火の聖痕が欲しいです!   作:銀の鈴

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26話「宗主と次代」

僕は、宗主の依頼を受けて妖魔討伐に同行することになった。

極秘の依頼内容は《綾タンのラブラブハートをゲットするぜ!大作戦》への協力要請という、何とも言えない内容だった。

でも、依頼料は大神家を通さずに僕に直接くれるというので思わず受けてしまった。

仕方ないよね。臨時収入万歳!

 

「えっと、作戦内容は宗主が妖魔討伐で娘に格好いい所を見せて、好感度が上がったときに僕が綾乃姉さんに宗主のことを大プッシュすると……大丈夫かなぁこんな作戦で、でも宗主が立てた作戦に異議を言うのは面倒くさ…じゃなくて不敬だよね」

 

綾乃姉さんは小さい頃から宗主の妖魔討伐を見学してたらしいから、今さら格好つけて見せても効果があるとは思えないよね。

でも依頼料は、成功報酬ってわけじゃないし、契約通りにこなせばいいかな。

 

「そろそろ約束の時間だけど」

 

いつもの宗主達なら神凪宗家の車で移動するんだけど、今回は愛娘とのスキンシップが主目的だから、敢えて普段は利用しない電車で移動することで、新鮮な雰囲気を演出するそうだ。

その為にわざわざ駅前で待ち合わせをしている。

 

うん、間違いなく宗主ってアホだよね。

 

雰囲気のある旅行列車ならともかく、町中を走る普通の電車で何を言ってんだろう?

まあ、僕も気まずい雰囲気の親子と同じ車に乗りたくなかったから、反対はしなかったけどね。

 

「武志、お待たせ。今日も可愛いわね」

 

「綾乃姉さん、セリフが逆じゃないかな?」

 

「あら、武志ってば私の事を可愛いと思っていたの?あんたもお年頃になっちゃったのね」

 

私を狙うならもっと努力して口説かなきゃだめよ。とニヤニヤ笑っている姉をギャフンと言わせるには、どうしたらいいんだろう?

 

「綾乃、今日は遊びじゃないんだぞ。気を引き締めておかないと思わぬ不覚を取る事になるぞ」

 

綾乃姉さんの後ろから宗主の声が聞こえてきた。

 

「あら、お父様。いらっしゃったんですか?気付かなくて申し訳ありません」

 

「一緒に屋敷を出てここまで来たよね!?」

 

「そうでしたっけ?」

 

「ずっと喋りながら来たよね!?」

 

「なるほど、なんだか空耳が聞こえると思ったら、お父様の声だったんですね」

 

「ぬ、ぬう……(チラリ)」

 

宗主が僕の方をチラチラ見てるけど何だろう?

 

「ゴホン!(チラッ、チラッ)」

 

思い出した。宗主が目で合図をしたら味方をして援護するように言われていたんだ。

今は味方をしたくない気分だけど、仕方ないよね。

契約不履行をすると臨時収入が貰えなくなっちゃうから。

 

「美少女の後ろから一方的にブツブツ言ってる怪しいオヤジ…よく通報されませんでしたね」

 

「綾乃の味方じゃない!儂の味方をするんだ!」

 

宗主の叫びに、綾乃姉さんの冷めきった声が応える。

 

「何よそれ。武志に命令して無理矢理言う事をきかせようとしているの?やっぱりお父様はそういう人間だったのね」

 

「ち、違うんだ!儂はそういうつもりじゃなくて(チラッ!チラチラ!)」

 

宗主の合図が激しくなっちゃった。

そうか、綾乃姉さんじゃなくて、宗主の味方をするのか。

言われてみれば当たり前だったよね。

よし、僕の華麗なる援護射撃をみせてやるぞ。

 

「綾乃姉さん、神凪一族で1番偉いのは宗主なんだよ。だから僕は宗主の命令なら喜んで従うんだ。決して無理矢理なんかじゃないよ」

 

