城下町のダンデライオンー櫻田家の次男は変人?ー《凍結中》   作:ションタ

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それではどうぞ!


櫻田幸100のコト【後】

––––––前回のあらすじ

 

突然始まったクイズ櫻田 幸100のコト。幸に関するクイズが次々に出題され悪戦苦闘する茜、修、奏、岬、花蓮。果たして幸のことを一番理解できているのは誰なのか!

 

 

幸「ふわァ〜……ん、質問答えるのダリィから帰っていいか?」

 

 

駄目です。

 

 

 

–––––––*–––––––

 

 

[それでは第51問、幸の好きな動物は?]

 

岬「動物動物……」

 

奏「どうせサメとかライオンじゃないの?」

 

茜「強そうな動物が好きそうだよね」

 

 

5人は幸の事だから強い、かっこいい動物が好きだろうと予想立てフィリップに解答を書く。

 

 

[それでは、解答オープン!]

 

 

茜:ライオン

 

修:ゴリラ

 

奏:サメ

 

岬:ドラゴン

 

花蓮:熊

 

 

花蓮「岬ちゃん……」

 

茜「さすがにそれは……というかドラゴンは想像上の生き物だよ?」

 

 

岬の解答に否定の声を上げる茜。

 

 

岬「でも幸ちゃんなら言いそうじゃん」

 

修「まぁそれはあるかもな」

 

 

岬の意見に同意する修。すると、最初は否定していた茜も「確かに……」と呟き納得してしまう。

 

 

[正解発表!]

 

幸『ペンギン、特にコウテイペンギンだな。あのみじけェ足で歩いてんのがなんか好き』

 

[全員不正解!]

 

奏「……」

 

花蓮「幸ってペンギンが好きなんですね」

 

修「そうだな。俺もこの答えに少し驚いてる」

 

 

まさかの答えに花蓮、修だけでなく他の3人も驚いている。特に奏は驚き過ぎてモニターに視線を向けたまま固まっている。

 

 

奏「はっ! 意外な答えに一瞬意識が遠のいたわ」

 

茜「そんな大袈裟な……」

 

 

意識が戻った奏の発言に茜が一言呆れ顔で言う。

 

 

 

 

 

 

[第55問、幸の好きな女性のタイプは?」

 

 

天の声が問題を読み上げると、茜と花蓮が勢いよく席から立ち上がる。

 

 

奏「アンタ達、気持ちはわかるけど落ち着きなさい」

 

茜「でも!!」

花蓮「ですが!!」

 

奏「座れ」

 

茜・花蓮「……はい」

 

 

奏の威圧で素直に引き下がる2人。

 

 

修「どうしたんだあの2人? 急に立ち上がったりして?」

 

岬「修ちゃんは気にしなくていいことだよ」

 

修「?」

 

 

岬に尋ねた修だったが余計にわからなくなってしまったようだ。

 

 

[解答オープン!]

 

茜:明るい人

 

修:ドジっ子

 

奏:容姿端麗

 

岬:知的な人

 

花蓮:優しい人

 

 

[正解発表!]

 

『タイプ? んなこと考えたこともねーよ……。ん〜〜………好きになった奴?』

 

[全員不正解!]

 

修「なんだよそれ……」

奏「なによそれ……」

岬「なにそれ……」

 

 

疲れた表情で3人は口を揃えてツッコム。

だが、そんな3人とは引き換えに––––––

 

 

茜(えへへ、好きになった人がタイプかぁ///)

 

花蓮(幸……///)

 

 

茜と花蓮は頰を染めてうっとりしていた。

 

 

 

 

 

 

[第58問、幸が家族の中で一番甘えん坊だと思っているのは?]

 

茜「」

 

花蓮「茜!! しっかりして!! 茜!!」

 

奏「……さっきのダメージがまだ残ってるようね」

 

 

心配する花蓮に奏が言う。どうやら茜は『第44問』を思い出し石化してしまったようだ。

 

 

修(もうトラウマになってるな)

 

 

石化した茜を見て修が心中で思う。

 

 

 

〜数分後〜

 

 

 

[解答オープン!]

