問題児たちが異世界から来るそうですよ? ━魔王を名乗る男━ 作:針鼠
《ヒッポカンプの騎手》はゲーム開始前の観客達の予想を大きく裏切る展開を見せていた。なにせスタートからすでに数十分という時が過ぎたにも拘わらず、スタート位置で最も激しい戦闘が繰り広げられているのだから。
「せーのっ!」
「くっ!」
黒ウサギ――――の水着――――を狙った一閃を彼女は大きく飛び退いて躱す。
跳ねるように一歩、二歩と下がって金剛杵を振り回す。雷撃が信長を襲うが、今度は信長が跳ねるように躱した。
「まだ!」
黒ウサギの追撃に、信長は躊躇わず横へ跳ぶ。そこはステージから大きく外れている。そのまま河へ落ちれば失格だ。それを救うのは青い影。
すかさず走ってきたヒッポカンプの背に着地する。
「ありがとう」
信長は感謝を口にしながら海馬の背を蹴って回り込みながら再び黒ウサギに接敵。
それを黒ウサギは迎え撃とうとして、
「ほらほら黒ウサちゃん、戦況が動いてるみたいだよ」
「~~ッ!!」
ラプラスの子らが映すゲームのリアルタイム映像。そこには今まさに耀とグリフィスの因縁の対決が始まろうとしていた。
「ああもうズルいですよ信長さん!!」
半泣きで訴える黒ウサギ。彼女の悲痛の叫びは届かない。
未だ、地力で信長は黒ウサギに劣っている。敵への非情さや観察力、経験など信長が優っている部分も多々あるが、今回のゲームのように比較的安全なルールに縛られた戦いでは、身体能力・持っているギフトの数で劣る信長は黒ウサギには勝てないだろう。
しかし今回ばかりは勝手が違った。
まず一つはヒッポカンプの存在。
ステージ上に加え、海馬の背を飛び石代わりに水上も戦場と出来る信長に対して、黒ウサギは水上を走れるギフトは持っていない。選手ではない彼女は水に入って泳いでも問題はないが、やはり水辺の幻獣相手に水戦は分が悪い。
二つ目は黒ウサギは審判兼実況を白夜叉から任されていたこと。
故に常に片手をマイクで塞がれ、ゲームが動いたなら実況をせねばならない。それは戦いの最中で隙以外のなにものでもない。
まあ実際、ここまできて律儀に実況を続ける必要はみえないのだが、真面目すぎた彼女の良心は我が身可愛さに任された仕事を放り捨てることが出来なかった。どこまでも実直な少女なのか。
「うむ、その心天晴じゃ黒ウサギ。安心して身も心も解放するがいい」
――――本当に、実況を任せておきながらそれを妨害するが如く水着を剥がせることを依頼したあの下衆顔の神様相手ならそこまで義理を果たさなくても誰も文句は言うまいに。
行動スペースの制限、片手を使用不能、思考の分散……ここまでのハンディを背負わされた黒ウサギは明らかに劣勢であった。そも実力は黒ウサギが上とはいっても、信長はまともに戦ったって確実に苦戦させられる相手なのだ。当然である。
『ポ・ロ・リ! ポ・ロ・リ!』
『おっぱい! おっぱい!』
しかも周囲の人間の大半が敵となれば精神的にもくるものがある。
「いい加減諦めちゃいなよ黒ウサちゃん。見られたって減るもんじゃなし」
「NO! 黒ウサギの心ががっつり削られます!」
徹底抗戦を意思表示する黒ウサギ。
しかし耳を震わせながらも必死に抗う彼女の姿は益々可愛い。それが信長、ひいては白夜叉以下観客一同のボルテージを上げることとなるのだから悲惨である。
――――空気が震えた。
「!」
「これは……!?」
最初に気付いたのは信長だった。その次に持ち前の耳で黒ウサギが。
観客達が気付けたのはそのさらに後。
巨大な波が迫ってきたのを目視してからだった。
