「分かったわ。協力してあげる」
俺はその言葉を聞き、ほっと胸を撫でる。
真姫に作戦を伝え、改良を加えるだけで約3時間。とっくに11時過ぎだ。
正直に言うとあの鋭い視線だけで人一人は殺れるんじゃないかと思う。あの瞳を1日中まじまじと見続けることができたら神だな。それか馬鹿。
そんな馬鹿なこと考えていると、真姫が言った。
「もうすぐお昼になるからご飯作るの手伝って」
「___HA?」
いやまて此奴なんと言いやがった?
「だーかーらー、ご飯作るから手伝ってって言ってるの!!」
「うっわぁお」
思わず使うことがないと思っていた言葉が出た。
にしても料理人とか居ないの?
「料理人なら今日は休みよ」
そうですかー。休みっすかー。なら仕方がないっすわ。ハイ。
「もしかしてお前って料理が出来な、ヒッ!!」
俺が言おうとすると、次は龍みたいな目でこっちを睨んできた。
…蛇に睨まれた蛙とは言うけど龍に睨まれるのは何だろうな。干支で先に勝った兎か?
それだったら孤独で死ぬことももあり得るな。
「………で、なんすかコレ?」
俺は何故か真姫に引っ張られている。さっきしょうもないことを考えていたときも引っ張られていたので、
正直摩擦で背中が熱い。そして痛い。皮がむけそう。
「………」
無言ですか、無言なんですか!?
「………」
うん。無言だな。絶対に。
「__っ!」
「ッ!?………ああ!?」
真姫に投げられた。が、俺は左手を使ってバク転をして衝撃を殺す。
「………」
そして真姫は椅子を持ってきて座り、本を読み始める。
ああ、アレだな。俺に作ってくれと言う事ね、そういう事ねそういう………
なんかやる気が出てきたわー、真姫が美味しさで涙するぐらいの料理をつくってやろうじゃねぇか。
凛side
「はぁー」
凛はため息をついた。
「………曇り、今すぐにでも雨が降りそうな天気………だにゃー…」
いつもの「にゃー」を付けるか迷った。
今日は曇り、今の凛の心情を表しているよう。
今日はめいちゃんに呼び出されている。かよちんも誘われているらしい。
場所は学校。時間は2:30分。行きたくない。
prprprpr
電話がかかってきた。相手はかよちん。
まあ、かよちんからの電話には出ない理由がないから出る。
「もしも_____」
プー!プッ!
電話を切った。
prprprpr
またもかよちん。一応出る。
「もし______」
また切る。
prprprpr
スマホをベットに投げ捨てる。
「………」
いつもはしない勉強も、今だけはしたくなってくる。違う、逃げているだけ。
prprprpr
まだ鳴り続けているスマホ。
静かな部屋にコール音しか鳴らないため、どうしてもそっちが気になってしまう。
凛は電話に出ようとするとコール音が鳴り止む。
ピロリン♪
軽快な音と共に一着のメールが来た。
「ねえ、学校に来て。何時までも待ってるから」
内容はそれだけ。相手はめいちゃん。
「………」
凛は制服に着替える。そして必要そうな物を鞄につめる。
「行ってきます…」
誰に言うわけでもなく、隣の人にひそひそと話すような声で言った。
夜月side
「暇」
「いや、貴方が早く行こうっていったんでしょ?」
「だってさ、もう2:29分だよ?そろそろ着いても」
ギィィ……と扉が開く音がした。
現れたのは凛。まあ、それ以外の人が来ることはないけど。
「ども、ピッタリとは凄いねぇリンちゃん?」
わざとらしく煽るかのように言う。
「じゃあ、
後ろから首に何か尖った物が刺さる。そしてすこしづつ液体が入ってくるのが分かった。
俺は、凛と俺の遠のいていく意識を空間に繋いでみた………
話がややこしくなってきてると思うので、少しまとめてみました!
コレは夜月がめいとして音ノ木坂にいっていたころの話。
その回想。
最初に真姫の悩みが少し解消された。
次に花陽の悩み。
そして今が凛の悩みのラストパート。
コレが終わったら本編進めますよ?
では次回!