「~~~~♪」
俺は鼻歌を歌いながら、風呂場に向かう。
ん?皆と入ったんじゃないかって?
不良、カルマとの戦いで足と体力が疲弊し、先生の部屋で休ませて貰った。
だから皆と入っていない。
脱衣所に着くと殺せんせーの服が掛けられていた。
「………………」
とりあえず服を脱ぎ、タオルを腰に巻く。
「殺せんせー、入っても大丈夫ですかー」
俺は声を張り、確認を取る。
「夜月君ですか、ちょっと待っていて下さい」
「………大丈夫です、入ってきて下さい」
俺は扉を開け、中に入る。
「失礼しまー……………」
途中で言葉が途切れる。
目の前には泡風呂の中に入っている殺せんせーが居た。
「………えーと、何をしているのでしょうか?ここは入浴剤禁止ですが」
思わず、口調が乱れる。
「ああ、コレ入浴剤ではなくせんせーの粘液です。害はありません、
背中を洗うのでそこに腰掛けて下さい」
粘液!?泡にもなるの!?万能だな!?
驚きながらも椅子に腰掛ける。
「動かないで下さい、せんせーの泡でマッハで洗います」
「え?」
そんなことを言っている間に髪が洗われ、体が洗われた。
「………え?せんせーの泡って何なの?」
「それは後ほど、さあさあ早く入って下さい風邪を引いてしまいますよ?」
俺は反応が遅れたが、湯船に入る。
「ふぅ」
「にゅるふふふ、夜月君。授業でもしますか?」
そう言い、殺せんせーは教科書や鉛筆を用意する。
「遠慮しとくよ、それよりも今日の俺の様子、どうでしたか?」
「………そうですねぇ、正直に言いますと〝魔〟そのものです。
コードネームが魔王なのも頷けます」
「〝魔〟………ですか。…ありがとうございます、そんなになったのは何時なんでしょうね」
俺はそう言い、湯船から出ようとする。
すると、殺せんせーが腕を掴んできた。
「まあまあ、その話はともかく…疲れているでしょう、手入れしてあげます」
「HA?」
そのときの殺せんせーの顔は怖かった。
~風呂場付近~
「しっかし、ぼろい旅館だよな~」
「寝室も男女大部屋2室だし、E組以外は個室だそーだぜ」
「いーじゃん、賑やかで」
渚は気付く。
「中村さん達、何してんの?」
「しっ!」
中村は黙らせる。
「決まってんでしょ、覗きよ」
「覗きぃ!?それ俺等の
「
中村は脱衣所を指さす。
「あれを見ても言える?」
そこには、殺せんせーと夜月の服があった。
「あの服があって、服の主は風呂場にいる。言いたいこと分かるよね…」
中村は緊張した表情で言う。
「今なら見れるわ、殺せんせーの服の中身」
「首から下は触手だけか、胴体があんのか、暗殺的にも知っておいて損は無いわ」
「……この世にこんな色気のない覗きがあったとは」
そーっと移動し、扉を開ける。
~風呂場~
ガララッ!
「!?」
俺は驚く、仕方がないだろう。いきなり扉が開いたのだ。
「女子か!」
「おや、皆さん」
「何で泡風呂はいってんだよ」
「ここ、入浴剤禁止じゃなかったっけ」
「さっきその流れやったから」
ちなみに俺も湯船に浸かっている。
「…フフフ。でも甘いわ、出口は私たちが塞いでる。浴槽から出る時必ず私たちの
前を通るよね、殺すことは出来なくても裸ぐらいは見せて貰うわ」
すると殺せんせーは立ち上がる。そして俺のところ以外は煮こごりみたいに固まる。
『煮こごりか!』
「って、きゃあああああああああああ!!!!!!!!!」
俺はとっさにタオルを下半身に巻き、その場に屈む。
「………女子…」
渚がそう言う。その隙に殺せんせーは窓から逃げる。
「修学旅行で皆のいろんな事は知れたけど…」
「うん、殺せんせーの正体はぜんぜん迫れなかったな」
「大部屋でだべろっか」
~男子大部屋~
「やっぱ一位は神崎さんか~」
「まあ、嫌いな奴いないわな」
「で?上手く班に引き込んだ杉野はどーだったん?」
前原が聞く。
「それがさぁ~、色々トラブルあってさ。じっくり話すタイミングが
少なかったわ」
「あー、何か大変だったらしいな」
「まぁな」
ガララッ!
