Fate/overlord ~雨生龍之介は死と出会えたようです~ 作:bodon
最近仕事で疲れて辛かったわーーー!!
それ以上にGOで人妻4連続がきつかったわーーーーー!!
あ゛あ゛~~黒鍵はもう嫌なんじゃ~^^
*編集しました
*編集しました2
*幽霊魅了から全種族魅了に変更しました
時は遡ること数時間前。
ギルガメッシュが
「………………マズイ」
「どーしたんすか?なんか深刻そうにして」
アインズは情報収集の為に創り上げた存在、ダークネス・ストーカーは斥候系のスキルが豊富に取られてある。
アインズ自身、PVPなどでは使うことは無いが、ダンジョン攻略など、威力偵察として重宝してきたものだ。が、今回は多少危険を冒してでも情報が欲しかったアインズとしては、これは危険な賭けに近かった。
(俺の過去の故郷だったとしても、敵は全くの未知の技術を扱う存在。ダークネス・ストーカーも最悪捕まり、私の情報が漏れる可能性も考慮していたが…、最悪の結果だ。賭けに負けたと言うことか……)
召喚された当初、取れる手段などほぼなく、出来る限り表には出ない様に、情報を集める為の行動を目指したアインズ。
ダークネス・ストーカーは、今アインズの手持ちの中で最も隠密能力の高いアンデッドだ。彼らが駄目だったのならば、今回の聖杯戦争の情報も、この世界の魔術に対しての情報も、得られない可能性が大きい。
(何よりこの戦争、勝ち残るのはやはり難しいか……)
ダークネス・ストーカーを撃破され、最悪こちらの居場所を特定された可能性もある。いやされたと思って行動した方が好いだろう。
隠密系統を見破る力がこの世界は強いのか、それともアインズのユグドラシル魔法が弱いのか、実際に試そうにも英霊を前にするのはリスクが大きい。どちらにせよ、アインズは早くも追い込まれている思っていた。
(ええい!!嘆いていても始まらない!!ぷにっと萌えさんの言葉を思い出すんだ!!)
かつての仲間が残した教訓。それはアインズが異世界でも常に実践し続けたもの。
(冷静な論理思考こそ常に必要なもの。心を鎮め、視野を広く、考えに囚われることなく、回転させるべき………うん!ありがとうぷにっと萌えさん!!希望が湧いてきました!!まずは……)
「…マスター、今からお前に幾つかの魔法をかけるが……いいか?」
「え!!マジですか!!」
キラキラと目を輝かせるそれは、ある種純粋な子供と同じ眼であった。
アインズも龍之介の押しの強さに、ちょっとばかりたじろぐが、まあ龍之介性格が分かって来たアインズも、早々この食いつきの良さになれんとな~と思う。
「ん゛ん゛、…私が作ったダークネス・ストーカー……あー、あのアンデッドのことなんだがな」
「ん?キャスターさんがあの家の中で、俺が殺した家族を使って呼び出したゾンビですか?」
「いや色々違うが……まあそのゾンビがだな、何者かにやられてしまったようなのだ」
「はあ!!なんすかそれ!!!ムチャクチャCOOLなあれを!?ちょっと相手さん失礼過ぎません!?」
(いや戦争だからそんなことないんだけどね)
龍之介の忠誠心が、アインズの生み出したアンデッドを倒すとは、なんと不届きな者かと、まあそんな感じに怒り心頭な様子だ。
そんな龍之介をなだめるべく、先ほど思いついた計画を、アインズは話した。
「マスター、これは戦争なのだ。規模自体は小さいが、君たちのような生身の人間では到底太刀打ちできない存在が今この冬木に居るのだ。だから落ち着いて私の話を聞いてほしい」
「あ……すいません……」
「いや構わんよ、マスターがそこまで私に忠誠心を持ってくれているのは嬉しいことだ……でだ」
アインズは龍之介に手を翳すと、淡い光を龍之介を包み始めた。
「《
かつて、世界級ワールドアイテムによって洗脳されたシャルティアと、激闘を行う前に掛けた防御魔法や対抗魔法、それ以外も今回アインズが使用できる、最大限の魔法の数々を龍之介と、アインズ自身に掛ける。
「うわ!!うわ!!!うわ!!!!ナニコレSUGEEEEEEE!!!!」
急に体から、超人的なパワーを感じてテンションがMAXになる龍之介。彼が今感じている力の上昇が、イメージとしては、某アメコミの物理学者が、緑の怪物になった感覚に近いだろうか。
