要は後悔なんてしていない。
………時代設定?そんなもの知らんな。
「何ぃ!?」
俺は、予期してない現実に打ちひしがれていた。俺が今持っている紙には、Fと書いてある。これが、何を意味するか。
「僕と同じだね」
隣の彼は、邪気ない笑顔でそう言う。つまり、その彼もまたF。この、残酷なF。
「そっちのバカは言うまでもないが」
「ちょっとどういう事ですか!?」
「
彼は、目の前にいる鉄人こと西村先生に華麗にスルーされて辛そうだ。
俺は、遊び過ぎと指摘された。だが、だがしかし、俺は遊んでいたのでは無く部活をしていただけだ………と言っても、無駄なのは等に理解している。百回言ってもダメなら流石に挫ける。
「ま、諦めよう」
「クソッ!」
俺が悪態をついたのは、Fだからじゃない。部活に負けたからだ。どんなお仕置きをされるのかたまったもんじゃないぜ……
いい加減説明しろと読者の神様も思ってる所だろうから、まずはFについて説明しよう。
此処、文月学園でのクラスだ。しかし、噂を聞くだけでも雛見沢(中学までいた寒村。訳あってこっちに来たのだが……)の学校なんか話にならない程の酷い教室らしい。
因みに、この学校は二年からだが、頭の良い順にA、B、C、と振り分けられており、Fは最低だ。
部活というのは、また後で説明しよう。
彼、吉井明久はAクラスを見ようと提案して来た為、俺も向かう事にした。
そして、そのAクラスで中を見た時は、絶句してしまった。とてつもない広さ、クーラーは当然の様についており(俺は問題無いが)システムデスクに冷蔵庫、教室とは思えなかった。
「こ、これは……!?」
「糞ッ!どうせ皆は此処に………あれ?」
俺は、その教室を見ていて違和感を感じた。部活メンバーが、誰もいない。ドジったのだろうか。
「どうしたの?圭一」
「何でもない。気にするな」
更に、他のクラスを周る。どのクラスも、なかなか良いクラスだった。しかし、部活メンバーが相変わらず見当たらない。どういう事だ?
そう思うと同時に、部活は引き分けで終わるとホッとした。
「………来たか」
「来たよ」
そして、遂にFクラスに辿り着いた。Eクラスでさえ、遜色ないどちらかと言えば良い教室だった。
しかし、しかしだな。まず、ドアの建付けが悪い時点で、もう諦めた。
俺ではなく、明久が開けようとしている。明久の方が器用だからだ。しかし、中から開けてくれればいいモノの。
その時、とある事を思い出した。Fクラスだというショックで忘れていた。
「お、やっと開くよ」
ホッとした表情で、勢い良くドアを開けた。しかし、その表情は驚愕に変わり、その顔面にバケツがめり込む。更に中身がバラ撒かれ、明久はびょ濡れになりながら、倒れていた。
俺は、それを仕掛けた奴の名を叫ぼうとした。しかし、それより速く中寄現れた者が。
「びしょ濡れで気絶してる明久お持ち帰りぃぃいい!」
「持ち帰るな!」
最高の笑みで明久を担いで教室に戻り、何かが壊れる音を背景に何か叫んでいた。
彼女は、
「……うわ」
中を覗くと、カビた畳に、既に幾つか崩壊してるちゃぶ台、もう、最悪だった。
更に、我が部活の部長、
「おぉ、明久。皆の前に最高の姿を晒せたじゃないか」
「おぉ、
「圭一もか。流石だな」
「何ぃ!?我が部活で心身共に鍛えてないお前に言われたくないわ!」
レナに振り回されている(物理的に)明久を見ながら嗤う雄二。明久の悪友だと思えば良い。
「明久は、私の物だよぉ!」
刹那に繰り出される、レナの奥義、レナパン。不可視のパンチ(?)は雄二を襲い、一撃で気絶させる。
「こら、あまり暴れては……」
最早女の男、秀吉がレナを止めようとした。
「明久は誰にも奪わせないよぉ!」
それを、止めるのではなく奪おうとして言ったと勘違いし、またレナパンが放たれた。秀吉も気絶する。
………そういえば、二人がいないぞ!
「うわぁん!圭一さんが虐めますのよお!」
「なっ!?
いつの間にか目の前で嘘泣きを始めている沙都子。これは不味い……!
