【第七問】 歴史
以下の問いに答えなさい。
『冠位十二階が制定されたのは西暦( )年である』
姫路瑞希の答え
『603』
教師のコメント
正解です。
坂本雄二の答え
『603』
教師のコメント
一体どうしたんですか? 驚いたことに正解です。
鴉のコメント
……ごめん。霧島さんにバレてしまいました。
吉井明久の答え
『603』
教師のコメント
君の名前を見ただけでバツをつけた先生を許してください。
鴉のコメント
先生から聞いた時、思わず明久のご家族に電話してしまった僕を許してください。
僕は学園長室のソファに座って、パソコンを弄る。正直、元は本屋だったのが事業を拡大しすぎて、今じゃ何でも屋になっている。今も、学園長の下でデバックやらプログラミングやらをしているところ。
「学園長。ここの記述が間違っているよ。多分、このまま進めるとシステムダウンするかも」
「そうかい。アンタなら、どうするかい」
「うーん…‥。あえて、ここの記述をこう変えてしまえば、システムが向上しますね」
そう言って、僕は間違っているところの記述を、少しだけ書き換える。すると、システムが多少向上して、マシになっていく。
「それじゃ、僕は行きますね。しばらくは大丈夫だと思いますが、僕も専門ではないので保証はできないんですけどね」
そのまま、学園長室を出るとそこには、竜樹が
「えっ?」
思わず二度見してしまったけど、えっ?
どうして、ここにいると分かったの?
「おいおい! 何、驚いているんだよ!」
「……そうだったね。人間離れした竜樹なら、ここにいるのも分かるんだった」
「そこまで、人外じゃねーよ!」
「じ、自覚ないんだね……。それで、何の用があったの?」
「鴉、決勝戦の司会はどうするんだ? 頼まれたんだろ」
「……あ」
そういえば、決勝戦の司会を頼まれていたの、忘れていたよ。今から行っても、間に合わないとは思うけど、竜樹が気になってしょうがない。
「竜樹は、どうしてここにいるの?」
「……」
「……校庭のステージに運んでくれる?」
「それが鴉のためなら」
「……お願いするよ」
その途端、竜樹に抱えられた瞬間、景色が変わり、校庭のステージに近くにいた。何があったのか、全く僕は分からなかった。いつの間にか、ここにいたのだ。まさか、ここであのコピペのネタが浮かんできたんだけど。
「……何か、僕に言うことはあるよね」
「……ごめん」
「やっぱり、しばらく距離を置いた方がいいよね……。いつか、僕の胃が痛み出すかもしれないから」
「それだけはっ! 俺は鴉がいないと、何もしたくない」
「それ、一歩間違えれば駄目人間発言だよね。それに、僕が物じゃないよ――人間だよ」
僕はそう言うと、スタスタとステージに向かって歩く。いよいよ、決勝戦。最後の試合で、僕は大勢の前で司会を務める。恥ずかしい気持ちがするけど、頑張って果たすことにした。
「はい、皆様……長らくお待たせしました! これより、試験召喚システムによる召喚大会の決勝戦を開始致します!」
世間の注目を集めるためにも、僕はこの司会をやり遂げてみせる! ……学園長が毎日のように言うんだもん。学園の評価が悪すぎると。