「騒ぐでない。もしかしたらもうすぐ敵が来るやもしれんのだぞ…」
「!!……敵ってーと、キャスターさんと同じサーヴァント……ですよね?」
「そうだ。今からどれだけ通用するかわからんが、罠を張っておくつもりだ……その前に」
アインズは手元を耳がある……と言うよりか、耳があった場所に添える。
『あ━あ━あ━、聞こえるか?ダークネス・ストーカー』
『オオ!コレワコレワワガアルジ、ドウナサレマシタ?』
メッセージと言う、遠距離からでも、会話が出来る魔法を行使したアインズ。
『いやなに、首尾はどうなっているかと気になってな』
ここでアインズが、他のダークネス・ストーカーがやられた、もしくは自害したという情報を流さないのは、此処での会話が盗聴されているの可能性を恐れたからだ。
実際、アインズが創造した部屋は、幾重にも重ねた防衛魔法で堅牢だが、それでもダークネス・ストーカーが倒されたことで、その防衛が怪しくなった。
(ここで罠なんかの情報を渡したら拙いしな、ダークネス・ストーカーは巻き添えくらうかもしれんが、まあいいか、それより罠が利いてくれたらいいな~)
『ハッ!!ゲンザイマトウケ二シンニュウ、ワガソンザイハカクニンサレテオリマセン』
『…………ん?』
『?ドウカナサイマシタカ』
アインズは聞こえ間違いだったのか、もう一度、ダークネス・ストーカーがどこに居るのか聞いた。
『……すまん。もう一度どこに居るのかを教えてくれないか?』
『ハッ!!ゲンザイマトウケ二シンニュウシテオリマス!!』
………
マトウ……
マトウケ二シンニュウ………
間桐家に侵入……
(それ御三家の所じゃん!!!バレる可能性が高い所じゃん!!!)
聖杯から与えられた知識で、冬木に聖杯を卸す儀式、聖杯戦争を始める切っ掛けとなった三つの家。
その御三家と言われるのは、アインツベルン、遠坂、そして間桐である。当然そこは戦争の為、防衛を強化していると見て間違いない。
(なんでよりによって近場で一番危なさそうなとこに行くかなー!!そりゃバレて倒されるよねー!!)
『ん゛ん゛、なぜ間桐に行ったのだ?』
なるべく優しく、まずは相手の言い分を聞いてから確認を取ろうとアインズは聞くが、やはりかなり頭にくる。
『ハッ!!ゲンザイワカッテイルマジュツシノイエハ、アインツベルン、トオサカ、マトウシカチシキニナク。キョリノモンダイデ、アインツベルンヲノゾク、トオサカ、マトウ、ソシテセイハイセンソウノキロクガアルトオモシキ、キョウカイニジョウホウウヲサグリニイッテオリマシタ』
『………』
『アノ……ナニカシッタイヲ……』
(それって説明してなかった俺が悪いんじゃ…)
当然である。魔術師の家の場所を知らずに、他にどこを探せと言うのだ。
冬木市には確かに魔術師は存在している。が、これは場所を知ってなきゃならんし、魔術師の家なんてグ〇グルマップに出てくる訳もないのだ(この時代まだそんなの無いが)。
『ん、いやなんでもない。そうだな…。そのまま情報を集めてくれたえ』
『ハッ!!カシコマリマシタ』
『うむ……ああそれと、くれぐれも見つからないようにな!帰還するタイミングは此方からする。それまでは決して見つからない様に!!』
『ハッ!!』
執拗に念を押し、これでもすでに見つかっている可能性もあるのが辛い……。っとアインズは頭を抱えるが、まだメッセージを行う相手はもう一人…。
(ふう~、もっと考えて行動しないと、ぷにっと萌えさんに叱られそうだ……ああデミウルゴスにアルベド、こんな時にお前達が居てくれたら……)
実際、彼らが居ればダークネス・ストーカーの召喚時、その情報を流出する可能性を考慮し、攻勢防壁などを掛けようとしただろう。まあアインズが魔法を使わなかったら、それの真意だとか言って盛大に勘違いするのだろうが……。
しかし嘆いても賽は投げてしまったのだ。出た目には必ず従う他ない。
「?、キャスターさんさっきから何してんすか?」
「ああ、ちょっとな……もう少し待て」
「は~い」
アインズはもう一つのアンデッド。教会に行っているダークネス・ストーカーにメッセージを使った。
『オオ!!コレワワガアルジ!!モウシバシオマチヲ、アトスウフンデトウチャクイタシマス』
(危ねーーーー!!!)
