黒の銃弾~赤き瞳の見る果ては~   作:黒パン

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書いていると自分の文章力の無さが良く分かりました
あと、話が進まなすぎるw

8/16追記:全体の細かな修正を行いました。
話しに変わりは有りませんが、人物の感情表現、会話内容が増えています。


ガストレア

 連太郎からの頼みを完遂し帰宅。

 目的の物を本棚に収納し、依頼人の元まで向かうことにした。

 全く妾が居ないと何も出来ないな!と心の中で愚痴りながらも、口がニヤけてしまう。

 やっている事は完全にパシりだが、一年前には笑う余裕すらなかったから。

 

 

「お嬢ちゃん、ちょっといいかな」

 

 

 明らかに犯罪者の誘いかただったのだが、姿を見た瞬間に察する。

 何故なら男は決して浅くは無い傷を無数に負い、地面に血の池を作っていたから。

 普通なら動ける筈が無い。

 完全なガストレア化の兆候だ。

 

 

「そんな身構えなくても…

 怪しい者じゃないんだけど、なぁ

 はぁ、こんなこと言っても信じてくれる訳ないか」

 

 

「お主、今自分がどうなっているのか解っていないのか?」

 

 

 こういう人を見るたびに悲しくなる。

 だってどうすることも出来ないから。

 或いは連太郎なら…とも思うけど、そのせいで連太郎が壊れてしまったら妾は生きてはいけない。

 何より連太郎が言っていた。

 例え力があり、人を助けたいが為の善意だとしても…人を救うことには責任が伴う。

 だから、現実を知ってもらうしかない。

 妾は強くはないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ★★★★★★

 

 

 

 

 

 

 現実。

 何時までも冷徹で救いの無いもの。

 解っている。解っているつもりだった。

 ガストレアのせいで崩壊した日常。

 当然のように両親は死んでしまった。

 

 よくある話しだ。

 

 でも、だからこそ妻や子供の為に頑張れた。

 死んだ両親に胸を張って言えるように。

 

 しかし、この不況の中で会社は潰れてしまった…。

 いくらガストレアという辛い出来事を糧にして頑張っても努力できる場所がなければ意味など無い。

 まともな会社には年齢的にも就職できず、かと言ってアルバイトなどこの年でやりたくはない。

 

 そんな惰性の毎日。

 

 それからの転落は早かった。

 初めは優しく支えてくれた妻や子もギャンブル等の賭け事にはまった私を早々に見切りを付け、気づけば残るのは借金のみ。

 無くなって初めて知った家事の大変さ。

 誰かの存在、ご飯の温かさ。

 

 それは、唯一その時の自分に残った良心を焚き付けるには、十分だった。

 

 ゴミの回収やこの歳では過酷な工事現場でのアルバイト。

 どれもこれも過酷な仕事と劣悪な環境だ。

 妻や子に戻ってきてもらうため安いプライドなど捨ててやった。

 もっと早くやればと思うときもあったが、そのときこそ自らを叱咤した。

 

 だが、現実はそんな時こそ冷酷だった。

 

 やっと仕事にも慣れ、借金返済の見込みが立ち始めた頃。

 ベランダで唯一のご褒美であるタバコを吸いながら、子供の写真を見て今の自分の目標を再確認する。

 それが最近の日課だった。

 

 ふと、夜空を見る。

 生憎と曇りで黒一色だが何故かその時、視界の端に緑色の異物を捉えてしまった。

 無意識に確認しようとしてしまい、赤色のギョロリとした一対の目玉と自らの瞳が合う。

 

 後悔。

 そんなものは何の役にも立たないことを知っていても、やり直すことが出来ない悔しさで考えてしまう。

 仕方がない。

 ここまでの努力が灰になり風にさらわれる。

 悔しくない筈がないのだ。

 だから、俺は少しでも今までの努力を少しでも還元するために情けないが十歳の女の子にお願いをする。

 妻や子供への心からの謝罪を。

 

 心残りは自らの言葉で言えなかったことだった。

 

 

 一人の人間がこの時世界から消えた。

 

 

 

 

 

 

 

 ★★★★★★

 

 

 

 

 

「くそっ!見失ったか!」

 

 

 あれから直ぐに我に帰った俺は仮面の男を追いながら感染源と感染者のガストレアを捜索していた。

 

 ん?あの特徴的な赤い髪のツインテールは…

 

 

「延珠!」

 

 

「連太郎!危ない!」

 

 

「シャァァ!!」

 

 

 すると調度死角からモデル・スパイダーと思われる緑色に赤眼の如何にもなガストレアが飛び込んできた。

 元々臭いなどで解ってはいたので、くぐり抜けるように回避すると同時に腰にあるバラニウムでできた漆黒の刀を素早く抜刀。

 

 

「よっと!」

 

 

 無防備背中に回り、背後を唐竹切りに両断する。

 

 

 

 

 

「ギシャァァァァ!!」

 

 

 即死迄には至らなかったようで断末魔を上げるが、殆ど虫の息なため直ぐに息絶える。

 

 

「うぉぉ!なんだこれ!」

 

 

 

 遅れて到着した多田島が縦に両断されたガストレアを見て驚いた。

当たり前だ。人より2倍ほどの大きさの大蜘蛛が綺麗に両断されているのだ。

 

 

「ステージⅠモデル・スパイダー、ハエトリグモのガストレアだ。

 感染源も同じモデル・スパイダーで間違い無いだろう。

 幸いこの場で変異したためにパンデミックには至っていない。」

 

 

 

 ある程度の状況説明などの事務的な内容を多田島に報告する。

 何故か話している最中俺とガストレアの死体を交互に見ていたが何だったのだろうか?

