【完結】 遊戯王 5D's 転生者と未来のカードたち 作:DICHI
【*活動報告にご相談という項目を作りました。リミットレギュレーションに対する意見が欲しいです。よろしくお願いします。】
最強カードの紹介〜
遊星「久しぶりだな」
まぁなんと言いいますか・・・また年末ですね。年々、1年が早く感じます。
遊星「なんかの法則があるって言っていたな」
そうそう、ジャネーの法則。テレビで見て、へぇ〜って感心したよ。
遊星「年末に向けて気を引き締めておかないと大変なことになるぞ」
そうっすね。ってなわけで最強カードの紹介〜。
遊星「今回はNo,41 泥眠魔獣バグースカ。ランク4のエクシーズモンスターだ」
攻撃表示の時は相手のカード効果の対象にならず、相手のカード効果では破壊されない。ただ、これはこのカードの攻撃力が少し低いからあんまりって感じだけど・・・
遊星「守備表示の時、フィールドのモンスター全てを守備表示にして、守備表示のモンスターは効果を発動できない」
はい、まさに生きたスキルドレインです。スキルドレインとは違い、攻撃表示には出来ませんが、場持ちは十分すぎます。
遊星「最近はモンスター効果で場を固めてくるからこのカード1枚出ただけで全く動けないってこともありえるな」
その通り、ただ、リンクモンスターには無意味なのでご注意を、このカード、1年生まれるのが遅かったんだよなぁ〜。
遊星「第193話、デュエルスタート!」
遊輝 side
『ワアアアアア!!!!!!』
アカデミアの文化祭も終わり、平穏に過ごしていた俺たち、だが、そんな平穏も1か月たった今日はあちこちから歓声が巻き起こる。そう、今日は年に一度のアカデミアデュエル大会、校内優勝を目指して色んな生徒が頑張っている。そして、俺たちは・・・・
「・・・・つまんない」
「いい加減にしろよ。いつまでそう言ってるんだよ」
「だって!!私たち今年は出られるのよ!!何で出られないのよ!!」
俺たちはスタンドにいた。
〜〜(数日前)〜〜
「えええええ!?!?!?」
「た、大会には出ずに最後のエキシビションマッチに出てくれ!?」
「はい、そうです」
放課後、全員で練習をしていたら「校長室に来なさい」というアナウンスがあったので何事かと思い全員で行ってみると、開口一番に今年の大会はエントリーせずにエキシビションマッチの方で出て欲しいと言われた。
「な、何でですか!?そりゃ去年は優勝したから出られないのは分かりますけど今年はそんなことないでしょ!?」
「本来ならそうなんですが、あなた達はWRGPで優勝したから状況が変わっちゃったのですよ」
「何?まさか強過ぎるから出場するな?」
「他方面からその意見もありましたが、どちらかと言えば少数派です、むしろほとんどの生徒が戦いたいと」
「じゃあ参加しても問題ないでしょ!?」
「本当ならそうなんですが・・・・少々ややこしい事態になりましてね」
「ややこしい事態?」
「その前にあなた達の事について。先ほどもお話しした通り、あなた達はWRGP優勝、さらにはバンドグループとしても活動していますから連日たくさんの取材の申し込みが来ております」
「知ってますよ。だから断ってって」
「えぇ、私自身も混乱を招くので全て断っています。ところが、アカデミアデュエル大会の運営をする先生が今年は教頭先生で、彼がどうも勝手にテレビ局の取材を許可したみたいなのです」
「あんのクソ教頭・・・・・・」
校長先生の話を聞いて俺たちは頭を抱えてしまった。あのハゲ・・・・最近大人しいと思っていたら裏で余計なことをしやがって・・・・
「それで、テレビ側が「WRGPの優勝チームとアカデミア杯の優勝チームとのマッチを撮影したい」って、そうなると我々も考えなくてはいけないんですよ。イカサマをする訳にもいかないですし・・・・・心配しなくてもあの教頭には勝手なことをした罰で減給処分を言い渡しています」