「武志、私がついているから無理をしなくていいのよ。それに神凪一族はみんな家族なの。年上を敬う気持ちはあったとしても上下関係なんてないのよ」

 

うむ。綾乃姉さんは手強いな。

宗主が不安そうな顔でこっちを見てるよ。

ここはガツンとかまして宗主の凄さを分からせてやろう。

 

「綾乃姉さん、それは綺麗事だよ。神凪宗家と分家には、絶対に越えられない力の差があるんだ。しかも宗主は神炎使いの上に炎雷覇の持ち主だよ。その気になれば分家全員の能力を封じる事すら容易く出来るだけの…圧倒的という言葉も陳腐に聞こえる程の《絶対の力》があるんだ。宗主の言葉は神の言葉にも等しいんだよ。神凪一族にとって宗主という存在は絶対なんだ。誰も逆らえないよ」

 

ここまで言えば流石に綾乃姉さんだって、宗主の凄さが分かるだろう。

宗主が本気になれば誰も逆らえないんだからね。

僕が宗主だったら、下らないしがらみなんて無視して、神凪一族の改革を無理矢理しちゃえるんだけどなぁ。

僕は、僕ができる小さな事を積み上げていくことしか出来ないからね。

 

あれ、宗主の顔色が真っ青になっちゃってるよ?

 

「分かったわ。全ての悪の権現は、お父様だったのね。力で神凪一族を支配して歪めるなんて許せないけど…今の私ではお父様に敵わないわ。でもいつか私がお父様を超えてみせる。お父様が力で一族を歪めたのなら、私が力で一族を正しい形にしてみせる。たとえ皆んなに恐れられたとしても…武志に嫌われちゃったとしても…私は神凪宗家なんだから逃げないで立ち向かうわ!」

 

よく分からないけど、綾乃姉さんが覚醒した!?

そして向こうで宗主が泣いている!?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

愛娘に悪と認定されたオヤジに泣きつかれた。

仕方ないので、愛娘に話を聞いてもらえないオヤジに代わり、電車の中でずっと説明したお陰で、オヤジは悪ではないと理解してもらえた。

 

「つまりお父様は、宗主でありながら一族の歪みを正す事が出来ない能無しなのね」

 

「能無しは言い過ぎだよ。組織改革とか意識改善とかをしようとしたら色々と面倒事が増えると思って、結局何もしないタダの日和見主義なだけだよ」

 

「そうね、分かったわ。私が日和見主義で役に立たないお父様に変わって、神凪一族を変えてみせる。もう二度と沙知のお父さんみたいな人を出さないと誓うわ」

 

決意に満ちた綾乃姉さんは格好良かった。

 

そして宗主がまた泣いていた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

宗主の神炎が、妖魔を呆気なく滅ぼした。

僕はすかさず依頼通りに宗主を褒め称える。

 

「凄いよ宗主!神炎最強だよ!なんて無敵な炎なんだ!炎雷覇を出す必要すらないよ!惚れ惚れするよ宗主!宗主みたいな父親がほしいよ!僕が娘なら手を繋いでデートをしたいよ!格好いいよ宗主!加齢臭なんて微塵もしないよ宗主!抜け毛が増えてきたなんてこれっぽっちも思わないよ宗主!宗主の子供に生まれ変わりたいよ!宗主の愛娘なら幸せになれると思うよ!格好いい宗主の愛娘が羨ましいよ!」

 

僕の怒涛の褒め言葉に、綾乃姉さんも頰を赤く染めて宗主の元に駆け寄っていく。

これは親子の感動の抱擁シーンが始まるのかな?

見ていたら綾乃姉さんも恥ずかしいだろうから向こうにいっておこう。

僕は2人の死角になる所まで移動すると一息を入れる。

 

「ふう、ミッションコンプリートだね」

 

ドゴォオッ!

