ついでに言いますと、ひぐらし小説も、まだ祭囃し編を読んでません。
追記。一話の後書きにも書いたけどひぐらし粋を(ry
どうやら、後の戦いを考えてのDクラス戦だったらしく、教室は交換しないらしい。
雄二と明久、その他諸々がDクラスに行っている為、俺達は早めに帰ることになった。授業をするのにも中途半端な時間だしな。
「K、俺もついていきます」
「Kと一緒に食事したいです」
「あっはっは……悪いな。今日は部活無いし早く帰るんでな」
今日は試召戦争をやったということで部活無し。これは当分部活が無さそうだ。
雛見沢にいた時はレナや魅音と道が一緒だったから、一緒に帰っていたけど、こっちでは俺は一人だ。
皆とは帰るタイミングが違う為、もし帰路が一緒の奴がいても、今日は一人だ。
家に着いても、誰もいなかった。珍しい。母さんならいると思ったからだ。
「………はぁ。部活やりたいなぁ」
「また一緒にやりたいですぅ……」
………そうか。そりゃそうだろうな。………って!?
「誰だ!?」
部屋を見渡すが、誰もいない。そういえば今日試召戦争中も聞こえた気がするぞ。
「………気味悪いな」
ひた。ひたひた。
「なっ!?だからなんだよ!」
「声はちゃんと認識してるのに、見えてないのですか?」
……話しかけてきている。見えない誰かが、俺に。
「どうして見えないのですか?」
「えぇと……誰だ?」
怯えては駄目だ。良く聞いてると、誰かは俺に敵意を出していない。ゆっくり話そう。
「羽入なのです」
「羽入……?そういえば……」
雛見沢で、聞いた事がある気がする。あの戦いの少し前だったかな?
「梨花の遠い親戚だったか?」
「お、覚えてるのですか?」
「……ん?そういえば転校してきたとか何だとか」
あの戦いの前、そう、転校してきたんだ。歳も梨花と同じくらいじゃ無かったか?
「……あれ?じゃあ何で俺見えないんだ?羽入」
「それが私にも解らないのです。梨花には見えますけど………あぅあぅあぅ!」
「あぅあぅ……あっ!明久も聞こえていたぞ!」
「あ……明久もですか?」
何故見えないのか、何故忘れていたのか、それはどうとしても、俺と明久には聞こえている……という事実がある。それだけは変わらない。
「そこは思い出したら見えるようになるとかじゃないのかよ!」
「それをボクに言われても……あぅあぅあぅあぅ」
その時、チャイムが鳴った。なんかタイミング的に梨花な気がするけど……そこまで都合良くは無かった。いや、良いのかもしれないけど。
「……よぉ、明久」
「よ、良かった圭一。なんか……食べさせてくれない?」
「カップラーメンしかないけど、良いのか?」
「圭一は料理が燃えるくらい下手なのです」
「なっ!?何故知っている!?」
「…………えっと、今の誰?」
今の会話で羽入が口を挟んだお陰で、やはり明久は聞こえているというのが分かった。
「羽入っていうんだが、事情があって見えないんだ」
「………は?」
「い、いや俺にも解らねぇよ。……なあ羽入、なんか明久に話しかけろよ」
「何かって言われても解らないのですよ……あぅあぅあぅ」
「………な?」
「………うん」
勝手にカップラーメン食って大丈夫なのかと気になったが、明久の弁当(塩と水)を見たらそんな事言ってられないだろう。
カップラーメンは結構あるから、明久の分を用意する。お湯を入れて三分待つ……
「圭一達って、結構遠くから来たんだよね?」
「ん?そうだけどどうかしたか?」
「前は何処にいたのかなぁ……なんて」
「前は雛見沢にいたぜ」
「ヒナミザワ……聞いた事あるような無いような」
雛見沢は、悪く言ってしまえば悪い噂が多い寒村だから、知っていても悪いイメージしか無いだろう。
いや、そうでないのは解っている。あそこはいい所だ。
「まあ、田舎だよ」
「田舎かぁ……じゃあ、こっちに馴染むの大変だった?」
「いや、俺は前に都会にいたからな。まあ魅音とかは大変だったけどな」
とは言っても、隣町はそんな田舎じゃあ無かったし、その隣町は良く行っていたからそこまででは無い。
「じゃあ、そこじゃあ何して」
「どうしてそんなにしつこいんだよ」
「……え?」
「どうしてそんなにしつこいか訊いてるんだよ!俺がそこで何やってても関係ないだろ!?」
「………」
俺は、何やっているのか。前いた場所で何やっていたか訊かれただけじゃないか。
確かに、あれは忘れたい出来事だ。それに知られたくない。だけど、ソレを訊かれたんじゃない。なのに俺はどうして……?
