足りない所は妄想で補って、どうぞ
伊勢制圧~伊勢海老食べに行った間に起きた出来事
伊勢 安濃津城 地下牢
「出しやがれ!俺を誰だと思ってやがる!」
「こんな真似してただで済むと思ってんのかゴラぁ!!」
「後でどうなるか分かってんだろうなテメェら!!」
「うるっさいわねぇ…ずっとあの調子ぃ?」
「ええ、殿に会わせろと喚き続けています」
「何人?」
「昨日で5人に」
「ウチの領内【伊勢】で行った乱暴狼藉については?」
「殿の知己故に当然の権利、と」
「…はぁ」
「尾張から来た事は確認が取れています。内2人は織田の足軽です」
「そう」
「当家で定めた罰則に当てはめるなら「しなくていいわ」」
「お望み通り、相応の待遇にしてあげましょ」
・
・
・
数日後
「いい加減に出せ糞共!!ぜってーぶっ殺してやっからな!!」
「俺達ァここの大名の知り合いだぞコラぁ!」
「はいはい、そんなに怒鳴らなくても聞こえてるわよ」
「あ?誰だてめぇ」
「貴方達の言う知り合いから伊勢を預かっている者よ」
「あの野郎…女に城任せてんのかよ」
「うはwありえねー!馬鹿じゃねーのアイツ」
「だったら話は早えぇ、おい女、とっととこっから出しやがれ」
「そう焦らないの、今迎えが来るから」
「迎えだぁ?」
「直茂様、お待たせ致しました。こちらの者達が?」
「ええそうよ、後は任せるからよろしくネ」
「job、承知しました」
「おい、なんだこいつら」
「甲賀の里の忍さん達よ。彼女達に貴方達の【応対】を一任してあるの」
「はぁ!?なんで忍者なんかにんなことさせんだ!」
「貴方達の領内での行為は本来死罪に値するの。でも罪人を処罰するにも色々手続きが
あるんだけど、今の私達にはそんな無駄な事に時間割く余裕無いのよ。そこで彼女達の出番って訳」
「だから俺達は「甲賀は薬に関する技術が発達しててね、ウチに迎えてから援助するようになって
開発が更に進んでいるの。でもね、どうしても不足しちゃう物があるんだぁ」」
「…お、おい、まさか」
「貴方達みたいな生きの良い男なら実験体としてこの上ないの。
私たちの無駄が無くなり技術が発達する、一石二鳥よね♪」
「ふ、ふざけんなコラぁ!!」
「んな事が許されるとでも思ってんのか!」
「舐めた事抜かしてんじゃねぇぞボケ!」
銃声が響く
「舐めた事抜かしてるのはどっち?
ウチの領内でふざけた真似した上、殿の名を貶めようとした屑共を生かしておくとでも思ってるの?」
「な…」
「精々苦しみぬいて死ね、藤倉の礎として、ね」
「ま、待てよ!俺達ぁ本当にアイツの知り合いなんだ。そ、その証拠に奴の正体も知ってる。
な?な?だから話を…」
「へぇ…」
『どうでも良いのよ』
『あんた達が【何時から来た】なんて、ね』
※『』内は小声
「お、おまっ!?」
『足りないオツムじゃここ以外にも居るって考えに至らなかった?
役に立ってくれてるわよぉ?硝石としてね』
「じゃ、お願いね」
「job」
「独り言が聞こえちゃったと思うけど、いずれ本人が話すと思うからそれまで待っててくれるぅ?」
「丁度新薬に思いを馳せていたので何の事かは分かりかねますが、承知しました」
「あら、どんな効果なの?」
「どんな殿方でも一口飲めば【少子化対策】が【子孫繁栄】で、【逃れられぬ責任】になります。
これを使えば駄肉をぶら下げた根来やキャラの被る伊賀など問題になりません。
いえ、何の事か分かりませんが」
「…独り言だけど、知ってる誰かが伊勢海老食べたいとか言ってた気がするわぁ。
良く一人旅する奴だから近いうちにこっちに来るかもしれないわねぇ」
「直茂様とは良き信頼関係を築けると信じておりました」
「お互いにね♪」
※薬は居士にばれました
伊勢制圧後 大和
「藤倉家の寺社仏閣再建への尽力、感謝という言葉しか浮かびませんな」
「これもまた御仏の加護かと…ありがたやありがたや」
「巷では藤倉殿は悪鬼羅刹、鬼畜の権化等と騒がれておりますが…いや噂は当てになりませんな」
「後は松永に押領された荘園が帰ってこれば神仏も再び穏やかに我らを見守り下さると言うもの…
いや、待ち遠しい事ですな」
「…勘違いなされているようですが、主君は仏門に帰依している訳ではありません」
『自分の【領地】を整備するのは当然だろ?
