天海 夜月と暗殺教室 ~天災の暗殺者~   作:我楼

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今回は夜月回!

全てでは無いですが夜月中心です。

では、どうぞ!


修学旅行の時間・夜月の時

「班員が拉致られた時って普通ここまで想定したしおりなんてねーよ」

 

殴られたか蹴られたかしたであろう腹を抑えて杉野が言う。

 

「…あはは、殺せんせー恐ろしくマメだから」

 

辞書みたいな大きさのしおりを広げ、渚が言う。

 

「…本当に何でもあるな。京都で買ったお土産が東京のデパートに

売ってた時のショックからの立ち直り方とか」

 

「「何て先まで想定してんだよ!!」」

 

「鴨川の縁でいちゃついているカップルを見た時の自分の慰め方とか…」

 

「「余計なお世話だよ!!」」

 

「ちなみに答えは、お土産を買ったのではありません。思い出と経験を

買ったのです。と、「自分は平安貴族だ」と自分に言い聞かせましょう。

平安貴族の求愛は人の目を忍んで行うものですから、今この場で一人

ぼっちでもなんら不思議でもありません。…だとさ」

 

何て余計なお世話だ。しかも解決したらしたで泣くわ。

 

「…でも、おかげで少し落ち着いた。今すべきことが書いてある」

 

「多分、大丈夫だ。皆茅野と神崎さんを助けに行こう」

 

~移動中~

「………思ったんだけど、何であいつ等は祇園の奥に行くことを知ってたわけ?」

 

カルマは少し考えて。

 

「………多分、飲み物を買いに行ったときだと思うよ。隣の車両、不良っぽい

連中が乗ってたし」

 

「………そのときに日程表が落ちて、そいつ等の中の誰かが拾って……って感じか?」

 

俺は問う。

 

「うん。そうだと思うよ、それに時間も経ってるから何かされてなきゃ良いけど…」

 

カルマが真剣な顔で言う。

 

「何って何ですか?」

 

奥田さんが言う。

 

「………何って…ねぇ」

 

渚が言葉に困りながらカルマの方を向く。

 

「奥田さん、何って言うのは………自主規制(ピー)だよ」

 

「「ふふぁ!!」」

 

俺と奥田さんは同時に顔を真っ赤にする。

 

…で、少し経ち。

 

「………HA?……っっはっ!ははははははははははははははははは」

 

「…ちょ、怖!」

 

カルマの口調が壊れる程怖く笑い始めた俺。

 

「はははは……はぁ」

 

俺のため息と共に走りながらも体が震える渚達。

 

「…テメーラハヤクイクゾ。クウカンヒラクカラ、トビコメ」

 

カルマ達に命令する。

 

『はい(分かりました)(分かったよ)』

 

一人一人、逆らえないと感じて承諾してくれた。

 

「クウカンオープン。ザヒョウトクテイ、セイギョカノウ。…イイゾ、ハイレ」

 

一人、また一人と飛び込んでいく。

 

そして、俺も飛び込んだ。

 

~とある場所~

「………ふぅ」

 

俺は空間と意識を戻した。

 

「…カルマ君、入り口に3人、通路に2人はいるよ」

 

渚が言った。

 

「大丈夫、大丈夫、あれぐらいの雑魚だったら余裕だって。渚君は朗読の準備でも

しててよ」

 

カルマが言いながら立ち上がり、それに続き俺たちは着いていく。

…俺を除いて。

 

「邪魔だ!」

 

俺は不良達の前に走りながら現れ、1人蹴った。

 

「…おい夜月!俺を無視しないでよ…っと」

 

カルマも現れ、1人蹴り、最後の奴に当てる。

 

「…ふっ」

 

俺はカルマを睨みつける。

そうするとかるまは。

 

「………中の奴らは夜月が大半倒して良いから、通路の奴らは俺に任せてくれない?」

 

カルマも相当怒っていて、頭の血管が浮き出ている。

 

「…OK、茅野に何かあったら俺が主犯を殺る」

 

俺達は通路に進み扉に手を掛ける。

 

「皆、行くぞ」

 

俺は手に力を入れ、鉄の扉を開ける。

 

「修学旅行のしおり、1243ページ。班員が拉致られた時の対処法」

 

渚が朗読を始める。

 

「犯人の手がかりが無い場合、まず会話の内容や訛りなどから地元の者か

そうでないかを判断しましょう。地元民ではなくさらに学生服を着ていた場合

→1244ページ………考えられるのは、相手も修学旅行生で旅先でおいたを

する輩です」

 

「!!………夜月!皆!」

 