 

「ひでぶっ!?」

 

「恥ずかしい真似を武志にさせないでよ!このクソ親父!」

 

どこかで悲鳴が聞こえた気がした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕は上空に飛ばしていた火武飛を下降させて、僕の周囲に適当に飛ばせる。

 

「ほう、これがお主の守護精霊か」

 

綾乃姉さんと熱い抱擁を交わしていただろう宗主が、何故か顔を腫らしてやってきた。そして火武飛を少し観察する。

 

「うむ。持たせている能力は、飛行能力と発熱能力そして僅かばかりの探索能力…といったところか」

 

ほんの少し観察しただけで当ててしまった。流石は神炎使いというべきか。

 

「もしかして、守護精霊の術式が《視える》のですか?」

 

僕の言葉に宗主は、実に男くさい笑みを浮かべる。

 

「フッ、実は綾タンに聞いた」

 

僕の宗主への尊敬度が3下がった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「綾乃姉さんはどうしたんですか?」

 

「綾乃は、妖魔が残っていないか風牙衆と周辺を探索しておる」

 

「それなら僕も火武飛達で探索してみようかな」

 

僕は、火武飛5号から8号までを周辺の探索に放つ。

ブーンブーンと勢いよく飛んでいく。その速さは自然のカブト虫の2倍近い。それが早いと言えるのかは微妙だけど。

1号から4号は、僕の護衛を常にさせている。

今の僕は、本来の2割程度の霊力しかないから通常より慎重に行動しなくてはいけなかった。

 

「そうだな。儂も待ってても暇だから、偶には探索をしてみるか」

 

宗主は呑気に呟くと、山の中に入り込んでいく。

 

「宗主は大人しくしてた方がいいですよ。探索なんかしたことないでしょう?」

 

「馬鹿者。儂だって探索ぐらい心得があるわい。見ていろ」

 

宗主が茂みの中に入っていくので、僕も仕方なく追いかける。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

宗主はズンズンと奥に進んでいく。茂みの中というよりも、完全に山の中に入ってしまった。

僕は都会っ子だから山道は苦手なんだよね。

宗主、おんぶしてくれないかな?

 

「宗主、疲れたのでおんぶして下さい」

 

「お主は随分と遠慮が無くなったな。普通、宗主におんぶしろと言うか?」

 

宗主は呆れたように僕を見る。

 

「綾乃姉さんが、疲れた弟分を気遣っておんぶをしている父親を見たら、きっと父親を見直すと思いますよ」

 

「何をしている!さっさとおぶさらんかっ!」

 

僕は優しい宗主におんぶしてもらった。

これで山道も楽チンだね。

ん?何か臭うな。宗主の加齢臭かな?

 

「ところで何時まで探索するんですか?そろそろ戻りましょうよ」

 

「うむ。それなんだが、お主にひとつばかり聞きたい事がある」

 

「妖魔の反応ならありませんよ。周囲300メートルまでですけど」

 

火武飛は300メートルまでしか僕から離れられないから、それ以上は分からない。

 

「いや、そうではなくてな」

 

宗主は言いにくそうにモジモジしている。

 

「すいません。僕には心に決めた、操お姉ちゃんという人がいるので、宗主の気持ちには答えられませんよ」

 

「何の話をしとるんだ!?儂にそんな趣味はないわ!」

 

宗主は大声で叫ぶ。その慌てた様子に僕の疑念は高まる。二人っきりになったのは不味かったかな?

 

「宗主、おろして欲しいんですけど…」

 

「怯えたように言うな!儂は本当に妻一筋のノーマルだからな!」

 

ふと思ったけど、どうして神凪宗家の男は宗主といい、和麻兄さんといい、直ぐに叫ぶんだろう?

