「今度は、こっちの番だ!」
萃香が放った鎖によって拘束されていた練也であったが、力尽くでその拘束を解き萃香に迫る。脚力約8tのパワーを駆使し、萃香に再度近迫。接近戦に持ち込み、両者の間で凄まじい打ち合いが始まった。
「(さっきとは比べ物にならないくらい力が強い...。面白くなってきたねえ。)良いじゃないか。その力、もっと見せてみなよ!」
萃香が楽しげに笑いながら攻撃を打ち込むが、それを容易く捌く練也。捌き捌かれの状況が、先程から続いている。練也も萃香に負けじと強力なパワーを駆使し拳打、蹴打を繰り出す。
「ふんっ!!」
「はああっ!!」
互いに同じタイミングで攻撃を繰り出すも、両者は同じタイミングでコレを防いだ。ギリギリ、ミシミシという音を鳴らし筋肉や骨を軋ませながら、2人はその場で競り合った。
「ぐおおおおおお...!!!」
「ぬうううううう...!!!」
どうやら力は互角の様だ。互いに相手を反対方向へと押しやり、再度間合いを切る。ソレを見ていた早苗、紫、神奈子、諏訪子は、勝負の行方が気になるのか、そのまま静観し続ける。
「凄いわね、あの子。まさかあの萃香と力で競り合うなんて。」
「(練也さん、いつの間に変身出来る様になったんですか...!?)」
「ふむ。あの力、中々のものだな。」
「練也ー!頑張れー!」
ギャラリーからの声援にふと耳を向けた練也。ここから仕切り直しだと言わんばかりに、練也はライドブッカーから1枚カードを抜き取り攻撃を仕掛けた。
ATTACK RIDE
BLAST
ライドブッカーの形状をガンモードへと変形させ、萃香に対し射撃を試みる。数多の弾丸が萃香に向かって放たれたが、彼女はソレを容易く回避する。その回避の方法は、練也を驚かせるものだった。
「そんなただ真っ直ぐな弾幕...!」
なんと、萃香が霧に姿を変えたのだ。練也が放った弾丸は虚空を掠めただけに過ぎなかった。霧の状態で上空へと舞い上がり、そこで従来の姿に戻る。
「(気体化した...!?)」
「どんどん行くよおっ!!」
初撃で放った火球と同じサイズの火球を両手に出現させ、練也に向けてソレ等を絶え間なく浴びせる。それに対して跳躍等を巧みに使い、火球の弾幕を回避する練也。火球が地面に着弾すると同時に凄まじい爆炎が舞い、その中を全力で駆けながら練也は確実に萃香との距離を詰めて行く。距離を詰めて行く中、練也はライドブッカーから新たなカードを1枚抜き取り、ディケイドライバーに挿入する。
ATTACK RIDE
SLASH
ライドブッカーをソードモードに変形させ、萃香に攻撃しようと一足跳びで一気に距離を詰める。アタックライドカードの効果で増強された刀身が、萃香目掛けて振り下ろされるが、その攻撃を鎖や瓢箪を使い萃香は攻撃を防御。数撃かち合ったところで、互いの武器が干渉した瞬間に練也が萃香の腹部に蹴りを入れて蹴り飛ばす。しかし流石鬼である。8tのエネルギーを受けてもまだ立ち上がれるようだ。そこからまた新たなスペルカードを発動し、萃香は練也に対して攻撃を行う。
「やってくれるね...。萃符『戸隠山投げ』!」
「ちいっ!」
周辺に存在する岩石や小石を自らの手に集めて、巨石を形成。ソレを思いっきり練也目掛けて投擲する。凄まじい勢いで迫り来る巨石を前に、練也は非常にリラックスした様子で巨石を見据えた。
「(確か、前にも出来た筈だ...。)...行くぞ!」
自身が持っている唯一のスペルカードであるヒートスマッシュを、ディケイドライバーの挿入口にセットしサイドレバーを動作させる。
SPELL ATTACK RIDE
HEAT SMASH
拳が赤いオーラを纏い始めた。迫り来る巨石にエネルギーを収束した拳を振りかぶる。ヒートスマッシュを巨石に直撃させた瞬間、まるで中で何かが弾ける様に巨石が爆ぜた。
「コレも防ぐか...。中々じゃないか。」
「そっちもな。」
お互いに相手を見据えながら、言葉を述べる両者。カードを持ち、お互いコレが最後の攻撃だと言わんばかりの雰囲気を漂わせている。
「...コレで最後だ。行くぞっ!!」
「良いねえ。私も行くよっ!!」
どうやら互いに必殺技を繰り出す様だ。
それに合わせてギャラリーに居る4人も結界を張り、建物の災害予防に努める。
FINAL ATTACK RIDE
DE.DE.DE.DECADE
「鬼神『ミッシング・パープルパワー』!!」
練也がファイナルアタックライドカードを使用し、その効果を発動。50m程跳躍したのち、萃香との間に発生した数多のホログラム状のエネルギー体を伝って跳び蹴りを行う、ディメンションキックを萃香に見舞う。対する萃香は自身を巨大化させて、パワーを飛躍的にアップさせるミッシング・パープルパワーを発動した。
「おおおおああああああああっ!!!」
「はあああああああああああっ!!!」
2人の必殺技が干渉した瞬間、幻想郷中に騒音が木霊した。