いや、こんな芝村的展開の刀剣乱舞じゃなくて、ほのぼのギャグがいいって人の方が圧倒的に多いかなぁと・・・試しにやってみた。
「平和だな・・・。」
悪い事じゃない。
大体、毎日ドンパチやってたら、こちとら身がもたん。
刀剣は刃こぼれとかメンテナンスとかがない限りは、元が器物だから戦い続けられるだろうが、俺は普通の人間だ。
まぁ、実際、刀剣も疲労とかはあるらしいが。
そりゃ、そうか、文字通り身を粉にして働いているわけだし。
「主、お茶でもお煎れしましょうか?」
「ん?んー、いや・・・。」
傍に控える襷掛けしたタロたんを上から下まで眺める。
「なんか、タロたん、すっかり家事係になってね?」
「消去法です。」
消去法。
目下、我が陣営(?)は刀剣が三振り。
アル中のジロたんは問題外として、もう一振りは天下五剣のじじぃのむねちー。
あら、ほんと、タロたん以外信用できねぇ。
特に俺の胃袋の保証ができねぇ。
「いや、なか、うん、ごめん。」
ここは謝るしか言葉が出てこねぇよ。
「そういえば、二人は何処へ?」
「うっわー、ナニコレ、ナニコレ!!」
「あ?」
俺がぽけぇっとしてた縁側の先、庭の方からジロたんの声が聞こえる。
「どしたの、ねぇ、どしたのコレ!」
視線を向けると、むねちーが立っていて何かを抱えているのをジロたんが嬉々としながら眺めてる。
「庭先にいたのでな、拾ってきた。」
何でもかんでも拾ってくるんじゃねぇよ、むねちー。
何だ、ここは保育園か。
「で、コレなんなのさ、うりうり、このこのぉ~。」
むねちーに抱かれた物体をジロたんが指でつんつん、ぐりぐりしてるのは、まぁ、いいとして・・・。
「何だ、知らぬのか?これは中欧のポメラニア地方を原産地とするポメラニアンという犬だな。17世紀以降、爆発的に流行った犬種だ。」
「おぉうっ、物知りぃ~。そうか、ん~、主風に言うと・・・ポメ吉?」
何だそりゃ、どんなネーミングセンスなんだよ、俺。
いや、ポメ吉ってつけるかも知れないけどさ。
ジロたんはポメ吉~ポメ吉~と連呼しながらも構っている。
「丁度いい"狐避け"になるのではないだろうか?」
「まぁ、悪くはないな。」
黒ゴン避けとしては悪くない・・・ないんだがな、むねちーよ・・・。
「主、少しよろしいでしょうか?」
後ろに控えたままだったタロたんが、ぽつりと小声で俺に囁く。
「ん?別に許可を求めなくてもいいぜ?」
「私の記憶が確かなから・・・あれは、ぽめらにあん・・・とやらではなく、タヌキに見えるのですが・・・。」
「あー、うん、タロたん?世の中には"知らぬが仏"って言葉があるって知ってるかな?」
何というかな、色々と察してやってくれ。
特に胸を張ってポメラニアンと言い切ったむねちーの心のダメージとか。
「・・・ですか。」
「です。」
そんなやりとりをしているとも知らず、二人はジロたん命名ポメ吉を弄り倒して、とにかく風呂に入れって洗ってみるかーとむねちーと相談している。
のほほんとそれを眺める時間というのも悪くない。
まぁ、犬だろうがタヌキだろうが、狐避けにはなるしな。
「・・・・・・夕餉はタヌキ鍋に致しますか?」
「うぇっ?!」
何を考え込んでいるかと思えば、タロたんそっちぃっ?!
「冗談です。」
「真顔で冗談口にするなよ、本気かどうか解らないだろうが。」
怖い、怖いよ、タロたん!
確かにタヌキ鍋ってのは昔からある料理だから、タロたん的にタヌキが食料に見えても仕方ない面はあるかも知れないけどさぁ。
「すみません。・・・ところで、主?」
「ん?」
「主は、鍋は味噌味と醤油味のどちらがお好みですか?」
「だから、真顔でそれヤメいっ!!」
よくある題材、【黒色のポメラニアン交配種、ポメチーはタヌキそっくり】をやってみた。
実際、私にもそう見えるので、皆さんもちょっとペットショップ行った時に見てみると解ると思います。