「つ、津波!?」
黒ウサギが頓狂な声をあげる。
いくらここが常識外れの大河といえど、津波が発生する理由が見当たらない。
その答えは、波を引き連れるように走る一頭の海馬とその背の男を見ることで出た。
「――――――――」
信長が波に向かって飛び出した。海馬を操り波へ猛突進する。
すると彼を阻むように津波の前にさらに別の波がせり上がる。
明らかに不自然な動きだった。
「レーヴァテイン」
それに驚く様子も見せず信長は己の愛刀の名を呼ぶ。
炎が巻いた。
炎を宿した一閃は眼前の波を斬り伏せるどころか一瞬で蒸発させる。その威力たるや続く波すら巻き込みかねないほどだ。
白い蒸気が蔓延する。
「なんやまだこんなところをウロウロしとったんか」
周囲が靄に包まれる中心点で、信長は男の姿を見た。
隻眼の男。蛟劉だった。
「それとも僕を待ってたんか?」
「理由の半分くらいはそうかな」
もう半分は、今更言わずもがな。
「いやいや寝坊してもうてこりゃしまったと思うたけど」彼は口端を引き上げて「なんとかなりそうやな。意外と楽勝かもなぁ」
「寝坊、ね。そういうことにしておいてあげるよ」
まさか本当に寝坊ではあるまいと信長は確信している。彼をこの戦に引っ張りだす為に白夜叉がこのゲームに賭けた報酬は彼にとってそれだけ価値があるはずだから。
だからこれはあの男にとっては予定通り。
未だ意志がかたまらなかったのか。それとも余裕の表れか。
――――そんなこと、信長には関係の無い話だが。
「それに楽勝とは聞き捨てならないなぁ。このゲームにはフェイちゃんがいる。十六夜がいる。飛鳥ちゃんがいる。耀ちゃんがいる。――――それに僕もいるんだよ?」
一瞬、火傷するほどの蒸気の渦が冷たくなった気がした。
「まったく、白夜王も言っとったけど……そりゃお互い様やで? ――――
今度は確実に大気が温度を失った。
ブルリと信長の身が震える。しかしその笑みに翳りは無い。
これほどの強敵を前に、恐怖を前に、彼が笑わない理由はない。
おそらくあと数秒で靄は晴れる。
蛟劉は信長へ背を向けた。どうやらここで戦うつもりはないらしい。このままレースへ参加するのだろう。
「止めへんの?」
少し意外そうな顔をする蛟劉。
「追いかけたくても水流を操作されてる貴方には追いつけないよ。それに」露骨に間を置いてから「どうせみんなここへ戻ってくるでしょう?」
これは海樹の果実を取って
たとえ如何に早く海樹まで辿り着こうが、もう一度この大樹のアーチを潜らせなければ勝ちになりえない。
参加者を全員倒してから、後でゆっくり果実を取って戻ってくればいいのだ。
蛟劉は目を丸くして、後に苦笑した。
「勝つ気がないんかと思ってたけど、そうでもないみたいやね」
「冗談。負けるのは大嫌いだよ。僕も……みんなも」
「それ聞いて安心したわ」
言うなり蛟劉は海馬の走力、そして大河の流れを操って凄まじい速度で走り出す。
『え? え? 今のは蛟劉さん?? なにがなにやらああッ!?』
マイク片手に実況を再開しようとした黒ウサギだったが、迫り来る刃に寸でで気付くと身を捩らせた。
「惜しい」
邪気の欠片もない笑顔で刀を振るってくる少年に、色々な意味でゾッとする黒ウサギだった。
★
『さあゲームも終盤に迫ってきました! ――――そして、この茶番ももう少しで終わりでございますよ!!』
半ば自棄になっているように見えなくもないが、いつになく悪どい笑みで信長を睨む。無論、彼女の水着は未だその秘所を覆っている。彼女にしてみれば彼等の思惑を打ち崩すことが愉快でたまらないのだろう。