「・・・・・・いい加減クビにしてくれませんかね?」
「君たちの気持ちはも分かるが、オトナの事情があってなかなか上手くは行かないんだよ。それに、これを機会に、一度だけでも取材を受けてください。もうあなたたちが思っている以上にマスコミや世間はあなた達の取材を待ち望んでいるのです」
「そんなこと言われても・・・・私たち、アマチュアですよ?」
「マスコミというのは不思議なもので、旬なものや時の人を何処よりも早く、そしてより多くの情報を求めるのです」
本当、はた迷惑なことだ・・・・・
「ああ、それと」
「?何ですか?」
「これが君たちの出演するにあたってのギャラの資料」
「ギャラ!?」
「うわっ!?」
校長先生の「ギャラ」という言葉にいち早く反応した奏、ギターを買って未だにお金に困っているみたいだ。
「・・・・・・・・・・」
「あ、あの・・・・奏?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
奏が校長先生から奪ったギャラの契約書を真剣に読んでいる。そんなにお金に困っているのかよ・・・・まぁ、ギターを特注で頼むから・・・・・
「やります!エキシビションマッチやります!!」
「か、奏!?」
「お願い!!私のお財布を厚くしたいの!!」
〜〜〜〜〜
「人間って・・・・欲深い生き物だな」
「何よ?」
「何でもないよ」
結局、奏があまりにも可愛そうだったので校長先生の話を受け入れた。奏の目がケモノのような目だった。あんなの勝てやしない。
「エキシビションマッチは明日ね・・・このまま行けば今年はアキさんのクラスかな?」
「そうだな・・・・今年は龍可たちが出ていないし」
今大会、俺たちはエキシビションマッチのせいで出ることが出来ず、さらに去年の優勝メンバーが固まってしまったため、龍可たちも出場が禁止された。そうなると優勝候補最有力はアキさんのクラス、現に今現在、アキさんのクラスは誰一人として負け無しで来ている。
「なんか今年のアキさんのクラスはいつにも増して強そうな人たちが多いわね・・・・」
「2年連続で高等部の優勝が無かったから本腰を入れたんじゃない?」
「普通に考えたら前代未聞だもんなぁ・・・去年なんか小等部が史上初の優勝したし」
「隣の対戦は中等部と高等部でしょ?あの高等部のクラスも強いし・・・・・」
「茜たちが負けたもんな。茜が出ることもなかったけど」
「けどアキさんのクラスほどの強さを感じないな・・・多少、運が絡んでいるからか」
「運も実力のうちって言うし、そんなものじゃね?」
「あっ、終わった」
『勝者!!高等部2-3!!』
『ワアアアアアアア!!!!!!』
『決勝は明日、高等部3-1と高等部2-3、そして午後からエキシビションマッチを行います!』
「終わった終わった。今日はこれで終わりね」
「う〜ん・・・・身体が怠いなぁ。やっぱここにいる意味無いんじゃかったんか?」
「そうやってサボろうとするから色々と言われるんだろうね・・・・」
「とりあえず今日の練習は無しね。最近ずっと練習詰めで疲れてきているし」
「うぃ〜・・・・」
う〜ん・・・今日はそのまま帰るか?なんかやる事もないし・・・・あぁそうだ、最近市場に行ってなかったから久しぶりに行ってみようかな〜。
〜〜(翌日)〜〜
『これより第5戦、遠藤遊輝と十六夜アキのデュエルを始めます!』
『ワアアアアア!!!!!』
「う、うう〜〜ん、ようやく出番か」
「頑張ってよ遊輝!!メンツがあるんだからね!!」
「ビシッと決めてこいよ!」
ようやく出番が呼ばれて、両腕を上に伸ばし、デュエルディスクを付けてデュエルフィールドに上がる。向こう側にはすでにアキさんが構えていた。
「アキさんとやるなんて久しぶりですね」
「今年はあなた達が忙しそうにしていたから」
