前回に引き続き、氷の初登校の話になります。
そんなこんなで僕らは中学校へたどり着いた。
岬姉ちゃんの友達とは玄関で別れて、僕たち3人は職員室へ。
入口で僕のクラスの担任の先生を呼び出してもらった。
「ははは初めまして、私が櫻田氷様のクラスの担任でひゅっ!」
現れたのは若い女性の先生だった。
なぜだか知らないけど、ガチガチに緊張しちゃってる。
「先生、そんなに固くならないでください。僕たちは王族ですが、ここでは他の一般生徒と変わりません」
「そうですよ先生、リラックスですよリラックス」
遥兄ちゃんと岬姉ちゃんが先生を落ち着かせようとする。
そうか、僕達が王族だから緊張していたのか。
「すみません、王族の生徒を受け持つのは初めなので……」
先生が頭を下げると同時に、チャイムが鳴った。
「あっと、もうこんな時間!」
「今のチャイムはなに?」
「朝のホームルームが始まる5分前のチャイムだよ」
「へー」
学園物のアニメやドラマのおかげでチャイムの存在は知っていたけど、実際に聞くのはこれが初めてだ。
今日はずっとこんなふうに初めての連続ばっかりなんだろうな。
そんなことをぼんやりと考えているうちに、岬姉ちゃん達は僕を先生に任せて職員室から出て行った。
「でででは、氷様っ! 私たちも教室へ向かいましょう!」
「はい先生」
出席簿を持ち、歩き出した先生の後に僕は付いていった。
職員室から廊下に出て、階段を上っていく。
歩き出してから先生は一言も喋っていない。
まだ緊張してるのかな?
「あの、先生?」
「ななななんでしょうかっ!? もしかして私ご無礼なことをっ!?」
先生は勢いよく振り向いたかと思うと、僕に向かってペコペコ頭を下げた。
「あっ、えっと……なんでもないです」
「そうでしたか……」
ホッと胸を撫で下ろす先生。
どうしよう、すごくやりづらいよ!
ずっとこんな調子でいられても困るから何とかしたいんだけど、どうしたらいいんだろう?
そんなことを考えている間に1年生のクラスがある階に到着してしまったみたい。
ホームルームが始まる直前だからか、廊下に生徒は1人も居ない。
「こ、ここが氷様のクラスです。私が先に入りますので、お声を掛けたら中に入ってきていただいてよろしいでしょうか?」
「はい。分かりました」
僕の返事を聞くと、先生はドアを閉めながら教室に入っていった。
教室の様子を探ろうとしたけど、廊下側の窓が曇りガラスになっていて、中は見えない。
少しして、「お早うございます」という生徒全員の声が聞こえてきた。
僕はドアに耳を当てて、中の音だけでも聞くことにした。
「き、今日は皆さんに大事なお知らせがあります。今日からこのクラスに新たな生徒が編入されます!
その方は我が国の第三王子、櫻田氷さまです!」
先生の一言に、クラス中に歓声が轟いた。
「えっマジ!?」
「氷さまって、あの氷さま!?」
「幻の貴公子の!?」
え、幻の貴公子ってなに!? 僕そんなあだ名付けられてるの!?
思わず自分の耳を疑っちゃったよ!
「しつもーん! 先生はもう氷様と会ったんですか?」
「あ、会いました!」
「かっこ良かったですかー!?」
「す、すごいイケメンでした! 先生、惚れちゃうかと思っちゃいました!」
ちょ、先生何言ってるの!?
もしかして僕に気を使ってテンパっちゃってる!?
「背は高かったですかー?」
「すごく大きいです! ジャイアント馬場かと思いました!」
「先生、古すぎて分かりませーん!」
僕も分からないよ!
「氷様はどんな声なんですかー?」
「せ、声優みたいな素敵な声でした! 耳元で囁かれて危うく昇天するところでした!」
何も囁いてないよ! やめて! 行動をねつ造しないで!
