不可能を可能に   作:ひひー

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次回で焼き鳥編最後になるかな?





挑発は程々に

転移するとちょうど会場のど真ん中に出てきてしまった。

 

やだ~超見られてる、恥ずかしい~なんて事を考えながら1歩前に出るとスーツを着た悪魔たちがその進行路を塞ぐ。

 

 

「貴様!人間の分際で何をしている!!」

 

「今すぐここから出ていけ、人間!!!」

 

「だから、なんで悪魔ってのは同じ脅し文句しか言えねえんだ?馬鹿なの死ぬの?ボキャブラリー少なすぎだろ、広辞苑暗記してから出直して来いよ。」

 

「何だと貴様ァ!!」

 

「まともに言い返せねえならとっとと退けよ。

オイ、テメエらのご自慢の上級悪魔は勉強も出来ないクズばっかなのかよ?しかも戦闘面でも貧弱とか…」

 

 

「全くもって悪魔ってのは程度が知れるってもんだな、なぁ?ライザー」

 

「貴様ァ!!」

 

ライザーが激昴する。だが、丁度いい。生物はキレてる時にまともな判断が出来なくなるってもんだ。

 

 

『お主ならそんな事しなくても勝てるじゃろうに』

 

(当たり前)

 

 

「んで、サーゼクスってのはお前か?」

 

「そうだよ。」

 

「貴様!サーゼクス様を呼び捨てに…!」

 

 

 

「うるせえな…雑魚は引っ込んでろってんだよ…」

 

 

俺は殺気を解放する。ただそれだけでモブ悪魔たちは膝が震えまともに喋れなくなる。

 

 

「お前は知ってるだろうが一応言っとく、お前の女王から招待状を受け取った。参加資格はそれで十分だろ…?」

 

「ああ、元々僕が君を呼んでる様なものだ。かまわないさ。」

 

「サーゼクス様!何故こんな人間を!?」

 

それに対しライザーは不服とばかりに詰め寄るが

 

 

「なに、君と彼の勝負はまだ決着が着いてないようなのでね、続きを見たいと思っただけさ。」

 

「しかし…」

 

「君は悪魔だろう?いつも馬鹿にしている人間相手に何を怯えているんだい?」

 

 

これにはライザーも言い返せない

まさか自身の態度が裏目に回るとは思っていなかったのか苦虫を噛み潰した様な顔をして俺を睨みつけた。

 

 

「良いだろう、貴様と勝負をしてやる…!」

 

「そう来なくっちゃなあ悪魔さん?まさか見下してる『人間』如きに負けたりしないよなァ?」

 

人間の部分を強調するとさらにライザーは怒りに歪めた顔になっていく。

 

 

「じゃあ2人が安心してバトルできるように特別なバトルフィールドを用意しよう。今転移させるね。」

 

その直後体に浮遊感が襲い俺達2人は何も無い地面に降り立つ。

魔法陣を渡された時から薄々気づいていたがサーゼクスはこの婚約に乗り気では全くないというのが分かった。

ライザーに対して放つ言葉も節々に棘がある言い方だったしな。

 

ならその期待に応えるしかないな。

 

 

今の俺に敗北という選択肢は残っていない、あるのは勝利ただ一つ。

 

 

「人間」

 

「なんだ」

 

「最後に言っておく、今なら泣いて謝れば命だけは見逃してやっても良いんだぞ…」

 

「クッ…クク、立場が分かってねえ様だから言っておくぜ。」

 

 

「テメエは俺に勝てねえ…」

 

「貴様ァァァ!!!」

 

 

その言葉が合図となりライザーが炎を纏い俺に突貫してくる。

 

 

「それじゃあダメだライザー…がら空きだ…!」

 

「ガハッ…!?」

 

ライザーの勢いを殺さずそのまま腹に腕を突き刺す

 

 

「つっかまーえた、我が糧となれ(in put)!!そのまま我が剣となれ(out put)!!!」

 

「貴様俺の力を…!?」

 

「ええ、いただきましたよ。やっぱレイヴェルよりいい力持ってんなァ!!!

喰らえよ…暴発!!!」

 

これはフェニックスの力が無ければただの自爆でしかないが、腕に炎の魔力を限界まで集めてそのまま爆発させる技だ。

ライザーの腹に腕を突き刺してる状態で使ったのでライザーと俺の腕は爆発四散し、同時に腕とライザーの体が復活する。

 

 

「おのれェ、フェニックスの力までも!!!

だが俺は不死身!貴様の技など所詮傑作。到底俺には勝てん!!!」

 

「残念ながら俺の脳は特別製でね、取り込んだ能力(情報)を都合のいい様に脳内で改造されちまうんだよ。だから…」

 

笑う、不気味に笑う

そして、俺の背後に現れたものを見てライザーの顔が引き攣る

 

「テメエなんかよりもこの力を使いこなせちまうんだよな…!不死鳥!!!」

 

『キィィィィィィイィイィィィ!!!』

 

現れたのは鳥の形をした炎の塊

 

 

「何だそれは!?」

 

「何言ってんだテメエは?お前らの力の象徴たる不死鳥さんだろが」

 

「俺は、何故そんなものを呼び出せるのかと聞いているのだ!?」

 

「そんなの…高密度の炎で強制的に造形すりゃ出来んだろ?」

 

ライザーは戦慄した、ライザーにも同じ形をしたものは作り出せる。だが、渚のこれは完全に物が違う何故なら…

 

 

「何故その不死鳥には意志が宿っている…!?」

 

「これがお前と俺の差だ。行け」

 

無慈悲な炎がライザーを焼く。

再生しても再生しても焼き尽くされるその恐怖は計り知れないものだったが唐突にその攻撃が止む

 

「魔力切れか…?」

 

そう言うライザーだったが渚は否定する。

 

 

「このままやっててもキリがねえからそろそろ決着をつけようと思ってな。」

 

ライザーは驚愕した。手加減されていた。この自分が…人間相手に…!?

 

 

「今から与える攻撃は俺1人の攻撃じゃねえ。グレモリー眷属全員の攻撃だ…

 

受け止めて見せろよ三下ァァ!!!」






完全に喋り方が一方通行に似通ってきた渚くん。
眷属全員の攻撃とはいかに!?
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