左右対称のエース   作:パワプロ大好き男

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第16話

スタジアムから出ると、たくさんの人がいた。

 

「稲城ーよくやったぞー!!」

 

「おめでとう!!」

 

「甲子園でも活躍しろよ!!」

 

これだけの人がいるとは土屋のいる1年生にとってみれば思いもしなかった。

 

「土屋く~ん」

 

「カッコ良かったよ~」

 

土屋は女子生徒の黄色い声援には無視して行った。

すると、青道高校のマネージャーが来た。

 

「選手の気持ちが入った千羽鶴です。甲子園でも頑張ってください。」

 

そう言って原田に渡し、彼女たちはそそくさと帰ってしまった。

 

「重たいね、これ」

 

「あぁ、118校分のことを考えるとなおさらだな。」

 

平井と吉沢が言った。

 

「キャプテン」

 

土屋が言った。

 

「何だ?」

 

原田が言った。

 

「私と同じ1年生で中学時代のチームメイトである降谷から、おめでとうと言われました、私達が逆の立場だったら、おめでとうなんて言えますか?」

 

そう、土屋は降谷と握手した際、こんな会話を話していた。

――――――――――――――――――――――

「土屋。」

 

「なに降谷。」

 

「稲城実業高校、甲子園出場おめでとう。」

 

「えっ!?」

 

「俺達、青道高校は君達に負けたんだ、甲子園でも俺達の分まで暴れてこいよ。」

 

「お前…」

 

「土屋に不可能なんてない、必ず勝って優勝して旗をもって帰ってこいよ。」

 

「あ、あぁ…」

 

――――――――――――――――――――――

そのことを原田に言った。

 

「ひょっとしたら、俺達は言えないかもな。」

 

原田が言った。

 

「そうですよね、言えませんね。」

 

土屋が言った。

 

「だが、俺達は西東京を代表して行くわけだ、恥のないプレーをするぞ、青道高校の分まで戦っていかないとな。」

 

原田が言った。

 

「はい!!!」

 

選手全員返事したあと、バスに乗り込み、寮へ戻った。

――――――――――――――――――――――

寮に戻っても、土屋フィーバーは止まらなかった。

 

「土屋く~ん、お疲れ様~」

 

「こっち向いて~」

 

女子生徒の黄色い声援はかなり大きかった。

 

「土屋も大変だな。」

 

神谷が言った。

 

「まぁ、鳴の時も凄かったけどな。」

 

白河が言った。

 

「ほら、手を振ったらどうだ?」

 

山岡が言った。

 

「モテモテだな。」

 

矢部が言った。

 

「勘弁してくださいよ。」

 

土屋は疲れはてていた。

寮に戻ると、土屋コーチがいた。

 

「お前ら、本当にお疲れ様、飯を作ったから、たくさん食って体を休めとけ。」

 

「土屋コーチ。」

 

「兄貴。」

 

食堂では、祝賀パーティが始まっていた。

皆、パーティを楽しみ、今までの疲れを取っていたのであったとさ。

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