言えない言葉   作:実柚

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~銀時side~

十四郎と付き合って半年。あいつの事が好きだから、そろそろ考えちゃんだよね。

 

 

 

一緒になりたいって。

 

 

 

「今日、副長居ませんよ?」

屯所につくとジミーにそう言われた。

 

「良いんだよ。今日はアイツじゃなくてゴリラに用事があるから。」

 

「うちにゴリラなんていませんけど?」

後ろで言っているが気にせず中に入った。もう、俺達の関係は皆にバレてる。というか、アイツがバラしたんだけど。そんなこと思いながらトシの部屋の横。局長室に入った。

 

「ん?どうした、万事屋?」

ゴリラがテレビを観ながら聞いた。

 

「ちょっと教えて欲しいことがあって。」

「トシのことか?あいつに聞けば教えてくれるんじゃないのか?」

テレビを消し、俺の方を向いてくれる。告白するときも力になってくれたしね。話しやすいんだよね。このゴリラ。

 

 

 

はぁ~。ゴリラに聞いたけど場所は知らないらしく、調べてくれるって言ってたけど……。俺も個人的に調べようかなぁ。とりあえず、寺をしらみつぶしに当たるか。

「銀時、飲みに行かねぇか?」

アイツからのデートの誘い。けど、今から坊さんの所行かなきゃなんないし。

「ごめん。無理。」

アイツの言葉聞いてると、決心が鈍りそうだからすぐに受話器を置いた。変に思われたかなぁ?見つけたら俺からデート誘うから……。心の中でそう呟き、俺は、家を出た。

 

 

 

 

予想以上に、見つけるのは難しく。あれからアイツの誘いを幾度となく断り続けてる。でも、ビックリさせたいしまだ内緒。

ゴリラから電話があったのはそんな時だった。ついに見つかったと連絡を受けた。寺でもなんでもない普通の丘にあるから探し出すのに時間がかかったって…。

ゴリラに連れられその場所に行く。アイツが以前好きだって言っていた百合の花を持って。今度来るときは、アイツも連れてきますから。石の前に膝まずいて手を合わせて心の中で呟いた。

 

 

 

 

「今日会える?」

デートしようなんて照れ臭いし、あくまで普通に誘って。いつも待ち合わせに使っている公園のベンチに座りアイツを待った。花なんて持ってたら不振に思われるから手ぶらで…ほんとは悪いんだろうけどこの間百合持っていたから良いよね。

アイツが黒の着流しを着てやってきた。わざわざ着替えてきたんだ。律儀なやつ。今日は珍しく手を繋いでやろうかなぁ?

 

手を繋いで歩き出すと、手を強く握られた。なに?嫌だった?

「痛いんだけど…手。」

そういうと、手を離してくれた。腕を組んで行こうかなぁ?腕を掴み、あの丘に行く。トシはいつもの居酒屋に行くと思ってるみたい。さっきから話しかけても上の空だし。

 

 

土方家と書かれた墓石がひとつ。鬱蒼とした場所に…。

トシはキョトンとしてる。ビックリしたかなぁ?まさか、ここに来るとは思ってなかったみたい。

「ここに来たかったんだ。」

「なんで…なんでこんなことするんだよ。勝手に調べてんじゃねぇ。」

え?トシ、怒ってる?なんで、俺はただお前の親に挨拶したかっただけで、付き合ってますって言いたくて…。

そう思うと涙がこぼれた。

「もう…」

トシがなにか言いたそうにしてる。やだ。聞きたくない、トシ怒んないで…。

 

 

 

 

 

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