左右対称のエース   作:パワプロ大好き男

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第12話

4回の表も成宮がマウンドに上がった。

この回の先頭打者は増子だった。

 

[5番 サード 増子君]

 

増子が右打席に入った。

かなり太っているがバットコントロールが凄く上手いのである。

成宮はストレートを投げたが、初球をレフトまで飛んだ。

しかし、梵がしっかり取り、アウトにした。

 

[6番 キャッチャー 御幸君]

 

御幸が左打席に入った。

成宮の中学時代のチームメイトでもある。

 

(一也、お前だけは打たせないからな。)

 

(鳴、お前の球を必ず打つからな。)

 

お互いの駆け引きが始まったが、結局打たれ、1アウト1塁。

 

[7番 ピッチャー 降谷君]

 

降谷が右打席に入った。

降谷の打席に立つ姿を見た土屋は呟いた。

 

(降谷、お前だけは打たせない。)

 

そう思いながら土屋は多田野のミットにめがけて投げた。

成宮は降谷に対してチェンジアップを投げた。

降谷は体制を崩され、ゲッツーでピンチをしのいだ。

その裏、先頭バッターは成宮だった。

 

[4回の裏、稲城実業高校の攻撃は、5番 ピッチャー 成宮君]

 

成宮が左打席に入った。

成宮は降谷の球を強引に引っ張った。

すると、ライトスタンドに入り、1―1の同点に追いついた。

 

[6番 ファースト 山岡君]

 

山岡が右打席に入った。

山岡も降谷の球を強引に引っ張った。

レフトスタンドに入り、逆転した。

その後は三者凡退に倒れた。

――――――――――――――――――――――

[5回の裏、青道高校の選手の交代をお知らせします。ピッチャー降谷君がレフト、ピッチャー降谷君に変わりまして丹波君、7番レフト降谷君、8番ピッチャー丹波君。以上に変わります。]

 

アナウンスを聞いて、土屋は驚いた。

 

「なぜ降谷がレフト!?」

 

「土屋君、落ち着いて、降谷君はまだいるから対戦できると思うよ。」

 

多田野が土屋をなだめた。

土屋にとって中学時代のチームメイトでもある降谷がマウンドを降り、レフトに回ったのが理解できなかった。

 

[1番 センター 神谷君]

 

5回の裏は神谷が先頭バッターであった。

神谷はセーフティバントを出塁した。

しかし、白河がゲッツーにしてしまった。

次の打者である吉沢はヒットで出塁した。

原田がキッチリ返し、3―1で追加した。

前半終了し、稲城実業高校がリードしてインターバルに入った。

 

「成宮、後半も行けるか?」

 

監督が言った。

 

「はい、大丈夫です。」

 

成宮が元気よく言った。

 

「土屋には絶対マウンドあげないからな。」

 

成宮が土屋に挑発した。

 

「ほぉ、1回表に先制されたあなたがよく言えましたね、いつまで上から目線で言うのですか?」

 

土屋が成宮に言い返し、トイレに行った。

 

(アイツ…ふん、いいだろう、それ以降は点取れないピッチングをしてギャフンと言わせてやる。)

 

成宮は土屋の発言にイラ立ちを隠しきれなかった。

 

「鳴、後半戦はチェンジアップを中心に投げるぞ。」

 

原田が言った。

 

「了解ッス。」

 

成宮が返事した。

6回の表も成宮がマウンドに上がる。

土屋の出番はあるのだろうか?

それとも、成宮が1人で投げきるのか?

果たして稲城実業高校は甲子園に行けるのだろうか?

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