ACE COMBAT Shining Merteor   作:vangence

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策士・子狸

 ―――――――― 機動六課 技術部 ――――――――

 

 

 

 

「――――――――でシャリオ、あの人達が乗ってきた戦闘機って、どうや?」

 

となりでコンソールを叩いている女性に、八神はやては問いかける。

 

「すごいですよこれ、最高速度はフェイトさんを軽く超えますし、それにすごい対レーダー技術ですよ」

「六課に配備された、最新式の索敵レーダーをかいくぐったんよ」

「すごいですよねぇ。ステルス機ですよ、ステルス機!」

 

彼女に視線を向けると、心なしか輝いているように見える。

生粋のメカオタクのシャリオとしては、興味が尽きないようだ。

目の前のスクリーンに目を戻す。

あの人達が乗ってきた二機の戦闘機が映し出されていた。

 

「あと、調べてみましたけど・・・やっぱりビンゴでした」

「・・・質量兵器」

 

―――――――― 質量兵器 物理や化学の力によって大量破壊を行う兵器の総称。

周囲への被害やその危険性により、管理局では使用を禁止されているもの。

 

先の戦闘ではそれに助けられた。

 

「まずいなぁ」

「まずいですねぇ」

 

上司に向かってあそこまで啖呵をきっておいて、苦戦したあげく助けられている。

しかも禁止されている質量兵器にだ。

六課の存在意義を示すための重要な作戦だったが、最悪の結果になってしまっている。

 

「ゴールトン一佐に頼んで本部に連絡するのは遅らせてもらっとるけど、どうしよ?」

(バラ)しちゃいます?」

「本音出てる。あと却下、バレたら、ウチ等だけやなくゴールトン一佐にも迷惑かけてまう」

 

もし、地上本部のレジアス中将にこのことが知れたら、間違い無く機動六課はつぶされてしまう。

どうするか・・・。

 

「それ以外にも、なのは達を襲った戦闘機についても何も分からんし」

「出だしそうそう踏んだり蹴ったりですね」

 

襲って来た戦闘機の残骸を回収して調べてみたところ、中に人は乗っていなかったようだった。

スカリエッティの策略なのだろうか。

とにかく、しなければならないことは山積みであった。

 

「あ」

「シャリオ、どうかした?」

「この戦闘機って全体が質量兵器ってわけじゃないんですし、武装だけ取り外しちゃったらいいんじゃないですか?」

「・・・ええかも」

 

・・・案外一つは楽にこなせそうであった。

 

 

 

 

―――――――― 同じく六課 尋問室 ――――――――

 

 

 

 

(なぁ、ヴィム)

 

隣の椅子に座っている、ヴィムに小声で問いかける。

 

(なんだ?)

(一つ聞きたいことがあるんだけど、いいか?)

 

部屋に自分達以外には誰もいないことを確認する。

・・・他人事とはいえ、ここの人達、勝手に領土侵犯して暴れるだけ暴れた奴らに対して甘くない?

 

(お前さぁ・・・どの子が好み?)

「・・・はぁ?」

(バカッ声がデケェ!」)

 

ヴィムを叱責する。

廊下を歩いている人とかに聞かれたらハズイだろ。

 

(いや、だからさ。あの娘達の中で誰が一番可愛いかってきいてんだよ)

(・・・お前、この状況で)

(でも、思い出してみろよ。この世界に来てから、美少女がいっぱいだったろ)

(・・・否定はしないが)

 

ヴィムも渋々うなずく。

そうなのだ。何ともあの空飛ぶ美少女、高町なのは・・・だったっけ?

あの娘達から、聞くにここは俺たちの暮らしていたところとは違う世界らしい。

なんでも、魔法を使う世界なんだとか。飛んでいたのも魔法を使っていたという。

とにかく、この世界にきてからというもの、会う娘、会う娘みんな美少女だった。

漢としては、このような危機的状況下においても反応せずにはいられまい。

 

(だろ? お前としてはどうなんだよぉ)

(よるな鬱陶しい)

(そんなつれないこというなよぉ)

(じゃあ、お前はどうなんだ)

(俺か? 俺はな・・・・・・・選べん)

(それ卑怯じゃないか?)