お家芸という奴かな。

 

「禄でもない事を考えておる顔をしとるが、そろそろ話を戻してもよいか?」

 

「ちゃっちゃと話を進めて下さいよ。宗主って話が逸れちゃうこと多いから困るんですよね」

 

「お前にだけは言われたくないわ!」

 

やっぱり叫ぶ宗主だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「それでだ。お主は帰り道を覚えておるか?」

 

このオヤジ、迷子になりやがったな。

 

「実は僕の火武飛は、全部集めたら僕一人を持ち上げて空を飛べるんですよ。風術師と違って、風の制御が出来ないから上空の風に煽られるので普段はしないんですけどね」

 

「儂を見捨てて一人だけで帰るつもりか!?」

 

「ちゃんと助けを呼んで来ますよ。迷子になった宗主を助ける為なら、風牙衆総出での救出作戦を発動します」

 

僕の言葉に宗主は慌て出す。

 

「そんな事になったら、儂の威厳はどうなる!」

 

「迷子になった宗主……きっと親しみを持たれますよ」

 

「んなわけあるかいっ!宗主の威信が地に落ちるわ!」

 

「じゃあ、どうしますか?」

 

「山の木々を全て焼き払ってしまえば、帰り道が分かりそうだな」

 

「そんな無駄な自然破壊をしたら、綾乃姉さんが怒りますよ」

 

「うぬぬ。しかし他の手が思いつかん」

 

「ホントに脳筋だなぁ。えーと、例えば妖魔と戦ったフリをして、神炎を少しだけ発動させれば、綾乃姉さんと同行している風牙衆が直ぐに気付いて、ここに来てくれますよ」

 

「武志は天才かっ!?」

 

「あはは、神凪一族の孔明といえば、僕の事ですよ」

 

「だが、さっきは一人だけ空を飛んで帰ろうとしなかったか?」

 

(ギクッ!?)

 

「じ、実は宗主に、今の提案をしてもらい花を持たせようと思ったのですが、逆に恥をかかせてしまい申し訳ありません」

 

「そうだったのか。いや、すまぬ。武志の心遣いに応えてやれぬとは…自分の事ながら己の脳筋っぷりが恥ずかしいわい」

 

僕は窮地を脱した!

 

「では早速、あそこの少し開けたところで神炎を出すとするか」

 

宗主は少し離れた所に、木々が生えていない場所を見つけて移動をしようとする。

その時、宗主が踏み出そうとした足元の茂みに火武飛が何かを発見した。

 

「宗主、足元に気をつけて下さい。火武飛が何かを見つけましたよ」

 

「ほう。何か隠しておるな」

 

宗主は僕を下ろすと、慎重に足元の茂みを調べる。

 

「これは……トラバサミという奴だな」

 

宗主が見つけたのは、猟師が大分前に仕掛けたと思えるサビの浮いたトラバサミだった。

 

「危なかったな。サビは出ているが仕掛け自体はまだ生きておるわ。踏み出していれば片足を持っていかれておったかもな」

 

こんな治療も出来ない場所でトラバサミに挟まれたら一大事だったと思う。

下手にサビてるから傷口からばい菌が入れば片足を切断することになってもおかしくはな……あれ?これって原作での宗主の事故のことか?

原作ならここで、トラバサミに挟まれて片足を切断することになっていたのかな?

うーん。宗主の事故の詳細は覚えていないからなぁ。

とにかく一応は、宗主の事故フラグを折れたと考えてもいいのかな?

自信はないけど、今回の事で宗主も少しは警戒心を持ってくれるだろうから良しとしよう。

 

この後は、作戦通りに神炎を出すと風牙衆が直ぐに駆けつけてくれた。

 

「うむ、ではこれで帰るとするか。帰りは車を呼んでいるからな」

 

迎えの車に乗り込むと、綾乃姉さんは当然のように僕の隣に座る。

宗主の羨ましそうな目が鬱陶しいから、綾乃姉さんにさり気なく提案する。

 

「綾乃姉さん、宗主への誤解は解けたんだから隣に座ってあげたらどうかな?宗主もきっと喜ぶと思うよ」

 