 

茜:栞

 

修:茜

 

奏:茜

 

岬:あか姉

 

花蓮:茜

 

 

茜「4人とも何で私なの!?」

 

 

自分以外の4人が自分の名前を書いている事にビックリする茜。

 

 

岬「……本気で言ってるのあか姉?」

 

奏「小さい時からずっと幸にベタベタしてればねぇ……」

 

花蓮「嫌でもわかっちゃうよ」

 

修「国民全員がそう思うはずだぞ」

 

茜「私の甘えぶりはそこまで浸透してるの!?」

 

 

茜は1人1人の意見に驚愕する。

 

 

[それでは、正解発表!]

 

幸『これは茜だな』

 

茜「即答ッ!?///」

 

 

モニターに映し出されてすぐに答えた幸に、

茜は顔を赤くして恥ずかしそうに叫んだ。

 

 

[茜以外全員正解!]

 

 

 

 

 

 

[第64問、幸のコンプレックスは?]

 

全員「……」

 

 

5人は黙ったままフィリップにペンを走らせる。

 

 

[解答オープン!]

 

 

茜:目

 

修:目

 

奏:目

 

岬:目

 

花蓮:目

 

 

全員のテーブル前面に『目』の一文字が映し出される。

 

 

[正解発表!]

 

幸『……目、だ。つーか、この目って誰の遺伝なんだろうなァ……。あはは……』

 

 

陰鬱な顔付きで悲しげに笑う幸。この表情で彼がどれだけ苦しめられてきたかが理解できるだろう。

 

 

5人「……」

 

 

彼のそんな姿に誰も口を開くことはなかった。

 

 

[全員正解!]

 

 

 

 

 

 

[第70問、幸の興奮するコスプレは?]

 

岬「……///」

 

修「岬、大丈夫か?」

 

岬「だっ大丈夫! ここ幸ちゃんも男の子だもんね!そういうこと考えるよね!///」

 

 

声を掛けられた岬は、顔を赤くさせ慌てて返事をする。中学生の彼女には刺激が強かったようだ。しかし、まだ彼女はマシな方。

 

 

茜・花蓮「……///」

 

 

左右端の席に座る茜と花蓮は顔を真っ赤に染めて頭から湯気を出し放心していた。

 

 

奏(何やってんのよ……)

 

 

そんな2人を奏は呆れ顔で心中呟きながら眺めていた。

 

 

[解答オープン!]

 

 

茜:メイド服

 

修:ナース服

 

奏:OL

 

岬:制服

 

花蓮:セーラー服

 

 

[正解発表!]

 

幸『……お前ら馬鹿か? なんで姉、妹、女友達が見てる中答えられる訳ねーだろ』

 

奏「まぁ普通はそうなるわよね」

 

 

質問に答えるのを頑なに拒む幸。このまま彼が答えるずに次の問題に進むと思われたが、スタッフが彼に近寄り耳元でコソコソ話しを始める。スタッフと話し始めて10秒後––––––

 

 

幸『仕方ねーなァ! 今回は特別に答えてやるよ!!』

 

 

そこには拒んでいた時の嫌そうな顔の幸は無く、別人のようにやる気に満ち溢れた幸へと変わっていた。大方スタッフに買収されたのだろう。

 

 

修・奏・岬「……」

 

 

その彼に対して3人は残念なものを見るような目で見つめていた。

因みに茜と花蓮はまだ放心状態になっている。

 

 

幸『コスプレだろ? ん〜〜…………。ん〜〜…………。ん〜〜…………』

 

岬「……幸ちゃんどんだけ悩んでるの?」

 

 

腕を組んでいつもより長めに悩んでいる幸。

痺れを切らせた岬は疑問系で喋る。

 

 

幸『うーしっ! 決まったぜ! 好きなコスプレはナース服だ!』

 

[修正解!]

 

修「よし!」

 

奏・岬「……」

 

修「どうした2人とも?」

 

 

ジーッと見てくる2人に修が話し掛ける。

 

 

奏「いや別に。やっぱり兄弟なんだなーと思っただけよ」

 

 

ジト目で話す奏。その横では、うんうんと縦に頷く岬の姿も。そんな2人に修はいやいやいやと反論する。

 

 

修「俺はクイズとして答えただけであって、別に俺自身ナース服が好きって訳じゃないぞ」

 

奏「はいはい、今回はそういうことにしてあげるわ」

 

修「……お前信用してないだろ」

 

 

軽くいなされた修は目を細めて奏に言う。ま、奏はそれをスルーしたが。

 

 

岬「あか姉、花蓮さん、そろそろ戻ってきてくださいよぉ」

 

 

2人が話しているその間、岬は未だに放心状態の茜と花蓮に声を掛ける。

5分後、2人は無事生還しました。

 

 

 

 

 

 

[第76問、幸の一番怖いと思った時は?]