「全くもって、ですね。来年はゆっくりしたいものです」
「フフ・・・・さすがにリーダーとしてこのデュエルは勝ちにいくわよ。全敗なんて情けないから」
「一応、こっちにもWRGP優勝というメンツがありますから、そう簡単に負けちゃダメなんすよ」
お互いにデュエル前に色々と言い合いながらデュエルディスクをセットする。
『第5戦、遠藤遊輝と十六夜アキ!デュエルスタート!』
「デュエル‼︎」 「デュエル‼︎」
遊輝 LP 4000 アキ LP 4000
「先行は私、ドロー」
アキ 手札 6枚
「魔法カード、ワン・フォー・ワン。手札のダンディライオンを墓地に送って、チューナーモンスター、グローアップ・バルブを特殊召喚」
グローアップ・バルブ 守100
「墓地に送られたダンディライオンの効果!このカードが墓地に送られた場合、フィールドに綿毛トークン2体を特殊召喚する!」
綿毛トークン 守0
「永続魔法、超栄養太陽を発動!フィールドの綿毛トークンをリリースして、リリースしたモンスターの+3のレベルを持つ植物族モンスターをデッキから特殊召喚する!ローンファイア・ブロッサムを特殊召喚!」
ローンファイア・ブロッサム 守1800
「ローンファイア・ブロッサムの効果!フィールドの植物族モンスター1体をリリースして、デッキから植物族モンスターを特殊召喚する!綿毛トークンをリリースして、2体目のローンファイア・ブロッサムを特殊召喚!2体目のローンファイア・ブロッサムの効果!1体目をリリースして、紅姫チルビメを特殊召喚!」
紅姫チルビメ 守2800
「め、めんどくせぇ・・・・」
ローンファイアから出てきたモンスターを見て、俺はそっと呟いた。紅姫チルビメ、植物姫の4体のうちの1体、他のモンスターとは違い、守備型の能力を持つこのモンスターは先行で出されると非常に面倒くさい。
「カードを1枚伏せてターンエンド」
アキ 手札 2枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
グローアップ・バルブ 守100
ローンファイア・ブロッサム 守1800
紅姫チルビメ 守2800
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
「・・・・・割とめんどくさい状況にしましたね」
「あなた相手なんなからこれくらいはしておかないと」
「俺どうこうよりもこの布陣を突破すること自体至難でしょうよ、俺のターン!」
遊輝 手札 6枚
「EM ドクロバットジョーカーを召喚!」
EM ドクロバット・ジョーカー 攻1800
「召喚成功時、カウンタートラップ、ポリノシスを発動!グローアップ・バルブを墓地に送ってドクロバット・ジョーカーの召喚を無効にする!」
アキさんのフィールドにいたグローアップ・バルブがリリースされて、ポリノシスの効果によりドクロバット・ジョーカーが何もせずに破壊された。
「(さすがにこのカードの強さを知っているか・・・)レフト・Pゾーンにスケール6のEM ギタートル、ライト・Pゾーンにスケール6のEM リザードローをセッティング!」
「ギタートルのペンデュラム効果!もう片方のペンデュラムゾーンに《EM》ペンデュラムモンスターがセットされた時、1枚ドロー!そしてリザートルのペンデュラム効果!もう片方のペンデュラムゾーンに《EM》ペンデュラムモンスターの場合、自身を破壊して1枚ドロー!」
遊輝 手札 3枚→5枚
「(・・・・・ラッキー)ライト・Pゾーンにスケール2のEM ダグ・ダガーマンをセッティング!ダグ・ダガーマンのペンデュラム効果!このカードをペンデュラムゾーンにセットしたターンに1度だけ、墓地の《EM》モンスターを回収する!ドクロバット・ジョーカーを手札へ!」
「(それじゃドクロバット・ジョーカーを破壊した意味がないじゃない・・・・)」
