【第四問】現代社会
以下の問に答えなさい。
『PKOとは何か、説明しなさい』
姫路瑞希の答え
『Peace-Keepog Operations(平和維持活動)の略。
国連の勧告のもとに、加盟各国によって行われる平和維持活動のこと』
鴉の答え
『United Nations Peacekeeping Operations(国際連合平和維持活動)の略。
国連の勧告のもとに、加盟各国によって行われる平和維持活動のこと』
教師のコメント
二人とも正解です。姫路さんと鴉君の答えは、どちらも同じことを言っているので、どちらでも答えて正解になります。
土屋康太の答え
『Pants Kosgi-tsuki Oppaiの略。
世界中のスリーサイズを規定する下着メーカー団体のこと』
教師のコメント
君は世界の平和をなんだと思っているんですか。
吉井明久の答え
『パウエル。金本・岡田 の略』
教師のコメント
それはせ界の平和を守る人達です。
廊下を走る一人の男子。その表情は、心配するようなものである。そして、保健室のドアを開けた。
「鴉! 大丈夫か!」
「竜樹! どうして、ここが分かったの?」
「それは、普通に鉄人が教えてくれたぞ?」
「まあ、その……心配してくれて、ありがとう……竜樹」
「か、鴉が照れた!」
「僕だって、感謝しますよ!?」
そう言って、僕は竜樹に笑いかける。なんだかんだ、一番付き合いが長いのは竜樹である。幼馴染みだし、それこそ幼稚園からの付き合いでもある。
「なんだかんだで、竜樹に出会ったのも幼稚園だったね」
「……まだ覚えていたのか。恥ずかしいだろ……」
「あの時は、竜樹のご両親が行かせてくれたから嬉しかったよ。竜樹の言葉……かっこよかった」
僕は制服を着て、竜樹に手を出す。
「僕をFクラスに連れて行って、くれないかな?」
「あ、ああ……」
竜樹は僕の手を引いて、保健室を出ていく。その時の顔は、ずっと忘れないからね。
*
竜樹と別れた僕はドアを開けると、秀吉たちがいた。
「あれ? お客さんが少ないですね」
「鴉も知らんか?」
「さあ、知らないよ?」
「ってことは、教室の外で何かが起きているのかな?」
「かもしれんのう」
すると、聞こえてくるのは――
『あ、あの、葉月はお兄ちゃんを探しているんですっ』
ん? この声、どこかで聞いたことがある気がする。どこだったかな? 雄二もいるのか。トイレだったのかな。
『お兄ちゃん? 名前はなんて言うんだ?』
『あぅ……。わからないですぅ……』
『? 家族のお兄ちゃんじゃないのか? それなら、何か特徴は?』
雄二の気遣いが感じられる。子ども好きなのかな。
『えっと……バカなお兄ちゃんでした!』
……。もしかして、ね?
『そうか』
『……沢山いるんだが?』
確かにいますね、その辺に。
『あ、あの、そうじゃなくて、その……』
『うん? 他に何か特徴があるのか?』
『その……すっごくバカなお兄ちゃんだったんです!』
『『『吉井だな』』』
……やっぱり、否定が出来ない。
「全く失礼な! 僕に小さい女の子の知り合いなんていないよ! 絶対に人違いーー」
「あっ! バカなお兄ちゃんだっ!」
小さな子が駆けてきて、明久に抱きついた。
僕は帳簿に目を通してみた。今のところ、この売り上げじゃ、畳と卓袱台辺りなら買えると思う。ただ、今後のことを考えると壊れるか、壊されるかの二択だと思う。結局は、買っても意味がないのが痛い。
あ、そうか。あの子、葉月ちゃんだ。確か、島田さんの妹だったはず。それじゃ、明久とどこで知り合ったんだろうか。町中で、もしかして会った可能性もあるね。
「――ところで、この客の少なさはどういうことだ?」
「そういえば葉月、ここに来る途中で色々な話を聞いたよ?」
「ん? どんな話だ?」
そう言って、雄二は屈み込んで葉月ちゃんの目線に合わせる。
「えっとね、中華喫茶はウェイターの態度が悪いとか、汚いから行かない方がいい、って」
そういえば、机が変わってましたね。どこから、持ってきたんでしょうか?
「ふむ……。例の連中の妨害が続いているんだろうな。探して出して、シバき倒すか」
確信したように、雄二は断言した。僕としては、会いたくない人たちです。また、脱がされると思うと、体が震えて仕方ない。こうなると、竜樹に一緒に居てもらおうか。幼馴染みだから、助けを求めてもおかしくないはず。