 そんなことより、直ぐに見つかって良かった。

 このモノリスの中にまでガストレアが闊歩するようになれば、東京エリアはおしまいだ

 

 

 

「延珠怪我はないか?」

 

 

 まぁ、服を見れば簡単にわかるのだが念のために聞いておく。

 

 

「大丈夫だ連太郎!

 普段は少し頼りないが、そうゆー優しい所が妾は好きだぞ!」

 

 

 多田島が少し反応したが、ハイハイと受け流す。

 

 

「あと…延珠、例のブツ(ライトノベル)は買ってきてくれたか?」

 

 

 そう、延珠には俺が買いにいく筈だったライトノベルを買いに行ってもらっていた。

 念願の新刊であの初回特典は見逃せない。

 だって欲しいだろ?喋るんだぜ?

 因みに木更さんには内緒だ。

 

 

「安心しろ連太郎!

 

 でも、恥ずかしかったんだぞ…

 知らない男の人(店員)に話しかけて回ったのだ…

 ちょっと(挿し絵が)エッチなのもあったけど、連太郎の頼みだったから…

 もう、体もベトベトだ(人混みに揉まれた為に)

 あまり妾もやりたくはないぞ…?」

 

 

 延珠の発言により空気が凍った。(主に俺と多田島との間の空気が)

 

 

 

「おい…民警。少し俺にお話を聞かせてくれないか?

 …主に未成年者売春の容疑で…」

 

 

「ば、バカ!延珠!

 そ、そうだ!本を買ってきたんだよな!

 イヤー、本当に助かったよ!」

 

 

 しかし、連太郎。伊達に言葉足らずの延珠と一年一緒に居たわけではない。

 この様な状態日常茶飯事だ。

 実際に木更さんにも警察を呼ばれたことが何度かある為対策は講じている。

 直球に返せば問題ない!

 

 

「うむ!ふぃあんせである連太郎のことを満足させるのも妾の仕事だからな!

 連太郎が望むならあの本以上のことをしても良いぞ?」

 

 

 そう言いながら抱きついてくる。

 全く講じられてなどいなかった。

 

 

「た、多田島刑事?その銀色に輝く鎖付きの腕輪はなんですか?」

 

 

「なぁ?民警、最近ここらの小学生を覗き見ている紙袋を被った不審者が目撃されていて、背格好もお前と同じ位なんだがどうよ?」

 

 

「ふざけんな!俺はそんな変態じゃない!冤罪だ!」

 

 

 児童暴行の罪も追加と…と言いながら遂に懐から手錠までも取りだし近づいてくる多田島。

 これは本格的に不味いと思った連太郎。

 

 

「延珠!俺のことどう思う?」

 

 

 普段の俺が如何に紳士かを伝えるために延珠に聞く。

 

 

「うーん、強くて優しくて料理が上手くて格好いい妾の大好きな人だ!

 ただ、夜はもう少し優しくして欲しいぞ?」

 

 

「お、俺の寝相の件は言いっこ無しだろ?」

 

 

「一緒に住んで同じ部屋で寝ているな」

 

 

「それは、アパートで部屋の数が少ないからだろ!」

 

 

「あと、キスもしたな。

 妾初めてだったんだぞ?」

 

 

キャッ!っと恥ずかしそうに体をくねらせる

 

 

「え、延珠!お前ワザとやってるだろ!

大体アレだってお前がいきなりっ!」

 

 

 延珠との口論で夢中になっていると手首に違和感と共にカシャッ!という音がする。

 そして、いつの間にか多田島が背後におり、手首には銀色の腕輪。

 

 

「た、多田島刑事!俺は何もしていません!無罪を主張します!」

 

 

「良い趣味してるな豚野郎

言い訳は署で聞こう」

 

 

何でだぁ!と頭を押さえながら引きずられていく連太郎。

 

 

 

 ガストレアを退治したのに警察に捕まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

≪スプリングフィールドXD≫

 生産国 クロアチア・アメリカ

 

 設計・製造 I.M.Metal社(現HSプロダクト)

 スプリングフィールド・アーモリー社

 

 口径 9x19mm, .357SIG, .40S&W,.

 45GAP, .45ACP

(今作では45GAP弾を使用)

 

 装弾数 16発(9x19mm),

 12発(.357SIG/.40S&W)

 9発(.45GAP),13発(.45ACP)

 

 概要

 オリジナルは1990年代に登場。

 クロアチア軍、警察に正式採用された。

 その後、改良を重ね45口径を使用可能にしアメリカで人気を箔した。

 9㎜弾より初速や貫通力では劣るものの45口径の弾丸は対人戦等では高い威力と衝撃を持つ。

 今作の主人公の持つ拳銃は、バラニウム弾が使用されておりガストレアに対しても高い戦闘力を持つ。

 

 




二話目のタイトル変更と多少の加筆修正を行いました。
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