ACE COMBAT Shining Merteor   作:vangence

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2回目投稿です。某アニメの黒いぬこさんのようなテキストデータ毎時六キロバイトの執筆能力が欲しいぃ・・・




愛すべき仲間

「・・・・」

「・・・・どうした?間違ったことは言っていないだろう」

「あのなぁ・・・」

 

やっぱりだめだ。こいつは何も分かっちゃいない。

 

「お前には分からないかもしれないけどなぁ、英雄は夢のようなもんだからいいんだよ」

 

そういうとヴィムは不思議そうに首をかしげる。

 

「そういうものなのか。てっきり子どもみたいに、ヒーローと自分を同一化しようとするものだと思っていたが」

「・・・夢は、夢のままであって欲しいだろ」

 

そうだ、夢は輝かしいものであってなんぼだ。

それが他人からみてどうでもいいものでも、本人がそれを望むのであれば、それは立派な夢、生きる目標になる。

 

「それに俺はまだ自分をエースだなんて認めちゃいないしな。お前だってそうだろ?」

「もちろん、まだまだ俺たちはひよっこだよ」

「こんなん満足してたら、先輩達に失礼だしな!」

 

まだまだ俺たちはこんなものじゃないはずだ。

こんなので満足していたらかつての英雄達に笑われてしまう。

俺は英雄になろうとは思わないが、強くなりたいと思う。

そう思うのは自分がまだまだ子どもだからなのだろうと思うとなんだか複雑だ。

 

「こんなんでエースは名乗れねぇよ」

「・・・そうだな」

 

そういうと俺たちは周囲を見渡す。

かつての英雄と呼ばれた者達がいた場所・・・そう思うだけで、心が奮い立つようなきがした。

 

 

 

なぜ俺たちがこんな所にいるのかというと、それはほんの数十分前の話だ。

 

 

 

―――― オーシア軍領海上空 ――――

 

『HQからペレグリン、定時報告されたし』

 

無線機に通信がはいる。今回の任務で、すでに3回目のやりとりだ。

 

『こちらペレグリン2、レーダーに不審な反応は無し、繰り返す不審な反応は無し』

 

ヴィルが返答する。まったく・・・生真面目なやつだ。

それにしても退屈だ。ここ最近は巡回任務ばかりしか行われていない。

平和なのは結構なことだが、最近は本当に何もなさ過ぎている。

 

『どうしたペレグリン1、はやく定時報告をしろ』

「へいへい・・・こちらペレグリン1~レーダーに~反応はないで~ありますぅ~」

 

HQから催促された。暇だったので、おもっっっくそ気怠そうに返してみた、さてどうするHQ?

 

 

『・・・HQ了解、引き続き任務にあたれ』

 

「っって、ツッコミはなしですかッッッッ!!」

『『五月蠅いぞ、ペレグリン1、私語は慎め』』

 

ヴィムとHQと両方から注意を受ける。くそぅ・・・なんだかしてやられた感じがする。

 

『HQよりペレグリン1、今のネタはセンスがない、繰り返すセンスがない』

「繰り返さなくてもいいじゃない!」

『ペレグリン2、HQこちらもそう思っていた』

「おまえもかよ!」

 

何だろ、目から海水がでてきそうな気がしてきた・・・

 

『まぁペレグリン、退屈なのは分かるが任務中だ、我慢してくれ』

「はいはい、了解しましたでありますよ」

 

そう言うと、HQ側から苦笑するような息づかいが聞こえてくる。

彼と初めて会った時は、あまりの無愛想さに辟易したものだったが、今では少し友好的になってきた気がする。

そろそろ通信を切ろうと無線に手を伸ばそうとしたとき、ふとあることに気づいた。

 

レーダーにマーカーが表示されていた。

 

「ペレグリン1よりHQ、レーダーに反応在り、繰り返すレーダーに反応あり」

『こちらペレグリン2、こちらのレーダーでもとらえた』

『・・・ペレグリン、反応の位置を確認できるか?』

「確認してみる、ペレグリン2頼む」

 

マーカーの表示は先ほどの座標から動いてはいない。

俺は座標からの計算などは苦手だがヴィムはこの手こ類にとても強い。

 

『了解・・・この座標は・・・サンド島?』

「え?」

 

サンド島・・・?サンド島って、あのサンド島?

 

『・・・ペレグリン2それは事実か?』

『ああ、間違いない。この座標はサンド島の真上だ』

『・・・そうか、ペレグリン至急マーカーの地点に向かってくれ、敵がいても命令があるまで発砲を禁じる、いいな?』

「了解、ペレグリン2行くぞ。」

『あぁ』

 

エンジン・スロットルレバーを押し込んで音速飛行にはいる。

加速したことによりGがかかり体が締め付けられるような感覚を感じる。

これを感じるたび身が引き締まるような気がする。

久々におもしろいことがおこるような、そんな気がしてならなかった。

 

 

 

「・・・・サンド島か・・・」

 

ペレグリンとの通信後つい口から言葉がこぼれた。

 

もうその名前を聞くことも無くなると思っていた。

 

「どうかしましたか?」

 

隣に座っていた通信士官が声をかけてきた。

 

「ああ、すこしばかり思うところがあった」

「そういえば、大戦時はサンド島の配属だって言ってましたよね」

「そうだ」

 

一言だけ返すと会話を打ち切る。

あそこには思うところが多すぎるのだ。

かつてあそこの配属だった頃を思い出す。

私の担当した飛行隊は面倒な奴ばかりだった。

 

 

―――― 怒鳴り散らしてばかりであったが、部隊の者達に信頼されていた隊長

 

 

―――― 冷静ながらも、心の内に熱い思いを持っていた者

 

 

―――― 初めは頼りなかったが、次第に逞しい成長を見せた者

 

 

―――― 無口でつかみ所がなかったが、二代目隊長として立派に部隊を率いた

   『炎』のコールサインを持っていた者

 

 

 

いろいろな顔が思い浮かんでは消えていく

 

 

 

 

―――― ふざけてばかりで私語が目立っていたが、軍人として尊敬すべき最後を遂げた者

 

 

 

最後の顔を思い出すと不思議と顔に笑みが浮かんでしまう。

彼はいつも私の声をいい声だと言っていた。

かつての私は彼らを軍規違反の多い者として軽視していたことがあった。

しかし、今思えば彼らと空を飛んでいたと言うことが自分にとっての誇りと感じていた。

 

そして、自分が担当をしている若者達の顔を思い出す。

彼らもまた、かつての戦友達の立派に成長していくのであろうか。

 

ふと、管制室の窓から空を見上げる。

 

雲一つ無い青空が広がっていた。

 

世界は平和だった。かつての戦友達が命をかけて守り抜いた世界だ。

彼らは今、どこで、何をしているのだろう。

 

なんだか、胸騒ぎがする。彼らに何か危険が迫っているようなそんな気がする。

私はもう担当したパイロットが死ぬのはごめんだ。

 

―――― チョッパー、後輩達を、彼らを守ってやってくれ ――――

 

そう祈らずにはいられなかった。

 

 

 

 

彼はかつてサンド島のウォードック隊の管制を担当していた管制官 ―――

 

 

AWACS ―――― サンダーヘッドと呼ばれた男だった。

 

 

 

 

 

 




へへっ・・・いい声だぜ・・・
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