カルマがイチゴ煮オレを飲みながら入ってくる。
「お、面白そうな事してんじゃん」
「カルマ、良いところに来た」
「お前、好きな女子居る?」
「夜月以外言ってんだ、逃げられねーぞ」
カルマは少し考え、
「俺は「どーせ速水だろ」
「な!?」
俺がそう言うと、カルマは顔を赤くする。
「図星だな」
「図星だね」
「で?夜月は?」
「俺?俺は茅野かな~」
「まあ、そうだろうね。拉致られた時も「…OK、茅野に何かあっ
たら俺が主犯を殺る」とか言ってたしね」
「………皆、この投票結果は男子だけの秘密な。知られたくないやつが大半だろーし」
「女子や先生に絶対に………」
殺せんせーが窓に張り付いてメモをする。
「メモって逃げやがッた!!殺せ!」
「待てやこのタコ!生徒のプライバシーを侵しやがって!」
「ヌルフフフ、せんせーの超スピードはこういう事を知るためにあるんですよ」
~女子大部屋~
『ビッチ先生まだ二十歳ぃ!!??』
女子はビッチ先生で盛り上がる。
「うちと1しか差ないん?」
希が言う。
「いっとけばμ’sは高校、大学なんだよね」
「希ちゃんは胸と母性が溢れてるからねー、ビッチ先生より大人にも見えるかも」
「「ぐぬぬぬ………」」
茅野とにこは希を睨みつけている。
「私の方が大人よ!私の方が経験豊富なのよ」
ビッチ先生が自慢げに言う。
「まぁうちは何も事件は無いからなぁ」
希が言う。
「絵理ちゃんは何か無いの?事件」
「はぁ…そんなにあったら大変よ」
「そ・れ・よ・り・もーイリーナ先生の大人の話。聞きたいな~」
「確かに!」
「きになる」
「べ、べつに言わなくていいわよ!」
「そんなに騒ぐと海未ちゃんが起きちゃうから…」
「ちょっと静かにするニャ!」
シーン
「意味分かんない」
「凛ちゃん!」
「わしわしやね♪」
「わしわしって?」
「変態の極致、相手の胸を揉み、イかせることだけに特化した技」
最初から紛れていた俺は立ち上がり、言い放つ。
「って事でわしわし~」
「にゃぁぁぁぁ」
「ん、あぁ!~~~!ひゃぅ」
「……………」
「凛さんは周りが弱いと………」
「死ねー!!」
「殺せー!!」
「廊下に逃げたわ」
わあああああああ!!!!!!!!!!!!!
「………なんだかんだで最後は結局暗殺になるね」
「茅野………そうだな」
俺は茅野を見てから三日月を見る。
「明日、最終日かぁ。楽しかったね、修学旅行。皆のいろんな姿見られて」
「………どうした?まだ明日があるじゃねーか」
「いいや、何でもない」
「……………茅野、伝えたい事がある。ちょっといいか?」
俺は茅野の方を向き、手を出す。
その手を茅野は取る。
~とある部屋~
「ここの部屋、夜景が綺麗に見えるんだよ」
俺は扉を閉めながら言う。
「そうなんだ…」
「………で、さっきも言ったが俺の話を聞いて欲しい」
「うん」
茅野は俺の方を向く。
「…茅野、俺はお前のことが好きだ」
茅野は驚く。
「お前のそんな表情も、楽しそうな表情も、その………少し騒がしいところも
全て含めてお前が好きだ。付き合ってくれ」
(言ったよ、まぁ結果は残念なんだろうけど。………はぁ。
改めて考えると意外に恥ずかしいな)
「はい」
「………え?」
「二度も言わせないでよ………だから、私も夜月の事が好き…なの」
頬を赤らめて言う茅野。
返事に驚く夜月。
「………茅野、キスしていいか?」
「うん、良いよ」
俺は茅野の唇に自分の唇を当てる。
そしてその状態が10秒続いた。だが、その10秒は二人にとっては1時間、そして永遠にも感じられた。
「ん………っふぅ」
俺たちは見つめ合う。
「………茅野…可愛いよ」
「…か!かわ…かわ」
あたふたする茅野。
「よーしよーし…茅野が一番可愛いぞ~」
腕で抱き寄せ、頭を撫でる。
「………カエデ」
「ん?」
「か…彼女なんだから、カエデって名前の方で呼んでよ」
「……カエデ、これでいいか」
夜月は照れる。
「……うん」
「良いムードの中悪いけどもう就寝時間だから寝なさい。いちゃいちゃするなら
帰ってから夜月の家でやりなさい」
「「!!!」」
「……………行くか、カエデ。また明日」
「うん、また明日」
俺たちは自分たちの部屋へ帰っていった。
~男子大部屋にて~
「ねえねえ、夜月。茅野の唇はどうだった?」
「柔らかくて甘かった、何より虜になりそうだったわ」
「この会話、録音したから。ばらされたくなかったら1回言うことを聞くこと」
「な!?………分かったからばらさないでくれ」
「交渉成立♪」
今回は最初からガンガン飛ばしていきました。
中盤当たりは手を抜いてたり無かったり………
最後は恋愛描写の苦手なりに頑張って書いてみました!
どうでしょうか?
夜月×カエデは一旦クリアしたので残るはカルマ×速水!
この二人の展開もご期待下さい!
次は律の登場です。
まだまだネタは募集中なので投稿して下さい!
次回、転校生の時間・2時間目
修学旅行が終わり、ついに通常授業が始まる。
烏間先生から転校生の知らせが来た。
転校生は周りを気にしない暗殺者だった。E組はどう解決するのか!