ACE COMBAT Shining Merteor 作:vangence
―――― ミッドチルダの海上では光芒が瞬いていた。
一筋の光が流れる度に、星のような小さな輝きが放たれ、消えてゆく。
その輝きは、少女達から放たれる魔法の光と、無骨な機械達が砕かれる破壊の光であった ――――
機動六課所属 高町なのはもその空域にて戦闘を行っていた。
「レイジングハート、一気に行くよ」
『はい、マスター』
魔力を放出し数十発の桜色の魔力弾を周囲に構成する。
狙うは、目の前を飛び交う多数のガジェット・ドローンⅡ型。
「カートリッジ、ロード」
カードリッジシステムによって魔力を一気に跳ね上げる。空の薬莢がレイジングハートから排出される。
「アクセル・・・」
『Accel Shooter』
「シュート!!」
漂っていた数十発の魔力弾が生き物のように動きだし、ドローンⅡ型に向かい飛び去ってゆく。
桜色の軌跡をえがきながら、魔力弾はドローンⅡ型に食らいつく。
全ての魔力弾が正面のドローンを漏れなく打ち落とした。
『ガジェット・ドローン全機破壊を確認、作戦終了。帰投してください』
「ふう・・・」
管制室からの無線が作戦終了を告げる。
けっこう数が多くて大変だった。
一息ついていると、一緒に迎撃を行っていた、シグナムさん、ヴィータちゃん、フェイトちゃんが話しかけてくる。
「案外楽勝だったな」
「ベルカの騎士があのくらいで苦戦してどうする」
「それにしてもみんな無事でよかった」
みんな怪我は無いようだ。
「うん、それじゃ帰投『ちょっと待ってください。何か来ます』・・・どうしたの?」
少し出鼻をくじかれた感じが・・・。
『複数の反応がそちらに高速で接近してきます。速度は―――― マッハ2!?』
「・・・・へ?」
マッハ2って、ソニックフォームの時のフェイトちゃんよりも速いんじゃ・・・。
『情報解析をしていますが、該当するデータが見つかりません。一応ですが警告を発します。返答が無いようであれば迎撃してください』
すると、水平線の方から地響きともとれない音が聞こえてきた。
「なのは、気を付けて。新型のガジェットかも」
「うん、ヴィータちゃんやシグナムさんも」
「馬鹿言うなよ、アタシとアイゼンで叩き潰してやんよ」
「油断するなヴィータ、相手は恐ろしいほど速いようだ」
みんなに注意を促して、敵の反応のある方角を確認する。
しだいに音が轟音へと変わってゆく。
水平線から何かが接近してくるのがかすかながら見えた。
管制室が接近してくるものに対して警告を発した。
『・・・返答は無いようです。急ぎ迎撃して―――― ちょっと待ってください、何か射出したようです。高速でそちらに向かっています』
接近してくる陰―――― 敵から、煙を上げて何かが飛んで来るのが見えた。
「なんだありゃ?」
「分からない、とりあえず奴らは敵だ。迎撃するぞ」
シグナムさんの言うとおり、得体が知れない。
打ち落としてしまおう。
「ディバイン――――」
レイジングハートの周りと足下に魔方陣が描かれ、魔力をチャージする。
『Divine Buster』
「バスター!!」
溜め込まれた魔力が一筋の光となって、飛来してくる目標に向かってゆく。
目標に易々と直撃し、派手な爆発をおこす。
「しょっぱなからそれって・・・容赦ないな」
ヴィータちゃんが何か言ったような気がするけど、気にしない。
何事も真剣にやらなくちゃね、うん。
「油断している暇はない、来たぞ」
轟音と共に、例の目標が目に見えるところまで近づいて来た。
ガジェット・ドローンに共通する青いカラーリングとは異なる灰色の機体、数は8
大きさは飛行タイプであるⅡ型よりも大型
見たこともない型であった
猛然とこちらに向かって近づいてくる。
「なんだ、こいつは?」
「分からないけど、こっちを落とそうとしてるみたいだね」
「―――― !! 散開したぞ、このままだ囲まれる!」
敵は、横に大きく開いていき取り囲んで来ようとしているようだ。
「いくよ、みんな!」
こちらも散開して対応する。
「ショートバスター!」
通常のディバインバスターを低出力にし連続で発射する。
しかし、敵は急激に加速し全弾回避した。
「―――― 避けられた!」
避けられるとは思わなかった。
Ⅱ型なら大体はこれで落とせるのに!
