バカと鴉と召喚獣   作:蒼書生

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結局、パソコンを買い替えるはめになった…orz


2014 12.08 一部修正


問19

第九問 生物

問 以下の問に答えなさい

『人が生きていく上で、必要となる五大栄養素を全て書きなさい』

 

 

姫路瑞希の答え

『①脂質 ②炭水化物 ③タンパク質 ④ビタミン ⑤ミネラル』

教師のコメント

さすがは姫路さん。優秀ですね。

 

 

鴉の答え

『①銃殺 ②撲殺 ③刺殺 ④絞殺 ⑤毒殺』

教師のコメント

それは〝人を殺す上で、一番ポピュラーな殺害方法〝です。君は誰かに、恨みがあるんですか?

 

 

吉井明久の答え

『①砂糖 ②塩 ③水道水 ④雨水 ⑤わき水』

教師のコメント

それで生きていけるのは君だけです。

鴉のコメント

後日、ご両親に電話で食料を送っていただくよう報告させていただきます。

 

 

土屋康太の答え

『初潮年齢が十歳未満の時は早発月経という。また、十五歳になっても初潮がない時を遅発月経、さらに十八歳になっても初潮がない時を原発性無月経といい……』

教師のコメント

保健体育のテストは、一時間前に終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 補給テストが終わり、あとはAクラス戦だけになった。雄二から作戦の説明を受ける。

 

 

「まずは皆に礼を言いたい。周りの連中には不可能だと言われていたにも関わらず、ここまで来れたのは、他でもない皆の協力があってのことだ。感謝している」

 

 

 壇上にいる雄二は、素直な礼を言っている。

 

 

「……ねえ、秀吉」

 

 

「うん? なんじゃ」

 

 

「雄二は、あんなに素直に礼を言うの?」

 

 

「うむ、ワシも分からんが明久なら知っているだろう」

 

 

「そうですか。明久に聞いてみようかな」

 

 

 秀吉に聞いてみたが、雄二のことなら明久が知っているらしい。

 

 

「ここまで来た以上、絶対にAクラスにも勝ちたい。勝って、生き残るには勉強すればいいってもんじゃないという現実を、教師どもに突きつけるんだ!」

 

 

『おおーっ!』

 

 

『そうだーっ!』

 

 

『勉強だけじゃねぇんだーっ!』

 

 

 最後の勝負に、Fクラスの気持ちは一つになっていた。

 

 

「皆ありがとう。そして残るはAクラス戦だが、これは一騎討ちで決着をつけたいと考えている」

 

 

 前に聞いたから、あまり驚かないけど、クラスの皆はかなり驚いている。未だに、ざわめきが収まらない。

 

 

『どういうことだ?』

 

 

『それで本当に勝てるのか?』

 

 

「落ち着いてくれ。それを今から説明する」

 

 

 机を叩き、雄二は静まらせる。何が言いたいんだろう?

 

 

「やるのは当然、俺と翔子だ」

 

 

 Aクラス代表の霧島翔子さんと、我らがFクラス代表の坂本雄二。クラス間の戦争を代理で行うのだから、代表同士の一騎討ちは当然だろう。

 

 

 しかし、どうやって勝つつもりなのだろうか。相手はあの霧島さんだから。Bクラスを圧倒した姫路さんでも、点数の差がかなりある。無論、雄二のことだから自分で倒したいのだろうし。

 

 

「馬鹿の雄二が勝てるわけなぁぁっ!」

 

 

 明久が思わず、口に出した途端、頬にカッターがかすめる。

 

 

「次は耳だ」

 

 

 それ、友達同士でやることじゃないよね?というより、友達じゃないね。

 

 

「まぁ、明久の言う通り確かに翔子は強い。まともにやりあえば、勝ち目はないかもしれない」

 

 

 じゃ、カッターを投げつけないでくださいよ。危ないですから。いずれ、自分に返ってきますよ…報いは。

 

 

「だが、Dクラス戦もBクラス戦も同じだっただろう? まともにやりあえば俺たちに勝ち目はなかった」

 

 

 そうですね。まあ、こうして勝ち進んできているので、それでいいじゃないですか。

 

 

「今回だって同じだ。俺は翔子に勝ち、FクラスはAクラスを手に入れる。俺たちの勝ちは揺るがない」

 

 

 まあ、最初は勝てないとまで言われてきたFククラスが、雄二の作戦で勝利を掴んできたのだから否定する人はいないだろうね。

 

 

「俺を信じて任せてくれ。過去に神童とまで言われた力を、今皆に見せてやる」

 

 

『おおぉーーーっ!』

 

 

 皆の意思を確認する必要はなさそうだ。全員が信じているのだから。

 

 

   *

 

 

「さて、具体的なやり方だが……一騎討ちではフィールドを限定するつもりだ」

 

 

「フィールド? 何の教科でやるつもりじゃ?」

 

 

「日本史だ」

 

 

 あの、霧島さんは別に日本史に関わらず、全て点が高いので普通に負けますけど。それに、聞いた話では昔に雄二から教わったところは直したようですよ?