「キャーっ!? 何を囁かれたんですか先生!?」
「そ、それは言えませんっ!」
だよね! 囁かれてないんだから言えないよね!
っていうか、さっきから全然呼ばれる気配がないよ!
しかもクラスの中で僕の誤ったイメージが出来上がっていってるけど大丈夫かな……
「……そ、それで、職員室で氷様はいきなり私に壁ドンをされて、私の耳元で『俺の物になれよ』って……!」
うっわ! ちょっと気を逸らしているうちに大変なことになってる!?
壁ドンとか、それ先生の願望だよね!? あと僕、俺とか言わないから!
先生の発言に、クラス中が大盛り上がりだ。僕もう帰っちゃだめかな……
僕は頭を抱えてその場にうずくまった。
「と、とにかく! 皆さん、失礼の無いようにしてくださいね! それでは氷様、どうぞ中に入ってきてください!」
先生の声とともに、教室内が静かになった。
えっ、このタイミングで中に入れって!? あわわ、どうしようどうしよう!
今すぐ逃げ出したいところだけど、そういうわけにもいかない。
もうこうなったら、なるしかないのかな……幻の、貴公子に……
よ、よし、僕は幻の貴公子だ! 僕はこれから王様を目指すんだ! 貴公子くらいなれなくってどうする!
ヤケになった僕は教室のドアを開けた。
「やぁクラスメイトの諸君……俺がウワサの櫻田氷……幻の貴公子だ。カワイコちゃんは注意しな……俺の物にしちゃうぜ?」
僕は演技掛かった口調で呟き、人差し指をおでこに当ててポーズをとった。
どうかな、貴公子っぽかったかな?
クラスのみんなは全員ポカンとした顔でこっちを見てる。
先生も顔を真っ青にしてこっちを見てる。
……あれ、なにこの空気? もしかして僕間違った?
まるで時が止まったみたいな中で、僕はあることに気付いてしまった。
クラスメイトの中に、1人だけ、知っている顔があった。
昨日、土手で会った玉ちゃんが席に座っていた。
彼女も唖然とした表情で僕を見つめている。
うっわ!
「ちょっとタイム!」
僕は慌てて廊下に戻ると、ピシャリと勢いよくドアを閉めた。
色んなことが起きすぎて、頭の整理が追いつかない。
よし、1つずつ解決していこう。
まずその1! 貴公子にはならなくてよかった!
これは間違いないと思う。落ち着いて考えてみれば、普通に入って行って皆の誤解を解けばよかった。
その2! 玉ちゃんがいた! なんで!? どうして!?
昨日玉ちゃんと会った場所はここからけっこう離れてる。
だから彼女が僕と同じ中学生だったとして、こんな近くの中学校に居るはずはないんだけど……でもあれは間違いなく玉ちゃんだった。
その3! これからどうしよう!
