【第六問】 科学
以下の文章の( )に入る正しい物質を答えなさい。
『ハーバー法と呼ばれる方法にでアンモニアを生成する場合、用いられる材料は塩化アンモニアと( )である』
姫路瑞希の答え
『水酸化カルシウム』
教師のコメント
正解です。アンモニアを生成するハーバー法は工業的にも重要な内容なので、確実に覚えてください。
鴉の答え
『すみません。これは、問題から間違っています。これはハーバー法ではありません。ハーバー法は、鉄を主成分とした触媒を用いて、高温高圧の条件下で、窒素と水素を直接反応させてアンモニアを作る、工業的製法です。なので、出題者である先生の間違いだと指摘させていただきます』
教師のコメント
すみません。こちら側の間違いをテストにしてしまいました。この問題は全員、正解とします。
土屋康太の答え
『塩化吸収剤』
教師のコメント
そんな便利な物質を作らないように。
吉井明久の答え
『アンモニア』
教師のコメント
それは卑怯です。
僕はFクラスに戻り、仕事をしていた。ウェイトレスの格好で、各テーブルの注文を取りに向かう。やけにミニスカメイド服で奉仕を頼まれる。
竜樹は、これを着るように頼んでくるし、何か理由でもあるのかな? それに、ミニスカートすぎて下が見えてしまう。
「短すぎる……」
*
「…………雄二」
ドアの前に立っていたムッツリーニが駆け寄ってくる。
「ムッツリーニか。何かあったのか?」
「…………ウェイトレスが連れて行かれた」
「えぇっ!? 姫路さんたちが!?」
次から次へと、問題が起きていく。すると、そこに竜樹が通りすがる。
「なあ、鴉を見なかったか?」
「……どうやら、姫路たちと一緒に連れ去られた」
「そうか。それで、どういうことだ?」
「俺や明久と直接やり合っても勝ち目がないと考えたようだ。まあ、当然と言えば当然な判断だろう」
そう雄二は言って、考える。
「ってそんなことより、姫路さんたちは大丈夫なの!? どこに連れて行かれたの!? 相手はどんな連中!?」
「落ち着け、明久。これは予想の範疇だ」
「え? そうなの?」
「ああ。もう一度俺たちに直接何かを仕掛けてくるか、あるいはまた喫茶店にちょっかいを出してくるか。そのどちらかで妨害工作を仕掛けてくるとは予想できたからな」
どうやら、ウェイトレスを連れ出して、経営できなくするのが目的だったようだ。そうすれば、売り上げに影響が出るのだから。
「…………」
竜樹は目を閉じて、何かを探っているようである。何を感じ取ろうとしているのか。
「……分かった。鴉たちの居場所は、近くのカラオケ店にいるぞ」
「そうか。かる〜くお姫様たちを助け出すとしようか。王子様?」
雄二は明久を見て、ニヤニヤとしている。
*
『さてどうする? 坂本と佐古と――吉井だったか? そいつら、この人質を盾にして呼び出すか?』
『待て。吉井ってのは知らないが、坂本と佐古は手を出すのはマズい。今はあまり聞かないが、坂本は中学時代は相当鳴らしていたらしいからな。んで、佐古は幼馴染みに何があると人間離れしたような動きをするぞ』