バカと鴉と召喚獣   作:蒼書生

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ようやく、二巻目の始まりです。
長く待たせてすみません。

2014 12/08 一部修正


清涼祭編
問22


 清涼祭 アンケート

【第一問】

 学園祭の出し物を決める為のアンケートにご協力ください。

『あなたが今欲しいものはなんですか?』

 

 

 姫路瑞希の答え

『クラスメイトとの思い出』

 教師のコメント

 なるほど。お客さんの思い出になるような、そういった出し物も良いかもしれませんね。写真館とかも候補になり得ると覚えておきます。

 

 

 鴉の答え

『家族』

 教師のコメント

 今の鴉君には必要かもしれませんね。今の歳だと、まだ親の支えが必要な時期ですし、一人でも立派に頑張っているようですが、周りにも助けを求めてください。私も助けますから。

 

 

 土屋康太の答え

『(Hな本)成人向けの写真集』

 教師の答え

 取り消し線の意味があるのでしょうか。

 

 

 吉井明久の答え

『カロリー』

 教師のコメント

 この回答に君の生命の危機が感じられます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 桜色の花びらが坂道から姿を消し、代わりに新緑が芽吹きだす季節。

 

 僕たちが通う文月学園では、新学年最初の行事である『清涼祭』の準備が始まった。

 

 お化け屋敷の為に教室を改造を始めるクラスや焼きそばの為に調理器具を手配するクラスに、この学校ならではの『試験召喚テスト』について展示するクラスなど、学園祭準備の為にLHRの時間は、どのクラスも活気が溢れている。

 

 そのなか、我らがFクラスは——

 

 

「吉井! こいっ!」

 

「勝負だ、須川君!」

 

「お前の球なんか、場外まで飛ばしてやる!」

 

 

 準備などせず、校庭で野球をして遊んでいた。

 

 その頃、僕も商売で忙しかった。

 

 

「どの位の大きさのセットを用意すればいいでしょうか?」

 

「そうだな、お客が来るとして……想定するなら50cmくらいをお願いしよう」

 

「はい、ではお届けはいつ頃にしますか?」

 

「何回か試してみたいから、明後日にしてくれ」

 

「分かりました。それでは、明後日には教室に届いていると思いますので、お試しください! 送料含めて、代金は——」

 

 

 僕は、他のクラスや学年に対応していて、学園祭の準備が何に決まったのか分からない。

 

 

『全員教室に戻れ! この時期になってもまだ出し物が決まっていないなんて、うちのクラスだけだぞ!』

 

 

 西村先生の恫喝が聞こえてきた。また、明久たちが遊んでいたのだろう。西村先生もご苦労様です。Fクラスの担任をしていただき、僕としてもありがたいと思いますので。

 

 

「さて。そろそろ春の学園祭、『清涼祭』の出し物を決めなくちゃいけない時期が来たんだが——」

 

 

 どうやら、皆して野球をしていたらしい。後から秀吉に聞いたのだけど。

 

 

「とりあえず、議事進行並びに実行委員として誰かを任命する。そいつに全権を委ねるので、後は任せた」

 

 

 雄二のどうでも良い態度。学園祭に興味がないようで、全部人に押し付けて、眠るらしい。

 

 

「ゴホゴホッ!」

 

 

 まだ、免疫力が回復していないから、Fクラスの環境が僕には、とっても体調を崩しやすい。

 

 

「鴉! 大丈夫かのう?」

 

「うん、ちょっと気管支がやられたみたい」

 

「やはりじゃのう……。大方、Fクラスの環境が悪いのじゃろうな」

 

 

 隣で、姫路さんも咳をしているみたい。明久も優しいね。姫路さんの体調を気遣うなんて。

 

 

「秀吉、ちょっと保健室に行ってくるね……ゴホゴホッ!」

 

 

 僕は気管支が苦しくなって、こっそりと保健室に向かった。そろそろ、薬を飲まなければならない。

 

 保健室に着くと、先生が待ち構えていた。

 

 

「えっ……」

 

「鴉君! あなた、気管支喘息持ちなのにどうして保健室に来ないのよ! ほら、そろそろ胸が苦しいんでしょう?」

 

「……はい」

 

 

 脳内に、ドナドナが流れたのは間違いない。このままじゃ、僕は先生に怒られてしまう。どうしよう、どこかに隠れる場所はないか。

 

 

「……鴉君、隠れるつもりでしょう?」

 

「ど、どうしてそれを!?」

 

「顔に出ているわよ」

 

「はっ!」

 

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