黒の銃弾~赤き瞳の見る果ては~   作:黒パン

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初投稿です!至らぬ点も多いと思いますが、よろしくお願いします!


Prolog

事故の爆発により辺り一面は地獄絵図と化していた。

 

破壊尽くされた列車の残骸。

ガソリンに引火でもしたのだろう立ち上る炎と動かぬ肉片と化した人々だったものを貪る魑魅魍魎の化け物。

 

その中で唯一生き残り、この場で最も不幸な死を遂げることに成るだろう少年の元にも例外なく化け物がいた。

 

 

 

動けぬ自分を化け物は初めに理解したのか、チキチキッと音を鳴らしながらゆっくりと恐怖を煽るかのように近づいてくる。

 

そして、少しずつ味わうかのように僕の足の先から削るように食し始めた。

 

既に右足は無い。

 

化け物は足の骨の食感でも気に入ったのか、今度は左足を食べている。

 

そんな冗談のようなことを考えてしまい、面白くも無く笑ってしまう。

 

痛い…

 

という感覚など、とうに消えている。

 

初めは痛くて泣き叫んでしまったが、体も諦めたのか数分前から消えてしまった。

 

当初、存在した悲しみ憎む気持ちも生への渇望さえ今は無く、残っているのは絶望の二文字だけ。

 

 

 

もういい…最期くらい楽しいこと、自分を守ってくれた両親、親友のことを考えよう…

 

少年は走馬灯のように楽しかった日々を思い浮かべる

 

ユウ…コウキ…ありがとう…

 

友達がいなくて、本ばかり読んでいた僕を気にかけてくれて…

 

素っ気なく返してしまっていたけど本当は嬉しかった…

 

あの時の僕は…

 

結局一回もありがとうを言えなかったなぁ…

 

 

お父さん…お母さん…

 

馬鹿なことして、心配かけてごめんなさい…

 

クラスメイトに苛められて、ボロボロになって帰ってきた時…

 

悲しくて悔しくて情けない想いから、心配したお母さんに当たってしまったことも…

 

これ以上、上げるとキリがないけど…何時も仏頂面でつまらない僕を愛してくれて…

 

 

それから少しの間思い出に浸った…

 

何故だか涙は出なかった…

 

 

 

でも…良かった…

 

大切な人は…誰もこの列車に乗ってない…

 

大切な親友も…両親も…僕の後の列車に乗ると言っていた…

 

心残りは…お別れを言えないこと…

 

 

 

 

ははっ…死にたくないなぁ…

 

言えなかったこと…沢山ある…

 

悔しい…こんな惨めなことが…

 

大切なことを…言えなかった僕自身が…

 

こんな奴等の…せいで…

 

でも、時間切れ…血が流れすぎた…

 

今更…遅すぎたんだ…

 

意識が…朦…朧と…する…

 

もしも…二度目が…あるなら…今度…こそ…

 

絶対に…

 

 

 

「ありがとう」を言おう…

 

 

 

 

 

 

 

少年の意識だ途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

≪バラニウム≫

ガストレアに唯一効果を表す金属。

その特殊性はガストレアの再生を疎外し、致命傷を与えることができる。

同時に特殊な磁場を発生させ、ガストレアを寄り付けさせない効果がある。

但し、呪われた子供達にも効果を表してしまう事とステージⅤのガストレアには一切意味が無いことが証明されている。

 

 




短いです…すみません
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