「なにをしておるか信長! 早く黒ウサギの裸体プリーズ!!」
「うーん……まさかここまで戦略的に追い詰めてここまで粘られるなんて」
苛立った白夜叉が堪らず吠える。
信長にしても、ここまで彼女が躱しきれるとは思ってもみなかった。少し甘く見すぎていたのか。それとも、十六夜達がそうであるように、彼女もまた強くなっているのか。
(あぁ……楽しいな)
心が踊る。血が沸き立つ。
そして、黒ウサギが予想以上に健闘したことによって信長は追い詰められていた。
『見えてきました皆さん! トップは《ウィル・オ・ウィスプ》のフェイス・レス! 二番手は《ノーネーム》の久遠 飛鳥! サポートの春日部 耀も健在です!』
歓声があがる。すでに目視出来るほどに先頭集団は迫っていた。――――というより、すでにこのレースは彼女達以外残っていない。
大きく先行していたグリフィス達はレース半ばで耀によって打ち倒された。スタートの遅れを取り戻した蛟劉も、海樹の前で足止めに徹した十六夜とぶつかり、後リタイアを申告した。
現在残っているのは海樹を獲得しているフェイスと飛鳥。未だまるで進んでいない信長の三名のみ。
『どこかの変態とは大違いです! 様々な戦いを乗り越えて、今真のプレイヤー達が戻ってきました! ついでにこの変態を水中に叩き落としてやってください!!』
「わー、凄い言われよう」
力の篭った黒ウサギの実況を耳にしながら、改めて気を引き締める。
「今度は簡単に通してあげないからね、二人共」
結末は近い。
★
「呆れた。まだやってたのね」
スタートでありゴールの大樹のアーチ。その近くのステージ上で未だ争うふんどし姿の変態と黒ウサギを見て、飛鳥は顔を引き攣らせた。
「飛鳥」
耀の呼びかけで、そんなどうでもいい思考を追いやってレースに再集中する。状況は未だ飛鳥達にとって芳しくないのだ。
トップのフェイス・レスとの差は約二十メートル。
追いつけないほどではない。飛鳥のギフトでヒポポタママを強化すればすぐに追いつき、追い抜ける。ならば何故そうしないのかというと、ここまでが彼女の剣の間合いのギリギリ外だからだ。
このレースで殺しは御法度。故に何の犠牲も厭わなければ飛鳥は勝てる。――――何の犠牲も厭わなければ。
飛鳥が彼女を抜いた瞬間、フェイス・レスはその絶技をもって飛鳥の水着を剥ぐだろう。つまり犠牲とは、飛鳥が全裸であのアーチをくぐるということだ。
(それに、障害は彼女だけじゃない)
ゴールの前には信長がいる。彼もまたフェイス・レス同様水着を狙ってくる。まあ彼の場合は脱がすことそのものが目的なのでフェイス・レスと同様、というのは違うが。
どちらにしろ脅威には違いない。
信長はフェイス・レスの裸も狙っている。ならば、彼女をこのまま先行させて信長とぶつかったその隙を突くか――――
「飛鳥」
そんなことを考えていた飛鳥の名を、隣りで並走する耀が呼ぶ。
「あの二人に勝とう」
その発言に、思わず飛鳥は笑みを浮かべる。
「ええ、そうね。どうせならこれまでの恨みつらみをぶつけて、全員ひん剥いてあげましょう!」
覚悟は決まった。戦略も定まった。後は、
「「突っ走る!!」」
★
最後の戦が動き始める。
サポートの耀がフェイス・レスへ向かう。とにもかくにも彼女を抜かなければ優勝はあり得ないと決めたのだろう。
一方で飛鳥はここが最後と見てヒポポタママにギフトを施し強化。全力疾走でゴールを狙う。
『ここまで来てもなお黒ウサギを狙うとは……本当にお馬鹿ですか!?』
