ある女性の、小石にまつわるエトセトラ。

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小石

・小石を蹴った。

 

・ひどく、足が腫れた。

 

・程なくして、血が出た。

 

・病院に行った。

 

・「骨が折れています。」と診断された。

 

・翌日、会社を休んだ。

 

・部屋で布団にくるまり、泣いた。

 

・「私何やってるんだろ?」って思った。

 

・数分後、少し笑けて来た。

 

・ひたすら布団の中で寝た。

 

・ぐーぐー寝た。

 

・起きたら、翌日の9時だった。

 

・仕事を休んだ。

 

・そして、また寝た。

 

・起きたら、翌日の8時だった。

 

・また仕事を休んだ。

 

・そしたら会社をクビになった。

 

・職を失った。

 

・すごい不安になった。

 

・足に感覚が無くなっていた。

 

・病院に行った。

 

・足が壊死してると言われた。

 

・病院から入院を勧められた。

 

・断った。

 →お金が無いから。

 

・アパートを解約した。

 

・実家に戻った。

 

・親にびっくりされた。

 →主に足の状態について

 

・親のお金で病院に入院した。

 

・手術をした。

 

・足を切断した。

 

・絶望した。

 

・一寸先が見えなくなった。

 

・生きてる意味が分からなくなった。

 

・3ヶ月入院した。

 

・恋をした。

 →毎日見舞いに来てくれた、同級生の勇次君に。

 

・勇次君に優しくされた。

 

・3ヶ月、ずっと。

 

・胸が張り裂けそうな程、彼が愛おしくなった。

 

・思いが、抑えきれなくなった。

 

・でも、嫌われたくなかった。

 

・でも、告白してみた。

 

・「ごめん」って言われた。

 

・泣いた。

 

・結局、恋は実らなかった。

 

・死のうと思った。

 

・でも、そんな勇気は無かった。

 

・もう、どうしていいか分からなくなった。

 

・ひたすら布団の中にもぐり、眠った。

 

・ぐーぐー眠った。

 

・ふと、右足が疼いた。

 

・膝から下がないはずの右足に、感覚があった。

 

・無いはずの右足があった。

 

・がばっと、布団から起き上がった。

 

・時計を見た。

 

・ちょうど、足を痛めた、3ヶ月前に戻っていた。

 

・全部夢だった。

 →小石を蹴る所から。

 

・外に出た。

 

・日の光が暖かかった。

 

・小石があった。

 

・今度は蹴らなかった。

 

・そのまま会社に行った。

 

・同僚に夢の話を全て話した。

 

・笑われた。

 

・でもうれしかった。

 

・今までの話が全て夢だったから。

 

・でも少し寂しかった。

 

・夢だけど、勇次君にふられたから。

 

・新しい恋を探そうと思った。

 

・色んな男の人と付き合った。

 

・でも、勇次君以上の人とは出会えなかった。

 

・もどかしかった。

 

・日常に意味を見出せなかった。

 

・ぼーっとしていた。

 

・布団にもぐり寝た。

 

・ぐーぐー寝た。

 

・起きて、外に出た。

 

・ふと地面を見た。

 

・小石があった。

 

・思い切り、蹴飛ばしてやった。

 


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