「さらに魔法カード、デュエリスト・アドベント!ペンデュラムゾーンにカードが存在する場合、デッキから《ペンデュラム》カードを手札に加える!EM ペンデュラム・マジシャンを手札に加えて、行くぜ!揺れろ!!魂のペンデュラム!!天空に描け!!光のアーク!!ペンデュラム召喚!!現れろ俺のモンスター達!!」
ペンデュラムゾーンのギタートルとダグ・ダガーマンの間に大きな振り子が現れて円を描くように軌跡を描く。
「手札からEM ペンデュラム・マジシャン、そして調弦の魔術師!」
EM ペンデュラム・マジシャン 攻1500
調弦の魔術師 攻0
「ペンデュラム・マジシャンの効果、チェーンして調弦の魔術師の効果発動!調弦の魔術師は手札からペンデュラム召喚に成功した場合、デッキから《魔術師》Pモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚する!虹彩の魔術師を特殊召喚!」
虹彩の魔術師 守800
「そしてペンデュラム・マジシャンは自分フィールドのカードを2枚まで破壊することで、デッキからペンデュラム・マジシャン以外の《EM》モンスターを手札に加える!Pゾーンのギタートルとダグ・ダガーマンを破壊して2枚目のダグ・ダガーマンとEM ラディッシュ・ホースを手札に加える!」
「(相変わらずすごい展開力、そしてそれを補うように手札のリソースが切れない)」
さてと・・・・残念ながら手札が噛み合ってないな。ここは守りを固めよう。
「Lv4の調弦の魔術師と虹彩の魔術師でオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!No,41 泥眠魔獣バグースカ!」
No,41 泥眠魔獣バグースカ 守2000
「バグースカの効果!このカードが守備表示で存在する限り、表側のモンスターは全て守備表示になり、守備表示のモンスターは効果を発動できない!」
「!?」
エクシーズ召喚して現れたバグースカの欠伸から出た丸いシャボン玉みたいなもの、それがフィールドに行き渡って全てのモンスター・・・・ってもペンデュラム・マジシャンを守備表示にする。
EM ペンデュラム・マジシャン 攻1500→守800
「ちなみにロンファのリリースして発動する効果も無効にしますよ。チルビメの効果は墓地で発動するから意味ないですが」
「それでも面倒くさいモンスターね・・・・」
「カードを1枚伏せて、ライト・Pゾーンにスケール1の紫毒の魔術師をセット!これでターンエンド!」
遊輝 手札 3枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
No,41 泥眠魔獣バグースカ 守2000
EM ペンデュラム・マジシャン 守800
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
【ペンデュラムゾーン】
赤:なし
青:紫毒の魔術師 【スケール1】
「私のターン!ドロー!」
アキ 手札 3枚
「(・・・・・バグースカを何とかしないとその内、遊輝の手札が増えていくわね。かといってモンスター以外であのモンスターを除去となると・・・)」
うっわ〜・・・・すっげぇ考えているな。当たり前か、最近はモンスターで相手のカードを除去することが多くなったから。
「(・・・・・参ったわね。何もできないじゃない・・・・)カードを1枚伏せてターンエンド」
アキ 手札 2枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
ローンファイア・ブロッサム 守1800
紅姫チルビメ 守2800
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