「いつでも本気なのが僕の長所だよ」
事ここに至っても黒ウサギを狙い続ける信長。
しかしそれも飛鳥、フェイス・レス、どちらがゴールしてもゲームは終わってしまう。それまでに黒ウサギを脱がして、さらに耀も含めたあの三人を脱がさなくては。
――――否、
「やっぱり放っておけないか」
少しばかり言葉に悔しさを浮かべながら信長は自分のヒッポカンプの背に飛び乗る。
思ったよりも二人の速度は速い。
今は耀の決死の時間稼ぎで飛鳥が逆転しているが、信長の読みではあの二合の撃ち合いが限界。それで耀は負ける。
「いい勝負でした。また機会があったら競い合いましょう」
信長の予想通り、そこから二合の撃ち合いを経てフェイス・レスの手によって耀が水面に叩きつけられる。
すかさず蛇腹剣を手に後方から飛鳥を襲う。同時に、
「まずはフェイちゃんの裸もーらい!」
「!?」
馬上で長銃の引き金を引いた信長。放たれた弾丸はフェイス・レスの鎧、その留め具目掛けて放たれた。
どんな達人であっても攻撃のその瞬間は動きが止まらずを得ない。
絶妙なタイミングから放たれた弾丸はしかし、彼女の翡翠の海馬によって躱される。
ゆらりと、信長は笑った。
「ぼん!」
弾丸が
攻撃後の硬直時に、仕方なかったとはいえ突然動いた海馬のおかげでバランスを極限まで崩していたフェイス・レス。むしろ、彼女だからこそ未だ落馬しなかった。
しかしそれも信長の弾丸が爆発したことがダメ押しとなる。
遂に、穢れ無き白騎士が堕ちた。
「……やられましたか」
水上へ顔を出した騎士は、主人を心配して擦り寄ってきた海馬を撫でてやる。
けれどその身を纏う鎧は健在だった。
「むむ、その鎧丈夫過ぎるよー」
あくまで裸にするのが目的であって、殺傷能力を極限まで下げていたとはいえまさか無傷とは。不満そうな顔で抗議する。
おまけに、蛇腹剣が飛鳥の水着を斬り裂くことも出来なかった。
飛鳥は予め水着の裏地に例の紅玉を仕込んでおくことで剣までも燃やしたのだ。
これで残るは二人。
「さあ後は貴方だけよ、変態!」
「でもどうするの? もう奥の手は尽きたでしょ」
長銃から刀に持ち替えた信長は進路を阻む。
彼の言葉通り、飛鳥にはもうギフトを扱う紅玉は無い。ヒポポタママの強化もこの場において意味は無い。
このままなら勝てるだろうが、しかし裸は免れない。
「いいえあるわ。貴方に相応しい最後の手よ!」
飛鳥に怯えはない。絶望はない。
これが正真正銘、最後の手だった。
「――――黒ウサギと合コンのセッティングしてあげるから信長君を裏切りなさいヒッポカンプ!」
ポーイ、とまるで躊躇いなく今まで意気投合していた主を海馬は放り捨てた。
部下の裏切りによって生涯を終える男にとって、これ以上ない相応しい最期だった。
「ごきげんよう、変態さん達! 《ヒッポカンプの騎手》は……私達の勝利よ!」
★
飛鳥とヒポポタママがゴールを駆け抜ける。
湧き上がる歓声。高まる熱。
誰もの視線が勝者へ向かう。あの白夜叉でさえ、ここばかりは視線を釘付けにしていた。
しかし、
『ブヒ……』
彼だけは違った。彼だけはブレなかった。彼だけは目的を見失わなかった。彼だけは欲望に素直であり続けた。
――――行け
どこかで、河に投げ捨てた今は亡き
『ブヒヒヒーン!!』
そのとき誰も見ていなかったが確かに走った。
水上を走る海馬が、水上しか走れない海馬が――――
それは酷く醜い走り方だっただろう。それでも彼は一心に、愚直に、懸命に、歯を食い縛りながら走り続け、
「へ?」