だから破壊された建造物は直すし、治安を乱そうとする奴には容赦しない』
「内々ではありますが、大和の荘園(の極一部)は主上へ寄進する事が決定しております。
現在の京、ひいては朝廷の困窮具合は大和の比ではありませんので」
「なんと!それでは再建したとしても寺社の維持が出来なくなりますぞ!?」
「維持費に関しては当家が責任を持って対処します。
無様な出費が無ければ寺社の運営に関して問題が起こらないだけの額は御用意致しますとも。
ああ、寺社が清貧を以って良しとする旨は当家も理解しております故、銭は皆様の修行の邪魔に
ならない最低限の額にしますので、そこは御安心下さい」
「てな感じでよろしくな」
「ど、どう考えても反乱が起きると思うのですが…」
「復興に尽力し、必要経費まで出す相手に戦を仕掛けるなんて罰当たり所の話じゃないぞ。
それに荘園(の極々一部)はこの国で一番尊い御方に献上するんだ。
反乱するって事はそれに異議を唱えるって事だ。どんだけの歴史があろうが、んな事するなら…なぁ?」
「ですがその場合、寺社で維持できなくなった僧兵が賊に堕ち…その…」
「裏で繋がりながら領内を荒らす事は十分考えられます。殺害、捕縛をすれば難癖をつけてくるでしょう」
「おいおい…歴史ある寺社から破戒僧が生まれる訳無いだろ?居たとしたらそいつは罪を逃れる為
に僧侶を騙る不届き者か、若しくは大和の寺社の名を落とそうとする一向宗の腐れ坊主共だ。
処分する事に何の問題がある?」
「坊主を微塵切りに出来ると聞いてやってきたぞ!」
「(呼んで)ないで…いやいいか、二人の護衛をお願いします」
「うむ!任せ…いや、お任せあれ!!僅かでも妙な動きをしたら皆殺しにしてくれよう!!」
「えぇ…」
「あくまで護衛なんで、最悪でも峰打ちでお願いします」
「承知した、峰打ちで撲殺するに留めよう!では準備を済ませてくる!」
「あの殿…よ、武蔵殿はなぜあそこまで?」
「以前の職場で奴らに大分ちょっかい掛けられたらしくてな、未だにキてるらしい」
「確か御息女が捕らわれていた寺の僧侶には何もしなかったと聞いていますが?」
「王元姫達が軟禁されてた寺の坊主は良識を持ってたらしくてな、二人に何くれと世話してたから
手出ししなかったそうだ」
「その、大丈夫なのですか?色々と」
「あの人に威圧されたらウチの武官でも動けなくなるぞ。少なくともあっちで手出しされる事は
なくなるだろうし、御説明への理解も示してくれやすくなるだろう」
「御説明…ですか」
「左近だと丸め込まれて言質を取られかねん。大和の内政を担う二人に行ってもらうのが最善なんだよ」
「もし武蔵殿が【てるてる坊主】してしまった場合は…?」
「大和の治安は君達の双肩に掛かっている。幸運を祈る」
※御説明はスムーズに終了しましたが、OHANASI中、両陣営とも生きた心地がしなかったそうです
紀伊 1話終了後
「ジン様、何故貴族の保護を申し出たのですか?朝廷の御機嫌を取るのなら銭を積めばいいと思うのですが」
「そうですわね、態々食うに困った貴族を迎え入れるのはどうかと思いますわ」
「あらあら、この子達は戦から離れると本当に鈍くなりますね」
「ほほ、まぁ京は九州から遥か遠い。分からぬのも無理なかろうて…というても、わらわも石宗も御館の考え全てを理解出来てはおらぬがのう」
「当然でしょう!?出来ていれば今頃アレでコレでソレなコトを毎晩日が昇るまで!!!
