ムウマージを仲間にし、その案内でトキワの森を抜けたシオン一行は今、ニビシティのポケモンジム前にいた。
『さて、と、マスター、カントーに来て初めてのジム戦ですね』
「そうだね、ニビシティジム、情報誌によればジムリーダーは岩、地面タイプの使い手だ、特徴としては鉄壁の防御力と圧倒的な打撃力だね、タイプ相性なら間違いなくレディに頑張ってもらうことになるから・・・・・よし、オーダーはこうだ、先鋒はムウマージ、中堅はサーシャ、大将はレディに行ってもらう、状況によっては即時入れ替えもあるかもだからそこは臨機応変で」
シオンがオーダーを発表すると3人はやる気満々だと言わんばかりの表情を見せる。
ニビシティジムリーダータケシ、実力はカントー地方でも1、2を争うほどの人物。
岩タイプのポケモンを得意としており、その強靭な防御力と圧倒的な打撃力で他者を圧倒する。
マサラやトキワ、ニビから度にでるトレーナーにとっては最初の難関でもあり、『新人粉砕』の異名を持つらしい。
シオンはポケモン図鑑を取り出し、3人のレベルを確認し、公式用の技をトレーナーカードに登録する。
「これでよし、ステルスロックが少々厄介だし、ムウマージとサーシャには出撃と同時に影分身をお願いするよ」
『任せよ』
『かしこまりました』
これでシオン達のオーダーは決定し、四人はジムの中に入る。
ニビシティジムは他のジムに比べて特殊なギミックが存在しておらず、遠回りで体力を温存して戦うか、あるいはジムトレーナー1人と戦う代わりに近道をするかどちらかを挑戦者が、選ぶ事ができる。
シオン達は遠回りの道を選ぶ、ジムトレーナーの道は確かに近道ではあるが、戦っていれば遠回りも近道も関係ない。
ならば、体力を温存するのが懸命だと判断したのだ。
「よく来たなチャレンジャー!俺は岩の男タケシ!このジムに特殊なルールはない!3vs3の公式戦だ!チャレンジャー!レベルはどうする」
「50フラット限定戦でお願いします、シンオウ地方コトキタウン出身シオン!バッジを掛けて勝負を挑みます!」
シオンがタケシに宣誓すると、タケシが指を鳴らす、するとけたたましいブザーが鳴り響き、レベル制限がかかったアナウンスが流れる。
戦いの火蓋が今、切って落とされる。
「それではこれより!ニビシティジムリーダータケシvsチャレンジャーのバトルを始めます!両者ポケモンを前へ!」
審判の掛け声を合図にシオンとタケシは最初のポケモンを前に出す。
「頼むぞ!イシツブテ!」
「行けっ!ムウマージ!」