「沙都子を虐める奴も許さないよぉ!」
レナが俺を見て、歩みを進め………パタリ。
「圭一、撫で撫でですよ。にぱ〜☆」
俺が目を覚ますと、何やら自己紹介をしている所だった。
前に立って紹介している女は、サラリととてつもない事を言っていた。
「……趣味は、明久を殴ることです☆」
それから、魅音と詩音(いたのかよ!?)の説明も聞いて、驚きながらも、納得していた。
そして、沙都子の番。
「
相変わらず合ってるのか分からないお嬢様口調で、いつも通りで、相変わらず恐ろしい事を言う。更に加えて、一つ言った。
「明久さんも、どうか私のトラップの餌食に……」
「もうやめて!」
明久、諦めろ。
「私は竜宮レナ。かぁいい物だったら何だって良いよ!明久君も沙都子ちゃんも梨花ちゃんもかぁいいよぉ」
流石に暴走しなかったが、今にも持ち帰ろうとしている。
多分、このクラスの皆にはレナの危険さがもう伝わったのであろう。
「あ………さっきはごめん、圭一君」
レナが俺が目が覚めた事に気がついて、レナが謝った。
「いやいや、俺はいつもの事だから大丈夫だ」
俺が声を出すと、クラスの全員が此方を向いた。俺の席は端だったから、なかなか気が付かなかったのだろう。
ちゃんと見てみると、雄二と秀吉は気絶したままだった。
「……圭ちゃん、聞いてよ」
「お、どうした魅音」
隣に座っている魅音が、何かを企んでると言わんばかりの表情で、話し掛けてきた。
「おじさんはAクラスに試召戦争を仕掛けようと思うんだ」
「いきなりだな……ま、それでこそ魅音だけどな」
試召戦争、テストの点に比例した強さの召喚獣を呼び出し、勝負する。
下のクラスが上のクラスに勝てば、教室の交換。上のクラスが下のクラスに勝ったら、下のクラスは更に設備が悪くなる、という物だ。
「ん……魅音、だったか。俺も考えるんだ」
「お、雄二。起きるの早いな」
「いや、暴力沙汰には慣れてるからな」
丁度会話してる所に起きた雄二も、魅音と同じ事を考えてるらしい。
「へへっ。俺達部活メンバーがいればAクラスでも楽勝だな」
「それは頼もしいな」
俺の自己紹介の番は、気絶していたからという事で最後の方に回された。魅音は早く起きたから、普通の順番でやっていただけで。
そして、俺の番が回ってきた。
「俺は
俺が何を言おうとしたのか、一部の人は理解したのだろう。部活メンバーはやれやれといった感じで、雄二はこのタイミングでか!?といった感じだ。
「お前等!このクラスの設備に不満は無いのか!?」
『『大アリじゃあ!!』』
殆ど全員が答える。答えてない人も、確実に不満は大アリだろう。
「ならば、Aクラスの設備を奪ってやろうじゃないか!」
『Aクラスに勝てるわけ無いよ』
『部活メンバーだって結局点数無いんだろー!』
『レナパンされたい……!』
空気読めない、そして死にたい奴がいるみたいだが、無視しよう。
「いいや、俺達は勝てる!我が部活は、生き抜く為の知恵、技術、知能を身に着けている!生半可な物じゃないぜ!更に、あの
秀吉の姉については、魅音から聞いた情報だ。
『悪鬼羅刹の坂本雄二ならもしかしたら……』
『ムッツリーニがいるだと!?』
『部活の罰ゲーム、俺は見たことあるぞ!』
『木下か、きっと頭も良いんだろうな』
『沙都子のトラップ喰らいたい……』
皆の闘志が上がっていく。だが、足りない。Aクラスという巨大な敵に勝ちうる力は、足りない。
……命知らずは無視。
「それに、お前等も頭を、力を、持っている筈だ!」
『『俺達が!?』』
「そうだ。ならば問おう………目の前に転んで怪我をした美しい女性がいたら、どうする!?」
『『助ける!』』
「目の前に雄二に虐められている女性がいたら!?」
「おい!俺を引き立て役にするな!」
『『雄二を総員で殺す!』』
「すぐ側にリア充がいたら!?」
『『即断罪!!』』
「……ならば、最高の教室で青春を謳歌しているAクラスがいるのなら!」
『『教室を奪い取る!!』』
「そうだ!その意気だ!何がAクラスだ!少し勉強できるからと、あんな教室を使って………だが、Fクラスの諸君はもっとずる賢く、的確に相手を処理できる!!我らが部活に負けない力を秘めている!さあ、立ち上がれFクラスよ!!Aクラスに力の差を見せて、青春を奪ってやろう!!」
『うぉおお!!圭一殿!何処までもお供します!』
『何がAクラスだ!Fクラスの強さを見せてやる!』
『圭一様!……いや、名前を呼ぶのもおこがましい!』
『そうだな!あの方の名前を容易く……何と呼べばよろしいのでしょうか!』
「……Kだ。俺の事はKと呼べ!」
『『Kぇぇええええ!!』』
K、あいつにも呼ばせた名だが、まさかクラスの皆に呼ばせる事となるとはな……
しかし、そこで空気を一瞬で冷ます発言が出た。
「圭一、まさかAクラスに特攻するわけじゃないですよね?」
「うっ……」
正直、俺に作戦は皆無だ。そういうのは、魅音や沙都子の方が得意だ。俺は、口先の魔術師としての役目を果たしただけ。
「……トラップは、相手の心理が分かってこそ意味があるのですわよ」
「まあ、沙都子のトラップは頼もしいですから」
「でも、単身突撃する馬鹿は無いだろ?これは、俺の提案だ!まずはDクラスを殲滅する!」
「そうだ!かつて神童と云われた雄二だ。此処はあいつの策に乗ろう」
『『Kに何処までもついていきますッ!』』
完全に、これで済んだと思った。細かい作戦なんかは専門の奴等が考えてくれる。
しかし、そこに最強の助っ人が!!