教室は静かなままだ。先生すらも出てこない。
もう一度このドアを開けて、中に入って行く勇気は僕にはない。
……よし、帰ろう。
母さんに滅茶苦茶怒られると思うけど、仕方がない。
そして櫻田家も出て、別宅に戻ろう。うん、そうしよう……そのくらい僕のハートはダメージを受けてしまったのだ。
僕が階段に向かって歩き出そうとしたとき、後ろから誰かに呼び止められた。
「……どこ行くの? ヒョードルくん?」
振り向くと、玉ちゃんが教室から出ていて僕の側に立っていた。
「うひゃわっ!?」
驚いた僕は変な声を出してしまった。
玉ちゃんはジトッとした目で僕を睨んでいる。
「びっくりしたのはこっちの方よ。氷様が編入されるって聞いたかと思えば、出てきたのはヒョードルくんだし。それになんか変なキャラ作ってるし……」
玉ちゃんはやれやれといった感じでため息をついた。
「うん、いやね? これには色々と事情があって……先生が僕のこと変な風に紹介するから、その通りにした方がいいのかと思って……」
「あの先生はテンパると、いつもとんでもないことを言いだすのよ。クラスの皆もノリで面白がっていただけで、誰も本気になんてしてないわよ」
「あ、そうなんだ……」
「そういうこと。で、私はどっちの名前で呼べばいいの? ヒョードルくん? それとも櫻田氷様?」
「えっと……櫻田氷でお願いします」
僕は深々と頭を下げた。
「分かりました。それでは氷様? 皆が氷様のことを待っておりますので、中に入りましょうか?」
玉ちゃんは僕の手を握って、グイッと引っ張った。
柔らかくて、暖かくて、とても力強い手だった。
「あわわ! ちょっと待って!」
「いかがされました? 氷様?」
「それ! その氷様ってのやめて! 昨日みたいな感じでいいから! 茜姉ちゃん達もクラスの皆とは普通にしてるっていうし!」
「……そう、なの? だったらそうするわ。改めてよろしくね。ヒョード……じゃなかった櫻田くん?」
「うん! こっちこそよろしくね! 玉ちゃん!」
僕はニッコリと笑うと、玉ちゃんの手を握り返した。
「おっけー、それじゃ中にっ……て」
何かに気付いた玉ちゃんが固まってしまった。
僕もその正体に気付いた。
いつのまにか教室の窓が全部開いていて、クラスの皆が僕らのことを見つめていたのだ。
「おい、玉緒が氷様の手を握ってるぞ!」
「さっき氷様が玉緒のこと玉ちゃんって呼んでた!」
「玉緒も氷様のことヒョードルくんって!」
「あだ名で呼び合うほどの関係!?」
「昨日みたいにって、どういうこと!?」
「きっと二人は……キャーッ!」
あわわ! なんかクラスの皆が盛り上がっちゃってる!
どうしよう玉ちゃんって……玉ちゃんの顔がゆで蛸みたいに真っ赤になってる!?
「ちょっとあんたらーっ! 私と櫻田くんは何でもないって!」
玉ちゃんが抗議してるけど、火に油を注いじゃってる感じだ。
辺りを見回すと、騒ぎに気付いて他のクラスの子たちも廊下に出てきちゃってる。
けっきょく、他のクラスの先生たちが駆けつけて鎮めるまで、しばらく騒ぎは続いてしまった。
◇◆◇◆◇
「……疲れた」
「それは私のセリフよ!」
僕が教室の机でうな垂れていると、隣の席の玉ちゃんが怒りながら言った。
今は一時間目が終わった後の休み時間だ。
騒ぎが収まった後、僕はクラスの皆の前で自己紹介をした。
僕が第三王子であること、今まで病気療養していたこと、学校では王子様扱いではなく、普通の生徒として接してほしいっていうことを皆に伝えた。
で、僕と玉ちゃんが知り合いだっていうことがバレてしまったので、先生の配慮で僕の席は玉ちゃんの隣になった。
僕としても知っている人の側の方が気が楽だ。
玉ちゃんは不服そうだったけど……
あと、先生が僕について間違った紹介をしたことを誤ってきた。
やっぱり僕に気を使ってテンパってしまったとのこと。悪気はなかったとのことなので、僕は許した。
「ねえ、玉ちゃん、ちょっと聞いてもいい?」
「なによ……」