 

茜「幸ちゃんが怖いと思った時……?。あんまり想像つかないなぁ」

 

奏(『茜の説教』って答えたいけど……)

 

花蓮(そう答えたらまた茜が固まっちゃうし……)

 

岬(とりあえずここは)

 

修(『ない』って答えるか)

 

 

4人がシンクロした瞬間だった。

 

 

[解答オープン!]

 

 

茜:ない

 

修:ない

 

奏:ない

 

岬:ない

 

花蓮:ない

 

 

茜「あれ? 皆『ない』って答えたんだ」

 

修「あ、あぁ」

 

花蓮「ぜっ全然思い付かなかったから」

 

 

顔を引きつらせながら答える修と花蓮。他の2人も同様だ。

 

 

[正解発表!]

 

幸『一番怖いか………。ピ◯グーの夢に出てきたトド?だな。アレは色々衝撃だったわ……』

 

[全員不正解!]

 

修「あぁ、あれは確かに衝撃的だったな。あとポップコーンテロも」

 

奏「そうね。あの話を見てから一時期ポップコーンが食べられなくなったわ……」

 

 

 

 

 

 

全員「……」

 

 

さすがに疲労が溜まってきたらしく、ダルそうな表情を浮かべる5人。

 

 

[第82問、幸が家族の中で一番仲が良いと思うのは?]

 

岬「出た! この形式の問題!」

 

 

今日何回目か分からない『家族の中』と言うワードに岬は顔を歪める。

 

 

奏「どうせまた茜でしょ」

 

修「奏、フラグを立てるな」

 

[それでは、解答オープン!]

 

 

茜:修ちゃん

 

修:栞

 

奏:茜

 

岬:光

 

花蓮:輝君

 

 

奏「てっきり皆『茜』って書くと思ったけど」

 

茜「綺麗に別れたね」

 

 

解答結果を見て言う奏に茜が返答する。

 

 

[正解発表!]

 

幸『ん〜……別にずば抜けて仲が良いって奴はいねェんだけどなァ……。ん〜……全員じゃ駄目か?』

 

[全員不正解!]

 

岬「全員ときたか……」

 

花蓮「幸って時々予想を上回るよね」

 

茜「まぁ幸ちゃんらしいけどね」

 

 

全員が幸の答えに苦笑いを浮かべるのだった。

 

 

 

 

 

 

[第86問、幸が修の顔に一つだけ落書きをするとしたら何を書く?]

 

修「何だこの問題!?」

 

姉妹達「プククッ」

 

修「お前ら笑うなっ!!」

 

 

出題された問題に笑い声を漏らす櫻田家の女性陣。修は笑っている三人に怒鳴る。

 

 

[解答オープン!]

 

 

茜:ヒゲ

 

修:眉毛を太くする

 

奏:しわ

 

岬:ホクロ

 

花蓮:メガネ

 

 

奏「ちょっと楽しみな自分がいるんだけど」

 

岬「私も」

 

[正解発表!]

 

幸『落書き?』

 

 

修が写ったパネルとペンを渡される幸。彼は少し考えると、ペンの蓋を取ってパネルにサラサラと書き出す。

 

 

幸『おしっ、出来た!』

 

 

そう言うと幸はパネルをカメラに向ける。パネルには顔全体に沢山の落書きがされている修の顔があった。

 

 

茜「ぷふっ!!」

 

花蓮「くふっ!!」

 

岬「あははははッ!!」

 

奏「〜〜〜!!」

 

修「笑うなっ!! つーか、あいつ一つどころか沢山書いてるじゃねぇか!?」

 

 

修は笑う四人に怒鳴り、幸の落書きに対してツッコミを入れる。

 

 

[全員正解(おまけ)!]

 

 

 

 

 

 

[第95問、幸はエロ本を何処に隠している?]

 

岬「なっ!?///」

 

奏「またこういう問題を……」

 

修「幸、今だけはお前に同情するぞ……」

 

[解答オープン!]

 

 

茜:持ってない

 

修:天井裏

 

奏:本棚の裏

 

岬:ベッドの下

 

花蓮:机の引き出し

 

 

奏「茜、持ってない事はないんじゃない? 幸だって男なんだから」

 

茜「うんん、そんなことないよ。この間私が捨てておいたから」

 

修(幸……)

 

 

茜の台詞に修は心中で幸に合掌する。

 

 

[正解発表!]