目の端では、宗主がウンウンと激しく頷いている。

 

「お父様が、悪逆非道な人じゃない事は理解したけど、現状の問題を解決しようとしない日和見主義な腰抜けだという事が分かったわ」

 

綾乃姉さんの辛辣な言葉に宗主は、この世の終わりのような顔で、僕に何とかフォローしろと目で訴えてくる。

正直、面倒臭い。

 

僕の気持ちが通じたのか宗主は、手帳に殴り書きで書いたメモを見せる。

《フォローが出来たら報酬2倍出す!》

 

義を見てせざるは勇無きなり!このまま実の親子が仲違いしたままだなんて、僕には我慢が出来ない!

 

「綾乃姉さん!宗主には宗主の考え方があるんだよ!改革をしようとしたら必ず歪みが出てしまう!それを力でねじ伏せるのは宗主にとっては簡単だけど、力でねじ伏せてしまったら、それは今の状態と何も変わらないと宗主は考えているんだ!」

 

僕の熱弁に宗主もウンウンと頷いている。

 

「ねえ、武志。もしも武志にお父様と同じ力と立場があれば……武志は一体何をするのかしら?」

 

綾乃姉さんが真摯な目で僕を見つめて問い掛けてくる。

その問いの答えなど、考えなくても決まっていた。

 

「たとえどんな歪みが生まれようと、神凪一族の傲慢な考えを正し、風牙衆の皆んなが笑って生きていけるようにしたい」

 

僕は、和麻兄さんや風牙衆の皆んなの顔を思い出しながら続ける。

 

「力が必要なら躊躇なく使う!恨まれるならいくらでも恨まれてやる!僕の大事な人達が泣く世界なんて僕がぶっ壊してやるよ!」

 

言いたい事を言った僕は、最後に付け加える。

 

「そして僕は、幸せな一生を送るんだ!」

 

「うふふ、私も武志が幸せな一生を送れるように協力するわよ」

 

綾乃姉さんは、満足そうな、嬉しそうな、幸せそうな、そうなよく分からない笑顔を浮かべていた。

 

しまった!宗主へのフォローをしなくてはいけなかったんだ!

 

「と、とにかく宗主の隣に座ってあげなよ!家族は大事にするべきだからね!」

 

「それは嫌よ。一族の問題とか抜きにして嫌なのよ」

 

「綾タン!?どうしてそんな事を言うのっ!?」

 

宗主が凄い勢いで綾乃姉さんに迫っていく。

 

「あんまり近寄らないでよ。お父様は、加齢臭がして臭いから近付きたくないのよ」

 

そして、宗主の時が止まった。

 

「だ、大丈夫だよ、宗主。きっと時間が解決するよ」

 

「時間が経っても臭いものは臭いわよ」

 

宗主は血の涙を流す。

 

「き、きっと綾乃姉さんも結婚して子供が大きくなった頃には『お父様は、加齢臭が酷くて嫌いだったけど、うちの旦那も同じ匂いがしてきたわ。お父様のは、あんなに臭くて嫌いだったのに、どうして旦那のは嫌いにならないのかしら?不思議ね』となりますよ。娘さんの家庭は安泰ですよ!」

 

「何の解決にもなっとらんわぁああああっ!」

 

神凪宗主の魂の叫びが、車の中に響き渡った。

 

 

 

 




綾乃「武志ってば、私の旦那がどーのとか言ってたけど、私の旦那様になりたいのかしら?」
操「綾乃様が私の義妹になったら、一緒に御飯とか作れますね」
綾乃「そうね。武志と結婚したら楽しそうだわ」
操「まだまだ先の話ですけどね」
綾乃「うーん。武志と結婚だなんて考えた事もなかったけど、意外と悪くないかも?」
宗主「結婚を考えるのはまだ早いぞ!?」
綾乃「お父様、臭いので向こうに行ってて下さい」
宗主「がーん!」

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