「玉ちゃんの家って、昨日会った辺りだよね? どうしてこんな遠くの学校に通ってるの?」
「そ、それは……ゴニョゴニョ……だからよ」
玉ちゃんは恥ずかしそうに頬を少し赤くしながら、呟いた。
「ごめん、ちょっと聞こえなかった」
「だから、ここが茜様の通っていた学校だから……よ」
「そういえば玉ちゃんは茜姉ちゃん推しだったね」
「茜様とは年が離れてるから同じ年に通うことはできないけど、せめて同じ学校に通いたいってパパに無理を言ってお願いしたの。
その代わり勉強とか、家のお手伝いとかいっぱいしたのよ? 大変だったんだから」
そうだったんだ。すごいな、玉ちゃん。本当に茜姉ちゃんのことが好きなんだ。
「茜姉ちゃんに会ったことはあるの?」
「それがまだなのよ。私バス通学でルートが違うから、登下校でお見かけすることもないし」
「茜姉ちゃんに会いたい?」
「そりゃもう……って、あんた何企んでるのよ。顔に出てるわよ」
おおっと。思わずニヤついてしまったみたい。
「いや、それなら今度、家に遊びに来たらどうかなぁって、思って」
「は!? あんた何言ってんの!?」
玉ちゃんがますます顔を赤くして叫んだ。
あ、そんな叫ぶとまた……
「おい! みんな聞いたか! 玉緒が氷の家にお呼ばれされたぞ!」
「やだ、家族に紹介!?」
「だれかサクラダファミリーニュースに連絡しろ!」
「やっぱり二人は……キャーッ!」
「こらー! あんたらはー!」
怒った玉ちゃんが囃し立てたクラスメイトを追いかけ回し始めた。
「ふぁ……」
僕はそんな様子を見ながら、大きな欠伸をした。
◇◆◇◆◇
「……眠い」
「櫻田くん、授業中にずいぶんゴーカイに寝てたわね」
僕が教室の机で眠そうにしてると、隣の席の玉ちゃんが呆れながら言った。
ちなみに今は二時間目が終わった後の休み時間だ。
一時間目の国語は耐えきれたけど、二時間目の数学はダメだった。
数学の先生の言葉が呪文みたいに聞こえてきて、いつの間にか眠りに落ちてしまった。
ゲームの呪文だったらいくらでも覚えられるのに……不思議だ。
「数学の先生も変に気を使っちゃって起こさなかったし……今度は気をつけなさいよ」
「……うん」
「なにそのやる気のない返事……そうだ、いいこと教えよっか?」
「いいこと? なに?」
なんだろ? とても気になる。僕は姿勢を正して、玉ちゃんの方を向いた。
「ふふん。今日はね、スペシャルデーなのよ!」
「スペシャル……デー? ごめん玉ちゃん。僕、英語はあんまり……」
「特別な日よ! それぐらい分かりなさいよ! 茜様みたいになれないわよっ!」
「なんで茜姉ちゃんが出てくるのさ! で、今日は特別な日なの?」
「そうよ! 今日の給食のデザートは冷凍みかんなのよっ!」
ドヤッとした顔で胸を張る玉ちゃん。
「冷凍……みかん? それってみかんを凍らせただけじゃないの?」
「ちっちっち、冷凍みかんをなめない方がいいわよ?」
人差し指を左右に振る玉ちゃん。
「冷凍みかん……それは月に一度のお楽しみ! 氷の膜が付いた皮をむくと、そこにはカッチカチに冷えたみかんの身がお出迎え!」
「う、うん……」
どうしよう、玉ちゃんが熱く語り始めた。
「氷の感触に指をかじかませながら身を取って口に入れた時の冷たさと、シャリシャリの触感とあの甘み!
知ってる? みかんは低温で保存すると甘みが増すのよ!」
「そうなんだ……」
僕は思わずゴクリと唾を飲み込んでいた。
冷凍みかん……僕が思っていた以上にとんでもないやつなのかもしれない。
「でもねー、こんなに素晴らしい冷凍みかんだけど、1つだけ問題があって」
「問題? なんなの?」
「真面目に授業を受けない子はもらえないのよ」
「な、なんだって!」
驚いて僕は思わず立ち上がってしまった。
「玉ちゃん、僕大丈夫かな!? ちゃんと冷凍みかんもらえるかな!?」
「そうねー、これから残りの二時間、まじめに授業を受けていれば大丈夫じゃないかしらー?」
「わかった!」
よし、これからの授業は睡魔に負けるわけにいかない。
冷凍みかんのために!