遂にそれは届いた。
飛鳥の優勝に浮かれていた黒ウサギの水着へその想いが届いた。
ほんの一瞬、誰も見ていなかったその瞬間、確かに彼女は生まれた姿を晒した。否、見た者はいる。確かにいた。
『ブ、ヒン……(ナイス、おっぱい)』
「ふ――――ぎゃあ☆※◯~!!!!??」
白いビキニを口にくわえた海馬は、その瞬間、誰よりも幸せに満ちた顔で陸でピチピチハネていた。
こうして《アンダーウッド》での熱い戦いは明確な勝者と充足者を残し、また黒ウサギに忘れ得ぬ傷を残して終わったのだった。
★
~後日談(おまけ)~
収穫祭最終日。正式に《龍角を持つ鷲獅子》の頭首がサラへ決まった後、最後の飲み食いが行われている。
そんな中、長い間お小遣いを貯め続けた《ノーネーム》の年長者達、そして、この世界に招待してくれた御礼として十六夜達からコミュニティの功労者である黒ウサギへプレゼントが渡された。
「黒ウサちゃん、僕からもプレゼントがあるんだ」
「………………」
「あれ? 顔が怖い」
彼女はまだ忘れていなかった。《ヒッポカンプの騎手》で最終的にあれほどの赤っ恥をかかされたことを。
「僕だって感謝してるんだよ。退屈だった日々を変えてくれたのは黒ウサちゃんだ。だからみんなで送ったのと別に、改めて僕の感謝の気持ちを伝えたかったんだ」
目頭を押さえて声を震わせる信長。
「信長さん……」
それを見て黒ウサギも気持ちを入れ替える。たしかに恥はかかされた。――――が、裸くらいなんだ。彼等はそんなものよりもっと多くのものを黒ウサギ達に与えてくれた。
それに最後のあれは彼が直接的に何かしたわけではないし。
「黒ウサギが馬鹿でした。ありがとうございます、信長さん。お気持ち、凄く嬉しいです」
ああ……また眼が熱くなってきたと、目元を擦る黒ウサギ。
「うん。受け取って」
そう言って彼は背中に隠していた物を黒ウサギの前に差し出した。
『キシャー』
「………………」
言葉を失った。
信長が差し出したのは鉢。そこには土が敷き詰められており、そこには花が咲いていた。
触手をウネウネさせて、花の中心に牙が乱立していて、何故か黒ウサギを見るなり動きが活発になっている……花?
そして彼女はこれを見た覚えがある。
そしてもう二度と見たくはなかった。
「信長さん、これって」
「そう! この子はブラック★ラビットイーター弐号! 奇跡的に残ってた壱号の種から必死に育てた子供! つまり僕と白ちゃんにとっての孫だね。だから可愛がって育てて――――」
「可愛がってたまりますかあああああああ!!」
こうしてまた箱庭で一つの種が滅びた。
閲覧ありがとうございましたー。若干駆け足ですがこれで五巻は完です。
>あとがきの前に改変した部分の説明を。
本当はレースは行って戻ってくるものではなく、ゴールはアンダーウッド直下の水門なのですが、信長君が黒ウサギに構ってて動けなかったのでこんな改変にしてしまいました。
でないと最初素通りさせたらあと出番無くなっちゃうし!
>さらにどうでもいいお話。
黒ウサギの裸を見損ねた白夜叉はそれはもう悔しがり、ラプ子達の映像にも残らず、最終日は自棄酒をしましたとさ。
>!!以下、最新巻ネタバレありなので注意!!
アジさん強かったですねえ。次巻の決着が待ち遠しい。
しかし意外だったのはアジさんの性格。てっきりもっとゲスいのか、はたまた人間とか他の種族を見下しまくってるタイプかと思いきや、《悪》なりの矜持を持っていたのですね。
さて、この場面は信長君どうしようかと今から妄想しております。