(む、失敬な、みんな可愛すぎて選べないだけだ)

 

そんなことをしてヴィムとふざけあっていると、部屋のドアが開けられた。

 

見やると、そこには桃色の髪の毛をポニーテールにしている女性が立っていた。

確か、高町さんと一緒にあの空域にいた人だ。

 

「来い、話がある」

「あれ、尋問はもういいんですか?」

「余計なことを喋るな。黙ってついてこい」

 

ずいぶんそっけない人だなぁ、高町さんとは大違いだ。

まぁ、それはそれでクールビューティーって感じで・・・イイ。

 

「ユウスケ、何妄想してるんだ」

 

・・・べっ別に妄想してたわけじゃないよ。ウン。

 

 

 

 

 

 

ついて行くと、執務室の様な部屋に連れて行かれた。

部屋の奥に大きな机があり、誰かが座っているているのがわかった。

 

「主はやて、2人を連れてきました」

「ありがとう、シグナム。仕事に戻って、ええよ」

 

しつれいします、といってポニテの娘はでていった。

すると、座っている人が話かけくる。

 

「すまんなぁ、わざわざ来てもらって」

 

座っていたのは茶色髪をボブカットにしている女性だった。年は・・・同じぐらいだろうか、外見も相まって幼く見える。

 

「時空管理局 古代遺失物管理部 機動六課司令官 八神はやて二等陸佐です。」

「オーシア空軍所属ペレグリン隊隊長 ユウスケ・カザマ二等空佐です、よろしくお嬢さん」

「同じくペレグリン隊所属 ヴィム・サヴァリッシュ二等空佐」

 

軽く自己紹介を済ませて本題にはいる。

っていうか、この若さで二佐か・・・ま、俺とヴィムもだが。

 

「俺たちは犯罪者みたいなものですから、気にしなくてもいいですよ」

「別に犯罪者って訳じゃありません。君たちは偶然この世界に飛ばされてきてしまったみたいやし」

「・・・次元漂流者ってヤツでしたっけ?」

「せや、しかもこっちは君たちに窮地をすくわれた」

「私たちは、あくまで自衛行動をおこなっただけです」

 

ヴィムの言うとおりだ。俺たちはあくまで身を守ろうとしたに過ぎない。

 

「そうつれないこと言わんといてくださいよ、こっちは感謝してるんです」

「なら、一刻も早く私たちの世界にかえしていただきたい」

 

すると、八神さんが気まずそうに顔をしかめる。

 

「そのことなんやけど・・・君たちを帰すことはできないんです」

「おいおいマジかい」

「理由を説明していただきたい」

 

ヴィムが説明を促す。少し切れぎみだ。

 

「まず、君たちの世界のことや。君たちの乗ってきた戦闘機・・・あれがある世界は特定できてる」

「・・・! ならそこが俺たちの世界じゃ」

「そういうわけやないんです」

 

言おうとしていたことを途中で遮られた、どういうことだ?

 

「たしかに戦闘機が存在する世界は見つかってる。第97管理外世界『地球』・・・なのはやウチの故郷や。『地球』には戦闘機が存在する。けれどもウチ等の知っている『地球』にはオーシアなんて国は存在しないんよ」

「―――――――― !?」

 

どういうことだ、同じ地球であって別の世界と言うことなのか?

ということはつまり「私たちの世界は見つからなかった・・・ということですね?」・・・さすがヴィム、そういうことだ。

 

「そういうことや、かえしてあげたいんはこっちも同じや。けど、帰してあげる家がみつからないんよ」

「・・・そんな」

 

まさか、帰れなくなるとは。

そう思うとなんだか恐ろしくなる。

右も左も分からない世界に放りこまれたってわけだ。

 

「そこで相談があるんです」

 

まるでそちらが本題であるかのように八神が話題を切り出す。

 

「こっちにずっとおるかもしれないんです。そうなるとしたら・・・新しい家が必要でしょう?」

 

(おい、ユウスケ)

(わかってるヴィム、あぁ、わかってるよ)

 

言いたいことは痛いほどわかる。

俺の第六感、獣の本能のような部分が叫んでいる。

 

『悪い予感がする』

 

そして八神さんは微笑みながらお願い(・・・)をしてくるのだった・・・

 

 

 

 

 

「君たちにお願いがあります。私たちの仲間に、機動六課に来ませんか?」

 

 

 

 

 

 




なんか、話数を超すごとに話の作りが雑になっていっているか心配です。
ひどすぎたら警告お願いします。
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