まさに紙一重。
メッセージが遅れ、最悪敵にそのまま侵入されていたかもしれないと思うと、アインズが今汗を掛けたら冷や汗でびっしょりになっているだろう。
『おおおおうそうか!!だが念には念を入れて、少し寄り道でもしたらどうだ!』
『イエメッソウモ!!スグニデモ『いいから!!帰ってくるタイミングは此方から連絡するからな!!』……ハ、ハイ』
鬼気迫るように時間を遅らせることで、何とか対策を打てる時間は作れたが…。
「さて……どう動くべきか……」
今現在、アインズ自身、こちら側が下に出ていると感じていた。
話を聞くに、ダークネス・ストーカーが討たれたのは遠坂陣営、ならばそこの刺客が何時来るとも分からない状況。
「………トラップは張っておくべきか」
魔法の有用性が分かっていない時点で、アインズは期待していないが、龍之介に掛けた魔法や、自身に掛けた魔法の効果から、決して相手に与えるダーメージがゼロではないと思いたい。
「仕方ない、兎に角手早く済まそう!マスターは此処で待機!」
「ラジャー!!」
アインズはそう言うと、《
・・・・・・・・・・・・・・
「さてと」
ダークネス・ストーカーが帰ってくる場所であろう。マンホール下にアインズは何やら、見慣れぬ繭のようなものを持っていた。
「この《
アインズは手に持っている、半透明な繭を、マンホールの真下に張り着けた。すると繭は一瞬で、その姿を透明に変え、通常の視認では不可能な物となる。
「ま、こんなんじゃちょっとでも対策取ったらすぐばれる様な物なんだけど」
ダークネス・ストーカーは当然、パッシブでこのようなトラップを見分ける能力を持っている。
ゴースト系にも有効なこのトラップが、英霊にも利くか分からない現状、現段階でこれだけでは当たり前だが心もとない。
「……ここら辺かな」
繭から少し離れた場所。丁度《
「これが駄目ならもう諦めるしか無いのかな……」
但し、それらが上手く発動してくれたらだ。
アインズは一通りやり終え、龍之介の待つ場所に帰っていく。
「………あ!そう言えばこの服」
ゲートで帰ろうとしたが、その前にアインズは自分の服を見た。
「………この服何にも魔法の効果付いてないのか」
それはただのデータ容量が大きいだけの豪華な布の服であった。
見た目はアインズがいつも着ている神器級のローブなのだが、なぜか付加されていた魔法は全て無くなっていた。
「……聖杯が模倣しようとしたが、出来ずに形だけ作ったのか?」
可能性としては、アインズのスキルにも書いてあるように、ユグドラシル魔法が、この世界の魔法の常識からかけ離れた物で、聖杯でもアインズの魔法は、魔力消費量を多くしただけで制限できなかったものだ。装備品が一切形だけの代物になっているのもそれで考えが着く。
「あ~、このままじゃ不味いな。防御系の魔法で固めておくか」
「ん、こんなもんかな?まっこれが意味なく貫通したら確実に積みなんだがな、HAHAHA……笑い事じゃないよ」
さっきから暗い考えは、やはりダークネス・ストーカーが討伐されたせいか、アインズの精神は低い位置で低空飛行を続けていた。
「………あーもう!!完全に出たとこ勝負で辛い!!ぷにっと萌えさんの教えを実践出来ちゃいないじゃないか!!」
苛立つ心は誰にも聞こえず、ただアインズを悩ませるばかりである。
「はあ~、本当に僕が居ないとこんなにも心細いなんて……異世界に飛ばされたときはギルドごとで良かったけど……」
今のアインズは実質一人で、この戦争を勝ち残らなくちゃいけない。
龍之介も使える事には使えるが、それは戦闘ではない。ぶっちゃけ戦いはアインズの魔法が使えるか使えないかで、キャスター陣営のこれからが決まるのだ。
「……そうだよな。どっちにしろ英霊と戦う時が来るかもしれないんだ。万が一侵入者が来たら、このトラップでその有用性は証明される」
アインズは自身を勇気づけるようにして、ゲートにて帰って行った。
・・・・・・・・・・・・・・
「あ!おかえりなさーい!!」
「…………」
「?」
「?」
急に部屋から黒い靄のようなものが現れても動揺しなくなった龍之介は、これまでのアインズの魔法に馴れたのか、部屋の外にあったコンクリート片で、筋力が上がったのを確認するかのように、握り潰す遊びをしていた。
「?おーいキャスターさん」
「………どゆこと?」
しかし帰って来たアインズの様子がおかしかった。
なぜか龍之介と同じように首を傾げている。
「…………《
アインズがそう言った瞬間。龍之介の背後にアインズが立っていた。
「うお!!びっくりした!」
「…………」
アインズは手を顎に置き、無い眉を寄せるようにして考える。
(………なんで空間系の魔法が燃費よくなってんの?)