やっぱり止まったか。バグースカの制圧力マジで凄いなぁ・・
「俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 4枚
「スタンバイフェイズ、バグースカはオーバーレイ・ユニットを一つ取り除かないといけない」
No,41 泥眠魔獣バグースカ OVR 2→1
さあてと・・・・ふむ、ここで決めに行くか。
「魔法カード、壺の中の魔術書!互いのプレイヤーは3枚ドローする!」
遊輝 手札 3枚→6枚 アキ 2枚→5枚
「魔法カード、デュエリスト・アドベント!今度はデッキから永続魔法、星霜のペンデュラムグラフを手札に加えて、発動!リバースカードオープン!時空のペンデュラムグラフ!自分フィールドの紫毒の魔術師とローンファイア・ブロッサムを破壊する!」
フィールドに現れた時空のペンデュラムグラフが紫毒の魔術師とローンファイア・ブロッサムを照準に合わせて、2枚のカードを破壊した。
「くっ・・・」
「さらに永続魔法、星霜のペンデュラムグラフ、チェーンで紫毒の魔術師の効果発動!紫毒の魔術師の効果でフィールドの表側のカード1枚を破壊する!」
「なっ!?」
「チルビメを破壊!」
破壊された紫毒の魔術師の霊がチルビメの前に現れて、手にしている鞭のような杖を振り回してチルビメを破壊した。
「そして星霜のペンデュラムグラフの効果でデッキから黒牙の魔術師を手札に加える」
「破壊されたチルビメの効果!デッキからチルビメ以外の植物族モンスターを特殊召喚する!2体目のダンディライオンを特殊召喚!」
ダンディライオン 守300
「関係ない!バグースカを攻撃表示に変更!」
No,41 泥眠魔獣バグースカ 守2000→攻2100
「そしてEM ドクロバット・ジョーカーを召喚!効果により調弦の魔術師をデッキからを手札へ!Lv4のドクロバット・ジョーカーとペンデュラム・マジシャンでオーバーレイ!」
☆4 × ☆4 = ★4
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!エクシーズ召喚!鳥獣士カステル!」
鳥獣士カステル 攻2000
「カステルの効果発動!オーバーレイ・ユニットを2つ取り除いて、ダンディライオンをデッキに戻す!」
鳥獣士カステル OVR 2→0
カステルがオーバーレイ・ユニットを2つ取り除いて、ダンディライオンに向かって銃を発車、捕獲用のネットがダンディライオンに絡まり、そのネットを持って何処かに連れ去っていった。
「バトル!鳥獣士カステルでダイレクトアタック!」
アキ LP 4000→2000
「あああっ!!」
「バグースカでダイレクトアタック!」
「リバースカードオープン!竜魂の源泉!墓地からモンスター1体を幻竜族にして守備表示で特殊召喚する!ダンディライオンを特殊召喚!」
ダンディライオン 守300
「あっちゃ〜・・・・まあいいか。バグースカでダンディライオンに攻撃!」
攻撃表示となりやる気になったバグースカがダンディライオンに向かって突進、ダンディライオンは破壊されたがフィールドに綿毛トークン2体が残る。
「破壊されてダンディライオンの効果!綿毛トークンを2体特殊召喚!」
参ったな・・・ペンデュラムしなくても勝てるだろうと思って温存したらトークンを残す結果になるとは・・・仕方あるまい。
「ライト・Pゾーンにスケール8の黒牙の魔術師をセット。これでターンエンド!」
遊輝 手札 5枚 LP 4000
【モンスターゾーン】
No,41 泥眠魔獣バグースカ 攻2100
鳥獣士カステル 攻2000
【魔法・罠ゾーン】
星霜のペンデュラムグラフ
時空のペンデュラムグラフ
【ペンデュラムゾーン】
赤:なし
青:黒牙の魔術師 (スケール8)
「私のターン!ドロー!」
アキ 手札 6枚