「何だよこいつら!」
ヴィータちゃんがアイゼンで叩き落とそうとするが、早さで振り切られてしまい、あげく機動に翻弄されてしまっている。
「レヴァンテイン、シュランゲフォルム!」
『了解』
レヴァンテインが鞭状に変化し、敵に向かって襲いかかるが、瞬時に方向転換され攻撃範囲から離脱される。
「っく、鬱陶しい!」
「速いのに加えて、運動性が高い・・・なら!」
フェイトちゃんが左手を敵に向け魔方陣が2つ展開される。
「トライデントスマッシャー!」
左手の魔方陣から放たれた攻撃は2つめの魔方陣を通過した瞬間に上下に三又に分かれる。
上手い、相手の行動の先を予想して、進路を塞ぐように打っている。
これは避けられない・・・と思われた。
しかし、敵は急激に減速、三又の光の間を通り抜けてしまった。
「あれを避ける!?」
だめだ、完全に弄ばれていしまっている。
能力限定されているとはいえ、エース級がこれだけそろっていながらだ。
どうすればいい、どうすればこの状況を打破できる?
「こっちに向かって来るぞ!」
敵が全機こちらに機首を向けてきた。
すると翼の下に取り付けられた物をこちらに向けて発射してきた。
猛スピードでこちらに向かってくる。
「みんな避けて!」
「―――― 駄目だ、追いかけて来る!」
振り切ろうとするが、狩りをする獣のようにしつこく追いかけて来る。
「動きは単調だ、打ち落とせる!」
「これ派手に爆発する質量兵器みたい、私にまかせて。ショートバスター!」
攻撃を連発して放ち打ち落とす。
被弾したそれは、派手な爆発を起こし強烈な爆風が身を襲ってくる。
「・・・っく」
爆風に怯んでいると、敵がこちらに向かって一直線に向かって来る。
すると敵の機体側面から鉄の雨が降り注ぐ。
「プロテクション!」
とっさに防御魔法を展開する。
敵の攻撃を防ぐが、こちらに隙を与えないように別方向からの攻撃が絶え間なく襲いかかる。
さっきの戦闘のせいでこっちも万全じゃない。
このままだとこっちがジリ貧だ。
「クソォ!」
ヴィータちゃんが敵に取り付こうとするが、攻撃と速さに邪魔をされる。
―――― どうする?
攻撃をしようにも追いつかないし避けられる。
万事休すってところかな・・・?
力を誇示するための戦闘だったけど、しょうがない。
能力限定の解除をはやてちゃんに申請しようとした。
『こ・・オーシ・・・軍』
―――― !?
突然、無線から何かの声が聞こえてきた。
「おい、今の聞こえたか?」
「あぁ、無線からの通信だ」
「でも様子が変、管制からじゃない・・・オープン・チャンネル?」
みんなが困惑している。
すると、突然敵がこちらに興味を失ったように離れてゆく。
「いったいなんなの?」
状況が理解できない。
いったい何がどうなって・・・
『こち・・オーシ・・軍・・・グリ・・ン』
再び無線に連絡が入る。
次第にノイズが消えてゆき、声が明瞭に聞こえてきた。
『こちら、オーシア空軍所属ペレグリン隊。現空域を飛行中の飛行隊に尋ねたいことがある。・・・ここはどこだ?』
もっと戦闘シーンの勉強しないとなぁ(泣) 駄文乙