そこには噴煙が舞い、黄金に輝く一人の英霊が先ほど放った槍の暴虐の結果を、何やら古い銅鏡片手に繁々と、興味深げに眺めていた。
『王よ!!どうなされたのですかこんな朝早く!!襲撃ですか!?』
驚いたのはそこの主、遠坂時臣であった。
つい先ほどアサシンの退敗を偽装したばかりに関わらず、いつになく早くに居なくなった、自身の召喚した最強にして、もっとも扱いの難しいサーヴァント、ギルガメッシュが、急に中庭に向かって王の財宝を放ったのだ。
隕石でも落ちたかのような惨状。
時臣もなぜ、そこは結界が張られて、神秘の秘匿はできたものの、戦争は夜に始まるのに魔術の秘匿も知らないものが来たのか?と思うのも無理はなかった。
「…煩いぞ時臣よ」
そういって切って捨てる態度だが、それ以前に王の財宝の射出した槍のほうが爆音だ。まあこの程度、ギルガメッシュにとって挨拶のようなものだが。
「……それよりも時臣、我の目を使うこと許す。これを見よ」
『…っ!!こ、これは!!』
時臣は驚きの声を上げる。無理もない、ギルガメッシュは傲岸不遜と言うほかないほど、我が強すぎる人物だ。それが自信を介して共感知覚を使わせる……事はとてつもなく異常なことだ。
そこに『影渡り』の一定時間を超え、水面に浮かび上がるように、ダークネス・ストーカーが現れたことで確信に代わる。
『アサシン!!いや違う!?
アサシンは自身を個別に分身する宝具を持つ。故に、アサシンのマスターと同盟関係の時臣は、それを用いて同盟の決裂を偽装。アサシンが負けたと見せかけ、情報収集能力に長けたアサシンの独壇場を作り上げようとしたのだ。
ならばこれは何だ。アサシンのマスターが独断で?いや違う、明らかに英霊としての定義から外れた怪物だ。しかし何故アサシンが退敗したと見せかけたこのタイミングで?
時臣の混乱をよそに、ギルガメッシュはダークネス・ストーカーに間髪入れず、拘束用の宝具を召喚した。
ダークネス・ストーカーはこれに対応、紙一重で回避する。
『ッつ!!』
「ほう……」
拘束用の宝具を回避した。その反応は両者異なる。
時臣はギルガメッシュの攻撃を回避した、この謎の
「━━━━━」
ナンタルシッタイダ…。
ダークネス・ストーカーは自身の愚鈍さに怒りを覚え、偉大なる主に矮小な脳みそから考え付く限りの懺悔の言葉を唱える。しかしそれは一瞬、彼には主から申し付けられたもう一つの命がある。それは………。
「ぬ!!貴様何時までしている!!奴のステータスを見よ!!」
『…ハッ!!』
「早くせよ!!」
驚きのあまり、一瞬時臣は反応出来なかったが、ギルガメッシュからの叱咤で、パスで繋がった、共感知覚を使う。
一体相手は何者なのか?ただのリビングデッドでないのは確実。では一体……。
「━━━━━」
「させるかネズミ!!!」
ギルガメッシュが放った拘束系宝具は、先ほどの比ではないほど大量に、ダークネス・ストーカーに向かって放つ。しかし━━━━
ザシュッ
「……チッ!死に逃げられたか」
あと一歩、ほんの少しの差で、ダークネス・ストーカーは自身の首を跳ねた。
空を切っていく首は、まるで太陽に当たった吸血鬼のように、砂となって消えてゆく。それにつられやがて体も砂となり、残されたのは巨大なクレーターと、黄金のサーヴァントだけであった。
「ふん……おい時臣、どうだ?」
『━━━ありえない』
「お前の意見などどうでもよい、それよりも早く教えろ、ステータスはお前たちでしか見れんのだからな」
ギルガメッシュは時臣に、先ほど謎の襲撃者のステータスの開示を要求する。
『………王よ、初めに言っておきます。私たちマスターの目は、ある程度サーヴァントのステータスが分かるようになっていますが、先ほどの物はアサシンではないのは明白…されど他のサーヴァントではなく、見えるということは、何かしら別のサーヴァントが関係して━━』
「そんな物わかっておるは、十中八九宝具か何かだろう、我はそのステータスを知りたいのだ」
『………は』
時臣は、ステータスを掲示した。
ステータス
性別:男
身長:175㎝
体重:65㎏
属性:秩序・悪
筋力C 魔力B
耐久D 幸運E
俊敏A 宝具―
「…これだけか?」
『はっ!!流石にこれ以上の看破は難しいかと…』
「そうか……ならば推測ではあるが」
ギルガメッシュは手元の銅鏡をのぞき込む。
「……奴は少なくとも、気配遮断をAクラス相当保持していたということか」
『!!』
時臣はさらに、体に電流が走ったかと思うほどの衝撃を受けた。
『お、お待ちください王よ!なぜそのような結論に?』
「ふん、まだわからぬか。我が夜に空気が変わったと思い、気まぐれで銅鏡を見なければ貴様の首が飛んでいたやもしれんのだぞ?これがどうゆうことか、わからぬ頭ではあるまい」
『ッ!!!』
宝具を使わなければ見つけられないリビングデット、そんなもの軽々と使い魔のように使い潰すのは一体。時臣のように偽造工作としても使えないのにどうして……。
『まさか…』
「十中八九量産できるか、アサシンのように分れる、我と同じで多数所有している……まあ宝具か何かだとは思うが…さて、どんな顔か拝んでやるとしよう」
『!?王よ、おやりになるので!』
「当たり前だ、この我が興味を持ったのだ。可能性として、あれほどの準サーヴァント級の物を使い潰してきたなら、まだまだあると踏んでいいだろう。そんな出鱈目、この我一人で十分だというのに……その面の厚さが気になったまでだ」
ギルガメッシュは銅鏡を掲げた。
「さあ、見せてみよ。薄汚いネズミをよこして来た痴れ者よ!」
銅鏡は先ほどまで曇っていたが、一瞬にして磨き上げられた鏡へと変わった。
「さて……どんなものか……………」
『?どうなされました王よ』
時臣の声に反応せず、ギルガメッシュは眉間に皺を寄せたまま、もう一度銅鏡を掲げた。
「……………どういうことだ」
映し出されない。
出てくるのは全く意味のない場所。
草陰、公園、工場、ビル内、橋下、そして下水道━━━━
「…………」
”コンクリートの壁”しか写さない銅鏡に、ギルガメッシュは無意味と知ると投げるように宝物庫に戻した。
『お、王よ……一体どうなされ━━』
「………探知に引っかからん」
『そ、それは……』
思案顔のギルガメッシュは、珍しく真剣に、この聖杯戦争で何が起きているか考えを巡らしていた。そして……
「……ふふふ、はははははははははは!!!」
『?!』
急に笑い出したギルガメッシュに、時臣は驚いた。
自分のサーヴァントはこのような性格であったか?一体何があった?
「くくく……時臣よ」
『!?は、はッ!!なんでございましょう!!』
一体何の前触れか、ギルガメッシュは意味ありげにこういった。
「━━━此度の戦争。遊びはないやもしれんぞ」
聖杯「(バランス調整は)出来てるで」
はいそん感じで来ました三和!!
色々ステータスで文句も有るやもしれません(こんぐらいせんとやっべーもん至高帝アインズとか)しかし文句があるんなら、自分の理想を書けと言いたい!!そしてみんなもっとオバロ二次書きなさ~いお願します何でもしますから!
でもステータスはちょっとやり過ぎたかな?(強くし過ぎた意味で)