「綿毛トークン1体をリリース!ギガプラントをアドバンス召喚!」
ギガプラント 攻2400
「さらに装備魔法、スーペルヴィスをギガプラントに装備!」
「げっ!?それは許せない!永続罠、時空のペンデュラムグラフの効果!」
「チェーンで速攻魔法、サイクロン!時空のペンデュラムグラフを破壊する!」
「なっ!?」
発動しようとした時空のペンデュラムグラフはアキさんが発動したサイクロンによって破壊されてしまった。
「スーペルヴィスの効果でギガプラントはデュアル状態になったわ!ギガプラントの効果!墓地から植物族モンスター1体を特殊召喚する!」
「チェーンで手札から増殖するGを発動!このターン、相手が特殊するたびに1枚ドローする!」
「チューナーモンスター、グローアップ・バルブを特殊召喚!」
遊輝 手札 4枚→5枚
「(・・・一気に決めに行く)Lv6のギガプラントにLv1のグローアップ・バルブをチューニング!」
☆6 + ☆1 = ☆7
「冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!現れよ、ブラック・ローズ・ドラゴン!」
ブラック・ローズ・ドラゴン 攻2400
遊輝 手札 5枚→6枚
光の中から漆黒のバラが無数に咲き誇り、その中央に咲いた大きな黒いバラが花開いて、ブラック・ローズ・ドラゴンが現れた。
「墓地に落ちたスーペルヴィスの効果!墓地から通常モンスターを特殊召喚する!ギガプラントを特殊召喚!墓地のグローアップ・バルブの効果!デッキの一番上を墓地に送り、墓地から特殊召喚!」
遊輝 手札 6枚→7枚→8枚
「Lv7のブラック・ローズ・ドラゴンにLv1のグローアップ・バルブをチューニング!」
☆7 + ☆1 = ☆8
「漆黒の花が赤い炎に包まれる。紅の花よ、開け!シンクロ召喚!咲き乱れろ!フレア・ローズ・ドラゴン!」
フレア・ローズ・ドラゴン 攻3000
グローアップ・バルブとブラック・ローズが一つの光となって、漆黒のバラが燃え上がる真っ赤なバラに変わる。さっきは無数に咲いていたが、今度は大きな一つの大輪の花が花開いてフレア・ローズが現れた。
「(うえええい!?よ、よりによってそいつ!?)Gで1枚ドロー!」
遊輝 手札 8枚→9枚
「フレア・ローズ・ドラゴンの効果!このカードのシンクロ召喚成功時、フィールドのカードを任意の枚数選択して持ち主のデッキに戻す!」
「バグースカは攻撃表示の時、相手のカード効果の対象にならない!」
「なら私はバグースカとギガプラント以外のフィールドのカードを全て選択!ローズ・タイフーン!」
フレア・ローズの周りに色んな薔薇の花びらが竜巻のようにまとって、ギガプラントとバグースカ以外を飲み込んで飛ばしていった。
「バトル!フレア・ローズ・ドラゴンでバグースカに攻撃!この瞬間、フレア・ローズ・ドラゴンの効果発動!このカードの攻撃宣言時に自分のライブが相手よりも低い場合、このカードの攻撃力はダメージステップ終了時まで倍になる!フレア・ローズ・バーニング!」
フレア・ローズ・ドラゴン 攻3000→6000
No,41 泥眠魔獣バグースカ 攻2100
遊輝 LP 4000→100
「ぐわああああ!!!!」
「これで終わりよ!ギガプラントでダイレクトアタック!」
「手札の速攻のかかしの効果!このカードを手札から捨てて、ダイレクトアタックを無効にして破壊する!」
ギガプラントの攻撃は目の前に速攻のかかしが現れて、攻撃を無効にした。危ねぇ・・・Gを使ってなかったら引いてこれなかったぜ。
「(あれだけ引かれたら仕方ないわね・・・・)カードを1枚伏せてターンエンド!」
アキ 手札 2枚 LP 2000
【モンスターゾーン】
フレア・ローズ・ドラゴン 攻3000
ギガプラント 攻2400
【魔法・罠ゾーン】
伏せカード 1枚
「俺のターン!ドロー!」