ドアが開かれると、そこに現れたのはAクラスに行ってるのが普通の、
「………」
『まさか……Kぇ!』
『あの姫路さんが味方なのか!?』
視線にたじろいでいる姫路を見て、皆は俺が呼んだと勘違いしている。
しかし、俺は姫路がこのクラスだなんて知らない……
「そうだ!姫路瑞希、彼女も我らFクラスの仲間だ!もう、俺達には負ける理由なんて無い!!」
『『うおっしゃああ!!』』
『姫路さんがいればもう何もいらなゲフッ』
空気読めない命知らずは、お望み通り沙都子のトラップ(タライ)で撃沈した。
そして、その後誰がDクラスに伝えに逝くか、という事になり、プチ部活をする事になった。
相変わらず何でも出てくるロッカーから、魅音はトランプを取り出して、ジジ抜きを始める……かつて、雛見沢で使っていた傷だらけのトランプで。
メンバーは、我が部活メンバーと雄二、明久、秀吉、ムッツリーニこと
そして当然だが、部活メンバーは圧倒的に有利だった。トランプの傷を全て覚えているからだ。勿論、そんなのまだまだ入門級だが。
「よっしゃ、あがり!」
魅音は引きが良かったのか、一番に上がった。
「えっと……明久君は、右からエースの2、ハートの8、ジャックの13………貰っていくね」
レナが無慈悲にトランプを引き、あがる。
「こんなの勝てるわけ無いよ……」
「弱音を吐くな、明久。これが部活だ」
「会則第二条、勝利のためにあらゆる努力をする、ですわ」
沙都子もあがる。しっかし、俺の時は傷をつけて勘違いさせて、魅音に一矢報いたんだが、こいつらには闘志が見えない。部活の恐ろしさを分かってねぇ。
「えぇと、7はそれか……あがらせてもらいます」
詩音もあがる。残るは梨花ちゃんと俺か。
しかし、――の時は散々だったな。――に俺の中身バラされて負けて罰ゲーム。家まで白鳥付けて帰ったからな……
ん?――って誰だ?
「みー、ボクもあがりなのです」
考えていると、梨花ちゃんまであがってしまった。俺にはまだ運が足りないらしい。
「よっし、俺もあがりだぜ」
そして、俺も終わる。
「くっ……7は確か………ちがーう!」
「明久、残念だったな」
雄二も、カードの数が減っているのがあり、あがった。
そこから秀吉、ムッツリーニ、美波とあがっていき、明久が結局ビリになる。
「……けど、罰ゲームが宣戦布告だけって、なんか甘いよね」
「いや、明久………宣戦布告されても、何も良いことは無いんだ。しかも初日から。それって、どういう事か解るよな?」
「圭ちゃん!?それを教えちゃ……」
「そっか。それじゃあ悪口に耐えれるようにしないとね」
……どうやら、明久は庇い切れない程の馬鹿らしい。いや、それは前から知っていた事ではあるが。
「じゃあ、行ってくるね」
「おう、明久。逝ってこい」
「明久、頑張れ」
誰も明久の誤解を解かずに、明久を見送った。まあ、部活としては正しいのか。
そして数分後、明久はボロボロになって帰ってきていた。
「くっ。どうして誰も教えてくれな………」
明久が絶句したのも納得だ。だって、俺以外いないのだから。
「皆なら作戦会議って事で屋上行ったぜ。俺は蚊帳の外だがな……」
「………圭一、どうして?」
「暫く俺は俺の仕事をしてれば良いみたいでな」
仲間外れにされた事が、とある事件を回避するきっかけになったのは皮肉だろう。
………と、思っていたのならそれは甘い考えだったのだ。
くぅぅ。圭一のKっぷりを我の文章では表現しきれない!誰か文才を恵んでくれぇ!
そして、終わり方もなんか中途半端。次回予告っぽい何かにはなったけど。
今回のゴリ押し設定を幾つか紹介。
部活メンバーの年齢云々については、婆っちゃが働きましたとさ。細かい説明は、ゴリ押しだからできぬ。
時代設定的には完全無視で。えぇ、いいじゃないですか。ひぐらしだって時代不相応の萌えの世界があったじゃないですか。
誰かがいない?ひぐらしは原作のストーリーがどうなった?それについては、ひぐらしは祭囃し編を通過してます。誰かがいないのは、賽殺し編でいなくなってる(読んだ限りでは……)のでまあ、そんな感じで。
後、ひぐらしの方は原作未プレイで、星海社の方を読んだだけです。ご了承お願いします……
追記。原作ではありませんが、ひぐらし粋を恥晒し以外プレイしました。恥晒しはお楽しみ………