それから二時間、僕は眠気と戦い続けた。
途中、何度もくじけそうになったけど、冷凍みかんの話を思い出してなんとか耐え抜いた。
そして、午前の最後の授業が終わった。
この後は待ちに待った給食の時間だ。
僕は小学校に通っていなかったから、給食自体が初めてだ。ルンルン気分でいると、玉ちゃんが声をかけた。
「本当にうれしそうね……」
「まーね!」
「えっと、すごく言いづらいんだけど……」
「どうしたの、玉ちゃん? もしかして冷凍みかんは明日だったとか言わないよね?」
「ううん、冷凍みかんは今日なんだけど……さっきから入口のところで黒服さん達が待ってるみたいよ」
「え」
見ると教室の入り口で黒服が3名ほど本当に待機していた。
なんだろう? と思っていると、そのうちの1人が僕の側までやってきた。
「氷様、お迎えに参りました。氷様をお城へお連れするようにと、陛下から申し付かっております」
「え、なんでお城に?」
「これから選挙ポスターの撮影を行うそうで」
選挙、ポスターの撮影……?
頭の中が真っ白になる。
あ、そういえば昨日、母さんが――
『写真撮影だったら、さっきお城から電話が来て明日になったわ。カメラマンの人が体調を崩しちゃったんですって』
「ああああああああああ忘れてたあああああああ!!」
僕は頭を抱えて叫んだ。
そういえばそうだったよ!
「では氷様。お城へまいりましょう」
「ちょ、ちょっと待って! それ、給食の後じゃ駄目かな!?」
僕が言うと、黒服は困った顔をした。
「それが……氷様とご一緒に昼食が出来ると、陛下がひどく楽しみにされておられまして……」
な、なんだって!?
あわわ! 黒服が僕の腕をつかんできた!
「嫌だよ! 給食が終わるまで行かないよ! 今日は、冷凍みかんの日なんだ! 手を離さないと、冷凍黒服にしちゃうぞ!」
僕の全身から冷気が漂い始める。
「ちょっと櫻田くん!」
それまで事態を見守っていた玉ちゃんが声を荒げる。
「少しは落ち着きなさいよ。黒服さんたち困ってるじゃないの」
「玉ちゃんまで黒服の味方をするの!?」
「そういう訳じゃないけど、選挙ポスターの撮影って、とても大事なことなんじゃないの?」
「う……」
「それに陛下も櫻田くんとお昼ご飯食べるの楽しみにしてるみたいだし、行ってあげないとカワイソウよ」
「う、うぅ……」
「きっと、いつもお昼はお1人なんでしょ? だから今日は櫻田くんと一緒に食べられるって、すごーく楽しみなんだと思うわ。冷凍みかんならまた次の機会にすれば良いじゃない。ね?」
「う、うん……そうだね」
玉ちゃんに押し切られてしまった。
父さんには今まで迷惑を掛けっぱなしだったし、たまには父さんの望みを叶えてあげることにしよう。
冷凍みかんは残念だけど! 本当に残念だけど!
「ありがとうね。玉ちゃん」
何でも今日はお城に言った後は学校に戻らないスケジュールらしい。
僕はカバンに荷物を入れ終わると、玉ちゃんにお礼を言った。
「大したことは言ってないわよ。ほら陛下が待ってるんでしょ? 早く向かった方がいいんじゃない?」
「そうだね。それじゃ玉ちゃん、バイバイ。みんなもバイバイね!」
玉ちゃんとクラスメイトたちに手を振りながら、黒服たちと一緒に教室を出る。
階段を降り始めた時、教室から玉ちゃんの大きな声が聞こえた。
「みんなー! 冷凍みかんが1つ余ったわ! じゃんけん大会よ!!!」
ちょっと玉ちゃん!? それが目的だったの!?
急いで教室に戻ろうとした僕を、黒服が羽交い絞めにした。
「ちょっと! 離してってば!」
「いけません氷様! 陛下がお待ちです!」
そのまま羽交い絞めにされたまま僕はリムジンに乗せられ、お城に連行された。
お読み下さり、ありがとうございました。
玉緒レギュラー入りです。
次回はダンディくんゲームかなと思っています。