茅野の嬉しそうな声が聞こえる。

 

「なっ!?何でここが分かった!」

 

「土地勘のないその手の輩は拉致した後遠くには逃げない。近場で人目の

つかない場所を探すでしょう。その場合は→付録134ページへ…

先生がマッハ20で下見した、拉致実行犯潜伏対策マップ役立つでしょう」

 

「凄いな!この修学旅行のしおり!完璧な拉致対策だ!」

 

「いやー、やっぱ修学旅行のしおりは持っておくべきだわ」

 

「でもさー、重いよね?2㎏以上はあるよな?」

 

渚の朗読が終わり、挑発するようにしおりの感想を言う。

 

その間にも怒りのボルテージが上がり、MAXになった。

 

「…で、どーすんの?お兄さん等。こんだけのことしてくれたんだ、

あんた等の修学旅行はこの後全部入院だよ」

 

カルマは怒りがMAXの状態で言う。

 

「………HA?…修学旅行?入院?………ハッ、この後の人生全て植物人間(俺の奴隷)だよ……」

 

完全にキレて、我を失う。

 

「………奴隷?無理だ。お前等が相手するのは今来た奴らを合わせて10人だ。

お前等みたいなよい子ちゃんには見たこともない不良達だ」

 

「不良などいませんねぇ、先生が全員手入れしてしまったので」

 

「殺せんせー!」

 

殺せんせーが来た。…だからどうした?

 

〝俺は俺の暗殺対象(ターゲット)を殺すだけだ…〟

 

「遅くなってすみません。この場所は君達に任せて、他のところをしらみつぶしに

探していたので」

 

「………で、その黒子みたいな顔隠しは?」

 

「…暴力沙汰ですので、この顔が暴力教師だと覚えられるのが怖いのです」

 

「うるせぇ………話してないで殺そうぜ(殺ろうぜ)

 

俺の怒りは収まらない。

 

すると奴が後ろに移動してきて、茅野を指してこう言った。

 

「殺してはダメですよ、ほら茅野さん達は何もされていない。そんなことをしている暇が

あったら早く腕の縄を解いてあげて下さい。」

 

茅野を見る。すると茅野が口パクで、大丈夫だからと伝えてきた。

 

俺はそんな茅野を見て、憎しみが嬉しさに変わった。

 

「…………ぁぁ。分かった、解いてくる」

 

そう言い、茅野の方に近寄る。

 

「大丈夫か?何もされなかったか?」

 

縄を解きながら言う。

 

「何もされてないよ。……………ありがとう」

 

解ききると、茅野が抱きついてきた。

 

「……………!?………はぁ」

 

俺は一瞬動揺したが、ため息をついて頭をなで始めた。

 

………髪の毛が全然痛んでない。綺麗だ。

 

「……………ふぁぁぁぁぁ」

 

茅野が突然声を出した。

 

カシャッ!

 

「「!?」」

 

シャッター音がした。

もちろんカルマ。

 

「おいカルマ!貸せ、そのケータイ!」

 

「盗れるものなら盗ってみなよ」

 

「その余裕を無くしてやろうか!」

 

~鬼ごっこ開始~

 

「制限時間を決めようぜ、そうじゃないとらちがあかない。…

ああ、あと俺の空間は使わない、すぐに捕まるからな」

 

「でもさぁ、それってこっちだけしか得しなく無い?」

 

「ああ。だから制限区域をもうける事にする、場所はこの建物の一階

でいいか?」

 

「良いよ、じゃあ時間は20分、開始は1分後。コールは渚君がするで

良いよね」

 

首を縦に振り、肯定する。

 

「じゃあ渚君、コールお願い」

 

突然呼ばれた渚は驚きながらも「良いよ」と言った。

 

「1分間、スタート」

 

カルマはとりあえず夜月から離れて、障害物の影に隠れた。

 

夜月はその行動を目で追い、場所と動きをいくつかに絞った。

 

その時点で1分間が終わり、本番(鬼ごっこ)が開始した。

 

夜月はカルマが入った道を網で塞ぎ、障害物の周りにビー玉を撒いておく。

 

「カルマ君~、遊びましょう!!」

 

そう言い夜月は障害物の上を飛び越えて、進入した。

 

「!?」

 

そこにカルマは居なく、代わりに小麦粉の袋が置いてあった。

 

カルマは1分間の間に、障害物を利用してもう一つ先の障害物の間に入っていたのだ。

 

もちろん重力に夜月は逆らえずに袋を踏んだ。

 

___バーン!!

 

音が鳴り、夜月は咳き込んだ。

 

