左右対称のエース   作:パワプロ大好き男

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第11話

稲城実業高校にとって負けられない決勝戦が始まった。

 

稲城実業高校のスタメン

1番 センター 神谷カルロス俊樹

2番 ショート 白河勝之

3番 サード 吉沢秀明

4番 キャッチャー 原田雅功

5番 ピッチャー 成宮鳴

6番 ファースト 山岡陸

7番 セカンド 平井翼

8番 レフト 梵勝美

9番 ライト 富士川慎也

 

青道高校のスタメン

1番 ショート 倉持洋一

2番 セカンド 小湊亮介

3番 センター 伊佐敷純

4番 ファースト 結城哲也

5番 サード 増子透

6番 キャッチャー 御幸一也

7番 ピッチャー 降谷暁

8番 レフト 門田将明

9番 ライト 白州健二郎

 

土屋はベンチで待機していた。

いつでも登板出来るように肩を作った。

 

「土屋君、ナイスボールだよ、その調子でいこう。」

 

多田野が言った。

 

「あぁ。」

 

土屋は成宮の活躍を見ながら言った。

 

(打たれんなよエースなんだからさ。)

 

土屋は思った。

 

「行くぞー!!」

 

「オー!!」

 

原田の掛け声に皆が返事し、守備位置に就いた。

先頭バッターは倉持だが、スイッチヒッターの彼は左打席に立っていた。

本来、相手ピッチャーが左の場合、右打席に立つのがセオリーだが、少しでも一塁に近づくということもあり左打席に立ったのだと土屋は悟った。

 

[1番 ショート 倉持君]

 

試合が始まった。

先頭バッターの倉持がセーフティバントして出塁した。

 

[2番 セカンド 小湊亮介君]

 

小湊亮介が左打席に入った。

倉持が盗塁し、ノーアウト2塁。

送りバントを決め、1アウト3塁となった。

 

[3番 センター 伊佐敷君]

 

伊佐敷が右打席に入った。

 

「来いオラァァァ!!」

 

かなりガラの悪いバッターだとマウンドにいる成宮は思った。

 

(うるさい人だな)

 

成宮は思った。

そして、伊佐敷にセンターまで運ばれ、犠牲フライで1点先制、1―0となってしまった。

 

「4番 ファースト 結城君」

 

結城が右打席に入った。

何とか三振に打ち取り、1回の表を終えた。

その裏の稲城実業の攻撃は三者凡退に倒れた。

その後、3回裏まで進み、1―0で負けたままだった。

ベンチで成宮は悔しがった。

 

「チェッ、結局1点先制されちゃった。」

 

それを見ていた土屋が言った。

 

「あなたって、ホントにエース何ですか?」

 

「なっ!?」

 

「エースはたとえ点を取られたとしても動揺せず、毅然とした態度で臨まないとカッコ悪いですよ。」

 

そう言って土屋はトイレに行った。

 

(あの野郎、覚えとけよー!!)

 

成宮は怒った。

稲城実業高校にとって立ち上がりはかなり不安である。

降谷暁を打ち崩し、逆転となるのだろうか?

成宮の登板はまだまだ続くのであった。

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