ACE COMBAT Shining Merteor 作:vangence
ユウスケ&ヴィム 「「おい」」
なのは 「ちょっと・・・あたま冷やそうか?」
ハイ、マジですいません。創作意欲が刺激されたんです。だからそのこちらに向けた手を下ろしてください >orz
ついでに投稿するかは作者の気分次第です。
なのは→(♯^ω^)三@)3`)・;.グフッ
―――― 機動六課 屋外 ――――
「・・・はぁ」
機動六課の建物は海に面している。
その海を眺めなが黄昏れる男が一人 ―――― まぁ俺なんだが。
おいそこ、黄昏れていいのはイケメンだけとか言わない。
なぜ俺がこんなことをしているのかというと・・・先ほどの模擬戦である。
「また負けたぁ・・・グズ」
結構メンタルは弱いんだよ。
どのぐらいかと言えば、ナタデココぐらい弱い。
あの後六課に戻るとフォーワード陣含め何人もの奴らに質問攻めにあった。
スバルやエリオなんかは「格好良かったです!」とか言って目を輝かせてた。
それとかには悪い気はしなかった。
ただ今回の戦闘で ユウスケ<ヴィム なんて公式がみんなの中で構築されると思うとすごく悔しい。
「はぁ・・・」
「こんなところでどうしたんですか?」
不意に声をかけられた。
目を向けるとそこにはなのはさんと・・・誰だっけ?
「・・・なのはさんと・・・」
「フェイトです。フェイト・T・ハラオウン、フェイトって呼んでください」
「・・・あぁそうだった・・・ごめんねフェイトさん」
すっかり忘れてた。
「ユウスケさん、ショックなのは分かるけど、ため息ばっかりついてると幸せが逃げちゃうよ?」
「あぁ・・・はぁ」
二人がが微笑ましいと言わんばかりにこちらを見ている。
まあこれじゃ駄々をこねる子供みたいだわな。
「勝負には勝てなかったけど、ユウスケさんも十分凄かったですよ?」
「あんなんでそう言ってもらえるなら凄く嬉しいけどね」
「謙遜しないでください。あなたは一度私たちを窮地から救ってくれているんですよ?」
「・・・・・・」
彼女達なりに俺に気を遣っているのだろう。
女性に優しい言葉をかけてもらえたのは母親ぐらいか。
・・・うん、イイね。
「負けちゃったけど、ユウスケさんも格好良かったよ?」
「・・・・そう?」
「うん、あの
「・・・えへへ」
そうかなぁドゥフフ。
「今度フォーワード陣のみんなに機体を見学させてあげてくれませんか?」
「みんな凄く興味あるみたいだし・・・お願いユウスケさん」
「ええ、技術部の人のOKがでればいくらでも!」
「本当ですか? みんなも喜ぶと思います」
「いえいえ、当然だよこのぐらい」
さっきまでの暗い気分が嘘のように吹き飛んじまったぜ!
美人サイコォォォォォオ!!
「じゃあ俺はトレーニングに行くから、じゃあな!」
「うん、頑張ってねユウスケさん」
挨拶をしてから俺はダッシュで外周を走りに行く。
ヴィム! 今度こそ勝ってやるからなあぁ!!!
「ねえ、フェイトちゃん」
「なに、なのは?」
「結構ユウスケさんって、結構扱いやすいかもね」
「うん、昔のエリオそっくり。子供っぽいところあるよね・・・ふふ」
・・・女は強いのであった。
―――― とある場所にて ――――
男達は森を駆けていた、一刻も早くその場から逃げ去るために。
周囲は夕焼けに染まり美しい景色を造り出しているがそれに目をくれる暇もない。
「急げ、奴らまだ追いかけてきてる」
後ろを振り返れば林の遙か向こうに薄い青をした機械群が多数確認できる。
まだまだ距離は離れているが、こちらの体力が尽きればいずれは追いつかれるだろう。
「クソッ何だってこんなことに!」
「無駄口を叩く暇があるならさっさと走れ、奴らは足は遅い、
分かっていることは向こうがこちらを狙っているということだった。
「あいつ等しつこすぎる。それほど俺たちが邪魔ということか」
「全くだ。あんな意味の分からない奴らに従えない」
「―――― 機体が見えた! 全員乗り込めッ!」
一際開けた場所にそれらは鎮座していた。
彼等は脇目も振らずに機体に飛び乗る。
『君たちから先に上がりなさい。私が
『ボス! 何言っているんですか!』
『私たちもあなたを失うわけにはいきません。私たちに任せてください』
しかし、ボスと呼ばれた男は折れることはない。
『私は最早老兵だ。かつてある兵士も言っていただろう? 《老兵はただ消え去るのみ》と』
『ですがッ!』
『無駄口を叩くなッッ!!』
『・・・ッ』
ボスを止めようと言葉を続けようとするが当人の一喝で遮られる。
『私のような老い先短い年寄りより、生きなければならないのは・・・君たち未来ある若者だッッ! なぜそれが分からん!』
『それでもッッッ!!!』
今度は部下達が彼の言葉を遮る。
『ボスのこと・・・俺たちはもう一人の親父だと・・・そう思ってきました!』
『ボスには・・・死んで欲しくない!』
『まだまだ教えて貰ってないこと、たくさん残ってるんです!』
その言葉を受けると軽く笑い、打って変わって優しい慈愛に満ちた声で語りかける。
『私はお前達を実の子供と思って育ててきた。わざわざ息子達を危険にさらす親などいない』
『―――― ボス』
『それに君たちには既に私の全てを叩き込んだ。後は生かすも殺すも君たち次第だ・・・少佐』
『分かりました。私たちは先に上がります。彼等は私たちが必ず守りましょう。私の、いや私たちの誇りに懸けて誓いましょう』
そう告げられるとボスは安心したように息を吐く。
『私の我が儘に付き合わせてすまない・・・息子達を頼む』
『では、ご武運を《銀色の犬鷲》』
『貴官もな《赤いツバメ》』
複数の機体のうち四機が離陸し残りの五機も離陸する。
ボスが尋ねてくる。
『戦場のルールは、憶えているな?』
『『『『Ser 一つ、戦争に憎しみを持ち込まない。二つ、必ず生きて帰ってくること、以上です』』』』
ボスは満足そうに言葉を続ける。
『そうだ。それらを守れば戦場のルールが君たちを守る』
『・・・Ser』
『それでは先に行きたまえ、彼等が待っている』
『ボス・・・必ず・・・生きて会いましょう』
『私を誰だと思っている。自分達の父親を信用しろ』
『・・・ボス・・・ご武運を・・・』
一機を残し、四機が飛び去る。
『さて、私も最後の仕事をしなくてはな』
機体を翻しレーダー上を確認する。
本機の遙か遠くに反応が多数現れるのが確認できた。
『相手は・・・八機か。どれだけ足止めできるか・・・』
FCSを操作し武装を選択、AIM- 9を選択、敵機に向かって機体を飛ばす。
操縦桿を握りしめ、独り言を呟く。まるで長年連れ添った妻を労るように。
『最後まで無理をさせてすまないな、だがもう少し耐えてくれ。私達の息子達を・・・守るために』
そして彼は向かう。
もはや弟子達には、会うことがないと分かりながら。
基本色の白の上に灰色の斑模様でカラーリングされた機体・F- 4E ファントム
その機体のパイロット、『銀色の犬鷲』と呼ばれた老兵
名をディトリッヒ・ケラーマンという男だった