-2009年3月20日-
僕、足立透は刑務所の中に居た。この日は“彼”に事件の黒幕の手がかりを伝えるために手紙を書いた。記憶が曖昧だが、僕がこの町に来てすぐに「マヨナカテレビ」を教えた人物がいる。そんな内容だった。これが少しでも助けになればいいと思ったんだ。
…あのあと無事に黒幕の下に辿り着けただろうか?
別に心配じゃないけどね。
やっぱり僕は“彼”を妬ましく思っている。僕と同じく都会からやってきて、「TVに入る力」や「ペルソナ能力」を与えられたのだって同じ。なのに…
あー気分悪くなってきた。もう考えるのは止めにしよう。
別に僕はガキくせー事がしたかったワケじゃないしね。
つまらない。そう思っていた矢先の事だった。
僕は再びあの1年を過ごす事になる…
「こういうの“強くてニューゲーム”って言うんだよねぇ?
でも普通は主人公の役割でしょ…まぁ、面白そうだからやってあげてもいいけど?
今 度 は 負 け な い よ? 悠 君…必ず君を不幸にしてあげるからねぇ…?」
本来は光輝くはずの鳴上悠の未来が、この男の変化によってどう変化していくのだろうか?
鳴上悠は稲羽市連続殺人事件を無事に解決することができるのだろうか?
こうして「足立透の強くてニューゲーム」が始まるのであった…。
2008年-?月?日-
「らっしゃーせー!!」
ガソリンスタンドの店員の元気な声が聞こえてきた。
変わってないなぁ…。
ガソ「今日はどちらへ?」
足立「あぁ、えっと稲羽市に転勤になったんです。」
ガソ「へぇ、そうなんですかか…ここ、本当に何もない田舎ですよねー、外から来ると特にそうでしょ?」
足立「確かに…都会とは違いますねぇ。」
思ってもない事を言ってみた。これが2年目なのだから、もうこの景色は見慣れてしまったのである。
店員といろいろ会話しているうちに、握手を求められた。
差し出してきた右手に右手を出す。
店員の話はほとんど聞いておらず、適当に「あぁ…。」など相槌を返しているだけだった。
だからいきなりの握手に少しだけ驚いた。馴れ馴れしいヤツだと思いながらも、握手はした。
ガソリンスタンドを去り、自宅へ向かった。
1周目とは少し自分の身に起こる変化が違うのに気づいた。
確か1周目は自宅へ帰った後気分が悪くなった。
都会と田舎の違いに疲れていたのだろう。
しかし今はなんともない。
暫くしないうちに、ためらいもなくTVの画面に手を伸ばした。
案の定、手が画面の中に入った。
TVの中に入る力は失われていなかったようだ。
これがないと何も出来ないからなァ…。
安心した足立は浅い眠りについた。
明日は早速警察署に行かなければ…
足立透の稲羽市での生活が始まった。
誤字、脱字などはどんどん指摘をお願いします。
鳴上悠はまだ出てきません。