遊輝 手札 9枚
あの伏せ怖いなぁ・・・・どうやって対処しようか・・・・
「魔法カード、ガガガ・ゲット!デッキからガガガマジシャンを特殊召喚!」
『ハアアア!!』
ガガガマジシャン 攻1500
「さらにガガガシスターを召喚!」
『イエイ!』
ガガガシスター 攻200
「ガガガシスターの効果発動!召喚成功時、デッキから《ガガガ》魔法か罠を加える!ガガガリベンジを加えて、ガガガシスターの効果発動!このカードとガガガマジシャンのレベルを2体の合計値とする!」
ガガガマジシャン ☆4→☆6
ガガガシスター ☆2→☆6
「Lv6のガガガマジシャンとガガガシスターでオーバーレイ!」
☆6 × ☆6 = ★6
「2体のモンスターでオーバーレイ・ネットワークを構築!白夜の地に輝く純白の太陽よ!天空の世界から降臨して、この世界の光の神となれ!エクシーズ召喚!輝け!ホワイト・サン・ドラゴン!」
ホワイト・サン・ドラゴン 攻2400
ダイヤとサファイア、2体のモンスターがブラックホールに吸い込まれていき、代わりに白い太陽が輝きながら現れて変形、ホワイトが姿を現わす。
「(なるほどね・・・・
「ホワイト・サンの効果発動!オーバーレイ・ユニットを一つ取り除いてこのターン、ホワイト・サンはダイレクトアタックができる!ライト・サプリメーション!」
ホワイト・サン・ドラゴン OVR 2→1
「バトル!ホワイト・サンでダイレクトアタック!サンシャイン・パティズム!」
アキ LP 2000→0
WIN 遊輝 LOS アキ
『5試合目、勝者、遠藤遊輝!!』
『ワアアアアア!!!!!』
「終わったああ・・・いやぁ、危なかった・・・」
マジでフレア・ローズが出てきたときは負けるかと思ったよ・・・・あんなこと起こるんだったら前のターンに展開しておくべきだった。最近、俺に対する激流葬メタが怖くて仕方ないけど・・・・
「完敗ね。本当、WRGP以降強くなったわね」
「アキさんもお強いですよ。あと一歩まで追い詰められたんだすから」
デュエルディスクを直して、アキさんがこっちから近づいてきた。
「それにしてもなんで前のターンにペンデュラムしなかったの?普通にしていたら勝っていたでしょ?」
「・・・・・・・最近、俺に対する激流葬メタが多すぎる」
「どれくらい?」
「向こう10戦中8戦・・・・・」
「あ、ああ・・・・(汗)それは警戒するわね・・・・」
何?何で激流葬ばっか使ってくるの?神の系の方が刺さるんだけど、まぁあれライフコストあるからこっちではなかなか使われないけど。
「あなた達も大変ね、教頭が全ての原因だけど。この後部室で収録なんでしょ?」
「・・・・何でそんな事知ってるのですか?」
「知らないと思ってるの?アカデミアの生徒が嗅ぎつけてみんな知っているわよ」
「・・・・・・ガチであの教頭丸焼きにしようかな・・・」
「あなたが言うとシャレにならないからやめなさい」
「遊輝〜〜!!戻るわよ!!」
「分かった〜、というわけでアキさん、先に戻ります」
「分かったわ。頑張ってね」
励ましの言葉をもらって俺はデュエルフィールドから降り立ち、レミ達を追いかけた。
*注意・・・・この後書きはリミットレギュレーション改定前に書いたものです。
遊輝「マジGに助けられた・・・・カカシ無かったら死んでいた・・・」
霊夢「Gって優秀だよね。見た目と名前はグロいけど」
魔理沙「準制限に行くのも納得だな」
遊輝「タイミング的にはなぜ今?と何でGだけ?だけど」
霊夢「良いような悪いような、ね」
魔理沙「ところでさぁ、あれ何なの?」
遊輝「あれ?」
魔理沙「ほら、あの・・・・デッカくて黒い肩にかけている」
遊輝「・・・・あぁ、カメラだな」
魔理沙「デカすぎだろ!?」
遊輝「あれは写真を撮るやつじゃなくて映像を残すやつだ。しかも業務用」
霊夢「ふぅ〜ん。次回もよろしくね」