謎である。
アインズはユグドラシル魔法がこの世界では常識外であるため、聖杯はそれの力を魔力を多く消費させることでしか、制限できなかった思っていたが……。
(違うのか?一体全体何が魔法に及ぼしているんだ?)
ユグドラシル時代以上に、燃費が向上している現状。何がどうなっているのかアインズの脳みそじゃこれ以上わからない。
(クッソわかんね~、どうなってんだよ一体……)
アインズは静かに、兎に角ダークネス・ストーカーにメッセージを送り、この問題を棚上げにした。
・・・・・・・・・・・・・・
んで現状がこれである。
「まさか最初のトラップに引っ掛かるとは……予想外だわ」
「コノミイツデモクビヲサシダシマスルワ━━━」
「キャスターさん!コイツのお面とってもいい?」
「くっ!!」
「やめなさい危ないから」
「はーい」
「サスレバイツデモドノヨウナコトデモ「お前ももういいから、マスターと一緒に戻ってろ」アッハイ」
「………さてと」
ダークネス・ストーカーと龍之介、二人が帰っていくのいくのを見届けると、アインズは三人の暗殺者に向いた。
「君たちには色々聞きたいことがあるんだがね……アサシンのようだが何故三人何だ?」
「…………」
ガリッ
アサシンの一人から、何か噛むような音がした。すると仮面の下から血が垂れ出て、その一人が舌を噛み切ったとわかる。
「《
だがアインズがこれを許すはずがない、すぐさま死ぬ前に治癒魔法を施し、アサシンの舌は元に戻った。
「くッ!!」
「なるほど、アンデッド系のゴーストにはダメージになるが、君たち英霊は普通に回復するのか……後で私も試してみるか」
「……我らは何も喋らんぞ。山の翁の端くれとして、決して情報など吐くか」
「ああ別にいい、試したい魔法があるからな」
そう言うと、アインズはアサシンの一体に手を翳す。
「さあ……君たち英霊は私の知るゴースト系アンデットでは無いようだから……、これには効果あるかな?」
「っつ!!!」
「《|最強化・全種族魅了《マキシマイズマジック・チャームスピーシーズ》》」
「ぐあ!!ッっつ!!!」
手始めに魅了系魔法を使ってみると、以外にも簡単に掛かってくれた。
「ほう!!……これはこれは」
アインズは残り二体にも同様の魔法を掛け、自分の魔法の有用性が、この世界でも高いと確信した。
一気に勝率が上がり、舞い上がりたいものだが……。
「だがまだだ、慢心はしてはいけない」
アインズの記憶に残るは、過去の英雄達。
彼らは皆、アインズを驚かせるような結果を見せつけてきた。
「……命を投げ打って、私に傷を付けた者も居たな……ああいった英雄が居るから、ダークネス・ストーカーはやられたんだろう」
アインズはその実、人間に対する評価は高い。
昔は虫のように感じていたが、数々の英雄と出会い、その奇跡とさえ思えるほどの結果に、彼らは決して侮るべきではないと思ったからだ。
「………可能性の獣。誰が言ったか、本当にそう思うよ……嫉妬してしまいそうなぐらい」
だから、
「………絶対に、君たち英雄に勝つ」
魔王が動く。
はい!!つーわけでGOもうちょっと何とかならんのかね回でした(違)
嫌ーほんとにほんとにほんとにね!!
あッあと感想ご指摘もお待ちしております!!
つーかバゼットさんもういいよ……
はあ~クレマンちゃんのだいしゅきホールド見て癒されよ……