…ふひ、ぐぇへへへ」
「朝廷の顔を立てる為というのが一つ。
形式上とはいえ、武士の上に立つ朝廷が銭に目が眩んだ、なんて思われるのは連中としては避けたい。かといって出自が怪しいとはいえ、突然現れた有力な支援者を手放すのは愚策」
「そこで御館が貴族を保護すれば連中の面子が立ち、堂々と対価を用意できる。
向こうもそこまでやればこちらの力(銭)を疑う事もなかろうて」
「お、おほん…領内で貴族を保護している、というのはそれだけで周辺勢力への牽制になるんです。朝廷との仲を喧伝する事になりますから。極端な例ですが、侵略行為をすると朝敵になる可能性もあるんですよ」
「朝廷の面子を立てる事で対価を得る、周辺勢力への牽制ですか」
「わらわ達が分かるのはここまでじゃが、御館はおまけ程度にしか考えておらぬのではないかえ?」
「実益がある、という事かしら?」
「領内に文化を広める、これが最大の理由だ」
「文化?」
「順を追って説明するぞ。ウチは税率が安い為に他所に比べて領民の生活に余裕がある。
ここまではいいな?」
「はい、そのお陰で人口は増加の一途を辿り、領内は賑やか極まりないです」
「人口が多くて裕福なら税率が少なくともウチに入る銭は大きくなる…と思いきやそうでもない。
何故なら一人一人の消費量が据え置きだからだ」
「消費量…ですか?」
「武士と違い、領民が銭を使うのは飯や衣類の生活用品程度、稀に着飾る為に簪等を買うくらいだろう。銭を持っていても、それを使わず溜め込んでしまっている…だから税収は期待していたよりも増えていないんだよ」
「銭の使い道が無い…という事ですか?」
「そこで貴族を使って流行を作る。俳句、和歌、蹴鞠、書、絵、茶人を招いての茶の湯なんかもな」
「流行、ですか?」
「衣食住が足りれば他に目が行くのが人間だ。だからこそ先んじて鼻先に興味が湧きそうなものを
吊るしておく」
「それが文化…」
「ああいうのは本格的にやろうとすれば、なんやかんやで銭が掛かるんだよ。武士の刀剣、甲冑
みたいにな。貴族連中には身に付いた文化を領民に教え、広めさせる。
銭が無くても歴史があるのが貴族だ、引出しは多々あるだろう。中には剣術や槍術、薬術なんかを
家伝としている所もある。領民の興味を引くものが必ずある」
「確かに貴族は歴史だけはあるからのう。それに胡坐を掻いた結果が今の日の本とも言えるが」
「そこはどこの国も似た様なもんだろ。
話を戻すぞ、溜め込んだ銭を吐き出させる為に流行を作る。そうする事で商人は潤い、貴族と職人は仕事にありつけ、領民は働く以外の生きがいを見つけ、ウチには税収が入る。
誰も損をしないだろ?」
「職人もですか?」
「ウチには多種多様な技術を持った職人が居るだろ?そいつらに茶器や筆の様に必要になる物を作らせるんだ。良い物が量産出来るようになれば他国にも売り捌けるようになるしな」
「そううまくいくでしょうか?」
「その為の布石は既にしてある。ほれ」
「これは、茶釜かしら?」
「松永の爺が持ってた物の一つだ。それ一個で【1キャッスル】貫するぞ」
「【1キャッスル】貫!?」
「あの爺、無駄に価値のある芸術品の類をたんまり溜め込んでたからな、残さず回収したんだよ。
領主がそういう物を持ってる、ってのは内外に良い宣伝になるだろ?」
「そ、それは確かに…」
「それでも絶対なんて言えん、が、既に長安はその方向で動いているし、納屋は売れそうな商品の調査と確保に必死らしいぞ」
「勝ち筋はある、という事ですか」
「お前らもやってみろ。教養…特に茶の湯なんかはこれからの武士には必須だぞ」
「…ですが、どうしても分からない事があります」
「何故そこまで考えられるジン様の政務が【お察し】なのですか?」
この日、奇声を上げながら武蔵に突撃して返り討ちにあった者がいました
その人物は紀伊を治めている大名にとてもよく似ていたそうです
しっかり注意書きしてあるのに堂々とアドバイスする人がいて草
勘違いしないように少しだけ注意書き変えました
知識ひけらかしたい人は他所で、どうぞ