左右対称のエース 作:パワプロ大好き男
準々決勝も成宮が先発し、稲城実業高校がいち早く準決勝に進んだ。
俺達は練習試合の相手をしてくれた薬師高校の試合を見に行った。
薬師高校の相手は青道高校だった。
青道高校もBIG3の1つであり、投打ともに強い高校である。
青道高校の先発は降谷暁、薬師高校の先発は背番号10を着けた三野勇人(みのゆうと)であった。
「丸瀬先輩」
「なんだ土屋?」
「薬師高校のスタメン見て思ったんですが、クリーンアップが1年生ですね。」
「そうだね、背番号17が三島優太(みしまゆうた)、背番号19が秋葉一真(あきばかずま)、背番号20が轟雷市(とどろきらいち)だ。」
「なぜ彼らがそれぞれファースト、サード、レフトを守っているのですか?背番号3、5、7の人はいないのですか?」
「いるけど、昨日のニュースによると、その3人は1回戦終了したときに熱中症で倒れたって。」
「なるほど、ではピッチャーは?」
「背番号1の人はアキレス腱を切ってしまって動けなくなってしまったって。」
「なるほど、ありがとうございます。」
土屋はそれを聞いてホッとした。
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試合は1回の表に轟がタイムリーを打ち1点先制されるものの、1回の裏に増子のスリーランでひっくり返し、3―1で青道高校がリードした。
2回の裏、3回の裏に1点ずつを入れ、5―1と突き放した。
その後は無得点で前半が終わった。
(あのピッチャー、大したことないな…)
土屋は思った。
「あのピッチャー凄いね、俺達と同じ1年生とは思えないよ。」
多田野が言った。
「降谷のことか?」
土屋が言った。
「そうだけど、彼のこと知ってるの?」
多田野が尋ねた。
「あぁ、俺とアイツは中学時代のチームメイトなんだよ。」
土屋が言った。
「そうなんだ!」
多田野が驚いた。
「あぁ、アイツはストレートがなまら速いんだ、だがコントロールは悪いし、スタミナはほとんどない、変化球は全くキレがなかったんだ、だけどアイツはバッティングがとてつもなく凄かった、だからこそ負けたくないと思ってアイツと別の道を歩んだだけの話だ。」
多田野は土屋の話を聞いて関心した。
「そうなんだ、是非とも当たるといいね。」
「あぁ、楽しみだ。」
多田野の声に土屋が返事した。
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後半戦は三野に変わって、背番号18を着けた2年生エース真田俊平(さなだしゅんぺい)がマウンドに上がった。
6回の表に3点入って5―4と1点差まで詰め寄ったが、6回の裏に1点入れられ、6―4となった。
8回の表に1点入れて6―5と再び1点差まで詰め寄ったが、8回裏に降谷がツーランを放ち、8―5と突き放した。
結局最終回は三者凡退に仕留め、青道高校が準決勝進出した。
「さぁ~て、準決勝に向けて練習しようっと。」
成宮が能天気に言った。
「青道高校が薬師高校に勝ったわけだが、これで対策も出来た。まずは準決勝に勝つための対策をしよう。」
「はい!!!」
監督の指示に選手全員返事した。