「ゲホッ!ゲホッ!…ああクソ!騙された」

 

音を聞いたカルマは即座にひもを引っ張り、枕を落とす。

 

夜月は突然の奇襲に驚いたが、壁を蹴って全て躱す。

 

その反動を利用して、一気にカルマに近づく。

 

それをカルマは分かってたかのようにバックステップで躱した。

 

この間なんとたったの3分である。

 

「おいカルマ!この小麦粉どっから持ってきた!」

 

「殺せんせーに頼んで持ってきて貰ったんだよ、ばれないようにね!」

 

カルマはそう言うと、壁の方に走っていく。

 

それを見て夜月はポケットからアイスピックを取り出し、カルマが足に

引っかかるように投げる。

 

「うっわぁ!」

 

カルマは転び、その瞬間を狙いカルマの胸ポケットにあるケータイを奪いに行く。

 

だがカルマは空中で半回転して取られることを阻止する。

 

「っっち!」

 

夜月は胸ポケットから閃光弾を取り出した。

 

すぐさまカルマは目を瞑った。

 

それが命取りだった。

 

実際には発動させず、カルマの胸ポケットのケータイを盗った。

 

「渚君、俺の勝ちだよね?」

 

渚は八ッ!と気づき、コールをする。

 

「しょ、勝者…天海夜月」

 

~鬼ごっこ終了~

 

「負けたか………」

 

カルマは悔しそうだが、良かったというような表情を見せている。

 

危ね~、スペアのケータイに替えておいて正解だった。

マジの方のケータイは秘密の写真が多いからな。

 

~夜月side~

 

「よっしゃ、コレでさっきの画像をけせる~♪」

 

そう言いながらギャラリーを開き、画像を見ていく。

 

すると、中身の画像のほとんどが速水のものであることに気がついた。

ネタの画像は1割にも満たさない程度、それ以外が速水の写真である。

 

………このスマホってランに登録してたよな。

 

そう思いランを開き、E組のグループに入った。

 

~ラン~

 

カルマサブ「俺、夜月だけど誰か居る?」

 

岡島「今は男子だと渚とカルマ、お前が居ない」

 

中村「女子はあんたの班と速水以外は居るけど、何で夜月がそのケータイに?」

 

カルマサブ「いやぁー、色々あってね」

 

カルマサブ「で!本題。とりあえず中にあった写真挙げるから見てって」

 

カルマサブ・速水の写真×50

 

皆「え!?」

 

カルマサブ「凄くない?9割程速水さんの写真だよ?しかも盗撮」

 

中村「保存完了♪後でカルマに好きな人聞いておいてよ~」

 

磯貝「中村はさらっと男子に試練を与えてくるよな…」

 

前原「まあ、聞いてみるわ」

 

カルマサブ「やべっ!カルマが来たから落ちるわ」

 

~現実~

 

「そろそろ終わった?終わったなら返してよ」

 

「ん………ああ、良いぞ」

 

そう言いケータイを返す。

 

「では、宿に帰りましょうか」

 

殺せんせーが言う。

 

今日は大変だったな、茅野………か。

まぁ多分、茅野が俺は好きなんだろうな…

 

茅野、何もされて無くて良かったなー。

修学旅行が終わったら、積極的になってみようかなー。

 

「夜月、どうしたの?行こう」

 

「うっっわぁ、何でもない。行こう、うん!行こう!」

 

そう言い、茅野の手を掴んで走る。

 

茅野といつか、結ばれると良いな。




いやー、平均4000文字を超えている人って凄いですね。

次回で修学旅行はおわりかな?

鬼ごっこは短かったですがどうでしたか?
自分的には展開が思いつかなかったのであんな終わり方でしたが。(笑)

男の子に好きを認識させるのって難しいですね。
ケータイで私がしたいことがだいたい分かった人も居るんじゃないでしょうか。
カルマ君のヒロインが速水さんなので少し考えてみました。

今回は夜月回と言うより男子の恋愛回でしたかね?
意外に男子の方が難しいですね。

律の話が終わったら、オリジナルでも書こうかな。

ってことで活動報告にネタを募集したいと思います。
R-15に抑えられる範囲ならどんな話…とはいきませんが、
ガチの笑いや日常系などならだいたい平気なので、やって欲しい!
とっさに思いついた!でいいので投稿して下さい。
お願いします。

次回、修学旅行・終わりの時間
宿に戻ってきた夜月達、恋バナ、暗殺、覗きなどいろんな事が
宿で起こる。殺せんせーと夜月達(E組)の修学旅行が今、終わる。
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