バカと鴉と召喚獣   作:蒼書生

26 / 50
2014 12/08 一部修正


問24

 【第二問】 地理

 以下の問いに答えなさい。

『バルト三国と呼ばれる国名を全て挙げなさい』

 

 

 姫路瑞希の答え

『リトアニア エストリア ラトビア』

 教師のコメント

 そのとおりです。

 

 

 鴉の答え

『リトアニア エストリア ラトビアァァァァァァッ!』

 教師のコメント

 君はヘタリアを見ているんですね。先生も見ていますよ。

 

 

 土屋康太の答え

『アジア ヨーロッパ 浦安』

 教師のコメント

 土屋君にとっての国の定義が気になります。

 

 

 吉井明久の答え

『香川 徳島 愛媛 高知』

 教師のコメント

 正解不正解の前に、数が合っていないことに違和感を感じましょう。

 鴉のコメント

 四国が出てきたことに驚きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕は秀吉と職員室にいる。西村先生に頼まれた用事を果たそうと、向かっていたら秀吉に出会った。なんでも、秀吉は図書室からの帰りだったらしい。

 

 

「西村先生! 用事が終わったので報告に参りました」

 

「おお、鴉! それに、秀吉か」

 

「あ、秀吉は一緒に来てもらったんです」

 

「そうか、まあいい。鴉、ご苦労だったな」

 

「いいんですよ。頼まれるのは、よくありますし」

 

 

 西村先生の用事は、高橋先生に書類を渡してくること。ちょうど、僕もAクラスに行く途中だったから、一緒に渡してこようかと思って。

 

 なぜなら、いつ頃に業者にメンテナンスを頼むか、高橋先生に話をする為だから。学園長は忙しいだろうし、教頭先生も運営の件で手が離せないと思ったから。

 

 

「では、僕たちは失礼しますね。西村先生もお疲れさまです」

 

「ああ、お前たちも明久たちに感化されるなよ」

 

 

 西村先生はそう言って、次の授業の準備を始めたので、僕は秀吉と職員室を出る。

 

 Fクラスに着くと、中から話し声が聞こえてきた。だから、ドアを開けた瞬間――

 

 

「……断然、秀吉の方がいいよ!」

 

「……あ、明久!」

 

「明久が、そっちの方へ走るかもと文芸部に言ってみますね」

 

 

 僕はそう言って、持っていたメモ帳に書き記す。

 

 

「そ、その、お主の気持ちは嬉しいが、そんなこと言われても、ワシには鴉がいるのじゃ」

 

「えっ……」

 

 

 僕は、秀吉の突然のカミングアウトに驚いた。えっ? 秀吉、僕のこと思っていたの?

 

 

「それじゃ、坂本は動いてくれないってこと?」

 

「え? あ、うん。そういうことになるかな」

 

「なんとかできないの? このままじゃ、喫茶店が失敗に終わるような……」

 

 

 島田さんの言葉に、僕はなんとなく分かった気がする。もしかしたら、姫路さんの問題が絡んでいるのかもしれない。

 

 僕は教室を見渡す。この不衛生且つ老朽化していれば、嫌でも体調を崩すのは当たり前だろう。現に、僕も気管支が痛いから、この線は当たっているはず。というより、秀吉の発言がずっと残っている。あれって……まさか、だよね?

 

 考えていたら、島田たちがうるさくなってきた。

 

「む。マズい、明久が処理落ちしかけとるぞ」

 

「このバカ! 不測の事態に弱いんだから!」

 

「明久、目を覚ますのじゃ!」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。