バカと鴉と召喚獣   作:蒼書生

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問35

【第五問】清涼祭アンケート

 学園祭の出し物を決める為のアンケートにご協力ください。

『喫茶店を経営する場合、ウェイトレスのリーダーはどのように選ぶべきですか?

【①可愛らしさ ②統率力 ③行動力 ④その他( )】

 また、その時のリーダーの候補を挙げてください』

 

 

 佐古竜樹の答え

『【④その他(幼馴染み)候補……鴉】

 教師のコメント

 鴉君と幼馴染みでしたか。それじゃ、今までに鴉君に言ったことについて謝りましょう。

 

 

 吉井明久の答え

『【①可愛らしさ】候補……姫路瑞希(訂正) 木下秀吉(訂正) 島田美波』

 教師のコメント

 用紙についている血痕が気になるところです。

 鴉のコメント

 さすがに、島田さんを可愛いと言っていいのでしょうか? 結構、暴力的なので恋愛の協力は出来そうにありません。僕も命が惜しいので。

 

 

 坂本雄二の答え

『【④その他(結婚相手)候補……霧島翔子】』

 教師のコメント

 どうしてAクラスの霧島さんが用紙を持ってきてくれたのでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕は竜樹と別れて、Fクラスに戻る。廊下を通っていると、声が聞こえてきた。

 

 

『ああ。コレを――明久が着る』

 

 

 ……。これは、何かの聞き間違いですか。ただでさえ、明久と雄二は有名人になってきているのに。

 

 

 ドアを開けて、中に入ると

 

 

「大好――愛してる」

 

「……ごめん。明久は欲望に忠実だったね」

 

 

 それだけ言って、僕はキッチンに入る。

 

 

『ちょっと待って!? 鴉、君は勘違いしてるんだ! 僕にそんな趣味はないよ!?』

 

 

 否定するような明久の声が聞こえたが、僕は聞いていないと思い込む。何も聞いていない。さて、そろそろ食材が足りなくなっているだろう。あと、いくつで無くなるか確認してから、紙に記して貼っておく。こうすれば、補充する時に分かりやすい。

 

 キッチンを出ると、土屋――ムッツリーニが出血多量で倒れていた。あらら、幸せそうな顔だね。まあ、明久辺りが処置してくれるだろうし、いいかな。

 

 

   *

 

 

「四回戦の審判を、ですか? でも、僕は一介の生徒ですし、それは先生に任せた方が……。そ、それだけは誰にも言わないでください! あれは知られたくないんですよ……。昔の恥ずかしい思い出なんですっ!」

 

「――それじゃ、引き受けるよな?」

 

「……はい」

 

 

 全く、あんな脅しをしてくるとは思わなかったよ。どうして、まだ覚えているんですか……。

 

 

「……それでは、後日秘密を流しておきますね」

 

 

 そう言って、職員室を出るとFクラスに向かう。職員室からは声が聞こえた。

 

 

『おい、ちょっと待ってやゴルァ! 戻ってこいっ!』

 

 

 あの先生、前から態度が悪いんだよね。昔はやんちゃな不良だったらしい。西村先生には頭が上がらないみたいだけどね。さて、更衣室に向かって、着替えるとしようかな。

 

 更衣室のロッカーで、僕はある物を出す。少しだけ緊張するけど、クラスの出し物のためには頑張らないとね。

 

 

「僕も仕事しますね」

 

 

 ドアを開けたあとにそう言って、僕はホールで仕事を始める。やっぱり、この格好に目が行くよね……。竜樹が用意したみたいだけど、どこから持ってきたんだろう。

 

 

「和風美少年……だと……!?」

 

「ハァ……ハァ……」

 

「その少年、お姉さんといいことしないかい?」

 

「一万円あげるから、私の部屋に来ないか」

 

 

 うわぁ……。変なお姉さんたちを釣ってしまった。竜樹め、これを想定して渡してきたのか。

 

 

「すみませんが、もう僕は予約済みなので、残念ですが行けません」

 

 

 笑って、そう答えるとキッチンに入っていく。あ、これが俗にいうコスプレだったのか。しまった……まさか、自分がやるとは思わなかった。

 

 

「……鴉、明久に伝言を頼む」

 

「分かったよ、それで伝言は?」

 

「……茶葉がなくなったから持ってきてほしい、と」

 

「じゃ、行ってくるね」

 

 

 僕はキッチンを出て、明久の元に向かう。途中、捕まりそうになったけど、無事にたどり着いた。

 

 

「明久、ムッツリーニから伝言だよ。『茶葉がなくなったから持ってきてほしい』言ったからね」

 

 

 そのまま、キッチンに戻っていく。そういえば、教頭先生がいたけど、何をするんだろうか。ただ、学校を乗っ取ろうとしているのは聞いたことある。ただ、それだけのことだけど。

 

 

「……すみません。これから、ちょっと用事があるので抜けます」

 

 

 そう言って、僕は校庭に向かった。気が向かないけど、やるしかないですよね……。

 

 あ、着替えるの忘れた。仕方ない、このままで行くか。

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