 

幸『はっ!? んなの教え–––––––じゃない、持ってねーよ!!』

 

 

言葉をつっかえて答える幸。

 

 

茜「また幸ちゃんの部屋掃除しないと」

 

花蓮「茜、私もその掃除参加していい?」

 

茜「うん、全然いいよ。ふふふっ」

 

花蓮「ふふふっ」

 

 

黒いオーラを全開に放出し笑い合う茜と花蓮。2人の黒い笑みに3人は体を震わせるのだった。

 

 

[茜正解!]

 

 

 

 

 

 

[第100問]

 

岬「最終問題だ!」

 

 

5人は最終問題だと知り嬉しそうな顔をする。さぁ、100問目の問題は–––––––

 

 

[幸が大切にしているのは?]

 

奏「これは」

 

修「まぁ」

 

岬「アレしか」

 

花蓮「ない」

 

茜「よね!」

 

 

5人は一言ずつ喋ると解答を書き始める。

 

 

[解答オープン!]

 

 

茜:家族

 

修:家族

 

奏:家族

 

岬:家族

 

花蓮:家族

 

 

[正解発表!]

 

幸『大切にしてんのはもちろん家族だ。今も昔もこれからも変わることはねーよ』

 

[全員正解!]

 

奏「はぁぁぁ……疲れたー……」

 

花蓮「そうですね」

 

修「ふわぁ〜」

 

岬「ふぅ」

 

茜「あとは結果発表だけだね」

 

 

 

 

 

 

––––––数分後

 

 

花蓮「誰が優勝なんでしょうね?」

 

奏「まぁ茜か修ちゃんだと思うけど」

 

岬「かな姉は?」

 

奏「私は無いと思うわよ」

 

茜「……」

 

修「茜、そんな睨むなよ……」

 

茜「だって……」

 

[それでは、結果発表!]

 

 

5人は天の声に耳を傾ける。

 

 

[優勝は………………]

 

5人「……」

 

[…………………………修〜!!!]

 

修「おおー」

 

奏「やっぱりね」

 

岬「優勝は修ちゃんか」

 

花蓮「流石です!」

 

茜「……」

 

修「なんかすまん」

 

茜「別に……」

 

 

修はムスッとした表情の茜に何となく謝るが、茜は顔をプイッと背けてしまう。

 

 

[優勝した修には賞品として––––––]

 

修「おっ、何が貰えるんだ?」

 

 

ワクワクしながら天の声を待つ。

 

 

[––––––幸に会える権利が与えられます]

 

修「いらねえぇぇぇ!!!」

 

[これにて、クイズ櫻田 幸100のコトを終了いたします。次回、勅使河原 大和の100のコトでお会いしま––––––]

 

茜「会いません!」

修「会わねえよ!」

奏「会いません!」

岬「会いません!」

花蓮「会いません!」

 

 

––––––斯して、櫻田 幸100のコトは幕を閉じたのだった。

 

後日、幸の部屋で大掃除が行われたのは言うまでもない。

 

 

最終結果

 

茜:35ポイント

 

修:39ポイント

 

奏:26ポイント

 

岬:27ポイント

 

花蓮:22ポイント

 

 

 

––––––*––––––

 

 

 

おまけ:控え室で ①

 

 

幸「おっ! 優勝は兄貴か!」

 

修「……」

 

幸「いやー、俺も質問100個答えんのしんどかったわー!」

 

修「……」

 

幸「で、どうだった? 改めて俺のこと知れて?」

 

修「……」

 

幸「おーい」

 

修「……幸」

 

幸「ん? どうした?」

 

修「とりあえず、一発殴らせろ」

 

幸「なしてッ!?」

 

 

 

おまけ:控え室で ②

 

 

修「そういえば、コスプレのやつで結構悩んでたみたいだが、何をそんな悩んでたんだ?」

 

幸「いやな、ナース服かチャイナドレスのどっちにしようかな〜て」

 

修「––––––っで、結果ナース服を選んだのか」

 

幸「ああ。あーでもチャイナドレス……いや、ナース服……いやいや、やっぱチャイナドレス………ん〜〜……………」

 

修「また悩み始めたよ……。ま、俺はツインテールであればなんでもいいけどな」

 

 




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