バカと鴉と召喚獣   作:蒼書生

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学校のイベントで、ポートフォリを作るためにイラストを描いていました。
色々と、遅筆ですみません(汗
続きは、今年中にはいくつか投稿出来るようにします。
数少ない読者の方、どうもありがとうございます。


2014 12.08 一部修正


問6

第四問 物理

問 以下の文章の( )に正しい言葉を入れなさい。

『光は波であって、( ) である』

 

 

姫路瑞希の答え

『粒子』

教師のコメント

よくできました。

 

 

鴉の答え

『粒子…とは古典的には剛体の球であり、特に細かい粒子は微粒子とも称されています。西欧科学においては、粒子は世界を構成する基本構造として重視されていて、それは一定の大きさ、重さ、堅さなどの性質を持つもので、それ以上分割できず、その集合や組み合わせによってそれを要素とする様々な現象が生じるものであります。これを直接に物質に当てはめたのが古代の原子論ですが、物質のすべてが基本となる原子の集まりで理解されるとの立場ですね。実際には物質の基本粒子は場合によっては原子の組み合わせで生じる分子であることが判明し、さらに原子も内部構造を持つことが明らかになると、その構成要素も物質であるかのように粒子と見なされた…(以下、省略)』

教師のコメント

詳しすぎです。どうして、こんなに詳しいのか小一時間くらい、聞きたいものですね。

 

 

土屋康太の答え

『寄せては返すの』

教師のコメント

君の回答はいつも先生の度肝を抜きます。

 

 

吉井明久の答え

『勇者の武器』

教師のコメント

先生もRPGは好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわー……づがれだー」

 

 

 四教科のテストが終わり、明久は疲れ果てていた。朝から船越先生と一悶着あったらしい。どうも、近所のお兄さん(三十九歳/独身……お兄さん?)を紹介したみたい。

 

 

「うむ。疲れたのう」

 

 

 そういえば、今日の秀吉はポニーテールにしたんだって。これだから、女子に見られると思うのは、僕だけ?

 

 

「…………(コクコク)」

 

 

 いつも無口でいるから、存在が希薄になっていたムッツリーニもいた。

 

 

「よし、昼飯食いに行くぞ! 今日はラーメンとカツ丼と炒飯とカレーにすっかな」

 

「……よく、食べられますね」

 

「…鴉よ、気にしないほうがいいじゃろ」

 

「あ! 鴉、弁当箱返し忘れていたよ」

 

「いいんですよ。姫路さんのも食べてあげてください」

 

 

 僕は明久から弁当箱を受け取り、キャリーケースにしまう。中々に便利で使いやすい。

 

 

「ん? 吉井達は食堂に行くの?だったら一緒していい?」

 

「ああ、島田か。別に構わないぞ」

 

「それじゃ、混ぜてもらうね」

 

「…………(コクコク)」

 

 

 途中から島田さんも加わる。あれは、失礼な事を思っていますね、明久。

 

 

「吉井、なんかウチの悪口考えていない?」

 

「滅相もございません」

 

 

 色々とあって、昼休みになった。

 

 

「じゃ、僕も今日は贅沢にソルトウォーターあたりを――」

 

「あ、あの。皆さん……」

 

 

 もじもじしながら、姫路さんは僕たちを見る。

 

 

「うん?あ、姫路さん。一緒に食堂に行く?」

 

「あ、いえ。え、えっと……、お、お昼なんですけど、その、昨日の約束の……」

 

 

 そう、実は僕に対抗して姫路さんも弁当を作る約束をしていました。

 

 

「おお、もしや弁当かの」

 

「やっぱり、作ってきましたか」

 

「は、はいっ。迷惑じゃなかったらどうぞっ」

 

 

 後ろから見えた弁当は、重箱だった。一体、どれくらい作ったんですか?

 

 

「迷惑なもんか! ね、雄二!」

 

「ああ、そうだな。ありがたい」

 

「そうですか? 良かったぁ~」

 

 

 ほにゃっと嬉しそうに笑う姫路さんの笑顔に、明久はデレッとしていた。

 

 

「むー……っ。瑞希って、意外に積極的なのね……」

 

 

 そう呟く島田さん。そりゃあ、あんなこと言うから姫路さんは作ったんです。何にもしない島田さんが言っても、それはただの負け犬の遠吠えにしかならない。現に、明久の好感は姫路さんの方が少し高いです。それでも、精々女の友だちという程度ですけども。

 

 

「それでは、せっかくのご馳走じゃし、こんな教室ではなく屋上でも行くかのう」

 

「そうだね」

 

 

 まあ、この環境じゃ何かと拙いだろう。

 

 

「そうか。それなら、お前らは先に行っててくれ」

 

「ん? 雄二はどこか行くの?」

 

「飲み物でも買ってくる。昨日頑張ってくれたお礼も兼ねてな」

 

「あ、それならウチも行く! 一人じゃ持ちきれないでしょ?」

 

 

 一体、どういう風の吹き回しでしょうか?

 

 

「悪いな。それじゃ頼む」

 

「おっけ!」

 

 

 雄二と島田さんは、飲み物を買いに出て行った。

 

 そして、僕たちも屋上に向かう。

 

 

「あ、先に行ってて。僕と秀吉も、後から行くから」

 

「どうしてなの?」

 

「足に障害があるから、階段の上り下りが辛いんだよ」

 

「なら、先に行って待っているよ」

 

 

 そう言って、明久と姫路さんとムッツリーニは先に向かった。

 

 

「秀吉、手伝ってくれるかな?」

 

「うむ、わしに任せよ」

 

 

 僕は秀吉に荷物を持ってもらい、手すりを伝い、階段を上っていく。

 

 

「ありがとう、いつも助けてくれて」

 

「いいんじゃよ。わしだって、鴉が心配なのじゃ」

 

「うん、嬉しいよ」

 

 

 話しながら、屋上まで向かった。そして、開けた扉の向こうで、惨劇は起きていた。

 

 

「……何があったんです?」

 

「……お主らは何をしとるんじゃ?」

 

「あ、鴉に秀吉! 姫路さんの弁当を食べたら、ムッツリーニが倒れた!」

 

 

 

 僕は明久に聞いた。そしたら、姫路さんの弁当は毒物兵器だったみたい。やっぱり、どこに行っても薬品を買えないように手配しないと。

 

 と、その時――。

 

 勇気ある雄二が弁当を食べて、倒れた。これは、もう手遅れなのかもしれない。

 

 

「ごめん、姫路さん。料理に薬品を使用するのは止めてください。いずれ、あなたは犯罪者になりますよ」

 

「え? 料理に薬品は使わないんですか!?」

 

「はい、使いませんよ。というより、常識ですが?」

 

 

 僕は姫路さんの料理を食べてみた。

 

 

「見た目はいいです。べったりする衣に、醤油よりわさびがつよ…ごばぁ!」

 

 

 僕は薄れゆく意識のなか、秀吉に微笑んだ。ああ、姫路さんのご両親にお話しなくては。

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