左右対称のエース 作:パワプロ大好き男
稲城実業高校のスタメン
1(中)神谷カルロス俊樹
2(遊)白河勝之
3(三)矢部浩二
4(一)山岡陸
5(投)土屋貴之
6(右)福井健斗
7(二)江崎卓
8(左)杉良平
9(捕)多田野樹
青道高校のスタメン
1(遊)倉持洋一
2(右)白州健二郎
3(二)小湊春市
4(捕)御幸一也
5(一)前園健太
6(投)降谷暁
7(中)東条秀明
8(三)金丸信二
9(左)麻生尊
なんとスタメンに成宮がいなかった。
青道ベンチも驚いた。
実は成宮はあまりのピッチングの酷さにショックを受け、ベンチで待機することになった。
先攻は稲城、後攻は青道となった。
試合は降谷と土屋の投手戦となり、互いに点を取らせないピッチングが続く。
5回を終えて、0―0となった。
「フゥ~、前半戦が終わって無得点か……降谷のヤツ、やるじゃねぇか。」
土屋は降谷のピッチングにただただ脱帽するしかなかった。
「降谷君、速いね、なかなか打ち崩せないよ。」
多田野が言った。
「俺もだよ、全く打てないったらありゃしない。」
江崎が言った。
「あれで俺達と同じ1年生かよ、しんどいな~」
杉が言った。
「でも、降谷を倒さないと始まらないからな、樹、お前のリード信じてるからな。」
土屋が言った。
「あぁ、分かったよ。」
多田野が言った。
そうして、ナインは守備位置についたのである。
それを見ていた成宮は、ただただ見届けるだけだった。
「アイツ、あんな樹でも、しっかり尊重している、仲間を大切にするって、こういうことだったのか。」
成宮は仲間を大切にすることを改めて知ったのであった。
試合は後半戦に入り、6回の表、1、2番が凡退に倒れるも、3、4番が連続ヒット。
[5番 ピッチャー 土屋君]
土屋が呼ばれる度に女子生徒からの黄色い声援が飛んできた。
しかし、土屋はそれを無視して右打席に入った。
(降谷、なんとしてもお前の球を打つからな。)
土屋はバットを強く握りしめ、降谷をにらんだ。
降谷は土屋の表情を見て驚いた。
(土屋は決めにきている、絶対に打たせはしない。)
降谷はめいっぱい投げた。
シュ、スパーン
ストレートを空振りした。
150㎞/hだった。
(やるじゃねぇか降谷。)
土屋は降谷ににらみつけた。
シュ、カキーン
ファールとなってしまった。
しかし、土屋は降谷の弱点を見抜いていた。
(ストレート、スライダーと来たら、次はスプリットだからな。)
そして、土屋は降谷の甘く入ったボールを上手くすくいあげた。
(キター、スプリットだ!!)
カッキーン!!!
土屋は降谷の甘く入ったスプリットをレフトスタンドに放り込んだ。
3―0とリードした。