俺はベッドで横になっていた
体調が悪い訳ではない。ただ不機嫌なだけだ。
「『良かったのか?』」
「何がだ。」
「『結婚式に行かなくて良かったのか?…と聞いているのじゃ。』」
「…」
グレモリーとライザーの結婚式開始まであと10分を切っていた。
もう既に小猫はこの家を出て会場に着いているだろう。
「小猫にも言ったが…俺は招待状を貰ってねえ。そんな奴が行くのは無粋ってもんだろ?」
「『フッ、お主らしくもない逃げの言葉じゃな。』」
「…何?」
「『いつものお主なら、招待状なんぞ気にせずに突っ込んでいくのじゃがなあ?いつからお主はそんなに腑抜けた?
どうせ負けたから恥ずかしくて顔を出せんだけじゃろう?』」
「何だとテメエ!!」
「『フンッ、実に下らんな。お主がその程度の男だったとは心底呆れたぞ。』」
「じゃあ何だってんだ!負けたのにノコノコと式場に顔出せって、そう言いたいのかよお前は!?」
「『我の知るお主はそんな体裁を気にするような人間では無かったのじゃがな。』」
「!?」
ルアリアの言う通りだ。
俺は負けず嫌いだ、だから今まで負けた相手は必ずその後何倍にもやり返すのが常だった。
ーーなのになんだこの有様は…こんなの俺らしくねえ…!
俺は決意を固める
「『…目の色が変わったな、それでこそ我が主だ。』」
「やっとその気になりましたか伊奈実様。」
「グレイフィア?」
「はい」
「なんでここにいるんだ?」
「あなたを迎えに来ました。これを」
そう言って渡されたのは魔法陣が書かれた1枚の紙
どうやら会場に転移するための道具らしい
「あなたがこのまま駄々をこねていたら私とルシファー様がもいでましたよ。」
「何をだよ!?」
しかし、その直後俺に頭を下げる
「リアスは…私の妹のようなものです。どうか、よろしくおねがいします…」
「俺はあんたらの妹を救いに行くんじゃねえ。」
「…え?」
「俺は1人の人間として、学友である"リアスグレモリー"を、そして」
「兵藤一誠の願いを叶えに行ってやるだけだ。」
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[小猫side]
「今日はこのライザーフェニックスとリアスグレモリーの…」
『…始まってしまった。』
「…大変嬉しく思います!…」
『…先輩』
「…それではこれより!…」
『…先輩…!』
「…誓いの口づけを!…」
『…渚先輩!!』
「オーイオイオイ、全員揃ってねえのに盛り上がるたあ随分とせっかちな野郎だなァ?」
そんな私達の元に1人の救世主が現れる。