クールになれ前原圭一。こんな所で熱くなるな。
「……いや、スマン」
「僕こそごめんね?なんか訊いちゃいけないことあったんだよね」
「圭一も明久も悪くないのですよ!」
「……羽入、ありがとな」
「うーん……その羽入って人、見えないの?凄く不便なんだけど」
「ボクだって見えないのは辛いのです」
……何故、羽入は見えないのか。そんなの、解るはずも無い。
「梨花には……どうして見えるんだ?」
「オヤシロさまの生まれ変わりだからなのです」
「オヤシロ……?なんかオヤシロさまの祟りなんて聞いた事がある気がする」
「ボクは誰かを祟ったりはしないのです!」
「羽入が誰かを祟るか………想像できないな」
あの可愛くておどおどしててドジっ子で、でもやる時はやるあの羽入が、誰かを祟る姿は想像できない。
「………ああ、雛見沢ってそのオヤシロだとかで聞いたことあるんだ。毎年誰かが同じ日に死ぬとかなんとか。まるで推理物のドラマみたいだよね」
「それが本当にあったんだよ。まあ、一つ一つ全く関連性とか無いんだけどな」
そういえば、雛見沢のダム建設計画を中止させたのって、鷹野さんのお陰だなんて聞いた気がする。梨花ちゃんを殺そうとしたのは許せないが、それとは別に感謝……かもな。
「そういえば、そのオヤシロなんとかっていうの結局四年だけで終わったんだよね」
「五年目は、俺達が、部活メンバーや皆の力で止めたんだ。滅菌作戦……だっけ。その五年目止めないと雛見沢滅ぶ所だったしな」
何故、俺はこんなに明久に話してしまうんだ?……信用できるからか。
「……明久、食わないのか?」
「あ、話し込んでてすっかり忘れちゃってたよ」
明久は慌てて伸び切った麺をすすり始めた。
俺達のあの戦い、あの時くらい試召戦争は本気になった方が良いのか。
……いや、悩む事じゃないな。だって、動機は違えど仲間の為、って事実は変わらないからな。
「……それで、羽入。お前もあの時戦ってたんだよな?」
「………………
訊いたら答えてくれていたんだが……どうしたんだ?
「圭一と明久だけは声が聞こえる?」
羽入は、確か雛見沢症候群L3以上の時は、見えるようにも声が聞こえるようにもなる筈。だけど、どういうわけか私達に雛見沢症候群発症の様子は見られないし、明久が雛見沢症候群にかかっているというのもありえない。
「それに、圭一はボクの事を思い出したのですよ」
「………ああ、もう何がなんだか解らないわ!」
そもそも、羽入曰く私達の世界と別の世界がどういうわけか融合して今の世界が成り立っている。
それでさえ、原因が解らないのにまた不可解な事が増える。
「ボクは圭一の所に戻るのです」
「解ったわ。好きにして」
………とりあえず、難しい事は考えないで目の前の事、試召戦争の事だけを考えていよう。
「圭一、明久、梨花の所に行っていたのです」
「だったら一言言って欲しかったぜ」
「もしかして、羽入って瞬間移動とかできるの!?」
明久が、また論点のズレた事を言っている。いや、それでこそ明久だが。
「明久、そろそろ帰ったらどうだ?」
「うーん、迷惑なら帰るよ」
「ああ、なら帰ってくれ」
「笑顔なのに何故か恐いのです!」
……羽入、キット気ノ所為ダ。
「じゃあ、また明日!」
「おう!明日はちゃんと活躍しろよ!」
適当に言葉を交わし、明久は帰った。
………さて、明日の作戦でも練るか。まず、羽入は俺と明久、梨花との連絡に使えそうだ。状況把握も相手にバレずにできるし………
主人公達(梨花含む)+α(羽入)の会話でした。
まだ世界観の設定云々はちゃんと完成してないので、羽入や梨花と一緒に解いて行きましょう。まあ、解いてどうにかなるわけじゃないけど。
短めなのは気にしないでください。
さて、羽入はいつ見えるようにしようか………グフフフ。