 

 

「ただし、内容は限定する。レベルは小学生程度。方式は百点満点の上限あり、召喚獣勝負ではない純粋な点数勝負とする」

 

 

 小学生程度のレベルで、満点あり。それは、自分の首を絞めているように思えてならない。その条件は、あまりにも危ないと思う。勉強していなければ、勝てそうにないもの。

 

 

「でも、同点だったら、きっと延長戦だよ? そうなったら問題のレベルを上げられちゃうだろうし、プランクのある雄二には厳しくない?」

 

 

「確かに明久の言うとおりじゃ」

 

 

「おいおい、あまり俺を舐めるなよ? いくらなんでも、そこまで運に頼り切ったやり方を作戦などと言うものか」

 

「?? それなら、霧島さんの集中を乱す方法を知っているとか?」

 

 

 などと、雄二たちが話しているなか、僕は昨日、明久が壊した壁の修理費を計算していた。幸い、知り合いの業者に頼めば安くなったから、いくらかはお金が浮いた。しかし、この学校は色々と備品の注文が多くて、用意するのが忙しい。

 

 そういえば、システムのプログラミングをやらされた時は、正直自信がなかったね。

 

 あの人、学生に何をやらせているんだろう? てか、相変わらず、口が悪いのは当たり前か。

 

 とか、思っていたら話が終わっていた。結局、代表同士の一騎討ちはするんだ。

 

 

   *

 

 

「一騎討ち?」

 

 

「ああ、Fクラスは試召戦争として、Aクラス代表に一騎討ちを申し込む」

 

 

 雄二は、Aクラスに宣戦布告をする。さて、どう転がるやら。それに、どう転んでも西村先生が来るのは遠くない未来である。

 

 ちなみに、僕はというと、学校の収入と支出を計算していた。何故か、スポンサーからの投資金に比例して、支出が多くなっている。

 

 

「はぁ……。毎回壊されちゃ、修理が追いつかないよ」

 

 

「鴉よ、どうしたんじゃ?」

 

 

「あ、秀吉。実は、この学校の修理にかかる金額が、スポンサーの投資金を上回ってしまったんだ」

 

 

「……明久のせいじゃな」

 

 

「……そうなんだよ、学園長にも言われているんだ」

 

 

 もう、嫌になってくる。スポンサーにはなっているけど、微々たる金額だからどうにもならない。

 

 

「うーん、何が狙いなの?」

 

 

 あれ?確か、Cクラスで秀吉が扮していた人だよね。あ、そっか!お姉さんがいるって聞いたことがあったね。じゃ、彼女がお姉さんの木下優子さんだね!

 

 

「もちろん、俺達Fクラスの勝利が狙いだ」

 

 

「面倒な試召戦争を手軽に終わらせることが、出来るのはありがたいけどね。だからといって、わざわざリスクを冒す必要も無いかな」

 

 

「賢明だな」

 

 

 そりゃ、誰だってリスクの高いことは、したくありませんから。

 

 

「ところで、Cクラスの連中との試召戦争はどうだった?」

 

 

「時間を取られたけど、それだけだったよ? 何の問題もなし」

 

 

 挑発に簡単に乗った挙げ句、負けてちゃ意味がありませんからね。

 

 

「Bクラスとやりあう気はあるか?」

 

 

「Bクラスって……、昨日来ていたあの……」

 

 

「ああ。アレが代表をしているクラスだ。幸い宣戦布告はまだ、されていないようだが、さてさて。どうなることやら」

 

 

   *

 

 

「知っているだろ? 実情はどうあれ、対外的にはあの戦争は『和平交渉にて終結』ってなっていることを。規約にはなんの問題もない。……Bクラスだけじゃなくて、Dクラスもな」

 

 

「……それって脅迫?」

 

 

「人聞きが悪い。ただのお願いだよ」

 

 

 この交渉の仕方って、酷いね。それ、ただの脅迫だよ。後で、霧島さんに良いモノをプレゼントしなくては。

 

 

「うーん……わかったよ。何を企んでいるのか知らないけど、代表が負けるなんてありえないからね。その提案受けるよ」

 

 

「え? 本当?」

 

 

「だって、あんな格好した代表がいるクラスと戦争なんて嫌だもん……」

 

 

 そうですね。僕も嫌ですよ、あの変態は。

 

 

「でも、こちらからも提案。代表同士の一騎討ちじゃなくて、そうだね、お互い五人ずつ選んで、一騎討ち五回で三回勝った方の勝ち、っていうなら受けてもいいよ」

 

 

「う……」

 

 

「なるほど。こっちから姫路や鴉が出てくる可能性を警戒しているんだな?」

 

 

「うん。多分大丈夫だと思うけど、代表が調子悪くて姫路さんが絶好調だったら、問題次第では万が一があるかもしれないし。それに、鴉君には誰も勝てないからね」

 

 

 そうですね、僕は点が高いので要注意人物とされているようです。ですが、僕は別に怖くありませんよ。

 

 

「安心してくれ。うちからは俺が出る」

 

 

「無理だよ。その言葉を鵜呑みにできないよ」

 

 

「そうか。それなら、その条件を呑んでもいい」

 

 

「ホント? 嬉しいな♪」

 

 

「けど、勝負する内容をこちらで決めさせてもらう。そのくらいのハンデはあってもいいはずだ」

 

 

 明久、何を考えているんですか?さっきから、やけに真剣そうな顔をしているので。

 

 

「え? うーん……」

 

 

「……受けてもいい」

 

 

「うわっ!」

 

 

 霧島さんが出てきましたね。相変わらず、雄二に一筋なのは凄いと思います。応援させていただきますね。

 

 

「……雄二の提案を受けてもいい」

 

 

「あれ? 代表。いいの?」

 

 

「……その代わり、条件がある」

 

 

「条件?」

 

 

「……うん」

 

 

 多分、雄二を手にいれる為の条件ですね。分かります。

 

 

「……負けた方は何でも、一つ言うことを聞く」

 

 

 やっぱり、予想通りでしたよ。でも、いいんじゃないですかね?僕は止めませんから、末永くお幸せになってくださいね。

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